この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

シナリオ

大陸、戦況、組織が動いた大きめのシナリオは
皆さんのキャラクターもPC情報として知っていてもおかしくありませんが ログを追うのも大変な為、会話形式で簡単に纏めています。
所属国SIDEだけ軽く目を通して頂けたら良いかなと思います。

新騎士団長就任

ウェンディア聖騎士団、新騎士団長就任式。騎士団はその噂でもちきりだった。

【騎士A】新しい騎士団長、厳しそうな人だったね⋯。

【騎士B】ああ、確かヴァンジャンスさん、だっけ。あの人の宣言で凍り付いたもんな。

【騎士A】失敗を許さない、無能は切り捨てる、だってさ⋯、どうなるんだろう、これから。

【騎士B】散々シュクロズアリや帝國に煮え湯を飲まされてきたからな、これから騎士団は変わっていくのかもしれない。新団長の宣言通りに。

【騎士A】前団長よりも厳しい人そうだもんね、シュクロズアリに落とされたホーリアだって放っておく筈もないし、ミトラを奇襲した帝國にも近いうち報復するのかな。

【騎士B】根本から叩き直す、だもんな、もしかしたらな。⋯⋯まあ、無能にならないように気をつけようぜ。

【騎士A】君もね⋯。

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『新騎士団長就任』(ヴァンジャンス&雷鏡&糸蜘蛛&婀娜&ビナ&レフィーネ&アッシュ&ゼダス)

ケシェトの滝

五十日五十夜降り注いだ不思議な雨と火山の溶岩によって、守山に新たなる名所が誕生した。

【ヨズア人A】スザンにできた新しい名所、見に行きたいな~

【ヨズア人B】ああ、なんだっけ?確か…アシェドの滝だったかな?

【ヨズア人A】あれ?私が聞いた話ではケシェトの滝とか言ったはずだったけど。

【ヨズア人B】ん?そうなのか?

【ヨズア人A】晴れの日と月のある夜は昼夜を問わず虹が見られるって事だから、虹の神ケシェトに擬えてるんじゃないのかな。

【ヨズア人B】ふ~ん、そうなんだ。でもあそこは尊華の領土だったよなー。

【ヨズア人A】そうそう、尊華では華瀬戸の滝と言うらしいね。

【ヨズア人B】おまえ、詳しいな~。

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『最期の光』(ゼペタル&カヤ)

守山(スザン)攻城

シュクロズアリ旅団員ゼペタルによって行われた守山(スザン)攻城。その詳細について、とある噂がまことしやかに囁かれていた。

【兵A】やはり旅団からの復讐が行われたか。

【兵B】ええ、シントを奪われて、動くとは思っていましたがね。

【兵A】前線に居た兵の話によれば例の狂い水の黒幕は旅団だったらしいな。そこを狙って仕掛けられた戦争だった。

【兵A】しかし、特効薬が出回っていた事は向こうも想定外だったのでしょう。

【兵A】ああ、見事に返り討ちという訳だ。

【兵B】咲夜中将も本気でしたね。散々辛酸をなめらせられたシュクロズアリの長老、ゼペタルの両椀を土産に堂々たる凱旋でした。

【兵A】腕か……。普通は首だよな。なぜ両椀だったのだろう。

【兵B】あの方のことですから、なにか情けをかけてやったのではないですか?

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『能動攻城』(ゼペタル&咲夜&獅子唐&梟&竜灯)

鳳頼(ホーリア)攻城

シュクロズアリ旅団員ゼペタル、及び傭兵として雇われた雷鏡によって行われた鳳頼(ホーリア)攻城。その詳細について、とある噂がまことしやかに囁かれていた。

【旅団員A】シュクロズアリの長老、黄昏のゼペタルがやりやがったよ。

【旅団員B】なんだ?

【旅団員A】王国の領土、ホーリアを落としたらしい。

【旅団員B】なんだって?王都の隣じゃないか。

【旅団員A】あぁ。王国は例の狂い雨で弱っていたし、そこを狙ったんだろう。

【旅団員B】……雨、か。そういえばゼペタルにはもうひとつ異名があったな。

【旅団員A】『嵐の魔術師。』

【旅団員B】ああ。
……そうか、ホーリアがな……。

【旅団員A】向かおう、ヨズアの新しい国を作りに。

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『能動攻城』(アッシュ&ゼペタル&雷鏡)

【騎士A】ホーリアが落ちたって!?どうだったんだよ、相手は二人だろ? そんなに強かったのか?

【騎士B】⋯⋯惨敗だったよ。急に天気が悪くなって士気が下がっていたんだ。魔術だと思うんだけど……何よりこの前の『雨』が降った時を思い出させてさ。

【騎士A】あぁ、王都に降ったあの狂い水のことか。⋯⋯雨に打たれた人は殆どおかしくなっていたもんな。騎士の中にも発症者が多かったし。

【騎士B】雲が空を覆った瞬間、みんな砦の中で雨を凌げる場所を求めて走り回ってたよ。百騎長以外は。

【騎士A】アッシュさん?

【騎士B】うん。空に暗雲を張ったヨズアの魔術師と一騎打ちしてた。そのあと先に砦に侵入していたもう一人の若い魔術師と合流されて、騎士団は殆ど倒されホーリアは落ちたって感じ、かな。

【騎士A】⋯⋯良く生きて帰ってきたな、お前。

【騎士B】まあ、運が良かったみたい。⋯⋯それに、あのまま死にたくは無かったし。ホーリアはウェンディアの土地だからね。

【騎士A】敵は尊華ばかりじゃないのを教えられちまったな。必ず取り返そうぜ。

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『能動攻城』(ゼペタル&雷鏡&アッシュ)

狂水の災害(命の水イベント)

大陸に降り注いた人を狂わせる雨に、三国は混乱を極めていた。

【雷鏡】よお。「夕陽のビナ」さん。

【ビナ】わっ、これは、ご丁寧にども……?ご存知の通り、わたし、ビナ。……『何』が欲しい?

【雷鏡】情報が欲しいのさ。この間から、ウェンディアと尊華で起こっている謎の病についての…な。

【ビナ】……。

【雷鏡】謎の病にかかった人物は全員が薬物中毒者のような状態になっており、話が通じなくなっている事は解っている。ヨズアの国だけ、異様にそれに罹っている人が少ないこともな。…どの国が主犯格なのかが知りたい。

【ビナ】わーお……随分熱心に調べたんだね。そりゃそーか……。ふぅーん、ちょっと待ってね。あの症状、体そのものに害は与えてないの。感染した事例を聞いたから菌では無いと思う。明らかに人体への害は与えない。ただ、人を狂わせる。人間性を、なんというかな、捻じ曲げてしまう、そんな症状なんだ。

【雷鏡】なるほど…やはり、あれは脳に何かしらの変化をもたらすものであるということは分かった。やはり麻薬と似たところがあるのだな…

【ビナ】雨水を全部乾燥させると、白い粉のようなものが残った。あれが、正体。雨に溶け込んだ、魔法の粉ってね。精神を異様に敏感にさせ、多幸感のあとに人を壊す。

【雷鏡】なるほどな。……なんの目的で行おうと考えたんだ…?国家の内部崩壊を起こそうとしているのか…?

【ビナ】病が流行り出して、異常を感じたわたしは三カ国を回ってみたけど、ヨズア人の暴露者が妙に少なかった。不思議に思わない? あの大国の二つが国家全力で対応に追われている中、ヨズア人だけが大した被害が無い。あれ、不思議だね。今さ、『ヨズア人にとってこれ程の好機』なく無い?

【雷鏡】……。

【ビナ】ね、気付いてるでしょ。今さ、ヨズアが奪われた土地、攻め込んだら、『大体勝てちゃうの』。飲めば、人を変える悪魔の薬。ただ、『幸福と水を求めるだけの新しい【命】を吹き込む魔術の水』 。ライキョウくん、わたしは、 皮肉を込めて『これ』を、 —————【命の水】 と、そう呼んでいるよ。

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『命の水-プロローグ-』(ザフメトゥ)
『二人の旅人』(ビナ&雷鏡)

【司祭A】⋯⋯キリがないな、騎士団での発症者も多すぎる⋯⋯どうだった!新しい情報はあったか!

【司祭B】はい!新規に一名、百騎長のレフィーネさんが発症している模様です!アッシュさんが治療にあたったと報告が有りましたが、回復には至っていないと!!

【司祭A】⋯分かった。また新たに情報があれば報告してくれ。

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『命の水-発症-』(レフィーネ&アッシュ)
『命の水-治療失敗-』(アッシュ&レフィーネ)
『制裁の水に立ち向かう小さき姫君?』(ゼダス&ミア)

【衛生兵A】どうですか?新規の軍内発症者を纏めて報告してください。

【衛生兵B】それが⋯⋯どうやら白梅元帥が発症しているらしく⋯⋯。巫女では静香氏、兵は獅子唐氏、竜灯氏、梟氏と総勢四名が新規に発症しております。

【衛生兵A】⋯⋯それは困ったことになりましたね、元帥様が⋯。

【衛生兵B】報告した新規の発症者には咲夜中将や火津彌佐官、糸依氏が治療にあたったと聞いております。⋯報告によれば獅子唐氏、梟氏は回復の兆しがあるようです。

【衛生兵A】そうですか、分かりました。また何かあればよろしくお願いしますね。

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『命の水-発症-』(獅子唐)
『命の水-発症-』(竜灯)
『命の水-発症-』(静香&咲夜)
『命の水-発症-(白梅)』
『命の水-発症-』(梟)
『命の水-治療失敗-』(竜灯&火津彌&糸依)
『命の水-治療失敗-』(火津彌&獅子唐)
『命の水-治療失敗-』(静香&咲夜)
『命の水-治療失敗-』(白梅&雅螺)
『命の水-治療成功-』(咲夜&梟)
『命の水-治療成功-』(糸依&獅子唐)

④騎士団長退団

ウェンディア聖騎士団長退団。騎士団はその噂でもちきりだった。

【騎士A】アナスタシアさん、退団してしまいましたね⋯。

【騎士B】残念だよな、とってもいい人だったのに。仲間思いで正義感も強くて、皆尊敬してたよ。

【騎士A】あの人が引っ張ってくれたから今の騎士団がある、と言っても過言では無いですもの。理由までは知らないですけど、笑って送り出してあげるべきです。

【騎士B】ああ。それが太陽神のお導きなら、って奴だな。何分急だったから華々しく送れなかったのが残念だよ。

【騎士A】そうですね⋯。それにしても、次の騎士団長は誰になるんでしょうね。副団長が昇進するとは聞いてませんけど。

【騎士B】どうだろうな、俺も何も聞いていないから、まだ分からないよ。

【騎士A】ですよね⋯って私、そろそろ王都の見回りをしないといけません。それでは失礼します。

【騎士B】おう、またな。

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『アナスタシアへ/騎士団長退団』(レフィーネ&アッシュ&ゼダス&浦舳&アナスタシア)

③百騎長復帰

王国に二人目の百騎長が就任した。その詳細について、とある噂がまことしやかに囁かれていた。

【騎士A】前代未聞だよねっ、百騎長が二人なんて。

【騎士B】そうだな、俺は千騎長が良いって言ってるし気にしないけど、バッシュさん⋯違った、アッシュさんの事、良く思ってない奴も居るらしいね。仕方ないけどさ。

【騎士A】魔術で味方の騎士を何人も巻き込んじゃったらしいからね。あの時バッシュさんが⋯⋯って、私も間違えちゃった。アッシュさんが失踪してもう半年かあ。私はてっきり戻ってこないかと思ってたよ。

【騎士B】噂によるとレフィーネさんが連れてきたらしいぞ。元々アッシュさんの後釜って形の百騎長だったし、やっぱり繋がりがあったのかな。

【騎士A】どうだろうねー。っあとさあ、階級で呼ぶ時ってどう呼び分ければいいのかなあ?
失踪してから字変えたらしいのは知ってるんだけど慣れなくて、前の字で呼んじゃいそうでね。先代百騎長って呼んでもいいけど失礼だし長いし、今はまた百騎長に戻った訳だしさ。

【騎士B】えっ、お前知らないのか?アッシュさんのあだ名。騎士の中ではよく九十九騎長って呼ばれてるぞ。

【騎士A】そんな風に呼ばれてるのっ!?知らなかったんだけど。

【騎士B】一部にだけどな、流石に公に呼んだら失礼だろ。

【騎士A】確かにねー。⋯⋯九十九騎長⋯。⋯⋯ぷぷ。

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『相談』(レフィーネ&オウガ)
『灰と炎』(アッシュ&オウガ)
『叙任式』(アッシュ&レフィーネ)
『讃美歌99番』(アッシュ&レフィーネ)

帝國の大将官当てに届いたらしい伝言。その詳細についてとある噂がまことしやかに囁かれていた。

【兵A】聞いたかい?あの伝言とやら。

【兵B】あぁ、大将官当てに届いたらしいものの事でしょうか?

【兵A】そう、確か、『次はこの百騎長がウェンディアの双璧となりお相手します』だったかな。

【兵B】百騎長⋯となると、緑髪の少女でしたね。

【兵A】少女?私が見た時は確か黒髪黒目の、そう尊華人らしい見た目の青年だった筈だけれど。何年か前だったし、代替わりでもあったのかな。

【兵B】有り得ますね、自分が見たのは半年前辺りですから。

【兵A】ふむ。でもそうなると、双璧ねぇ。まさかとは思うけれど。

【兵B】どうでしょうね⋯。

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『伝言』(雷鏡&レフィーネ)
『託された言の葉』(火津彌)
『伝言の詳細』(白梅&雷鏡)
『境内にて』(火津彌&雷鏡)

②神島(シント)攻城

王国・帝國の共同出兵で行われた神島(シント)攻城。
その詳細について、とある噂がまことしやかに囁かれていた。

【騎士A】そういえば、僕はミトラ(美虎)の防衛に行っていたんだけど、君はシント(神島)の攻城に行っていたらしいね。

【騎士B】まあな。

【騎士A】まさか本当にミトラが奇襲されるなんてね、しかも相手は帝國ときた。千騎長と百騎長、ああ、あの時はレフィーネさんか、あの二人が居なかったらきっとミトラは落ちていたよ、被害も少なくなかったし、辛勝って奴だな。

【騎士B】そうか、こっちのシント攻城はハッキリ言って被害も少なく大勝だったぜ。なんつったかな、帝國の中将官。そいつが指揮取っててヨズアの魔術師とやり合ってたんだがよ、まあ強かったぜ、敵ながら恐ろしいわ。

【騎士A】へえ、でも結局それで、今シントは殆ど帝國主導で統治されてるらしいじゃない?

【騎士B】ふざけた話だよな、シント攻城に協力している間に、ミトラを攻められて⋯⋯全て奴らの術中なのか?シントを帝國に差し出す代わりに、守山をくれるって話だったろ。話が違うじゃないか。

【騎士A】俺だってわけがわからないよ、まぁ、まだ統治宣言が出された訳ではない神島の事後処理も二国でやっているし、今は一触即発ってところか……我がウェンディア王国だって、このままで済ますわけはないと思うぞ。

【騎士B】冷戦、ってやつだな。

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『密談』(咲夜&火津彌&オウガ)
『能動攻城』(咲夜&ゼペタル&シャロム)
『受動攻城』(運営)

【兵A】あら、お久しぶりです。神島からお帰りになっていましたか。

【兵B】うん、ただいま。事後処理も中々大変でね。僕は一旦帰還したんだよ。

【兵A】上手いこと、神島の方は帝國の領地に組み込めそうらしいですね、今は王国聖騎士団の滞在も許可しているらしいですけど、地理的にも神島は尊華に近いですし、その内に。

【兵B】それよりも軍内がピリピリしていて僕は嫌だなあ⋯、今回の件、元帥に話も通さず独断だったんでしょ?中将官と佐官とえーっと、王国の千騎長との取引。

【兵A】ですね。取引通り王国と共に神島を攻めたのは咲夜中将
王国を裏切って美虎を奇襲したのは火津彌佐官、刀花少将、神楽大将。
惜しくも美虎は落とせなかったようですけれど、美虎攻城と神島攻城、どちらの行動にも元帥はお怒りのようですからね。

【兵B】ヨズア人を王国領土の馬地に住まわせて王国、帝國双方から睨みを効かせて抑え込むって話もしていたらしいね。その代わりうちの守山を王国に差し出すって話だった筈だけど、それもお蔵入りかな、元帥の目もあるし。

【兵A】でしょうね。王国からすれば完全に裏切り行為なのでしょう。帝國の問題なんて知った話では無いですし。

【兵B】⋯⋯でも、今帝國軍が少なくとも三派閥に分かれているのを王国に知られたら、それこそ好機を逃さず攻めてくるだろうね、⋯⋯はあ。

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『密談』(咲夜&火津彌&オウガ)
『能動攻城』(咲夜&ゼペタル&シャロム)
『受動攻城』(運営)
『佐官の処遇』(火津彌&白梅)

【ヨズア人A】……はあ。

【ヨズア人B】⋯家、燃えちまったんだもんな、お前。⋯⋯クソっ、帝國と王国の人でなし共⋯っ!

【ヨズア人A】しっ⋯、いいから。帝國軍や王国聖騎士団に聞こえるよ。

【ヨズア人B】⋯っ、すまん⋯⋯。⋯でもなんでだよ、帝國と王国が揃いも揃って、あの二国も敵同士じゃなかったのかよ。

【ヨズア人A】先に邪魔者は潰しておこうって魂胆、だったのかな。ヨズアの魔術師で応戦したのは一人だけらしいのに。ここまでしなくても良かった筈だよ、絶対に。

【ヨズア人B】⋯この先、どっちの領土になるんだろうな。

【ヨズア人A】どうだろう、王国からは遠いし、帝國の領土に戻るのかな。どっちにしても僕達にとっては変わらないよ、先住民を気取って支配されるくらいならこの大陸中に散り散りになってでも、ヨズアの民でいる。

【ヨズア人B】⋯⋯シュクロズア⋯。

【ヨズア人A】また、きっと現れるよ。そしてシントを取り返してくれる。

【ヨズア人B】そう、だよな。それまでの辛抱だ。頑張ろう。

【ヨズア人A】うん、お互いにね、その時まで。

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『能動攻城』(咲夜&ゼペタル&シャロム)
『受動攻城』(運営)

①美虎(ミトラ)攻城

王国・帝國の共同出兵で行われた美虎(ミトラ)攻城。
その詳細について、とある噂がまことしやかに囁かれていた。

【騎士A】おつかれ~、太陽の名の下に!

【騎士B】太陽の名の下に。

【騎士A】大変みたいだったな、ミトラの防衛は。
なんだか兵力も足りなかったらしいじゃないか。
十騎長もいなかったみたいだし。

【騎士B】あぁ……沢山死んだよ。お前、知らないのか?
十騎長は尊華帝國との共同出兵に往ってたんだよ。

【騎士A】……共同出兵?十騎長が…?
待ってくれ、どういうことだ?尊華と手を組んでたのか?
でもその尊華にミトラは攻められたんだぞ。
何が起きてるんだ?

【騎士B】ヨズアの領土だったシントを共に落とそうと、裏で密談が行われていたらしい。
……やられたよ、はめられた。裏切られたんだ、俺たち。

【騎士A】シント攻城……!あれは、帝國と一緒に行われていた事だったのか。
密談だって?俺達の知らない間に?なんだよそれ、騎士団もどうなってるんだ?
誰がそんなこと、許可したんだよ。

【騎士B】本当に密談が行われていたなら、そんな権限があるのは千騎長のオウガさんくらいだろうな。
副団長は王都に居たんだし……。何よりも、本人が否定してないんだ。
十騎長のミアさんは何も知らなかったんじゃないかな。解らないけど。

【騎士A】なんだよそれ……。卑怯だ、卑怯だよ。帝國の奴ら。
千騎長もなんでそんな危ない橋を渡って……!

【騎士B】おっと、そのへんにしとけよ。
俺はオウガさんを責める気にはなれないね。
裏切りの可能性も見てミトラに留まり、一番防衛に貢献したのはあの人だ。
むしろ今回の事で肩身が狭くなるようなら、俺は千騎長につくよ。

【騎士A】……。いずれにせよ、もう帝國と手を組む事はないよな……?
くそ、攻城命令さえあれば、俺は、俺は……。

【騎士B】……死に急ぐなよ、と言ってやりたいが。……俺も同じ気持ちだ。

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『密談』(咲夜&火津彌&オウガ)
『能動攻城』(咲夜&ゼペタル&シャロム)
『受動攻城』(運営)

【兵A】やあ、お疲れ様。
しかし、なんだか煩雑化が甚だしいねえ、この戦況は。

【兵B】お疲れ様。
そうね、お互い生き残れて良かったけれど……。
美虎攻城もとうとう元帥にばれてしまったわね。
せめて、勝てていれば……。

【兵A】まぁ、美虎攻城が王国との休戦協定を破る裏切りを伴う事は解った上で参戦したんだ。
神楽大将官に刀花少将官、火津彌佐官まで絡んでちゃあな……。

【兵B】長いものにはまかれろ、ですか。
……まぁ、王国の防衛が手薄な機会を逃すわけにもいきませんでしたしね。

【兵A】ああ、その通り。
そうでなきゃ敗戦とは言えどあそこまで向こうの兵をへらす事は出来なかったろうさ。
……だが、元帥はどう思われるかな。

【兵B】すべて彼女のあずかり知らぬところで行われていたのですもの。
形だけでも処罰をお与えになる事は間違いないわ……。
よく考えれば、処罰をしてもしなくても恨まれる立場におありなら、尚更ね。

【兵A】ああその通りだ。

【兵B】元帥も恐ろしいけれど、王国との休戦協定を結んだ張本人である咲夜中将はどうでしょうね?

【兵A】本気だったのかな?本気で、王国と帝國で共にこの大陸を統治する気でいたのだろうか?

【兵B】あの方は随分前から穏健派で通っていますからね……。
休戦協定の為の密談には火津彌佐官も連れて行っていたそうですし、意外と四面楚歌よ、あの方も。

【兵A】おおっと、これは衝撃の新事実だな。
となると、今回の裏切り、美虎攻城の首謀は火津彌佐官その人か?

【兵B】さあどうでしょう。上に報告だけして、首謀は大将か少将のどちらかという事もありえるわ。

【兵A】全く呆れるくらいこの軍も一枚岩ではないな……。
どの派閥に身を置くか考えものだねぇ。

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『密談』(咲夜&火津彌&オウガ)
『能動攻城』(咲夜&ゼペタル&シャロム)
『受動攻城』(運営)