この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

デウス・エクス・マキナ(出来損ないの神)

ケシェト > 『ダー・ニト・ロロイ……』   (6/13 00:00:36)
ケシェト > (神の島の名を冠したこの場所で、常に歴史は動き続けて来た。古くから何度も戦火に巻き込まれながら、数多くの物語が紡がれた美しき島にて、また一つ、歴史が動く。勅命として神のお告げを受けた聖騎士や帝國軍が集まりはじめた。黄昏の空には嵐を呼ぶ暗雲が禍々しくおどろおどろしい程に棚引いて、痛いほどの赤い夕陽が揺らめく。小高い嶺の頂上に立つ影の声は嶺の麓へ、静かに、低く響いた。)「……待ちくたびれたろう?」(誰に向けて言っているのだろうか、それも、影のみぞ知る事である。)「半世紀だ。私が姿を晦ませてから半世紀経った。真名を失い、魔術が使えなくなったら私は、私の見る世界はどうなるのか見てみたかった。」(影の、長い髪が狂風に揺らめいた。)「......だいたいわかった。」(雲の切れ目から太陽が顔を出し影が麓へと伸びる。照らされた影は逆光を背負い、口元が弧を描いたように見えた。)   (6/13 00:00:50)
ケシェト > 「...ここからは、種明かしの時間だ。魔術師たちよ、このくだらない戦争を終わらせよう。我が真名はケシェト、ヨズアを救う者なり。(真名を告げたその影——シュクロズア。彼は手に持った魔術版をするりとなぞる仕草を見せた。呪文詠唱の伴わぬ、彼の発明……この世界を変えた『新たなる魔術』。言葉によって呪文を知る術はあなた達に齎されない。彼の祈りは、ただ天にのみ届き、雲の切れ目から光が集まる。それは弓矢の形を成して、麓に降り注ぎ大地を抉った。)   (6/13 00:01:12)


ヴァンジャンス(17)回避咲夜(57)回避

大和守/ヴァンジャンス > (ーー"それ"が視界に入った。思わず瞳を丸くしてしまう。”シュクロズア”。勅命ーー神の御告げとも呼べるそれを聞き、神島に来た騎士団の者達、そして視界に入るのは尊華の者ら。そこまではまぁ良いだろう。嗚呼、しかしこれは。ーー否、動揺している暇はない。すう、と小さく音が聞こえる。ヴァンジャンスは右腕を掲げ、そして。)「ーー我が意思を捧げし者よ。我が思いを捧げし者よ。孤独を届けし者よ。名も無き蕾よ。咲かぬ花よ、今こそ其の想いを解放せよ。思うがまま、望むままに全てを切り咲けーー太陽の名の元に」   (6/13 00:35:31)
大和守/ヴァンジャンス > (詠唱を静かに、しかし高らかに紡いでいく。それに応じ、掲げた右腕に集まっていくのは凍えるような冷気。空が一つ悲鳴をあげ、そこに出現したのは楕円の刃。それが三枚程作り出されれば、それはまるで舞うかのように不規則な動きをしながら向かっていく。しかし、ヴァンジャンス自身の体調が万全でない事もあるのか微かに軌道が逸れてしまう。しかしそれに構っている暇はない。光の矢が降ってきているのだ。それを冷静に見極めれば剣を振るい、そして最小限の動きをする事で回避する。恐らくそれに当たったものもいるのではないか。そう思考し、「怪我をした者は下がれ、自分の身を優先しろ」と仲間達を見る事もなく声を掛け、そしてヴァンジャンスは再び攻撃を行うチャンスを静かに伺っていた。)   (6/13 00:44:34)

骨牌/咲夜 > (痛いほどの夕陽を背に歴戦の勇士たちが地を駆ける。強風にはためく軍服は国家を問わず血のような赤に染まり、焼けた大地に長く伸びた影法師を引きずる様子を見れば誰がいずれの軍に所属する兵なのかも分からない。すれ違う人の顔も分からぬ黄昏時だ、この時だからこそ両国一体となり同じ大敵を相手に影を重ねて戦うことが出来たのかも知れない。そんな感傷に魂を焼かれながらも、咲夜は祈らずにはいられなかった。1人でも多くの者がこの地から生きて祖国へと、愛する人のもとへと帰れますようにと。天空の階から現れし神の愛し児はその大いなる力をもてこの戦争を終わらせようという、『なぜ』という疑問が唇から零れ落ちたがそれに応える者はいなかった。遥か頂に立つ魔術師を見上げて咲夜は部下に攻撃の檄を飛ばした。この異様な空気に気圧されたかあるいは先陣を切った王国軍に鼓舞されたのかは分からないが、既に攻撃を始めている者がいるが気にするものか。至尊の命はただ一つ『シュクロズアの首』。ならば栄えある尊華帝國軍の軍人としてこれに応えねばなるまい。戦争を止められるものなら止めて見せろ!)尊華帝國に栄光あれ――全軍、出撃!   (6/13 01:05:57)
骨牌/咲夜 > (咲夜は声を張りあげるとともに片手を天空へと突きだした。黄昏のゼペタル彼と戦った時、彼の者を討ち取った時を思い出す。あの時も天は嵐の如く吹きすさび雷鳴が轟いていた。今日この時をヨズアの神が歓迎しない筈もない。咲夜もまたすべての力を込めて詠唱を行う。命をなげうつ覚悟で治療を行ったこの身は万全とはいい難い、だがそれでも拾った命。今ここで戦わずしてなんとする。この天の下、彼もまた王国軍としてどこかで戦っているのだろう。逃げるは軍人の名折れ。ならば健勝を信じて共に戦うのみ。さぁ、今こそ魔術を紡げ!)   (6/13 01:06:07)

ケシェト > 「……奮闘するお前たちに一ついい事を教えてやろう。ケシェトが平和の象徴だと思っているだろう?それは側面にしか過ぎないのだよ。我が真名にはもう一つの意味がある。弓という意味。...…私はこの世界に弓を引くために生まれた。」   (6/13 00:19:55)

獅子唐(66)命中

山葵@獅子唐 > …あれが、シュクロズア。(何と尊大で、威厳のある風格なのだろうか。討伐対象である彼に抱いたそんな感情。それは恐らく、それだけの力を持っていると本能が感じ取っているのだろう。ピリつく薄い肌、揺れる髪。ない右腕には未だ慣れぬが、それでもやるしか無いのだ。王国が、帝國が。鬩ぎ合うこの二つの国が、共通の敵を相手にする。それが如何に不思議で有り得ぬ事なのか、もはや説明せずともわかるだろう。)……「光煌く所に闇蔓延り、咲かすは逢魔時、散らすは黎明。雲は低迷、空は曇天。今こそ影が地を覆い尽くす時。今こそ全ての根源を討つ刻。甘い汁に舌鼓を打つな。座に慢心するな。今こそ我が業を燃やし…黒槍となり、敵を討て。」(みし、と音を上げる木製の義手が、みるみる内に腐っていく。その代わり浮かぶ黒煙と、ドス黒い気。やがてそれは一本の大きな漆黒の槍へと姿を変える。ぐ、と握ったその槍を思い切りシュクロズア目掛け、投げた。)   (6/13 00:45:51)
山葵@獅子唐 > …っ!(ずっ。肉を裂く音が、身体に食い込む音がする。見れば、膝には光に包まれたような黄金色の矢。其処からじわぁ、と滲んでいく血液。しまった、油断した。光と闇。相反する魔法がぶつかる。何度か光の矢に触れ削られ、それでも尚敵を射抜かんとする漆黒の槍は、シュクロズアに届いたか。)   (6/13 00:45:53)

ケシェト > 「……ダー・ニト・ロロイ・シュクロズア。〝シュクロズアの声を聞け〟か…。弟子達も考えたものだな。では、こういうのはどうかな?〝これより願ひたるは、無から産まれし有の力なり。生ける神の偉大なる眼差しによりて紡ぎたる綺譚なり。栄光たる峻厳の柱。慈悲ある知恵の柱。美しき知識の柱。三つの柱から綾なす三角の星幽なり。神よ、永久たる世にて観測せし万軍の神々よ。口にすべからざる神名の全能なる神よ。我の第一の目に、その知恵の断片を。第二の目に、その知識の断片を。そして示し給へ。第三の目に、その言の葉の零落する終熄の地点を、誠に斯く有れかしと思ふ神の意志を。我が天命を捧ぐ、ダー・ニト・ロロイ・ケシェト。〟」   (6/13 00:20:53)

雷鏡(-15)回避オウガ(72)命中

グレー/雷鏡 ◆ > あれが、敵の大将…シュクロズアか。「雷の力よ…今こそ我に…その力を我が身に宿らせ、そして、目の前の敵を滅する為の刃となり給え。」(と、彼は呪文を詠唱し…そして、)…蒼天の構え…!!(と、彼は来る攻撃が自分にも流れてくることを予測して、受け流しの構えを撮る。そして、彼の真上からそれは振ってくるが…彼は呼吸を整え、そして、煙に包まれる。しかし 、)はっ!せいっ!そりゃりゃりゃ!!(と、シュクロズアにはジャブ斬撃とも言えるような雷の斬撃を5発放つ。)危ねぇっ……下手したら致命傷になる所だった…一応ポーションが無事なだけ良しとするか。(彼の今回の目的は…シュクロズアを討つこと。それが彼のあの時の少しばかりの身勝手で、我儘といえるような復讐を果たせるのだから…)とりあえず、構えは取り続けるか…(と、彼は次の攻撃に備える。)そんなことなんぞ知るものか。誰かに動かされていようとも、「俺は俺のやりたいように生きた。」その記憶と、その経験による知識や技術も手に入れた!それは、俺が自分から進んで、俺自身の意思で選んだことなのだ!   (6/14 18:26:22)

しずま/オウガ > 「…(彼の口は、かの呪文を唱えたあとは、剣に炎と覇気が宿った後は、固く結ばれたまま一切動かなかった。彼の瞳は、敵に向けられたまま一切動かなかった。…彼の心は、深く閉ざされたまま一切動かなかった。)」 「(しかしそれでも、体だけは存分に動いた。…鬼であるという本能と、倒すという信念だけで、体は動いていた。氷の蔦や円盤をするりするりと舞うように避けつつ、どんどんと彼は近づいてくる。…ふと、シュクロズアの右側に、炎の仄明るい光が現れる…そして、すぐにその炎は降り下ろされた。本能のままに、力任せに、しかし鋭く早く。そして鈍く強く。…それが、攻撃。炎が降り下ろされれば、すぐに腹に向かって鈍器のような太い剣が横薙ぎに振りきり、そしてその勢いを利用して後ろに引く。…錆色の髪が靡き、虚無の中の黒が如く光なき瞳、そして大きいもののどこか小さく見える寡黙な「鬼」の後ろ姿を、王国に見せたのだった。)」   (6/13 01:19:34)
しずま/オウガ > 「…あぁ…(しかしその後ろ姿は、降ってきた光の雨に貫かれ、一瞬で倒れる…かに、思われた。…立っていたのだ。痛みを感じないのか?そう思わせるほど、堂々と立っていた。雨には左肩を貫かれ、他は剛剣を降り続けることで防御したのだ。しかし、この魔術はあまりにも威力が高い。立っているのも辛いはずなのに、たっているのは、そこに心がないからだ…誰か、止められる者はいないのか。歩みを止めぬこの男を。誰か、誰か。)」   (6/13 01:19:48)

ケシェト > 「くっ……ははは!面白くなってきたじゃないか!先程の呪文が効いたようで楽しいよ!……しかし、お前たち、おかしいとは思わないのか?私はシュクロズアの名が魔力を持ち始めたと悟った時から不思議に思ったさ。神は我々に言葉を与えたと言うが、果たしてどうだろうか?お前達が信仰する神、その神に名を付けたのは他ならぬ人間ではないのか!?」   (6/13 00:21:11)

ヴァンジャンス(-59)命中

大和守/ヴァンジャンス > 「我が心を捧げし神の冷たき怒りの後光。その力を以て我が怨敵に神罰を。永久に赦されぬ罪へ冷たき天罰を下せーー太陽の名の元に」(右手を天に向け掲げる。紡がれた詠唱と意思に従いーー虚空から、氷柱が数本出現する。貴方が矢を放つのならば、此方はこれでお迎えしよう。氷柱は真っ直ぐに向かっていく。一切のブレもなく、真っ直ぐに。)「ッ、……」(肩に矢が突き刺さった。それに次いで脇腹等にも。じわりと血が溢れ落ちる。抜けば出血が待ち受ける。なればこのままにしようと思考し、ヴァンジャンスは後方へ下がる。兎に角回復をしなければ……と、何より皆に言った事を本人がしないのはどうなのかとも思ってしまう。その思いに従い、一時的に彼女は後ろへ下がったのだった。)   (6/13 01:23:26)

ケシェト > 「……身に、覚えはないか?詠唱もなく、顕現する奇跡を見たことはないか?自分でも説明のつかない感情に、突き動かされたことはないか?広大な世界で何度も同じ人とばかり出会ったり、自分の身に危険が迫った時や困った時、都合良く親しい人がやってきたことはないか?⋯⋯全て偶然と片付けるのも一つの答えだろう、だがお前たちはこの世界に、矛盾を感じたことは……くっ、……ふふ……ないと言えるか?」   (6/13 00:21:28)

火津彌(-19)回避

〆鯖/火津彌 > (シュクロズア。……ヨズアの王だのなんだの言われても、所詮は魔術師だろう。人間だろう。いざ”それ”を目にするまでは、火津彌もそう思っていた。――龍のごとくうねりながら靡く長い神、逆光を背負い、老人であるはずなのにも関わらず峰の上に真っ直ぐと立つ姿。ああ、人間に違いない、違いないけれど……今まで出会ったどんな魔術師よりも、ぞっとする気配を感じた。 この戦いは、恐らく歴史に残るだろう。軍人として、いや、魔術師として。人為と天命をかけて戦おうと、火津彌は頬に触れた。ざらりとした感触、これは――あの人への、忠誠の証。)「……一如、唯一絶対の真理を。二諦、清濁の如く相対する俗諦を。三相、清浄なる天命を。四智、妙観察智の赤と 大円鏡智の青を。五行、紅蓮の火生土を。六道、陰陽のまぐわいを。我に与えよ、いざ、かけまくも畏き、我が神よ。」(黒い手袋をした指を開き、指折り数える。3,4,5,6…。七つの狐火が現れ、そして峰のほうへと向かっていった。)「――――いざ給へ。」(今までで一番蒼い、炎であった。煙を上げながら峰を駆け上がるそれは どこか 獣の姿に似ていた。)   (6/13 01:07:51)
〆鯖/火津彌 > (大地を穿つ光の矢が降り注ぐ。既のところでそれを回避出来たのは、自分が思っていたよりも早くに怖気づき、踵を返してしまったからだった。)「……ぼ、僕は…何をしているっ……!ああ、畜生っ……」(震える手を抑え込むようにして、力を込めた。中将が、中将が前線に居ると言うのだ。自分を治療し、それこそ満身創痍となった彼が勇ましき戦鼓のような声を張り上げている。あの人の為に死なぬというのならば、この命、いっそあの時捨ててしまえば良かったのだ。決意したように顔を上げると、逆光を背負う老人――シュクロズアと目が、合った気がした。)「……神に……名を付けたのは……?」(何か言っている、わけのわからない……やはり狂人か。でなければ、ヨズアを復興させるなどという夢物語も端から抱かぬのであろう。まるで火津彌は自分に言い聞かせるようにして、シュクロズアの言葉を心の内で否定し続けた。)   (6/13 01:28:42)
〆鯖/火津彌 > 「……都合のよい奇跡、か……何が言いたいのだ……」(そう言われれば、思い返すのは趨里にてオウガを助けに来た咲夜中将の存在。矛盾などであるものか。天命によって定められた歯車だと言うのならば……魔術師にこそ、ふさわしい奇跡ではないか。)「……あああああっ……!訳の解らぬヨズア人如きに、良いようにされてたまるか!尊華帝国軍は、僕の『居場所は』っ……千古不磨なり!」(自らを鼓舞する言葉に魔力を宿した。この世界の誰もが知っている事や。すべては、魔術であると。)   (6/13 01:28:45)

〆鯖/火津彌 > (怖気づき、一度は翻した踵。火津彌は前線に出る為迂回をした。それはシュクロズアの攻撃を避ける為でもあったが、何より。)「中将っ、中将っ……!どこや、中将っ……!」(薄い桜色がかった、長い白髪を必死に探した。目を見開く。飛び込んできたのは、探していた姿ではなく。今まさに光の矢に肩を劈かれ、倒れようとする因縁の相手、オウガの姿であった。)「…………!」(…しかし、鬼は倒れなかった。それどころか、一歩、もう一歩と前進するその姿はまるで。――死に急ぐかのようで。否、実際に、そうだったのかもしれない。火津彌は火がついたように、その大きな背中に向かって叫んだ)「オウガアァアアアアアアアアアアアーーーーーーーッ!!!」   (6/13 01:40:45)
〆鯖/火津彌 > (オウガによって妬かれ、掠れた声が響く。阿呆が、お前が死んだら、誰がこのヨズア人を殺すんや。王国の要やという自覚はないのか。やから、お前は……中将の気持ちも考えず、なぜ、お前はそうまでして……――言ってやりたい事は、山程あった。だが、そんな時間もないだろう。たった一言に魔力をのせて、火津彌はあなたへ言葉を届けた。)「……―――お前を殺すんは、お前をぶち殺していいのは僕だけや!!解ったか、一鬼当千!!」(オウガの返事も聴かずに走り出した。僕は、僕はなんて阿呆なんや。)   (6/13 01:40:50)

しずま/オウガ > 「(何にすがって生きていけばいい。なんのために生きていけばいい。兄よ。今一度頼らせてはくれまいか。まだ命あるはずの…あらねばならないはずの…)『オウガアァアアアアアアアアアアアーーーーーーーッ!!!』(どこかからその声が、聞こえてきた。忌々しい、黒髪黒目のその姿…思えばあの敵愾心は、父のせいだったのかもしれない。親と同じ特徴を持つあなたへの「苛立ち」と…そして心の奥底にある「恐怖」。だからなのかもしれない。その声が、まっすぐで、人間臭いその声が、心を持たぬオウガに響いたのだ。…薄っぺらな自分でも、この力を…投げ捨てるわけには、いかない。…壊れた心は治りはしない。しかし、生きる理由がもうなくとも、生きねばならないと、そうあの男に言われたのだ。)」   (6/13 02:01:44)
しずま/オウガ > 「…ほ…(その憎まれ口に対して、ありがとうも、名を呼ぶことまでもを言う間もなく、あなたは走り去ってしまった。…だが、言葉を出すことができるほど、オウガの心はやはり整っていない…彼が通り抜けていってくれたことがこちらもちょうどよかったと、そう言えるだろうか。…じくじくと痛みだした左肩を抱えて、オウガは一旦その場から退いたのだった。)」   (6/13 02:02:27)

ケシェト > 「はぁ…はぁっ……。例えばの話だ……想像してほしい。この世は誰かの創造した物語で、お前たちはその登場人物。その誰かがお前たちを動かしている間だけ、お前たちは生きることが、出来ると……ぐ、うっ……。」   (6/13 00:27:46)

カヤ(+38)レオナ(-54)命中セリヤーナ(+73)

骨牌/レオナ> (太陽の名のもとに。そう高らかに唱えた彼女の背中を遠くから見詰める。羨望の眼差しは夕陽のように熱くレオナの鼓動を高ぶらせた。ようやく魔術師として戦地に立つことが叶った。胸の前で握りしめた両手は真冬のように凍えて冷たいがそれすらも気にならないほどの興奮が小さな体に溢れていた。口の中で何度も何度も同じ呪文を復唱する、今日というこの日のために準備してきたのだからきっとうまくいく)―― 古き神の怒り、その雷槌を顕現せしめよ。わたしは望み、そして報いる也。親から子へと受け継がれし正統なる我が血脈をここに示す!(一度もどもることなく全ての言葉を紡ぐことができた、これがあたしの最初で最後の戦い。熱いものが胸を込み上げるものを堪えてレオナは雷を放つ。それがあたったのかそれたのかは定かではないがどうでもよかった。降り注ぐ光を見て息を吐く、自分の人生っていったいなんだったのだろう、望まれて産まれた筈なのに、なんの活躍も出来ず、胸の中に苦い思いだけを抱えて、流星のように一瞬で散った。あたしの物語はこうして終わるのだ)さようなら。(もっと、生きたかった。あなたと違って。誰かに向かってそう呟いた)   (7/2 23:02:47)

フルディア/セリヤーナ >> (歴史が動く瞬間を見届けたい。いや、半人前とはいえ旅団の一員として見届けねばなるまい。最低限の装備を整えて、シントへ飛んだ。雷雲垂れ込める緋色の空、差し込む光の階は世界を2つに分けるかのよう。島へ降り立ち、影の翼をたたんで走った。そこで目にしたものは。)「王…」(沈む太陽を背に魔術版を掲げるその姿は、単なる神々しいとも威風堂々とも違う、世界を見渡し理解したことで、人としての精神が異なるレベルに到達したような、そういう威圧を感じた。)「魔術の使えない世界…?どういう…わゎっ…!」(ふと思索にふけろうとした次の瞬間、突如降り注いだ光の矢に思わず腕で顔を隠した。それは自分には中らなかったが、王国や帝国の軍を蹴散らしていく。しかし当然彼らも反撃に出た。その戦塵に木霊する王の言葉に耳を澄ます。)「神…名付け…世界の矛盾…?王は何を言おうとしているの?」(考えなかったわけではなかった。王は真名を知る者がいなくなり魔力を失い姿をくらました。ならなぜボクらはシュクロズアの名に魔力を得たのか。その時は信仰があるから、と納得したけど…)「あぁー!考えてもすぐにわかるもんじゃないなこれ!とにかく今は王を支えよう。」   (6/13 02:10:47)
フルディア/セリヤーナ > 瞳を閉じて 盾を捧ぐ 虹の弓と光の矢は亡国の民の道標 雲を裂き地に降り注ぐ我らが王の言葉を聞け 髑髏と丘 十字と釘 罪纏う夜の壁に 朝霧の閂を掛けよ ~ダー・ニト・ロロイ・シュクロズア~ 《地獄の門: 3つの影》   (6/13 02:10:59)
フルディア/セリヤーナ > (普段使いの防御魔術をこの状況に合わせてアレンジした。よかった、ある程度の攻撃は防ぐことができていそうだ。本当は自分もこの戦火の中に身を投じて戦いたい。でもそれはただの足手まといにしかならないし、魔術師の戦いにあってはいい結果をもたらさないことも分かっている。だから今すべきことは。王の言葉を漏らさず心に留め、熟考し、真意に近づくこと。『ヨズア国はバカのままなら滅びなかった』?冗談じゃない。)「真名は天命、そしてその二重性。それはいいとして、世界に弓を引く?その世界って…この世界を創造した者たちの世界…なの?」「神に名を付けたって…神が名乗ったのではないの…?神の名は真名?それとも字?」(わからない、王の言葉のどこまでが比喩でどこからが事実かすら。でももう少しでつながりそうな気がするんだ。)「ヨズアはバカじゃない。滅びもしない。ヨズアが果たすべき役割を、国を興して全うして見せる…!」   (6/13 02:11:26)

アスラン(+68)ライラ(+12)

咲夜(-69)命中雷鏡(-58)回避

骨牌/咲夜 > (雲の切れ間から降り注ぐ光は雷に似て、かつてこの島で戦った相手を髣髴とさせた。双眸を細めて地の果てを見遣る、この男は何を求めてこの地に降り立ったのだろう。意味深な言葉の意味を追い掛けたくはあったが強大な魔術がそれを許さない。先に休戦協定を纏めて置いてことは英断だったと言わざるを得ないだろう、この戦で果たして何人が生き残れるか、その結果如何で協定の内容も変わってきたはずだ。薄く唇を噛んで次の攻撃の隙を伺う。号令を叫んだからこそ膝をつく訳にはいかず涼しい顔を崩さないように努める。此処で倒れては帝国軍人の名折れ、初撃こそ避けることは叶ったがその体調は万全とは言い難く、杖を握る指は蝋のように白くなっている。だが、それを理由に後退することはできない。杖に刻まれた文字を指でなぞり、折れそうになる心を補強した。ここに紡がれた文字は読むことこそ叶わないがヨズアを救いたいという強い願いはあった筈。果たして目の前にいる男は同じ思いを胸に抱いているのだろうか)   (7/3 00:05:11)
骨牌/咲夜 > ……終わらせられるものなら、終わらせてみせろ。(皮肉が口を吐いてでた。両軍の人員を確認しようとした矢先に火津彌の姿が目に入る、誰かを探すように視線を彷徨わせる彼、かつてない戦場で一体なにをしているのか、思わず叱咤しようと口を開いたがその先に見えた姿に言葉を呑んだ。)あぁ、本当に――ひとふたみ、ここのたり(お前という奴はなんて馬鹿なんだ。果たしてその言葉は誰に向けたものだったのか、咲夜は自身の兵を援護へと向かわせた。シュクロズアその人の首を取るべく野に兵を伏せさせ進軍させるのが正道と理解してなお、愚かな選択を選んだ。せめて光の矢の的となれ、神に愛されたあの男とて人間であることに変わりはない。ならば大技を繰り返せば消耗もする筈だ、喉が渇き、目が霞む、無意識に文字をなぞる指先は言葉と共に祈りを運んだ、大切なものを守り給えと)   (7/3 00:05:21)

グレー/雷鏡 ◆ > うおっ!?(そして、攻撃を、刀で受け流した。まるで、板が水を流れるように、シュクロズアのの攻撃が刀の表面を流れていく…!!!!避け交わした後に……彼は20発ほど。先程のジャブの攻撃とは打って変わって。    本気だ…!!!)おらららららら!!(と、彼は先程より鋭い斬撃を放ち続ける!!一撃一撃が鋭い。)さらに!(と、彼は距離を置いて地面に刀を差し込み…そこから刀に手を添え、地面を切り裂いて…そのまま地から刃が出る…その名も…!!!)アース…スラッシュぅ!!!!(と、彼は地に刃が突き出て、それが地を張って高速でシュクロズアに向かっていく!!!)   (6/20 21:12:02)

ガデューカ→オウガ(17・治療成功)竜灯(-100)回避

クノ/竜灯 > 「あれが⋯⋯っ」((⋯⋯なるべく高い所に来たがるのは竜灯の性格故か、もしくは故郷守山の霊峰を信仰していたが故か。はたまたその両方か。神島に着港した船より降り、わらわらと見える帝國軍と騎士団の姿に『ここだ』と確信を得た竜灯は共に乗船していた王国の機械技師ゼダスと別れ、一際大きな嶺に対する位置の小高い丘へと一人登った。眼下に屯する魔術師達を一瞥した後、嶺の上に立つ黒い影に喉を鳴らし、黒い瞳を僅かに細める。禍々しく破滅的な様相を呈す夕空はこれから起こるであろう出来事を予見しているかの様で、大して暑くもないのに竜灯のこめかみから一筋の雫を垂らさせる。荒天の前兆のような強風に羽織をたなびかたその時、小さく聞こえていた影の声───シュクロズアの声が途絶えた。不思議に思うが早いか、朱く彩られた黒雲を裂き光が集まった。燃える斜陽よりも眩しいとさえ思わせる極光は見る見るうちに上空で膨れ上がり、爆ぜ、幾筋もの光矢となって大地を襲った。無論、それは竜灯の居る丘も例外ではなく。)   (6/24 02:24:10)
クノ/竜灯 > 「っうわ、⋯⋯っおっ!?⋯⋯く、⋯!!」((轟音と共に大地が穿たれる。丘の中腹辺りにも光の矢は激突し、弾け飛ぶ岩礫と共に揺れた丘にたたらを踏みながらも体勢を立て直す。見下ろせば既に数々の魔術が織り交ざり、今までに参じたどの戦場よりも凄烈な光景が広がっている。〝相手はたった一人であるのに。〟その事実がヨズアの救世主、一晩で尊華の魔術砦を攻め落としたとされる仇敵シュクロズアの偉大さ、強さ、恐ろしさを色濃く竜灯に理解させた。)「はっ⋯⋯!!」((気付けば汗はだらだらと額から垂れ、背筋がひんやりと濡れている。眼下では魔術を撃ち合いながらもまた一人、一人と光矢の直撃を受け、負傷した魔術師達が沈黙していた。息が熱を帯び荒く肩が上下する。細かく震える己の両手を見れば、手汗で濡れた表面が宙を奔る光を反射して光沢を持っていた。)   (6/24 02:24:26)
クノ/竜灯 > 「⋯⋯っ、へへ⋯、っはははっ!!」((だが、体の反応とは裏腹に地の底から響くような笑い声が自然と零れる。⋯⋯怖い?そがな訳無い、こがな一夜に立ち会えるとはなんと運がいいのだろう。広がる光景はまさしく阿鼻叫喚、シュクロズアがこれから先何を口にしようと、この戦いで敗北を喫したならば、悪夢のような大敗だと語り継がれるだろう。しかし勝つ事ができれば、大敵を打ち倒した栄光の勝利として歴史に刻まれる。『ああ、俺はやっぱりついちょる。』そう空を仰いでほくそ笑んだ。俺が居るんだ、敗ける筈がない。俺の伝説はきっとこの日から始まる。楽しげに口元を弛ませる間も、魔術師達の戦いは終わらない。この震えは武者震いに違いない。シュクロズアの言葉など既に殆ど竜灯の耳には入っていなかった。ゆっくりと視線を戻し。苦しげな声が交じり始めたシュクロズアへと向き直ると、高らかに声を張り上げた。)   (6/24 02:24:41)
クノ/竜灯 > 「聞きとうせ!俺の名は竜灯!!尊華守山の帝國兵ちや!シュクロズアさんとやら、おんしの強さはよく分かったけんど⋯⋯」((魔術師達の一部が此方へと視線を向けることはあっても、意識は依然としてシュクロズアへと向いている。呪文が乱れれば魔術は綻びていく。それが分かっているからこその対応なのだろう、優秀な魔術師が集まっていることの裏付けであった。一度口を噤み、構わずして瞳を伏せる。暫くの沈黙の後、再び向けられた瞳はぎらりと燃え盛るような熱に溢れたものであった。)「これは俺がおんしを倒す伝説の一夜ぜよ。おんしの威光を以て俺は、俺の伝説を描かせて貰うぜ。⋯いざ。」((すう、と息を吸い、呪文を紡いでいく。)   (6/24 02:25:05)
クノ/竜灯 > 「霊峰守山に坐し坐して 天と地に御働きを現す炎竜は 世界根元の御祖にして 一切を産み一切を育て 萬物を支配す王神なれば 自在自由に天地を治む 炎竜なるを尊み敬ふ」((呪文と共に、丘の上に小さな火の玉が現れる。渦巻き火の粉を散らしながら肥大化していく焔は、太陽が沈み掛け暗くなり始めた大地を紅く照らし始めた。此方へと向かってくる光の矢は焔へと吸い込まれては消えを繰り返し、第二の太陽は燃え上がる。)「驚き給へ 呼び寄す声に応え給へ 愚かなる我が仇の数々を打ち払ひ 我のがり降る災いをも立所に灼き払ひ 六根の内に念じ願ふ 我よりほかは ふるべ戦慄くらむ 大願を成就なさしめ給へ 御力を此処に。」((上空へと緩やかに昇りながら肥大化していく焔の塊は、呪文が綴り〆られると共に翼を広げる。戦場を覆う程の大きさへと成長した炎竜は雄叫びと共に、周囲に熱を振り撒いた。その影で腕を組んだ竜灯は、静かに顎をしゃくる。)   (6/24 02:25:29)
クノ/竜灯 > 「おぉ⋯、まっこと俺の伝説に相応しい⋯⋯守山の怒りにも負けん立派な竜ちやな。」((ばさり、と大きく羽ばたいて炎を散らすと、炎竜は真っ直ぐ尾を曳いて、斜め下へと加速しながらシュクロズアへと飛んでいった。刹那、大爆発を引き起こし、辺りに火の粉と熱波を孕んだ暴風を吹き散らした竜を満足気に見遣り。炎に照らされ、竜灯は丘の上にてニヒルに笑うのだった。)「────何を言うとるがよう分からんがすまんの、俺はおんしを踏み越えて、その先に行く。俺の時代の夜明けぜよ。」   (6/24 02:26:17)

ケシェト> 「……ふ、それでも分からなければ……はぁっ、お、お前たちの背後にいる神に、かっ…語りかけてみるがいいさ。きっと見ているのだろう、何か面白い答えが、得られるかもしれないぞ。……私は既に答えを得た。さあ、お前たちは……どうかな?」   (6/21 00:17:22)

ソウ(-75)回避

ゆう。/ソウ > よいしょっと…お待たせかな??(細く褐色の肌がキラリと光る。薄く健康的な色の唇を気味悪く開き如何にも面倒くさそうな目でシュクロズアを睨む。)ほおん………見た所やりがいはありそうだねぇ…(戦闘服であるウェンディア聖騎士団の制服の袖を捲る。上に羽織っていた黄ばんだワイシャツを腰に巻きつけ身を屈めてから右の手を後ろに、左の手を前にし、シュクロズアという男をじっと睨む。よくよく観察し。)なぁるほどねぇ…隙ありありってわけにはいかないんだなぁ…取り敢えずっ(顔を歪め嫌そうな顔をする。目をゆっくり閉じ頭の中で“あの”感覚を思い出す。深淵をイメージし目を閉じたまま拳を天高く突き出す。)ーー残酷な影、昂揚へ導く光。黎明の時、黄昏の漏火よ。颶風を。紅蓮の焔を。虚空から刹那の空間へ。   (6/27 02:33:41)
ゆう。/ソウ > 彼を煉獄に導き破壊を。ーー(そう呟いている途中からソウの周りで烈しく竜巻状に旋風が起き次第に緋く灯って行く。終いには焔が風に纏わり付き。ソウが目を開けてから手を下に下ろし閉じていた拳を開き)太陽の名の下に!(血管を顔に表しながら叫ぶと其れ等がシュクロズアへと向かい蠧毒する。ある程度の加害が出来たのか彼の身体からは各所に紅く傷ついているところが確認でき。)ふぅ。まぁまぁってとこかな。火傷も少しは残せただろう…(ふぅと深呼吸してからはまたシュクロズアをにらみ戦闘態勢になりながらも周りの人間を見渡してから鼻で笑う。)これじゃ互角ってところか。ま。負けられないねぇ…)小さい口で豪快に笑う。今一度気を引き締めて口角をくいと上げ)一つお祭りとしますか。   (6/27 02:34:04)

ケシェト> 「はぁっ……はぁっ……だが、……それこそが、私の信仰なのだよ。……この世界は、小さな舞台だ。…私の字が魔力を持つ中、自分が……神でない事を、はぁっ……わっ、私だけは…解って、いるのだ。私を操る神が居るのだと……思うしか、ないじゃないか。……現に魔術が使えるのだ、これ以上の説明は、いるだろうか?……言葉を識る者達である……お前たちに……。あぁ...そろそろ一つの幕が閉じるらしい。」   (6/21 00:17:43)

 オウガ(-45)命中


しぃずま > 「(疾風迅雷の如く、いまだ矢の降り注ぐ草原を駆け抜ける。矢が突き刺さって爆発する土を赤い威圧感を纏う巨大な剣で払い、矢が刺さりすぎて抉れた地面を飛び越えて、低い丘を走り抜けて、2本の足で高速行軍。頭上に降ってきた矢を斜め前に前転して回避、立ち上がる際、畳んでいた左足を伸ばして前へ。足を止めず走り続ける。目指すは朧に見える小高い丘の上の、「弓」とやらだ。空を征くは竜、地を走るは鬼。相手は虹の弓。相手にとって不足はない---竜は小高い丘にたどり着くと爆発し、草の緑が生い茂る丘がぽっかり穴の空いた禿げ丘へと変貌する。)」   (7/3 00:26:24)
しぃずま > 「(攻撃はまだ止まらない。雷が放たれ嘶く。先程の竜の鳴き声とはまた違った、怒りの叫び声嘆き声のような。…少女の悲しいと、うれしいとそう嘆く声が聞こえたような気がした…気のせいだ。そう思わねば、口がまた動かなくなってしまう…思い悩むうちにもまだ続く。暖かい、いや熱い風を感じる。破壊の旋風が右から駆け抜け、未だ弦を引き矢を放つ弓へと向かう。草々は整備された道の様に根まで焼かれ、そして男の下へたどり着くと、巻き込んで痛々しく焼く。)」   (7/3 00:26:43)
しぃずま > 「(これが、我々の総攻撃だ。さぁ、間もなく彼とのお立ち合い。丘を飛び越えれば、傷だらけになりながらも堂々と立っている虹の前へ、少しずつ近づいていく。)…じいさん、俺はあんたに何を言われようと、あんたが何を伝えようとしていようと、「信仰」はやめないぞ。…俺の答えは、それだ。他の人がどう言おうとな…(だって、師匠と紡いだそれと、戦友たちの血しか、今はすがるものがないのだもの。)今ここで、終わらせてやる…!ケシェトよ、雨がいつか途切れるように、虹でさえもいつか消える…あんたの残した「虹」は、万人の心に呪いのようにかかるだろう…だが、それでさえもいつかは消えるとそう思う。(だって、自分の心にかかっていた虹は、どす黒い夢に、いや現実に塗りつぶされて消えてしまったのだもの。)幕を下ろそう…「ウェンディア聖騎士団・千騎長オウガ」…今ここで、貴様を切り進む!」   (7/3 00:26:58)
しぃずま > 「(歩きながら本を開き、唱えられた、炎のような言葉が燃え上がる。)我の魂は炎にあり、炎なくして魂は生きぬ。(右手にどっしりと重々しく構えられた、白い文字の彫られた黒い刀身に、妖精のようなオレンジ色の光が、ぐるぐると回っている。)鬼の業火剣に宿り、鎧崩れて血肉を燃やす。(パッ、と、乾いたものが弾ける音がすれば、オレンジ色の妖精は炎へと姿を変えて、そのサーベルの刃にまとわりつく。)戦地に咲くは金蓮花。戦地に響くは憤怒の声。戦地に香るは火炎の馨香。(西洋刀を一振りすれば、花のように炎が舞い散る。ごうごうと憤怒の声が上がる。燃える炎の香りがする。)千を燃やし尽くす一鬼当千のその炎よ、今この時、我が炎剣(エンケン)へ憑くがよい。太陽の名の下に。(まとわりつく炎は大きく、大きくなり、竜巻のように刀の周りをぐるぐると回っている。…オウガでさえも、見たことがないほどに強い。)」   (7/3 00:27:14)
しぃずま > 「(刃が少し溶け始めている。やはり。鬼に変化したときから感じてはいたが、火力が強すぎるようだ…間もなくそのしなやかな足を力強く踏み込み、必要な体のバネを全部畳み、一気に伸ばす---そのスピードは、道筋の空間に炎で弧を描いた。目前へと迫る大きなその一歩を踏み出す瞬間、右肩に預けるような形で斜めに構えられていた刀を斜めに振り下ろす。そして、その勢いを利用し、回転。踵を老爺の顎に当てて、蹴飛ばす。)おおおおっ!(全身の毛を逆立たせて、大きく叫べば、炎刃が前に飛んでいくその体の、右脚を貫く。そして突き刺したまま大剣を力一杯体へと振るう---もはや鈍器の大剣は、その老骨の体を吹き飛ばす。)これで終わりにしてやる…構えろ。これは、俺が新しい世界の創造主たろうとしたお前に捧げる呪文だ…!」   (7/3 00:27:32)
しぃずま > 「(口を閉じられないのは、1度閉じればこの心が冷めてしまうからだ。…自分の出した答え、それが本心なのかはわからない…でも、今思ったことなのは間違いないのだから。それを、疑ってしまう前に、早く。終わらせねばならない。刀を強く握れば、炎は魔力と化し、霊力に戻り、自然の中に消えた。)太陽の国への…いや、お前が「在るべき場所」への餞だ。この、魔力を、ケシェト。虹の神とやらに、そして「弓」に、送るぞ!この炎の矢を!」   (7/3 00:27:54)
しぃずま > 「(刀を鞘に戻せば後方へ宙返りし、ちょうど見下ろすような形になれば、その鞘の下に付けられた革の四角い袋からまた魔術書を取りだし、早く、しかし冷静に、唱える。)0。炎、自由たるとき。1。炎、始まりのとき。2。炎、感じるとき。3。炎、栄えるとき。4。炎、支配するとき。5。炎、慈悲深きとき。6。炎、誘惑するとき。7。炎、勝利のとき。8。炎、善たるとき。9。炎、変幻せしとき。10。炎、幸運を運ぶとき。11。炎、力持つとき。12。炎、堪え忍ぶとき。13。炎、終わりのとき。14。炎、調和するとき。15。炎、裏切りのとき。16。炎、破滅のとき。17。希望を信ずる人々のように。18。幻惑を信ずる人々のように。19。祝福を信ずる人々のように。20。人々を審る(ミル)者のように。21。この世界のように。さぁ、掲げられし22の炎たちよ。放ちし一筋の光で行く道を照らせ。憚る敵を薙ぎ倒せ。ただ、強く。星の、月の、太陽の、審判者の、そして、世界の、名の下に。」   (7/3 00:28:11)
しぃずま > 「(1つづつ、唱える度に炎が増える…そして生み出された煌めくもの達は、中心へと集まり、青白い光を放ち、そして暖かい橙の炎となる。炎の瞳が、ケシェトをじっくりと見つめた。…周囲の世界が熱に染まり、その瞳から、凝縮された一筋の光が高速で射出される…それは体を貫いて、ケシェトの背後の地面で、大きく爆ぜた。その巨大な爆発はケシェトを巻き込み、すでに焦げぎみであった体の背中を大きく焼く。)死とは一瞬だな…言い残すことは、あるかい。(ざく、ざくと、草の上を歩いて、そちらへ向かう。倒れこんで、もはや死ぬ他にないその男の言葉を、その男の伝えたかった言葉を、聞いた。)」   (7/3 00:28:26)
しぃずま > 「…あぁ…見ていてくれ。この先の世界を。他でもない俺たちが紡ぐ世界を。「魔術を紡ぐ者たち」の、その先の未来を。回る「歯車」となって、見ていてくれ。どうなろうと、どうあろうと。(たった数時間の立ち合いだった。それでも何故だか、彼のことがわかったような気がする。だから、せめて空の上で…そろそろ、自分の考えが自分の考えたれる時間も、無くなってきたようだ…)せめて安らかに、暖かい炎の中で眠れ。…柔らかな炎よ、燃やせ。ゆっくりと、彼の魂を。苦しまぬよう「天」へと送れ。…太陽の、名の下に。(ボッ、と小さな炎が生まれる。介錯用の魔術として作られたその弱々しく暖かい炎は、ゆっくりと、優しく、それは老爺に触れて、広がる…。その姿を見ず背を向けて、鬼は風体に似合わぬ自信のなさを伴い歩き去っていったのだった。)」   (7/3 00:28:41)

ケシェト> 「…面白い物語を…見せてもらったよ。……背後の神に…翻弄されるのは…これで…………終わりにしよう。私は、神のために戦争を始めたが……これを、私の意思で終わらせたい。——お前たち、この世界を動かしているのが神々の力だとまだ思っている訳じゃないだろう? ……我が弟子達よ。魔術師達よ。……生きろ、命の限りに人為を尽くせ。さすれば、まるで物語の登場人物が創り手の手を離れて動き出すように、天命に抗う事が出来るだろう。ここで私は......見ている。」   (6/21 00:27:02)