この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

ゲリラ戦

(竜灯&ゼダス)

クノ/竜灯 > 「⋯⋯うーん、ふっとい機械に襲われた、と言いよったが⋯。」((『姿は見えんの。』以前王国が攻めてきた事もあり、警戒が強化されていた趨里の前哨基地が襲撃を受けたとの報告を受け、趨里魔術砦よりやって来た竜灯は遠目に見える前哨基地を額に手を当てながら眺めて瞳を細める。雑兵一人の為に馬車など足を用意してくれる筈もなく、かといって自ら馬の手綱を握るのは面倒だった竜灯は『今すぐ向かう』と連絡を返し、近くの町まで通り掛かった行商人の馬車で運んで来て貰ったらしい。荷台で散々眠りこけていた為に目は冴えている。徒歩で向かうとなるとまだ一時間は掛かりそうで、深い溜息を零しながら再び歩き始めた。)「そんにしても、嫌な役回りぜよ⋯⋯、こがな誰の目にも映らん雑用に駆り出された所で何もええこと無いきに⋯⋯。趨里の街に現れてくれれば、天下に俺の名が轟いただろうに。」((はぁー、と何度目かも分からない溜息を吐き出すと、だるそうな所作で落ちていた小石を拾い上げ、それを少し離れた森の方向へ投げ飛ばしたのだった。)   (6/4 22:39:16)
クノ/竜灯 > 「早う出てきとうせえええっっ!!!!」((大声で叫んだは良いものの返事がある筈も無く。とぼとぼと歩き出す竜灯は一切辺りに警戒を向けていないように見えた。   (6/4 22:39:26)


ガエリオ/ゼダス > (前哨基地に一閃の稲妻が落ちたかのように。…高く設置された見張り塔の上部は吹き飛ばされ、そこに設置されていた兵の多くは黒く焦げ付いた様な有様で。…1人は斬られ、1人は何かに打たれたように。無惨にも倒れ伏していた。…そんな派手な襲撃が何も報告されぬわけもない。迂闊だったと言える。…警戒網は広げられて当然。…王国はつい最近攻め入ったのだから。…しかし、今更王国へと引き下がる事など出来やしない。止まらないレールの上を僕は走っているんだ。…それに、…まだ奪い足りない。僕の奪われた物は、防衛に成功し油断した雑魚を蹴散らすだけでは…割に合わないものなのだから。)『…ッ……まだいける…。…』(襲撃後身を隠し、搭乗機の状態を確認するため森の中へと忍び込んで早数時間。…幸い、内部の被害はほぼ無いと言える。敵の思ってもいない襲撃だったのだ。返り討ちにされる方がおかしい話。それに、街にも大分近づけた。あの人の無念を…晴らすための光がようやく差し込んだとも言えよう。)   (6/4 23:23:45)
ガエリオ/ゼダス > (メンテナンス器具を腰のポーチへ。スイッチと共にコックピットのハッチを閉じれば…機体は静かに立ち上がる。…生物の鳴き声すらしない暗い森。…物音一つ無いからこそ、身を隠すに丁度良い。さぁ、かくれんぼは終わりだ。…操縦レバーを両手に握った、その時だった。)『_____っ…!?……ッち……。』(何かが木に当たった様な音。…何が当たった。そして、その後に響く大きな声。…貴方の居るであろう方角に機体を傾けた。…敵に見つかったとしか思えぬだろう。言葉をそのまま受け取るならば。…襲撃者が逃げ腰で居られるものか。…声による返事が無くとも…森の中、不気味にも敵襲に反応し光り輝いた上部の赤いモノアイの光は。まるで貴方を見つめる様に…静かに身構えるだろう。)   (6/4 23:24:44)


クノ/竜灯 > 「⋯⋯お?」((第六感⋯⋯と言うには竜灯の精神が研ぎ澄まされている訳では無い。何となく気になって、石を投げた方向を今一度見てしまった、ただそれだけの事だった。暗がりの森の中に浮かぶ狐火の様な赤。それに気を取られたのは一瞬で、直ぐに〝それ〟が探していたものである事に気付いた。)「⋯⋯⋯いやぁ、神様はいるようじゃのう!生憎銭は持ち合わせが少のうて、投げ石になってしまったが、俺の祈りは届いたみたいちやな。」((勿論そのつもりで投げた訳では無かったが、運が良かったらしい。森の中で鎮座する白い巨体に向き直ると、瞳孔を開いてニヒルに口元を歪める。まだ街の近くじゃ、俺が勝てばそのまま昇級も夢じゃあない。数日前に謎の男に皮算用と揶揄されたばかりの竜灯だが、今回もまた勝利した後の展望に胸を高鳴らせてしまっていた。両手を組んで仁王立ちし、大きな声で今一度宣言する。)「字は竜灯!尊華帝國軍の兵、伝説を作る男じゃ、おんしの字も教えとうせ。───この戦い、伝説に残るぜよ!!!」   (6/4 23:46:18)


ガエリオ/ゼダス > (何をごちゃごちゃと言っている。…よく見れば1人のハチマキを巻いた男。…先程の見張り番の奴等と然程変わらない程度の男なはずだ。…勝ちに浮かれた奴を薙倒すくらい…容易い。僕はその先に行かねばならないんだ。レールの上の小石に躓いていられない。)『……お前ら親仇に名乗る名前なんて持っていないッ___…!…何が伝説だ……。…屑の分際で…ッ…!』(その浮かれた宣言、立ち姿。全てが気に触る。…そんな貴様らに僕は全てを奪われた。…レバーを握る拳に力が入る。…これから何をお前が叫ぼうと今更。…全てを奪ってやる。…歯を食い縛り、両眼に涙を少し浮かべながらも。…首を小さく振っては…)【くッ…。…天高く轟し雷雲よ…。その内に潜めた怒れる雷を今一度我が闘器にッッ。…悉くを喰らい尽くさん…。】(魔術の力は我が師から。…機体の両腕にセットされる鉈と魔術砲。…刃には蒼白い電流が纏わり付き、魔術砲の銃口は光輝いて、暗い森を照らす。)   (6/5 00:11:59)
ガエリオ/ゼダス > (…照らされ、己の白い機体にこべりついた返り血もよく見えるはず。…躊躇いはない。…そのまま仁王立ちでもしてればいいんだ。…構えられた魔術砲の銃口がより一層輝きを強めれば。)『…_____消えてしまえッ…!!』(内部より発射スイッチを指先で力強く押せば。貴方の胸の中央目掛けて光が放たれる。それは銃と言うには静かすぎて、本当に発射されているかと疑う程。…しかし、着弾でもしてしまえば分かるはず。雷に打たれたように。その身を焼き、焦がすはずだから。…)   (6/5 00:12:12)


クノ/竜灯 > 「いやあ、まっことふといのう!おんしのその、機械仕掛けのからくり、聞いた事も見た事も無いぜよ!この戦いに勝ったら俺が貰い受けてやるきに、おんしの命は取らないでやるよ、俺の命とおんしのそれを賭けようぞ!」((竜灯は目の前の巨体が敵であると同時に、言うなれば金塊にすら見えていた。自分の興味を唆るからくりの謎、個人的にも知りたかった機械技術、そして⋯⋯自分が初めて戦えるという喜びに満ち溢れている内心を隠そうともせず歯を見せて笑う。これを俺が持ち帰ったらそれこそ伝説、自分勝手に妄想を膨らませながらつらつらと聞く耳持たずといった様子で言いくるめていった。勿論貴方の言葉なぞ耳に入っている筈もなく、気付いた時には呪文が綴られ始めており。一気に焦りの表情を浮かべて口を動かし始めた。)   (6/5 01:06:56)
クノ/竜灯 > 「っ、!?待っ、!⋯業火の使い 火竜の下僕! 活火激発沙羅曼蛇!!」((悩んでいる暇は無い、焦りながら短い呪文を口にする。片手を横凪に振るえば眼前に現れるのは、小さな炎。小振りな羽を背中に宿した火蜥蜴が可愛い産声を上げると同時にその体は放たれた閃光に包まれ、刹那のうちに消え去った。呼び出されて数秒で滅されるのは幾らか哀れに思えたが、何よりも酷いのは竜灯の行動であった。呪文を唱えるが早いか一目散に横へと駆け出しており、端から受け止め切れるとは思っていなかったらしい。耳を劈く轟音に振り返れば、火蜥蜴の姿どころかそこには見るも無残に抉れた地面だけが残っており。未だ焼け跡に紫電を迸らせるその威力に喉を鳴らすと、幾らか真面目になった表情で向き直った。)   (6/5 01:07:01)
クノ/竜灯 > 「⋯やるの、燃えてきたぜ。」((既にそこには笑みは無く、睨むような三白眼が赤い灯火を射抜く。⋯⋯話が通じる相手では無さそうじゃ。心の内で自分にも返ってくるであろう悪態を吐きながら、両手を胸の前で組み。呪文を唱え始めた。)「眠りし真紅の皇よ、目覚めよ真紅待たずして。我は賛歌を詠ふ者、汝惨禍を謳ふ者。霊峰の護り手、我が礼砲に応へぬ。戒めよ解き放たらん、知らしめよ紐解かん。起きよ主灼灼たれ、熾せ炎延々たれ。いざ。」((少し早口に、だが落ち着きを持って紡がれた呪文は長く、十分に攻撃の機会があるだろう。だが竜灯の目の前に立ちはだかるように生まれた巨大な火球はどんどんとその大きさを増していき。今やギャラルホルンを凌駕しようとしていた。   (6/5 01:07:15)


ガエリオ/ゼダス > (戯言。…しかし、その笑みは自信から来るのか。それとも単に耳に僕の言葉を入れていないだけか。…馬鹿は早死にする。せめて、最後…死ぬ間際に貴方は笑えただけいいだろう。多くの人は笑う事なく召されるのだから。…放たれた閃光で貴方を貫いて〆と。…そう思っていた。____しかし、単なる馬鹿では無かったのだ。この目の前のハチマキは。…慌てながらも唱えられた詠唱によって生み出される何か。…何かとしか分からぬ理由は物の数秒で貫いてしまったから。…召喚はしたものの盾にした…?標的は何処へ。…内部から眼を細めては…見えた。…横へと一目散に走る男の姿が。やはり盾にしたのか。モノアイは横へと流れ、追うように移動する。握られた鉈を大きく横へと勢いよく振るえば…電流によって火を生み出し、薙ぎ払われる木々達。巨体の移動の邪魔だ。今はあの男を片付けるが最優先。こんな憎い土地、焼け野原になろうと一向に構わない。)   (6/5 02:06:48)
ガエリオ/ゼダス > 『ッ……。……勝手に燃えていろ…。』(突進でもするように、今にも燃え上がろうとしている森を駆け抜け…貴方の目の前へと現れれば。上空へ鉈を振り、勢いよく己の足元、地へと叩きつける。…稲妻の音がよく響き、地の草は焼き尽く。…しかし、…なんだ。お前のその眼は。その顔は。…ただの雑兵だろう。…驚異的な力に何故表情を怯ませない。“何故脅えない”。…静かに言葉を紡ぐが、嫌な気がしてならない。…貴方が両手を組み、何かを述べる姿を目にすれば…こちらも相手の詠唱を黙って見過ごす程甘くはない。再び、銃口を貴方へ。次は頭に目掛けてやるとも。…その生意気で腹立たしい目付きを二度と他者に向けられぬようにしてやるさ。)『___次こそ…ッ…。』(あの威力だ。貴方を焦がすくらい容易い。…引き金が引かれると共に再び光は貴方目掛けて一直線に向かって行くだろう。…次こそ終わりだ。…そう、次こそ。)   (6/5 02:06:59)
ガエリオ/ゼダス > 『_______ッ…!!…生意気…っ…なんだよ…!…なんで諦めないんだ…なんで…!』(貴方の目の前で暖かな光と共に生まれた大きな火球。火球に稲妻がぶつかるものの、最初こそ揺らぐ火球は何も受けていないと言う勢いで大きさを増していく。2発、3発…5発。…撃った、撃ち続けた。銃口はやがて光を無くす。あの魔術砲の威力を見ただろう。詠唱を何故脅えず生身で唱え続けられる。…こいつ。…己すら覆ってしまいそうな程の火球を前にすれば…、こんな魔術砲じゃ蚊ほどにもならないとは当然理解する。火球に向けて魔術砲を投げ捨てれば。…見つめるさ、その強大な火球を。しかし…ただ、黙って受けてなるものか。)『……ッ…。…貴方が、僕が満足行くまで…魔術を教えず居なくなってしまうから……いけないんだ…。だから、不安なまま…。……でも、…僕にとって、貴方は…。唯一無二の、“師匠”だから…。……ッッ…!  【雷よ、派手に轟かせ。落ちて地を砕け…!太陽の名の下に!】』   (6/5 02:07:07)
ガエリオ/ゼダス > (せめて、回避も出来ず黙って受けるくらいなら。貴方の。オウガさんの魔術を元にしたもので受けてやる。原文ではないさ、あくまで短縮したもの。…原文すら教えずに居なくなってしまったんだから。あの罪な師匠は。…しかし…弟子として。1人の魔術師として。…魔術の一つ唱えず黙ってやられてなるものか。僕の言葉が…力になる事を、見せてやる。竜灯。魔術砲を捨てた機体の腕を前に。モノアイがより一層強く光れば…機体前方を覆う程の蒼い稲妻が盾のように張り巡らされる。これが、僕が今力の限り持つ。オウガさんと共に作った魔術だ。)   (6/5 02:07:32)


クノ/竜灯 > 「よう聞けば意外と可愛い声じゃの、若そうなおんしに教えちゃるぜよ。⋯⋯男はな、生意気くらいでちょうどええんじゃ、諦め悪い位で丁度ええよ。どうせ俺らは前にしか歩けんきに、振り返っても立ち止まっても元の場所には戻れん。⋯⋯なんての、伝説を作る男の話じゃ、覚えちょき。」((呪文を紐解き終えても大きさを増していく火球、何度も何度も魔術筒を放つからくりから放たれる言葉に竜灯は、不敵な笑みを浮かべたまま返した。俺の勝ちは揺るがない、そう思えばこその光景だ。勝利の瞬間を頭の中で描き続ける、疑いすらせず。「〝まだまだ若い魔術師(おとこ)じゃの〟」小さく呟かれた言葉は、火球が翼を広げ大きな竜が産まれ落ちる爆音で掻き消され、きっと貴方には届かないだろう。   (6/5 02:52:14)
クノ/竜灯 > 言葉が魔力を持つこの世界、馬鹿みたいな夢物語を大声で叫ばずどうするか!!大ボラと馬鹿にされようが、皮算用が過ぎると言われようが、神に祈れば奇跡が起きる魔術師の世界。駄目だと諦める事の方が愚の骨頂ぜよ、信じて叫んで突っ走ればいつか必ず。⋯⋯そこまで押し付けるのは、おんしの言う『師匠』の役目やろうから言わんが。貴方が呪文を詠唱し終わるまで黙って待っていた竜灯は目の前に現れた雷の盾に瞳を細め。暫くの沈黙の後、にぃと満足気に口元を緩めるのだった。)「⋯⋯⋯⋯⋯いいや、おんしも十分に諦め悪いじゃやいか。名は知らんがまっこと、良い師匠を持ったの。⋯⋯さて、待たせてしもうた。」((すっと右手を貴方へと向け。高らかに命令した。)「もうアレは壊してもいい、手加減はしんでええきに!!焼き尽くしてやるぜよ!!!」((鎌首をもたげていた炎竜は雄々しく翼を広げ。顎を開き、体を形成する炎を尻尾や足先の方からすり減らしながら爆炎を吐き出した。   (6/5 02:52:16)