この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

スーリ攻城

(白梅&ヴァンジャンス)

クロ:白梅 > ( ガタガタ、ガチャガチャ…と、金属の擦れる音やら、人々が土を踏みしめ歩く音が、白梅を包み込む。馬に乗り、自らが兵と共に向かうは戦地_ 趨里 _である。いつものよりも綺麗に整えた一つ縛りの髪が靡く。片手に綱をもち、もう片方で軍帽を被り直して辺りを見渡す。_嗚呼、何と自然が美しい_趨里の特徴は視界に広がる美しい草原。 それに似つかわぬのは、近付くにくれ聞こえてくる人々の叫び声。…否、分かりやすく言うのであれば『 戦の叫び声 』であろうか。 今まで白梅が送ってきた平凡な元帥の業務とは全く異なる、何とも言えぬこの雰囲気。 この雰囲気を白梅は心地よくも感じつつ、不快にも感じていた。 馬が進む度に身体が揺れる。ふわり、ふわりと髪も揺れ動く。   (5/29 23:43:20)
クロ:白梅 > _ 兄様、妾は尊華の為にこの身を、命を散らす事など容易いのです。しかし、しかし妾は未だ兄様の見た世界を全ては見切れて居ないのです。妾は兄様の見た世界を感じたいのです。 そして、尊華の為に此度の戦争勝ち戦として捧げたいのです。どうか、どうか見守っていてください。妾は、妾の子達と共にこの趨里を駆け巡り、敵将首を持ち帰りましょう_   (5/29 23:43:22)
クロ:白梅 > そんな意気込みは白梅の心の内の中で木霊する。 気が付けば、今回の拠点である場所へと辿り着いていた。 兵達には適当に指示をし、自身は馬から降り、凝り固まった肩や腰を伸ばしつつ、少し戦況を見てくる、と皆に述べてから駆け足で平原を掛けていく。 兄から貰い受けた、古くて大きな上着が、髪と共に大きく揺らいだ )   (5/29 23:43:42)


大和守/ヴァンジャンス > 「────、……くっ、そ……ッ、!」(女が剣を振るう。刃が撫で切る。小さな氷柱の数々が、その鋭利な尖端で突き刺していく。また一人、また一人と兵を倒していく。しかしそんな事とは真逆に、女の表情は暗い。微かに苛立ち──否、それは苛立ちではない。仲間の犠牲はこれの比にもならない。こんなものではない。多くやられた。多くの者が、その命を散らしていったのだ。──もっと、もっと、敵を倒さなければ。仲間がやられている。ならばその分、敵を倒せ。早く、早くしなければ。──そんな思いが何度も込み上げる。その度に仲間が死んだという事実が心に深く傷を与えてくる。普段ならば使わないような言葉を吐き、女は息を一つ吐く。恐らく、此処等一帯の敵は倒しただろう。辺りに広がる屍の数々、紅い海。──まだだ。まだ駄目だ。精神統一。落ち着きを取り戻すため小さく鋭く深呼吸を。金髪混じりの、雪のように真白な髪が小さく揺らぐ。その金の睫毛を閉じ、まだ内で騒ぐ感情を無理矢理押さえ付ける。まだ行ける、と小さく拳を握る。手に握る剣を一閃、気持ちを切り替えればまだ敵の居る場へ。まだ仲間が生きているのならば助けねばと、歩いて行こうと──して、)   (5/30 00:17:54)
大和守/ヴァンジャンス > 「────貴様、は……」(ざり、と。土を踏み締める音が女の耳に入る。その音に鋭く顔を上げればその音の出所を見、ぽつりと呟く。瞬間、女は強い敵意を──しかしその表情には何も浮かんでおらず、無だけがそこにある。敵に見せる表情などない。──あるのは、純粋な殺意だけで十分だ。──敵。……それも、尊華の頭。ならば同じ頭──ウェンディア聖騎士団"団長"、ヴァンジャンスとして彼女を倒さなければならない。彼女が居なくなればきっと、士気だって落ちるだろう。──何より、敵と言うだけでヴァンジャンスにとっては生かしておく理由が一切無くなる。剣を再び強く掴み直す。貴方の居るのはヴァンジャンスから少しばかり離れた場所。ヴァンジャンス武器を手にし、直ぐにでも詠唱出来るよう貴方の動きを鋭く見つめる。貴方だけでも、どれだけ傷を負おうと倒さなければと、決意新たにして。)   (5/30 00:18:07)


クロ:白梅 > ほぉ、この戦乱でこんな振り乱れる刀を振るい続ける小娘が居るとは( 戦況を見てくる、なんて言いつつも、ほんのに微かに感じる氷の気配とやらに惹かれて来てみた場所には、やはり倒れる人々、交わる刀に氷柱の残骸。血にまみれた戦場で一際目立つ、美し髪の色。微かに口が開き、何かを言うが白梅の耳には届かず。しかし何となく分かるのだ。彼女が敵であるという事を。そして彼女が__此奴は妾を認識した。敵意も感じる。嗚呼、貴様はもしかして_)   (5/30 00:46:28)
クロ:白梅 > そんなに慌てるでない、焦るでない。この草原を見よ、この広大な美しい草木の世界で一体何に怯えるのだ小娘よ。先ずは互いに名乗ろうでは無いか。それとも名乗るという行為…否、名すら忘れてしもうたのか?仕方あるまい、妾が手本を見せてやろう。( 何やら敵意をむき出しにし構えを見せる彼女を、軽く宥めつつペラペラと喋り始める。へらり、と口元を緩ませ、若干の笑みを相手に態と見せつつ、余裕の態度で彼女を見据える。 手本を見せる、なんて言えば、すぐに流れる様に軍帽を取り、表情をへらへらした笑みから真顔に変え、相手の顔を身体を見詰めながらいつもの白梅の凛とした声色、音色を草原に、目の前にいる彼女に届ける。   (5/30 00:46:32)
クロ:白梅 > 「 妾は尊華帝國軍、元帥。白梅である !! 妾が赴いたのだ、土産として首をくれたって良いでは無いか? 」。最後の土産は、腕切りをしてしまった部下への土産なのか。愛する兄への土産なのか。尊華への土産なのかは分からないが、明らかに煽る様な言葉が、草原に響いた。静かに軍帽を被り直し、再度へらりと笑って見せて「 ほれ、次は御主の番だ。やり方は、流石に分かるな?まさかその頭は体を動かす事しか命令出来ぬのか?いやすまぬ馬鹿にしている訳では無くてな、純粋に心配なのだ。」_嗚呼、この元帥ともあろう女は、相手を馬鹿にするのが好きらしい_)   (5/30 00:46:44)


大和守/ヴァンジャンス > 「…………──余計な舌を回すな、騒々しい。……少しは口を閉ざせないのか」(ぺらぺらと言葉を紡ぐ貴方を見て、ヴァンジャンスは微かに眉を潜める。不快感を露にする。そも、敵と言うだけでヴァンジャンスの機嫌を悪くさせるには事足りる。その敵が更にへらへらとした笑みさえ浮かべ、そして余裕の態度を見せてくるのだ。不快に思って何が悪い。内心舌打ちをしてしまう。その苛立ちを声色に乗せぬよう、敵に殺意以外を見せぬよう最大限配慮しつつ、静かに言葉を紡いでいく。──嗚呼、無駄な言葉が多い。戦にそんなものは要らない。邪魔だ。不必要だ。──そう断じ、だからこそ、貴方の言葉に苛立ちを覚えてしまうのだろう。)   (5/30 01:18:05)
大和守/ヴァンジャンス > 「…………案ずるな、──持ち帰るのは、貴様の首だ」(貴方から放たれるは、此方を煽る言葉の数々。それを受け、しかしヴァンジャンスはぴくりとも表情を浮かべず、冷静に言葉を返す。貴方のように笑みを浮かべることはなく、言葉に感情が乗ることも無く。ただ冷たく、謂わば負けるのは貴方だとの旨の言葉を返す。負ける気など毛頭ない。それに、まだ死ねないのだ。死ぬわけにはいかない。──【死にたくない】。強まるその思いを沈めるべく、ヴァンジャンスは鋭く息を吐く。髪が揺れ、それに合わせて鮮やかな光を放つ蒼のリボンが柔らかに揺れる。ゆっくりと、武器を持つ腕を上げる。一点のブレも無く剣先を貴方に向け、──ヴァンジャンスは、ウェンディア聖騎士団団長は────堂々と名乗りをあげたのだった)「ウェンディア聖騎士団団長、ヴァンジャンスだ。────推して参る」   (5/30 01:18:13)


クロ:白梅 > 余計な舌、口を閉ざせ、嗚呼怖い怖い、今どきの幼子は猫のように威嚇するのが好物なのだろうか…だか、仕方あるまい?妾は人故に舌が回ってしまうのだ。( 相手が苛立って居るのを見て、心地よくなる。流石尊華人と言った所だろうか。相手が苛立ち、眉をひそめ、不快感を顕にする姿は滑稽で堪らなかった。ケラケラと笑い、先の言葉を述べる。口角を上げ、満面の笑みを態と見せる。先程まで感じていた自然の美しさに惚れた感情、不思議に感じた不快感などとうになく、ただ『 尊華の為に 』という気持ちが強く出ていた )   (5/30 01:48:49)
クロ:白梅 > 妾の首?ふ、ふは、ふははは!!笑わせてくれる!!妾の首が欲しいか、そうか、忌まわしき敵国の大将首の小娘_いや、騎士団長、ヴァンジャンスよ。その名乗り、意気、かなり面白いでは無いか。( げらげらと声を上げて笑い、名乗りと意気を素直に褒める。にっと笑い、「 ならば貴様に首はやれぬが他の物を捧げようではないか!! 」なんて大きく叫び、片手を思いっきり天に向けて上げ間髪入れず口を動かした。)   (5/30 01:48:52)
クロ:白梅 > 氷弓生成、死矢五感。 生命を奪うは自然の理。 獲物を奪いし人為の理。 10の砕氷 神のまにまに。 御手の御遊び、弓幹に氷。 弦から弾かれ汝を射抜け。( 詠唱をしていれば、辺りが冷え始める。小さな粒状の氷が少しずつ集まり、10個の等身大ぐらいの大きな氷の結晶が白梅の頭上に産み出される。それらは、少しずつ騎士団長、ヴァンジャンスへと進む。徐々に加速し、一気にヴァンジャンスへと降り注ぐだろう。まるで、弓矢の様に真っ直ぐ、身体を、真の臓貫く為に )   (5/30 01:49:02)


大和守/ヴァンジャンス > (──相も変わらぬ言葉の数々。果てには声を上げて笑う様を視界に入れては、思わずため息が溢れ落ちる。嗚呼──腹が立つ。普段ならば──彼に氷を溶かされるまでは、眉を潜める事すらなかった。しかし今は違う。彼に溶かされた。そして恋というものを知った。生きたいと──そう思うようになった。だからこそだ。だからこそ、表情に出るようになってしまった。それは果たして良い事なのか悪い事なのか、──それは今考えるべき事ではない。今思考するべきは、目前いる貴方を──敵を倒す方法のみだ。ヴァンジャンスは思考を無理矢理切り替え──)   (5/30 02:19:04)
大和守/ヴァンジャンス > 「────我が心は我が主の元に在り。其に背く事永久に有らん事を此処に誓う。其の尊き御心のままに、其の誇り高き御心が示すままに────永久に凍てつけ。太陽の名の下に」(此方に向かってくる。それを表情すら変えず見つめ──ぽつり。微かに感情の籠るようになった声色で、それを静かに紡ぐ。彼女の得意なものである氷の魔術、それを発動させれば凍える程の冷気を刀身に纏わせ、氷塊に向けてそれを振るう。目に見えぬ程の速さでそれは横凪ぎに振るわれ、刀身が氷塊に触れた瞬間にその冷気を更に冷却させ──小さな氷柱が数本新たに生成される。それが剣の軌道上にない氷塊定めて素早く襲いかかり軌道を狂わせればそれらは悉く落ちていく。刀身は魔術を発動させた故か美しく氷に覆われており、それによって更に攻撃範囲も広まる。傷一つない状態でヴァンジャンスはそこに立っており、貴方の放った氷塊の残骸達が地面を穿っていた。)   (5/30 02:19:14)


クロ:白梅 > ( ぼぅっと相手の行動を見詰めつつ、右手を顎に当て、ふ、と考える。_あの娘、いつか心労で死ぬんじゃないか?_なんて、呑気に考えてみれば、若干の哀れみの視線を送る。しかしその視線の方には10の氷が向かい終えた後で、白梅の目線からは姿が見えなくなってしまっていた。しかし、何やら微かに声が聞こえたかと思った途端、白梅の放った氷は無惨にも砕け散り地面へと落下していた。騎士団長には_怪我ひとつなかった_。しかし、白梅はそこまで気にしなかった。何せアレは世にいう『 ぷれぜんと 』とやらなのだ。アレぐらい撃ち落とせなくて何が騎士の団長を名乗ろうか。_嗚呼、此度の戦は最高の代物になりそうだ_ )   (5/30 02:56:47)
クロ:白梅 > やはり、氷の魔術適正であるか。いや何、少し氷の気配がしてな、誘われるがまま来てみたら小娘、貴様が居たのだ。此処は最高の戦場では無いか。( ふは、と笑いつつ突然ここに来た経緯を語り出す。気を逸らし、奇襲をかけたいとか、そんな思考は無い。ただ本当に『 事実を述べて相手との会話を楽しみたい 』だけなのだ。この行動にそれ以外の理由などない。だが、白梅はこれと同時進行で先程の動きを見て思考を巡らせていた。 _しかし、厄介な事になった。腕は確かだ。大きいのが駄目ならば、小さいのはどうだろうか。単純思考だがこれは使える戦法だ。試す価値は……有る _   (5/30 02:56:58)
クロ:白梅 > へらり、へらりと笑う顔は崩さずにそう考え付いたのか、2、3歩後ろに跳ねるようにして下がり、くるりとその場で1度回る。2度目は、左手を上にあげながら。3度目ともなれば、少しずつ霧のような物が白梅の周りを漂い始める。 3回転した後、スっと立ち止まり、彼女の方を向きながらぽつり、と呟く。同時に左手を彼女に向けてだらり、と伸ばしながら。「 浮氷・薄氷・削氷・砕氷。四肢五感、 霧氷浸水。1で黙示2で結成。3で転生4の魅惑。霧雨舞いし天の恵みを。雫は涙、涙は刃。無数の弾丸氷の結晶 」 _ 霧が突然、白梅の差し出された左腕を伝いつつ、騎士団長の元へと飛んでいく。それは無数の「 氷 」の「 粒 」であった。小さな粒は先端が尖っており、白梅の左腕らも服や皮を細かく削りつつ、標的である彼女の元へと。 )   (5/30 02:57:44)


大和守/ヴァンジャンス > 「…………下らん。……貴様が此処に来た理由など、私には興味もない。……私にとっては最悪だ」(──下らない。突如として、此処へ来た経緯を話し始めた貴方を、ヴァンジャンスは氷よりも冷たい瞳で見つめる。そんな思考しか思い浮かばない。経緯を話す? 不必要だ。何が目的で貴方はそんな話を持ち掛けたのか。気を逸らすのは彼女のこの態度から丸分かりだ。下らないと一蹴し、貴方との会話など楽しみたくないと表すかのように既に周囲への警戒も行っている。敵との会話だなんてしたくも無い──吐き気すら覚える程にだ。)   (5/30 13:21:15)
大和守/ヴァンジャンス > 「────ッ、!」(嗚呼──考えたものだ。貴方が放ったのは無数の氷の粒。思わず息を呑む。──成る程、避けきる事は"不可能"に近い。的が大きいからこそ先程のものは無傷で居られたのだ。剣一つと魔術──否、この状況では長いものを読み上げる事は不可能だ。つまりは剣一つでこれを迎え撃つということになる──無理だ。いや、だがそれでも──この蒼のリボン。頭部右側に付けてあるこれだけは守らなければ、傷付けぬようにしなければならない。お守り代わりに持ってきたものだが、此処でそれが仇となるとは。一瞬、鋭く息を吐く。右側へと踏み込めば横に飛ぶ。次いで分厚くなり範囲も広くなった剣を素早く振るい、せめてリボンが傷付くことの無いようにと右側へ重点的に振るう。だがしかしそれでは左側が疎かになる。避けきれず掠ったものも多数ある。この中で一番酷いのは左腕だ。二の腕付近の服を裂かれており、皮膚が削れている。そこからは血が微かに流れているが──これしきの事で動揺するような人物ではない。怪我は負ってしまったものの、一先ず此方に向かってくる氷の粒が無くなれば、反撃をと言うように口を開き、貴方に向けて左手を翳す。)   (5/30 13:21:29)
大和守/ヴァンジャンス > 「──我が意思を捧げし者よ。孤独を届けしもの達よ。名も無き蕾よ。主の示すまま、我らが主の望むまま全てを蹂躙せよ。咲かぬ蕾よ、今こそ永久に舞い凍り、全てを切り咲け──太陽の名の元に」(じわりじわりと、冷気が左手に向かって集まってくる。そこに出現したのは楕円の刃。内側から外側に向かっていくにつれて薄くなっていく、簡単に言えば殆どが凶器になっているのだ。それが五枚出現すれば素早く貴方の元へ舞っていく。文字通り、不規則な動きをしながら貴方の元へと向かう。それは、何かに当たらぬ限り貴方を狙い続ける刃──『Would you like to dance?』)   (5/30 13:21:43)


クロ:白梅 > 嗚呼、小娘。早う日陰に行くと良いぞ。このままお天道様の下に居ると危ないだろう?( 貴様は氷で出来ているのだろう?_と、言葉を続けてはケラケラと笑い、冷たい視線を気にもせず、嫌悪感を抱かれているのを理解しながら何度も何度も同じ行為を繰り返し、相手の心を揺さぶる。_まるで氷。冷たいが陽に当たると溶けだす弱さが何処かにある筈。無表情と云うのは、何ともつまらない。華のように煌めき美しく在ろうとは思わないのだろうか。嗚呼、これだから哀れに思う_哀れみの視線を再度向ければ勝手すぎる思考を巡らせ心の中で相手を何度も見下す。これ程警戒されてしまえば、これ以上無駄口を叩いても同じ事しか返してこないだろう。ならば話す価値等無い。そうと決まれば白梅は、ケラケラと笑みを零す顔を徐々に元に戻し、相手の様子を伺う事にした。)   (5/30 23:12:01)
クロ:白梅 > この妾の氷達はな、少々反抗期とやらなのだ。妾の腕すら削っていく。何とも可愛らしいだろう?( 自身の左腕を一瞥し、捲っていた左袖を整えながら相手を見据える。_焦ったか、驚愕したか。愉快愉快_やはり攻撃を喰らう人…今で言う騎士団長の姿を見れば先程真顔にしたと言うのに少しずつ口角が上がっていく。だが仕方ないのだ。自分で作り出した氷が相手を削るなんて、白梅にとっては最高の出来事なのだから。 だがそんな思考も途切れてしまう程、不思議な光景を見てしまった。 _それが、行けなかった。   (5/30 23:12:05)
クロ:白梅 > ハッとして、彼女の行動を食い入るように見る。何故ならば、白梅から見ればその行動はあまりにも不自然過ぎたのだ。 _何故だ、何故あの様な動きをした。何をする、何をしておる。まるで何かを " 庇う "みたいじゃないか。古傷か、それにしては可笑しい。先程の氷を片腕で砕ける筈が無い。ならば足か。ここまで戦をしているというのに足が悪い筈は無い。何だ、なんだと言うのだ…?_ 思考回路をぐるぐると巡らせ、相手の行動を分析し、自身の中で思考の結果を出そうとするが上手くできない。仕方なく、右側に何らかの古傷がある、という事にしておく。 風が舞い、白梅の服や髪がバサバサと音を立てて揺らぐ。 _相手は怪我をした。少しだが血を流した。此奴は全体攻撃への対応が苦手らしい。ならば次は…_なんて、考えつつ詠唱を言おうと口を開こうとしたが、向けられた左手を視界の中に入れてしまったせいで、詠唱をするのが遅れる。 その分、相手の口が素早く動き、楕円形の何がが産み出される。 反撃の攻撃。楕円の物。美しく光り輝く楕円の氷との睨めっこ。   (5/30 23:12:51)
クロ:白梅 > 相手から目を離さずに直ぐさま飛び跳ねる様に後ろに下がり距離を取る。 直後、素早く飛んでくるソレをかわす為に、駆け出す。 _どうやら、コレらは妾を身体を切り刻むまで妾の元から離れない様だな。まるで幼児の外遊び。…仕方がない、この楕円を妾の氷で砕けられるのかを確かめようではないか。こんな所で刻まれるなんてみっともないものなぁ…。_ 1つ小さな息を吐き、渋々彼女から意識を離す。次にバッと後ろを振り向き追いかけてくる楕円の物に集中する。楕円は5つ。_やるしかない。)   (5/30 23:14:47)
クロ:白梅 > 氷弓生成、霧氷浸水。 生命を奪うは自然の理。 獲物を奪いし人為の理。 抗い砕けよ運命( サダメ )の氷 霧雨舞いし天の恵みを。 1で黙示2で結成。 吹雪の中の氷霧 楕円の刃を砕けよ氷弾 天に響けよ雪の囁き!! ( 両腕を前に差し出し両手を重ねて楕円の物に向けて集中する。楕円に追い付かれたら困るのは白梅も理解していたので、いつもより早口で詠唱を唱える。そうすれば、先程の氷の粉末、霧のようなものが出てくるが先程よりも形が大きくて。白梅の掌にそれらが集まり、くるくると回転をしながらまるで弾丸の如く楕円へと向かっていった。ドォン、と大きな音と共に土埃と氷の欠片が白梅とそこら一帯の草原を包み込む。土煙が落ち着けば、そこには少し息の上がった白梅が居た。   (5/30 23:15:20)
クロ:白梅 > ふ - 、ふ - 、と息を整えて自身の体と辺りを見渡す。若干の痛みが左太腿にし、そこに目を向ければ先の攻撃により砕けた刃によるものか、自身の氷によるものかは分からないが10cm程の横長の切り傷が。血が軍服に染み込み、若干色が濃くなる。慌てて上着やら他の身体の確認をしたが、服に土埃や砕けた氷の破片が付いていたり、ちょっと服が破けたぐらいで特に目立った傷はない。安堵の溜息を1つ吐けば、辺りを見渡し距離が離れてしまったであろう彼女の姿を探した。_嗚呼忌々しい。これぐらいなら直せるがもし上着がダメになったら首を落とすじゃ済ませないからな_なんて、呪詛のような言葉を心で呟きながら。)   (5/30 23:15:42)


大和守/ヴァンジャンス > 「……そうか。存分に削られろ。……その方が、此方としても好都合だ」(──氷で出来ているのだろうと、嗤いと共にそんな言葉を掛けられても表情一つ変えやしない。──言い得て妙だ。嗚呼、確かに貴方の言葉通り、もしかしたらそうだったのかもしれない。何処かで間違えていたら、永久に氷のまま騎士団の頭として立っていたのかもしれない。──だが、今は違う。だからこそそれへの返答はしない。貴方が生成した氷、それが腕を削っていくとの言葉にそれだけを冷たく返して。そちらの方がヴァンジャンスにとっては好都合だ。自分で自分の体を削ってくれるのならば、此方としては手間が省ける。……まぁ、そこまで削られているわけでも無かろう。痩せ我慢をしているようにも見えない……。)「───ふ、ッ……!」   (5/31 01:16:31)
大和守/ヴァンジャンス > (刃を放ち、ヴァンジャンスは直ぐ様その場から離れる。回り込むかのように円を描き、加えて姿勢を低くする。草に紛れ、そして貴方の元へ向かおうと。それに気を取られてくれれば貴方に接近する猶予が得られる。どうかそれが気を引いてくれるようにと願い──詠唱を紡ぐ音が、耳に入る。恐らく今、あの刃に意識が取られている最中なのだろう。微かに視界に入った貴方の姿──嗚呼、果たして行けるだろうか。……いや、出来る出来ないを考えている暇は一秒としてないのだ。──やれ。一秒一秒が惜しい。惜しくて堪らない。早く、もっと早く動け。詠唱はしない。声で居場所がバレてしまう。故に、ヴァンジャンスはその手に剣を──氷に覆われ、少しばかり刀身が大きくなったそれを強く握りしめる。努めて足音は鳴らないよう──しかし此処は草原だ。地に生い茂る草が忌々しくて堪らない。これでは音で居場所が分かってしまうではないか。しかし、今は土埃やらぶつかり合った音のお陰でそれは聞き取り難くなっている──と願いたい。)   (5/31 01:17:05)
大和守/ヴァンジャンス > (やがて土煙が落ち着き、視界が開いていく。途中殆ど視界が見えなかったものの、どうやら無事に貴方の後方付近に来れたらしい。此処まで来れたのならば後はもう良いだろう。全力で貴方の元へ駆けていく。鋭く息を吐き、その手に握る刃を、貴方目掛けて横凪に振るう────)   (5/31 01:17:13)


クロ:白梅 > ( 騎士団長の小娘が見当たらないなんて、有り得るだろうか。じっと辺りを見渡し、耳を澄ましながら構えを取る。直ぐに詠唱が言えるように、と。 それにしても世界というのは、運命というのは酷いものである。ならないで欲しい、と思った事がなってしまう、と云う最悪の事態が多すぎるのだ。世にいう" フラグ '' みたいなものだ。_そう、白梅の嫌な予感があたってしまったのだ。しかしこれが、吉と出るか凶と出るかはまだ分からない。 そんなこんなで耳を澄まして辺りを見渡して数秒。ガサガサ、と何かの音が微かに聞こえた。何処だ、何処からだ、先程迄の余裕な表情が焦りへと変わり__後ろか!!!!_)   (5/31 02:05:58)
クロ:白梅 > ぅぐ、…ッ( 後ろに居ると分かるのが遅れてしまった。そのせいで、避けるのが遅くなってしまった。後ろから切り込まれるのを避けようと右回転をしつつ前方へと避けようとしたが、遅かった。嗚呼_遅かったのだ。ザシュッと何かが斬られる音が白梅の耳に入り脳内を犯す。真っ黒な目が見開かれ、軍帽が宙に舞う。高く、前方へと跳躍したが着地が上手くいかず、両の手足を使い地面を滑るようになってしまう。チッと軽く舌打ちをし「 後ろからだなんて気味が悪い、まるで影鬼 」と、声を低くして威嚇する。そして立ち上がり、手足についた土を払おうとして、ハッし辺りを見た。 _何だ、この、布の切れ端は_ 何やら黒くて古い布の切れ端が宙を舞い、地面に落ちる。まるで鳥から落ちた羽のように。空から落ちてくる雪のように。ふわりふわり、と落ちてくる。ズキ、と背中が痛む。   (5/31 02:06:15)
クロ:白梅 > そう、白梅は避けきれず背中を負傷してしまったのだ。避けようとしたお陰で、深手は負わなかったが背中に斜め線の切り傷。そして、バラバラに千切られた愛する兄の上着__そう、遂に上着が千切れてしまったのだ。 それを理解する事が出来ず、「 あ、 」と声を漏らし、兄から貰い受けた上着の切れ端を両手に載せて、じっと見詰める。余裕で人を散々馬鹿にしていた雰囲気とは大違いだった。)   (5/31 02:06:34)
クロ:白梅 > わ、わらわ、の…兄様の ……( ぺたり、と力が抜け座り込んでしまう白梅。先程迄の威勢は無い。そこに居るのは、何とも言えぬ顔で、千切れてしまった大切な兄の上着を、震える両手でその場で静かに拾い上げる、元帥という立場の女が居るだけだ。…千切れてしまった、破れてしまった、妾の大切な兄様のお下がり……状況を理解して行く内に、何かが込み上げてくる。目尻が熱くなり、眉が八の字になる。唇を、血が出る程噛み締めながら、ぐす、と鼻を鳴らす。数秒後、血も涙もないのでは、と言われた事がある程残酷で、よく笑うと言われた事がある天真爛漫な白梅は、大粒の雫を目からぽろぽろ、ぽろぽろ、と零した。 悲しかった、辛かった、大切に大切にしてきた、兄のお下がり。ずっと着ていた、貰ってから軍にいる間ずっと。身長的にぶかぶかなその上着は、よく擦れてちょっとした穴や擦り切れが出来ていたが、全て丁寧に塗って直していた。だが、これはどうだ。完全にびりびりに破けてしまっているではないか。裁縫がそこまで得意ではない白梅でも、理解ができた。_これは、直らない。白梅は、絶望した。嘆いた。   (5/31 02:07:45)
クロ:白梅 > … 数分程度たっただろうか、突然ゆらり、と立ち上がったのだ。そこにあったのは、泣き腫らした目はあるが、普段の白梅からは想像がつかないような、絶望と怒りに満ちた顔だった。大切そうに兄の上着をポケットにしまったかと思えば、まるで魔女が呪詛を言うかの如く低く、それはもう酷く恐ろしい声色で、視線で相手を睨み付けながら相手に向かって駆け出し、それと同時に言葉を発する。「 やりおったな忌まわしき小娘が 」と、呟くかのように相手の耳元で囁く声は、死神の声色かとも思われた。そして相手の返答を待つ前に瞬時に後ろに跳躍しながら下がり口を開いた。)   (5/31 02:08:22)
クロ:白梅 > 鏡華の世界、 金の純白目覚めよ彼岸。 鏡に映るは虚無の理。 薊・弟切・苧環・白詰。 橙色百合は鬼に也。 鮮血染まりし氷華の乱舞。 散りし李の花弁を、 踏むは天下の白い梅。 絆の青帯塵と成す。 天は見ている汝の愚行を。 哀れ憐れは輪廻の黒百合。 勝者の先導、 愚者の行進、 四季咲きの美酒、 苦汁を呑み干せ。 滴水成氷・氷消瓦解・殺伐激越・活殺自在 世界を揺るがし断末魔。 汝の死骸は砕け散る。 許しを乞うのは無益な愚行…!! 叫び嗤えよ過ちを!!!!   (5/31 02:09:06)
クロ:白梅 > ( 詠唱は、長い為、詠唱をしている間に攻撃をされないように相手の周りを駆け回った。詠唱はまるで死神の歌かと思われる程気味が悪く、最後らへんは白梅は大きく叫んでいた。この呪詛を言い終えた途端、まるで世界が壊れたのでは、と思うほど 大きく、大きく硝子が割れる音が聞こえた。風が強く吹き、土煙がたつ。それが落ち着いたかと思えば、白梅は草原の中心部で項垂れるかのように立っていた。背後には_否、頭上…そう、空一面に無数の氷の刃が、白梅達に向いて煌びやかに輝いていた。動き回ったせいで血が流れ続け、若干呼吸が荒いが、そんなのはお構い無しに騎士団長の方を睨み、右手を上に掲げた。そして、「 針山地獄、氷雨 」と呟き、右手を下げる。その途端、空にあった無数の氷が、少しづつではあるが量を増やしながら物凄いスピードで騎士団長の元へと飛んで行く。_その腕で必死にもがいて生き地獄を味わえ_)   (5/31 02:09:19)


大和守/ヴァンジャンス > 「……、ッ……」(──当たった。嗚呼、確かに当たったのだ。斬った音が、ヴァンジャンスの耳にはっきりと聞こえた。何とか当てる事が出来たという安堵が胸中を満たす。一撃でも与えられたのだ、此方の攻撃を。敵に。これなら、このまま押していけば──もしや、貴方に勝てるのではないか。そんな事を──傲慢にも、思ってしまった。傲り。それは必ず何時か身を滅ぼすもの。そんなものを、抱いてしまったのだ。嗚呼、全く──愚かである。)「──、!」(──貴方の雰囲気が、一気に変わる。まるで、まるでそれは──死神の様。怒れる魔女のような、恐ろしいものを味わう。感じる。彼女がポケットに仕舞ったそれ。それが──嗚呼、トリガーだったのだろう。貴方を豹変させる、切っ掛け。先程まで飄々としていた筈の貴方の豹変に、思わず息を呑む。あまりにも恐ろしい姿。此方に向かい駆け出し、詠唱を始める様に何とか攻撃を喰らわせたいと思うも動き回られては狙いが定まらない。定めることが不可能となる──不意に。嫌な、音、が──嗚呼、まさに其処にあったのは地獄の針山とでも形容すべきものだろう。……罰。それが、トリガーを引いた者へ与えられるものだろう。)   (5/31 03:21:34)
大和守/ヴァンジャンス > 「ッ、──我らが神よ、我らが主よ、ッ、我の心を捧げし者よ。大いなる神の冷たき怒り、今我らに仇なす者へ冷たき天災を……ッ! 其処に天の裁きを、我らに勝利をもたらせ──太陽の名の元に、ッ!!」(──これは、不味い。ヴァンジャンスの顔に、薄く焦りの表情が浮かぶ。詠唱──詠唱を、しなければ。何か、何か、早く。早く、しなければ。焦りで思考がままならない。不味い。これは本当に死────【落ち着け!】不意に脳内で鳴る亡き友の声。嗚呼、彼が生きていた時に自分を落ち着かせてくれた、声。その声に、少しばかりではあるが冷静さを取り戻す。その瞬間、ヴァンジャンスは早口で詠唱を開始する。しながら、そのまま剣を思い切り上方に振るう。それによって与えられた微かな猶予、それすらも利用し紡ぎ──瞬間、ヴァンジャンスの上部に太い氷柱が幾本も生成される。それらは刃を受け削られていく──だが、ある程度削られた所で氷柱は自ら砕け散る。それが更に細かな氷柱となり、やがて刃へと一直線に向かっていく……。)   (5/31 03:21:49)
大和守/ヴァンジャンス > 「…………──い“ッ、ぐ……ッぁ“、……ッツ“」(痛い。痛い、痛い、痛い──! 痛くて痛くて仕方がない。当たる。針が当たる。掠る。氷柱は砕け刃の軌道を狂わせていく。それでも当たるものはある。──血が流れる。──ただ足掻く。──傷が増えていく。──剣を振るう。────いた、い。泣きはしない。敵の前で泣くなど惨めにも程がある。だが、痛みを抑える事は出来ない。悲鳴をあげそうになるのを必死に堪え、矢張右側を庇うかのように剣を振るっていく。細かな氷柱、刃より数は劣るがそれは数えきれない程存在している。剣と氷柱によるものか、やがて降る刃は消え失せた。辺りにはまるで、現世に地獄が放たれたかのような惨状。そして、痛みによる悲鳴を噛み殺し、主に左半身側から血を流すヴァンジャンスの姿だった。右側は微かに血が流れている部分はある。だがしかし、真反対の蒼は未だ美しく残る。疲労によりふらつく体を、地面に剣を突き立てることで無理矢理抑え、貴方を敵意と殺意の滲む瞳で見つめていた。)   (5/31 03:21:58)


クロ:白梅 > やッと、崩れたその表情、哀れで滑稽であるなァ…?( 口角を上げ、ケタケタと嗤う。嗚呼、目は笑っていないけれども。 降り注ぐ氷の針を見届けている中、白梅は右腕を真横に伸ばす。すれば、右手元に1つの氷の針が舞い降りる_否、白梅すら突き刺す勢いで降ってきた。地面に突き刺さり、透明な氷の美しさが現れる。それを素手で掴み、口を開く。)   (5/31 12:02:07)
クロ:白梅 > 氷槍我が手に根を張りたまえ。 蝕む呪詛すら羽に変えよう。 生まれし産声天高く、 炎に呑まれば終の鳴き声。 変化の呪い・閻魔の一撃。 散りし花弁は氷のやうに。 冥土の土産に待雪草。   (5/31 12:02:19)
クロ:白梅 > ( 詠唱を言い終えると白梅の右手、右手首に薄い氷の膜が張られる。まるで、植物の根のように、纏わりつく。そう、氷が手放せない様になったのだ。そして、氷雨が降り注ぎ終わったの見届ける。_酷い惨状だった。氷の針が砕けた氷が、地面に突き刺さりばら撒かれている。1人の少女がその中に。 地獄の囚人とも思える彼女は、やはり何故か右側を守る。どうにもそれが、気に食わなかった。__どうして囚人が抗うのだろうか_ )   (5/31 12:02:33)
クロ:白梅 > 何だその目は、なァ、何故右を守るのだ貴様は何を隠しておる。妾は兄様から貰い受けし衣服を斬られたのだ、等価交換、貴様のその右半身を砕いてやろう( べらべらと喋ったかと思えば、草が敷き詰める美しき草原の地面を蹴り上げ一気に騎士団長との距離を詰める。それと同時に氷が固定された右腕を振りかぶる。地面に剣を突き立て、殺意と敵意の篭った目を向ける彼女から目を離さないようにして彼女の右上半身…主に胸元を狙って振りかぶった右手を強く、強く突き刺すようにして前に差し出す。_その目はなんだと言うのだ、貴様が氷だと、巫山戯るな貴様は高貴で気高い氷ではない。貴様は何故右側を守るのだ何かがあるのか分かっておるのだ、早うその憎たらしい無の表情を、苦痛に歪ませてやりたい歪ませてやろうとも。忌まわしき卑しき地獄の囚人が、この尊華帝國軍の元帥である妾に逆らう等有り得るだろうか。否である!妾は尊華の為尊華を天下一にする為に、兄様に近付く為に、兄様見てきた世界を見る為に、妾の大切な子達の為に勝たねばならぬのだ。そう、勝たねば!__ まるで何かに取り憑かれたようだ。滑稽なのは、果たして何方なのだろうか_)   (5/31 12:03:23)


大和守/ヴァンジャンス > 「……誰が教えるか……、ッ……!」(疲労で直ぐには動けない。更に左半身は出血もしている。早く動けと体に命じようと、体がそれを受け付けてくれない。その命令に着いていく事が出来ない。兎に角、疲労で動けない体を少しでも動かせるようにと深呼吸を繰り返し──そんな事をしている間に、貴方は距離を詰めてくる。──その手に、針を持って。否、持っているとは言えないだろうか。同化しているとでも言うべきか? それは貴方の手に固定されているのだから。……何故右を守るのか、何を隠しているのか。そんな言葉を投げ掛けられてはそう言葉を紡ぐが……"右半身を砕いてやろう"との言葉に思わず息を呑む。思考にまず過るのは蒼のリボンの事。あれも。あれもその中に入っているのならば。──嗚呼、守らなくては。あれだけは。亡き友の形見は、あれだけしか無いのだから。その衝動に突き動かされ、やや動きは遅いが貴方の腕を左手で上から思いきり押す。何としても上は。リボンだけは、それだけは守らなくてはいけない──)   (5/31 13:35:46)
大和守/ヴァンジャンス > 「ぎ、ッ"…………ツ"……」(呻く。上から押したのは良い。しかしそのせいで、脇腹へと針は突き刺さる。痛みで微かにではあるが顔が歪む。──構わない。痛みはあるが、それが無事であるのならば、何れだけ傷を負おうと大丈夫だ。脇腹へと突き刺さったお陰できっと貴方は直ぐには動けないだろう。その隙を狙い、右手で突き刺さっている剣を強く握り締め剣に体重を掛ける。そのお陰で痛みに倒れる事はない。右足を上げれば、そこに全力をかけて貴方の腹を思いきり蹴ろうとする。そうすればきっと、多少の時間は稼げる。どうかこれが当たりますようにと強く強く、願いを込めた。)   (5/31 13:35:58)


クロ:白梅 > 嗚呼、教えてくれぬのだな。ならば_地獄に落ちろ( なんて酷い理不尽な世界だろうか。白梅の呪詛とも言える発言は草原に響いた_が、やはりそう思い通りに行かせないようにするのが目の前にいる彼女である。 「 ッ、!? 」驚き、小さく息を飲む。彼女の行動は、右腕基氷の槍を上から強く押す、と云う物であった。右胸を狙っていたが軌道がズレて先端が下へと向く_好都合だ、腹でも刺し開いてやろう。腸を抜き出して掻き混ぜて苦痛を与えてやろう。その美しい声色が断末魔の如く汚く汚れる瞬間を見届けてやろうではないか_なんて、考える。あまりにも残虐、残酷な思考。しかし調子に乗ると痛い目を見る、というのは世界の理である。)   (5/31 20:43:38)
クロ:白梅 > ( _ぐしゅッと、肉を突き破る生々しい音色が小さく響く。流石に軌道をズラされただけあり、貫く事は出来ず、ただ刺しただけであった。上から呻き声が聞こえる。_心地良い。_そんな事を呑気に思っているから反撃をマトモに食らってしまうのだ、このマイペースの尊華人め。 ヒュッと空を切る音が鳴り_直後ドっと低く鈍い音が重なる。「 がはッッ 」と声と息を漏らす。彼女の蹴りは上手く鳩尾に入ったようだ。少量の胃液を吐く。身体が宙に浮く。目を見開く。驚きと苦しげな感情が混ざった表情をする。   (5/31 20:44:15)
クロ:白梅 > 右手は槍に固定されたまま。よって右手は彼女の腹の傷を少し上に押し広げる形になってしまう…が、上手く刺せていなかった故に白梅の身体が浮いた事により抜けてしまった。ぶしゅッと鮮血が舞い上がり、槍の先端が薔薇の如く真っ赤に染まる。白梅は、体制を立て直そうとしたが、どうにも先程の蹴りの当たり所が悪く、ふっと意識を失ってしまった。長く伸びていた槍が白梅の身体よりも先に地面に当たり、砕け散る。その衝撃で再び軽く身体が跳ね揺れ地面に叩きつけられる。「 かひュッッ 」と小さく息を吐き出し、ゴロゴロを地面を転がっていく。先程白梅が降り注がせた氷の針が散らばっていたが、氷の針はそこまで分厚くない為に、転がった勢いで針が砕け散る。何度か身体を氷にぶつけるが、少しずつ速度を落とし、最後に思いっきり背中を氷に打ち付けてしまった。   (5/31 20:45:16)
クロ:白梅 > 割れた氷の欠片は頬や腕を切り裂き、血を氷が侵食した草原に彩られる。 切り傷のある背中を打ち付けたお陰で、その痛みで意識を取り戻した白梅は、げほ、ッと何度も咳き込み、立ち上がろうと必死に手足に力を込めるが、まだ上手く行かないようだ。 _嗚呼、痛い、痛い…背中も腹も、右手…右手、も、…__痛みに耐える氷の少女達の姿は、氷に満ちた草原で美しく見えた。)   (5/31 20:45:32)


大和守/ヴァンジャンス > 「…………は、ッ……ぐ、ぅ……っ」(──ぼたり、ぼたり、と鮮血が流れ落ちていく。氷に満ちた草原に、鮮やかな紅が静かに落ちていく。出血が止まらない。痛みが止まらない。呼吸が自ずと荒くなっていく。正しい呼吸が出来ない。息が苦しい。立ち続ける事が困難となり、ヴァンジャンスはその場に踞む。地に突き刺した剣を掴み、決して座り込むことは無いようにしているが、脇腹と左半身からの出血により、意識が段々と暗闇に落ちていきそうになる。此処で意識を失えば、貴方に殺される事は目に見えている事だ。左腕で剣を掴み体を支え、右腕で左腕の傷に軽く触れる。一瞬、焼け付くかのような痛みが走った。それにより、何とか意識が明瞭になっていく。自分の傷を抉ってでも、無理矢理にでも意識を保たなければならない。意識を失えば、直ぐに殺される。それは分かっている。深呼吸を数回。静かに右手を地面へ付け、呼吸を整えれば口を開き──)   (6/1 03:35:24)
大和守/ヴァンジャンス > 「…………──全てを凍て付かせる冷たきものよ、全てを眠らせる慈悲なきものよ……。我が意志に従い、其を解放せよ。我が想いに従い、其の力のままに浸透し全てを蹂躙せよ──太陽の名の元に」(ほぼ全員を侵していく痛みを堪え、静かなる詠唱を。手が触れた場所。地面を伝って魔術が発動する。それは貴方の元へ疎らに、地面の一部が青白く光らせながら向かっていく。そして貴方の元へ辿り着けば、貴方を囲むように、そして貴方の真下にも光が出現していて。──そこから出てくるのは、巨大な氷柱。それらはヴァンジャンス近くのものから順々に、しかし速い速度で勢い良く生えてくる。やがては貴方の元へ出現した光から氷柱が生えてくるだろう。貴方がそこから退くことが出来なければ氷柱に串刺しにされて終わりだ。貴方が動けない内に、動かなければ避けられない魔術を。ヴァンジャンスの殺意を堂々と見せつけた攻撃。──貴方はこれをどう避けますか。)   (6/1 03:35:38)


クロ:白梅 > ま、ッたく、無様な枯葉に、成り果てたな小娘、( 痛みで苦しい筈なのに、へらりと笑って相手を煽ってみせる。騎士団長が怪我を負い疲労している姿は白梅に取っては喜ばしい事だった。しかし、自分もかなり傷を負っている。それが少し気に食わなかったのか先の様な煽りをしたのだ。 遠くに居る騎士団長の姿をじっと目を凝らし見続け立ち上がろうとした途端、何やら微かに詠唱のようなモノが聞こえてきた_否、詠唱であった。氷柱が地面から生み出される。天に向かって素早く生える氷柱はつくしの様にも見えた。それらは徐々に白梅の方に向かってくるではないか。ぎょっと驚き、急いで体制を立て直そうとするが、上手く手足に力が入らない。迫り来る氷柱と地面を交互に見詰め、急いで口を動かす。しかし、頭にこの状況から抜け出す詠唱が思い浮かばないではないか。微かに焦りの表情をすれば、ハッと地面を見渡す。氷柱が白梅の周りを囲もうとしているではないか。_牢獄みたいだな、笑わせる。……嗚呼、氷の侵食を早めるのは良くない事だが、仕方あるまい…_ 1つの決心をして、白梅は口を動かした。)   (6/1 16:02:00)
クロ:白梅 > 右手に氷槍、変化の呪い。 蝕む氷華は羽と成る。 天に向かえば、絶対零度。 凍てつく四肢を差し出す人為。 捧げよ祈れよ氷羽根。   (6/1 16:02:15)
クロ:白梅 > ( 詠唱が終わった直後、白梅の身体は氷柱達により隠れる_が、白梅の前方にあった氷柱が、バギャッッと割れる音がし、直後硝子が崩れる様な音を立て、氷柱が砕け落ちる。そこから小柄な少女_白梅が飛び出してくるではないか。一回転をし、「 へぶっ 」と間抜けな声を出して地面にビタンッと倒れ込む。「 いてて、…良かった、妾の氷針が此処に無くて 」なんて安堵の溜息と共に声を出してゆらり、と立ち上がり辺りを見渡す。そこには_先程よりも氷に侵食されていた白梅の姿があった。   (6/1 16:02:52)
クロ:白梅 > 先程_氷針を槍として右手に固定させた魔術は、[ 自己犠牲 ]のものであり、固定した場所から徐々に氷が白梅に纏わりつき最後には氷漬けになってしまう、という物なのだ。 氷柱に囲まれた時に唱えた詠唱は、その纏わりつく氷を利用して[ 氷の侵食速度を早め、白梅の身体に羽を作る ]という物であった。今現在、白梅の右腕、両肩は氷が纏わりついており、その小柄な背中には美しい天使の羽の形をした、若干大きめの氷の羽が出来ていた。先程、氷柱に囲まれた時、右手の氷を[ わざと ]侵食させて、右腕全体に氷を纏わり付かせて痛覚を軽減させ、尚且つ氷破壊の為の鈍器として自分の右腕を犠牲にしたのだ。後は想像通り、地面を蹴りあげて右手で目の前にあった氷柱を思いっきり殴り、身体全体を使って氷を砕いたのだった。_痛覚を軽減したとはいえ、やはり若干痺れるな…まさか、態と侵食させる行為をしなければ行けない状況に追い込まれてしまうは、中々に情けない。…まだ、大丈夫、いける。氷漬けされるまで時間ある。大丈夫…_なんて、考え事を、一瞬した。これが命取りにならないと良いのだけれども )   (6/1 16:03:10)


大和守/ヴァンジャンス > 「…………ッゲ、は、……っ、ッ"……」(詠唱した直後、ヴァンジャンスの口からはごぽり、と血塊が吐き出される。刺された時に内臓が傷付いていたのだろう。吐血を数度繰り返す。剣に縋るように強く握り締め、震える体を無理矢理抑え付け、深く息を吐く。吐血してしまったせいで、貴方の姿を数秒視認出来ていない。一体どうなったのかと視界を巡らせ──何と、氷柱が壊されていた。まさか壊されるとは思っていなかったのだろう。そして、貴方の背──そこから、まるで天使の翼のようなものがある事に、一番の驚きを感じる。微かに瞳を丸くし、だが直ぐに思考を切り替えようと。口元を汚している赤を袖で乱雑に拭えば、剣を支えにしてふらふらと立ち上がる。やるなら今しかないだろう。このまま長引かせてもいけない。今ならば詠唱する暇はある。──やれ、ジェンティーレ。)   (6/1 18:16:32)
大和守/ヴァンジャンス > 「────聞け、我が言の葉の届く者達よ! 我らが意思は解放された、我らが想いは聞き届けられた、我らは縛りより解放されし者。冷たき慈悲無きもの、孤独を届けしもの、怒れる神の冷たき後光。其等全ては自由の元に有り。縛りを逃れ自らの意思を得たもの、全ては自らの想いのまま、自由のもとににあり。自らの想いに従い、自らの心に従い、自らの手で掴むべし。其をその力のままに、心の赴くまま、解放されたもののままに蹂躙し、全てを凍て付かせよ。名も無き蕾よ、縛りに囚われしもの、今こそ咲き誇れ──! 全てよ凍て付け、太陽の名の元に、ッッ!」   (6/1 18:16:51)
大和守/ヴァンジャンス > (──祈るように、懇願するように、そして謳うように紡がれた言の葉にして、詠唱。それに応じ、まず最初に出現したのは楕円の刃。何かに当たらぬ限り貴方を狙い続ける刃。貴方に向かわせた際よりも倍の大きさとなって、しかし一つだけ現れ貴方へと一直線に向かっていく。大きい分小回りが利き辛そうだが、しかし素早く貴方の元へ。続いて太い氷柱が虚空に数本。それは攻撃も受けていないのに、それらは自ら砕け散り、細かな氷柱となったもの全てが一つに集まる。全てが合成され、出来たものはまるで巨大な槍。それは天に坐す神の槍のようで、それは貴方を断罪する槍となる。空へ浮いており、動きは遅いが着々と貴方を狙っている。隙を見せた所を突こうとしている。直撃してしまえばきっと、ただでは済まないだろう。)   (6/1 18:18:03)
大和守/ヴァンジャンス > (終に出現するは、貴方の近くの地面から、貴方の左右に堂々と生えてきた巨大な蔦。氷だというのにそれは滑らかに動いている。蔦には棘が無数に生えており、尖端には華──花弁一枚一枚が強力な刃となっているものがついてさえいる。蔦は貴方を捕らえようと、不規則な動きをしながら自らの体を伸ばす。蔦に絡めとられればその刃で、棘で確実に切り刻まれるだろう。それを出現させた後、ヴァンジャンスは更なる血塊が溢れそうになってくるのを感じる。かつ脇腹や多方からの痛みでその場に崩れ落ち、あろうことか剣から──武器から手を離してしまう。その選択がどうなるか、ヴァンジャンスには分からないが──朦朧とする意識の中、どうかあれらが始末してくれますようにと願いを込めた。──そう上手く行く事など、無いだろうに。)   (6/1 18:21:03)


クロ:白梅 > ッ_( はッとし、騎士団長の方を振り向く。何やら口を動かし、何やら微かに聞こえる祈りと懇願。彼女が詠唱をしている様だ、と気が付く。急いで止めねば、と思ったが時既に遅し。白梅は目を見開き空を見詰める。先程の楕円の刃が1つ_数倍の大きさになっているその刃が、素早い動きをしながら氷羽根の生えた少女の元へと襲い掛かる。仕方なく避ける為に氷で埋め尽くされた草原の地面を蹴り上げ宙を飛び、氷の羽根を動かしてみる。先の詠唱は上手く成功したようで少し飛び始めの小鳥の様にばたつかせたが、直ぐに上手くバランスを取れるようになる。「 ふ、 」と息を吐き深呼吸をしながら、目を1度閉じ、開く。そして向かってくる氷の楕円形刃を睨み付ける様な視線を送り、「 妾は幼子の遊びは好かぬ。…再び散って貰うぞ 」と吐き捨てる。しかし__しかし、どうしたものだろうか。先程のと変わりないのであれば、何かを与えなければアレは妾を切り落とすまで追い掛けてくるであろう…例え地獄に逃げようとも…ならば、先程同様、やるしかない。__頭の中で簡易的な作戦擬きを考えつく。楕円形の刃に追い付かれ無いようにして空中を逃げ回りつつ、大きく息を吸い込み_ )   (6/2 12:48:28)
クロ:白梅 > 謳えよ唱え、舞台は空中。 降りし粉雪、さらさらと。 鏡が写すは真似事遊び。 さすれば砕氷、舞い散る夢に。   (6/2 12:48:41)
クロ:白梅 > ( 氷が纏わりついた右手を楕円形の刃に向け、早口だが美しい声色で詠唱を唱えれば右手に付いていた氷が少しずつ砕けて小さな刃となり槍となり楕円に突き進んでいき、その美しい刃を再び粉々に砕け散りさせた_が、甘かった。まさか、もう1つ_否、2つであろう。大きな氷の武器が白梅に向かって放たれていた、だなんて。楕円形にばかり目を向けていたせいで、左右から飛び後で来る氷の蔦、上空に出現した氷の槍の存在にワンテンポ気がつくのが遅かった。白梅は氷の羽根を必死に大きく広げて身体を縮こませ、まるで氷羽根で球体を作るようにして左右からくる蔦から身を守った。しかしなんとこの蔦は、生きているかの如く白梅に纏わりつこうとするでは無いか。 ギャリ、ガリ、とまるで金属が大きく擦れるような音が鳴り響く。耳を抑えたくなる程歪な音色に、氷羽根による防御で視界を失う形になった白梅。_このままでは、羽根を突き破られて妾は八つ裂き…耐えたとしても上から降りし槍によって串刺しに…_考えれば考える程酷くキツく縛ってくる蔦に耐え、冷や汗を流しながらこの状況をどうするのか、どうしたら良いのか、打開策を必死に練り出していた。)   (6/2 12:49:32)
クロ:白梅 > 仕方あるまい、一か八か、だ!! ( 一声叫び、間髪入れずに唱える詠唱。氷の羽根が削れて行く中、苦痛に耐え、生み出した詠唱が、響き渡る。)   (6/2 12:49:44)
クロ:白梅 > 目覚め、よ…!! 世界の理、生命の華!! 静なる流れが龍と成す、 月の癒し、陽の照らし。 腕に埋められし氷花の根!! 廻るは輪廻、黒百合の影。 鮮血交わり一蓮托生…。 氷柱氷花 之 断切 之 御手!!   (6/2 12:50:01)
クロ:白梅 > _( 少し白梅に纏わり付いていた氷たちが淡く光ったかと思えば、右手に新たに氷の脇差が作り出されていた。そして、詠唱を終えると同時に、白梅は力技で蔦を押し、少しの隙間を作り出す。その際、バキッッと、何本か骨が折れる軽い音色に重い痛みを味わうが、そんなのはお構い無しに右手を差し出し振り回す。蔦を、切り落としているのだ。草木の蔦なら直ぐに切れるがコレは氷。何度も何度も叩き、切り付け無ければならない。主に右羽根だが、羽根を開いた事により、身体に蔦に生えし棘達が刺さり、無防備の白梅の右腹と右足を傷だらけにしていく。「 あ"ッッぐ、ッあ"ぁ"ぁ"ッッ 」と、痛みに耐えきれず声を漏らすが、必死に腕は振り続けた。数分経っただろうか。やっと身体が抜け出せる程の隙間を作り終えた白梅は、身体に切り傷を負う事などお構い無しに蔦を踏み台にして隙間から脱出をする。やはり、鋭い棘が白梅の頬や額、腕や足を掠る。   (6/2 12:51:58)
おしらせ > lizaさんが退室しました。  (6/2 12:51:58)
クロ:白梅 > _不意に、右目に酷く熱さと痛みを感じた。「 い"、ッッ 」と声を漏らすが、舌を噛まない様にする為に声を死ぬ気で抑える。運悪く、右の眉辺りから頬までその棘で切り裂いてしまった様だ。血がぶしゅっと吹き出る。痛みで涙を零し、嗚咽を漏らすが、白梅はどんなにやられようとも軍の元帥。根性は人一倍あるようだ。血を空から雨の様に振り落としつつも、ボロボロになった羽根を必死に、もがくように、無様な姿でばたつかせ、大きく煌めく氷の槍へと立ち向かって行く。そして_ )   (6/2 12:52:42)
クロ:白梅 > わらわ、は、!!尊華帝國、軍、の、元帥、白梅、で、あ"る"!!!!!! 椿の華の"如く、散れ"!!!!!!!!   (6/2 12:53:21)
クロ:白梅 > ( 氷の槍の上へと、異様な速度で舞い上がる。火事場の馬鹿力、というやつかもしれない。キラキラと宝石の様に煌めく[ 溶けだした ]羽根を太陽に向ける。そう、太陽を背に大きく叫びながら槍の後方に向けて両腕を思いっきり降り、刃を突き立てたのだ。ダァンッッ、と重く響く音。ビキ、びき、ッ、と少しずつ槍の終焉の音色が聞こえてくる…が、徐々にその音色が止まる。しかし、白梅が__散れ_ と、小さく声を出さずに口だけ動かし氷に命令をした途端。槍に大きく幾つものヒビが入り、砕け散ったのだった。足場を失った白梅は、砕けた氷達と共に落下する。が、溶けだし始めた氷羽根を必死に使い、上手く見えぬ目を必死に利用し、歪な着地とはいえしっかりと地に足を付けた。 目をやられたせいで上手くバランスが取れなかったり、視界が悪くなっているが前方には、負傷により膝から崩れ落ち、剣を落とした血まみれでボロボロになった騎士団長の姿がしっかりと見えた。それを数十秒見据え_構えを取った。_此処で、この戦場で、慈悲など…不必要。彼女は全力でやってきたのだ、ならば返さねばならぬ__その一心で_ )   (6/2 12:53:44)


大和守/ヴァンジャンス > 「…………ぇ」(────どうやらまだ、殺しきれていないようだ。ブレる視界をゆらりと動かす。貴方は一体どうなったのかと。──嗚呼、貴方がまだ生きているのが瞳に入った。……不味い、これは。詠唱──そうだ、詠唱を。このままでは殺られる。容赦なく、慈悲なく殺される。……──【死にたくない】! その思いのまま、衝動のままに口を開い、て──)「……ッ、ゲ、ッは、……"ッ」(詠唱──する前に、再び逆流してきた血塊が口から吐き出される。かなりの苦痛だ。詠唱出来ないのならば剣を、と再び剣を握ろうと手を伸ばすがそれすら叶わない。動けないのだ。嗚呼、剣を手放すべきでは無かった。本当に馬鹿な事をしてしまった。左半身からの傷、出血。右腹部からは大量の出血。リボンは何とか無事だ。──嗚呼、本当に、それだけは良かった。良かった、けれど。何とか移動しなければ。何とかしなければ、と思っていようと体が動かなければ意味が無い。だが、これ以上何も思い付かない。恐らく出血により、脳が上手く機能していないのだろう。そのまま──貴方の断罪の刃を待つ他、無かったのだった。)   (6/2 14:35:46)


クロ:白梅 > ふ、…ふ、 ー ッ、…( 深く、深く深呼吸をする。先程迄自由に使えた、飛ぶ為の羽根は太陽の熱により溶けだし、羽根とは言えないような歪な形と成り白梅の背にへばりついていた。気が付けば、両肩まで侵食していた氷は背中や胸元まで蝕んでいた。_早く終わらせて、この氷を解く術を生み出さねばならぬ。早くしなければ…妾もこの娘の様に無様に血反吐を吐き死に至るかもしれない、尊華の為に生命を散らすのであれば、首を取らねばならぬ。そう、首を…_ 重たい身体を少しずつ動かし、背筋を伸ばして彼女の様子をじっと見る。美しい広大な草原は、氷と鮮血で埋め尽くされまるで現世とは思えぬ様な地獄絵図で、死に怯える騎士団長をまるで見下すかのように睨みつけて無表情で声を掛ける_ )   (6/2 19:06:56)
クロ:白梅 > 今、何を考えたのだ。何に怯えてると云うのだ、若き騎士団長よ。 冥土の土産だ、1つ教えてやろう。 ( 痛みで苦しみ、血反吐を吐く騎士団長を見据え、白梅は出会った時のように語り出す。しかしケラケラと笑い、人を馬鹿にするような言い方でも声色でもない。息を整え、落ち着いた声色で騎士団長に諭す_。ザァ、と風が強く吹き、2人の髪を靡かせ、先程の死闘とは真逆の空気が流れ込む。体全体で風を感じた後、静かに口を開いた_ )   (6/2 19:07:02)
クロ:白梅 > 良いか、戦場では、我等頂点に立つ者は逃げ出してはいけぬのだ。怯えることなかれ。逃げ出す事なかれ…。騎士団の長、ヴァンジャンスよ。御主は[ 死 ]が怖いのか、黄泉の国に行くのが嫌だと、そう思うのならば尚更、臆してはならぬのだ。今の姿を見てみよ、その死に怯え逃げる姿を。まるで地に這う[ 害虫 ]の如く無様で醜い、恥晒し。軍人として情けない。どんなに窮地に立たされても決して揺るがず天に向けて行く気高く尊い草花に例えるに値しない。我等は兵を従い国の為に、愛する人の為に戦地に向かい咲き誇るのが定め!腰抜け腑抜けの長に誰が着いて行くと云うのだ。その無知無能な頭を使い考えてみよ_黄泉の国でな   (6/2 19:07:12)
クロ:白梅 > ( 最後の言葉を言い放てば、地を思いっきり踏み込み駆け出し騎士団長の元へと向かう。確実に、右肩を狙う様にして右手を天高く上げ、大きく振り下ろそうとした_その時であった。_ぶしゅッ、と。肉が貫かれる音が2人を包み込む。静かに、音の鳴る方へと目を向ければ、白梅の左太腿を、細い氷の蔦が後ろから肉を貫いていた。先程、壊しきれなかった氷であろう。グチュ、と生々しい音を立て、蔦が引き抜かれれば、鮮血を撒き散らしながら身体がぐらり、と左側へと傾く。しかし、白梅は振り下ろす右手を止めることはしなかった )   (6/2 19:07:24)
クロ:白梅 > __ザシュッッ。( 切り裂く音と共に、腕が宙を舞い_少し離れた地面へと落ちる。大きく、高く、血が噴水の様に吹き出て白梅とヴァンジャンスを真っ赤に染めていく。白梅は右肩を切り裂き心臓を氷の刃で千切ろうとしたが、それは叶わなかった。左太腿をやられた事によりバランスを崩したせいである。だが、相手を殺そうと云う執念の様なモノにより[ 左肩 ]目掛けて振り下ろす事が出来たのだ。そして、彼女_騎士団長・ヴァンジャンスの[ 左腕を肩から切り落とした ]のだった。 )   (6/2 19:08:11)


大和守/ヴァンジャンス > 「……──ッ、貴様が、ッ、それを、説くのは……、酷く、気に入らない、のだが……ッ、"」(────どくり、どくり、と心臓が高く打ち鳴らされる。嗚呼、気持ち悪い、気持ち悪い。嫌な空虚感が胸中を満たす。不快感を強く感じる。嫌だ、こんな気持ち、消えて無くなれ。貴方の言葉が自棄に強く心を突き刺す。普段ならばきっと、此処まで傷付くことは無いだろう。けれど今は違う。痛みが体を侵している。痛みは精神でさえ等しく侵食していくのだ。──嗚呼、全く。痛くて仕方がない。それに。……殺される、のだろうか。私は。このまま、こいつに、やられて…………! そんな思考が脳裏に過った途端、ヴァンジャンスは貴方の言葉に、貴方を睨み付けながらそう返していた。貴方の言葉の最中だというのに、それを遮るように。──貴方のそれは、正しい言葉。そうなのだろうが、敵の貴方に言われるのは気に入らないと。そう、叫ぶが──貴方の最後の言葉に、ぞくりと悪寒が走る。)   (6/2 20:52:15)
大和守/ヴァンジャンス > ………えっ…………? …………"ッ"ッ!……、ぁ"ッ、がッ、は"、ぁあ"ッ、!? ぎ、…………ッ"……、"……っ"、ギ、ぁ、………は、ッッ"…………」(────嗚呼、あれは何だ。宙を舞ってゆっくりと飛んでいく、あれは……腕? 人の……ならばあれは、一体──と。そこまで考えた所で、ぐらりと体のバランスが崩れる。倒れてしまう。一体なんだと視線をずらした所で──左腕が何もない事にようやく気付く。思わず間抜けな声を漏らし──瞬時に痛みが灼熱となって襲い掛かる。痛い。そんな言葉で済ませられるものではない。傷口からは、文字通り血の滲むようなヴァンジャンスの叫びと呼応するように何度も血が吹き出し、果てには段々と痛みすら消えかけてくるような。そんな感覚を味わう。──嫌だ、死にたくない。だって、だってまだ、"彼"が、最愛の人が──シェーネが、生きているのに。取り残された者の辛さは尋常ではない。彼にそんな気持ちを感じさせたくない。何より、彼とまだ生きていたい──のに。そんな気持ちも知らぬまま、意識は無理矢理闇へと引き込まれていく。────死にたくなかったな、と。そんな思いを抱えながら、ヴァンジャンスは意識を失った。)   (6/2 20:52:33)


クロ:白梅 > ( がッッと、右手と右手に持っている_否、根を張るようにして張り付いている脇差を地面に突き立て、倒れないように必死に耐える。足の痛みと、疲労が一気に白梅を襲うが、白梅は唇を噛み締めて意識を保つ。身体全体的に項垂れ、脇差を支えにして呼吸を整える隣で、騎士団長の悲痛な叫び声が草原に響き渡る。ちら、と其方を向けば血を撒き散らしながら地面に倒れ込む騎士団長の姿が。意識を失ったのを確認した後、再度深呼吸を繰り返す。そして体をゆらり、ゆらりと大きく揺さぶりながら立ち上がり、姿勢を正した。   (6/2 22:30:04)
クロ:白梅 > 意識を失い横たわる騎士団長を数秒間見詰めたが、何も声を掛けずに後ろを向いてフラフラとした足取りではあるが、歩き出す。途中、転がり落ちていた[ 騎士団長の剣 ]を歩きながら少し屈み込み、脇差で思いっきり叩く。バキンッッ、と氷の割れる音が聞こえ、剣に纏っていた氷が砕け散り、脇差の威力によりヒビの入った剣が顕になりながら、白梅の目の前へと滑り来る。それを見向きもせずに平然と、右足で強く踏み付ける。ヒビが入っていたのと、白梅の厚底靴のお陰で騎士団長の剣は見事に砕け散ってしまった。剣が砕ける音色が小さく響けば、いつもの凛とした表情、声色で「 勝鬨をあげよ!この戦、我等が尊華帝國軍の勝利なり!!!! 」と言えば、自分と共に来た兵達の元へと帰るべく足を動かす。   (6/2 22:30:32)
クロ:白梅 > 切り裂かれた背からダラダラと血を流し、切られ、蔦により貫かれた太腿は引き摺るようにして歩く度にブシュ、ブシュ、と血が吹き出る。右の顔から垂れる血は止まらず、頬や口を血塗れにしていくが拭き取る事もせず。 氷の羽根は、少しずつ項垂れて行き、地面に羽根がついた途端砕け散った。そのついでに背や胸元にある氷も[ 運良く ]砕け散る。右腕に纏わりついていた氷はそのままだが、脇差も溶けて水となり消え失せた。 そして、数歩歩いた所で遂に白梅も崩れ落ちるようにして地面に倒れ込んだ。目を閉じる寸前、尊華と兄の事を思い浮かべ、静かに目を閉じた。   (6/2 22:30:59)
クロ:白梅 > _どうしたものか、…身体が動かぬ…嗚呼、妾の子達は無事であろうか…兄様、兄様…妾は勝ちました、勝利を、したの、で…__ かつての美しい草原は、2人の手により氷と鮮血で染められた地獄と化した。倒れる2人を包み込むように、氷のような風がヒュゥ、と吹いた。 【 〆 】)   (6/2 22:31:37)