この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

攻城前夜

(ヴァンジャンス&婀娜)

大和守/ヴァンジャンス > 「…………はぁ」(我知らず、吐息が溢れる。月は真上に浮かび、暗い空を静かに照らしている。今の時刻は夜中であり、そんな時間帯に彼女が何をしているのかと言えば、見たままを言えば酒を呑んでいるのだ。最近は悩みで眠れず、本部内を歩く事が増えている。しかし、今日は特に際立った悩みなど無い。それだと言うのに本部ーー以前酒を呑んだ場所と同じ所に、彼女は何も言わずそこに居る。強いて言うのならば、彼女の悩みは明日の事だろう。攻め入るのだ、尊華に。"失敗"してしまったらどうしよう。死人が出たらーーそんな思いが頭をよぎり、かつ緊張により眠気が全く感じられないのだ。緊張を解す為、何より自分を元気づける為にと、酒を呑んでいるのだが……どうにも浮かない表情をその顔に浮かべ、ヴァンジャンスは再びため息を一つ溢したのだった。)   (5/27 01:36:09)


.山葵@婀娜 > ……あはは、神さえも慄くあの騎士団長様が…酒に呑まれる寸前じゃあないか。(酒を呑み、夜空を見上げ。はぁ、と溜息を溢すヴァンジャンスに向かってそんな言葉が投げ掛けられる。彼女の最愛の人物である婀娜のものだった。)明日、二日酔いになっているとか止めてよね、ジェーン。(ふふ、と茶化すようにして彼女が手にするグラスを奪えば、それまで彼女が飲んでいた酒を一気飲みする。それでも平気そうな表情を浮かべながら彼女の対面に腰掛けると、改めてヴァンジャンスを見つめ口を開く。)……何か不安な事が有るならば幾らでも相談にのるよ。キミの恋人として、そして友人として、同胞として…ね。(そう言ってウィンクを披露すれば、肘をテーブルに突き顎を支えて)   (5/27 01:48:52)


大和守/ヴァンジャンス > 「……私がそんな事を仕出かすように見えるのか、お前はっ……」(もう既に少し酔っているのだろう。貴方の気配に気付く事も出来ず、声を掛けられれば微かに肩を揺らす。しかし、その声の主が貴方だと──最愛の人物であると理解しては、何処か安心したような表情で貴方を見つめて。しかし、配分も決めそろそろ止めようかと思っていた酒を飲まれてしまえば何処か不服そうな表情を浮かべる。それに、そんなミスを犯すものかと、貴方の言葉に眉を寄せれば机を数度軽く叩いて不服を露にする。)   (5/29 12:42:22)
大和守/ヴァンジャンス > 「……不安な事、か。……まぁ、明日の事だな……」(続いて放たれた貴方の言葉に、ヴァンジャンスは何処か不安げな表情をはっきりと浮かべ、言葉を紡ぐ。明日の攻城戦。それが不安で仕方ないのだ。もしも──『失敗』、したら。そんな思考が浮かぶばかりで、気持ちはどんどんと暗くなっていってしまう。それに。もしも、──死んだり……したら。……死ぬのならば、貴方の側で。貴方を見つめながら、逝きたい。それに、貴方を一人残すだなんて耐えられない。酷く耐え難い事だ。──『死にたくない』、と。以前ならば此処まで強くなかった思い。自分の『生死』には全く執着が無かったというのに。内心、その事に恐怖すら覚える。しかし、ヴァンジャンスがそれほどまでに変わったのは、氷を溶かした彼と、貴方のお陰なのだ。それは否定できない、ただ一つの真実。)   (5/29 12:42:37)