この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

甘き探し物

(ゼダス&サーマキス)

ガエリオ/ゼダス > 【甘き探し物 / リアルタイム / 天候…晴天(夕陽の美しき王都) 】(見てよ時刻を。そう、…晩御飯時さ。…機械技師の晩御飯はどんなものを食べているか知りたいって?教えてあげよう知りたがりさん。…僕は物をたっぷり買い込んでは、それを引きこもって消費させる。言わば極限まで外に出ないようにしているのだ。そして、その食べ物の内容はズバリ甘いもの。甘い物の中にも無数の食べ物が眠っている。一つ一つ起こしてあげて、今日は君、今日は君って選ぶの。たまらないでしょう!?…今日起こしたのはこの子、…狐色のクッキー生地が乾いた大地のように広がり、噛めばサクサクっ。中身はふわふわ…。…そして中には果実がたっぷり使われた特製クリームが詰め込まれたメロンパンさん。飲み込んでも口の中に甘い香りが残る…この子じゃなきゃ今日は眠れない。頬を赤く染めてご機嫌に作業着のまま…工房を飛び出したまでは良かった。そう、ここまでは良かったのだ。____10分後)   (5/21 18:16:16)
ガエリオ/ゼダス > 『____…王都の菓子パン専門店…って、…何処…。』(外をあまり知らない機械技師は頭を抱えてベンチに座っていた。…仕方ないじゃないか。最近はオウガさんが買ってきてくれてたし、なんなら外食にも行っていた。オウガさんが外されていたから久しぶりの買い出し。…肝心の物が売られてる所は何処かって話だよ。…ぁぁ、だめ。微塵も分からない。…時刻も時刻だよ。閉店されたら水を飲んで耐え凌ぐしかない。今日決めた子以外を食べるとか許されない。ゼダスは浮気しません…。…口はあわあわと開いてしまってる。もう、手段は一つしかない。…周りの忙しない主婦ではない…、そう、もっと何か色々ものを知っていて教えてくれそうな人じゃなきゃ。…噴水前にて人混みに眼を向け続ける。…そんな時、バッと立ち上がれば…捉えた1人の人物の背を追いかけるんだ。そう、貴女…貴方?…いや、あなた。…小走りで向かった後、背まで来て顔を上げれば…少し息を上げながらも。)『ぁ…あの…。…ぉ…聞きしたい事が…。』   (5/21 18:16:30)


フラッペ@サーマキス > (今日のレストランは昨日一昨日と比べてとてもゆったりとした時間が流れていた。静かで、ホール内に流れるBGMが耳に心地良い。落ち着ける空間、というのは言い換えると、人がいないということで。一年中営業しているのだ、そういう日があってもおかしくはない。さて、お客さんがあまり来ないから、と言われて帰らされてしまったこの女性は、少々つまらなさそうにして、街中を彷徨いていた。別に仕事が楽しいとか思ったことは1ミリたりともないが、自分のルーチンが崩されるのがなんとなく嫌だっただけかも知れない。レストランはどうであれ、街は今日も賑やかだ。行く人も去る人も笑っている。そんなにこの街が住みやすいのか?それとも無理して笑っているのか。さぁ、それは当人にしか分からない。自分の横を過ぎ去る女から見事な手際で財布を盗りつつ、当たり前かのように服の中に仕舞い込んだ。)   (5/21 18:55:19)
フラッペ@サーマキス > 「ぁん……?…………あぁ、機械技師のゼダスさんじゃありませんか。どうなさいました?機械技師様が私に何かご用件でも?」(服が崩れないように着直していると、背後から近付いてくる足音を耳が拾う。声をかけられるより先に振り向いて、その姿を一瞥すると、あぁ、思い出した。とでも言わんばかりに、彼の文字を口にした。もしかすると、貴方はこの女性に見覚えがあるのかもしれない。ウェンディアでは名をギルバートと名乗るこの女性は、レストランの一バイトとしてでもあり、また気高き聖騎士団の一兵士としてでもある為だ。ただ、名を覚えられるほど優秀な戦績を挙げたわけではない。たかだか一般兵だ。果たして、その名を覚えているかどうか。)   (5/21 18:55:30)


ガエリオ/ゼダス > (貴女が『ぁん…?』なんて、思ったよりも全然はやく振り向くものだから…びくっと。身を震わせた。仕方ないだろう…コミュ障にコミュ障を加えたような子だ。しかし、貴女はどうやら知っているらしい。僕を…。弱った…交流が少ないという事は即ち…“あまり人を記憶してない”…という事。…眼をぱちくりしつつも、貴女を見つめる。思い出せ思い出せ、雑に結ばれた薄めの金髪…、妙に表情豊かなそのお顔。…ぁ、だめ。分からない…)『…し、知っているようですね…。僕の事…、そんな大層な人間じゃないのですがぁ…。』(とりあえず…僕を知るなら騎士団と見た。僕は何とか貴女を知っているように装えばいい。なに…道を聞いたらそれまでのはず。簡単なミッションさ。…何とか不慣れな苦笑いで場を濁しつつ…本題へと持ち込もうか。)   (5/21 19:10:38)
ガエリオ/ゼダス > 『……お恥ずかしい話なのですが…、その、菓子パンの専門店への道が分からなくて…。…貴女が良ければでいいので、道を教えて貰えたらなァっと…。』(こういう聞き方、とっても雑なのは知ってる。地図とかで此処にマークして欲しいとか言えればいいものの、地図も無ければ貴女の知識頼りな聞き方。…正直僕自身情けなく思ってしまう。でもでも、現状貴女しか頼れないんだ。みて分かるはず。陽は沈む一方だし、口にした通りお店が閉まってしまったらアウト。口にはしないがもうドキドキだ。…『いや、知らないですね。』なんて言われたら…真っ青ものだよ。)   (5/21 19:10:48)


フラッペ@サーマキス > 「騎士団に所属する皆々のことは覚えるようにしております。千騎長殿と修行されているお姿を拝見していました。これからも陰ながら応援させていただきますね?」(そう言って、優しく笑いながらぺこりと頭を下げる。…あぁ、この感じは、恐らくこちらのことを知らないのだろう。正面の機械技師のことは肩書きと名前程度しか把握していないが、言葉の中に混じる不安と自信のなさを読み取るに、相当会話慣れしていないように思える。良い機会だ、軽く親睦を深めておこう。こういう奴はいざと言う時進んで盾になってくれそうだからな。あぁ、それから千騎長とも仲が良いのだったか。あまり敵対に繋がるような行為は避けたいところ…だな。)   (5/21 19:58:27)
フラッペ@サーマキス > 「菓子パン…で、ございますか。ええと、そうですね。…はい。専門店でしたら…あちらの方向ですね。この道を真っ直ぐ進み、2番目の十字路を右に進めばすぐ着くでしょう。ええ、間違いない。薬屋が見えたら、もうすぐです。」(菓子パンだぁ?見た目に違わず随分とガキ臭え嗜好なこって。チョコはチョコ、パンはパンって事を体で分からせてやりたいところだが…流石に騎士ってこと明かした後でそういうことはできねぇからな。案内してやらねば。……思考を終えて、女性はその道を分かりやすく説明する。それこそ子供から老人まで、誰もが分かるように優しく。この案内なら、誰もが道を違わずに辿り着ける事だろう。靴屋に。)   (5/21 19:58:46)


ガエリオ/ゼダス > (なんて丁寧。僕の行動すら把握していたなんて。オウガさんとの修行はそれなりに隠していたつもりだったけど…騎士団の騎士である貴女の観察力、桁が違う。…つい眼を大きく開けてしまった。しかし、優しい笑み…心を許してしまうのも簡単な程に。こちらも釣られてペコペコとお辞儀しつつも。)『ぉ…応援ありがとうございますッ…。その、あまり見られるのは恥ずかしいので…公には話さないで下さいね…。』(貴女が騎士団に向ける御心は本物のはず。じゃなきゃ記憶するなんて言葉…とてもとても。…礼と共に頬を右手人差し指で軽く掻きながら、少し赤くなった頬で貴女に些細な御願いを。…大きく事が広げられると恥ずかしいものがある。…貴女が事実を知るなら控えておいて欲しい。道を聞いてお願いまでなんて厚かましさもあるかもしれないけど…お願い…ね?)   (5/21 20:23:28)
ガエリオ/ゼダス > 『ぁ、…はい…。…はい、なるほど…。薬屋さん…ですね。…うん…!これなら分かります…! すいません、プライベートな御時間に割り込んでしまって。…』(説明が飛んできた。作業用ポーチからすかさずメモ帳を左手で取り出しては。凄まじいスピードでメモ帳に付属してある持ち歩き用のぶら下がった筆に指を移し、図面を作り上げて行く。噴水を描き、道を。…十字路を。矢印を進め…目的地を丸で囲み、イメージ。…妄想内で到着の図まで浮かび上がれば。頷いた。再びポーチにメモ帳を戻せば…再び頭を下げる。業務中でもないのに時間を割らせてしまったのだ。一言向けなくては。…そして、姿勢は低くしたまま…貴女の横を通り過ぎる様にしては。道を進む前に…最後にと振り向き。)『…御礼と言ってはあれですが…今度、工房にいらして下さいっ。…貴女のお役に立てるものを造ったり、直したりでしたら…出来ると思うので…。その、恩を返さないのは…悪いから…。』   (5/21 20:23:39)


フラッペ@サーマキス > 「はい、勿論。絶対に、誰にも喋らない事を私が約束しましょう。」(おうおう、わかりやすく照れてやがる。騎士団に所属する以上、機械技師であっても一応は騎士の身分…である筈だが、そんなにチョロくていいのか?なんて、口ではあまりにも信頼しやすそうな声色で語りかけるが、内心では心の弱そうなゼダスを鼻で笑っていた。よほど人見知りなようだ、皆にバラしたらどんな慌てようになるかな。怒ってオレに飛びかかりでもしてきたら面白いんだがな。…まぁ、この会話の感じじゃ、そういうことはしねぇタイプだと見た。あぁ、弄りがいのある、玩具にふさわしいタイプだ。)「お気になさらず。今後もお困りでしたらどうぞお声がけください。できる範囲でお役に立って見せましょう。…それでは、これにて失礼させていただきます、ゼダスさん。パン、買えると良いですね」(メモ人間か。メモ取ってる人間は記憶力が高いらしいから…こりゃあ、次案内する時には使えねぇな、女物の靴屋は。ま、次会う時なんざ一体どの立場で、どんな関係になってるかどうか…)   (5/21 20:51:28)
フラッペ@サーマキス > ……さって、あいつも消えたことだし、ちょっくら本部に顔出しにでも行くとするか。いや、今日は実に良いことをした。人助けは心地が良いもんだ。お前もそう思うだろ?お前だよ、お前。)   (5/21 20:51:41)


ガエリオ/ゼダス > (話せば話すほどに人間として良い人と言うのが分かる。…盛りすぎ?…いいよ、盛りすぎ程度で。僕に今日の御食事を与えてくれたも同然なんだから。…名前は聞きたい気持ちはある…けど。知ってるフリを装うにも聞くことは出来ない。惜しいけど、これで別れて探る事にしよう。)『お気遣いありがとうございます…。…それでは、また…!』(一礼…。ぁぁ、何度お辞儀をしたか。いや、まだ足りないかな。振り返った後にタタタッと小走りで教えられた道を進んだ。もう気分はルンルン、聞いて正解だった。たまたま声を掛けたのが騎士団の人だなんて僕ってば本当に運がいいな。…何個買おう?何個買ってしまおう。5?10??…今から考えてもポーカーフェイスが崩れかける。お腹もぐーぺこだ。…2番目の十字路を右に。薬屋さんが見えて…もうすぐ。お財布と言う名前のカートリッジをセットしなくちゃ。さぁ、焼けた甘い甘い香りも鼻に…!!)   (5/21 21:34:42)
ガエリオ/ゼダス > (…______鼻に?…なにこれ、妙に香水臭さが漂うと言うか。食べ物とかけ離れた匂い。…というか臭い。…歩く人は女性が多いにしても…少し違う。灯りの灯ったお店に視界を上げれば)『________は?』(……靴屋だ。これ。…嘘、薬屋さんあるよ。…そんな近場に薬屋二つなんてしないでしょ。あれ、おかしいぞ。…周りを見てもパン屋さんらしき看板はない。あるのは女性の靴の飾られた僕には縁の無さそうなお店のみ。…思わず声が出た。…呆気に取られ…十数秒。…ぐっと、迷子にでもなった様な不安感と共に涙がこみ上げかけた。下唇を噛んで路地裏に。時刻をお店の外から覗けば…もう此処から探しまわっても閉店一直線。ばかばかばか、なんで違うの。…道は合ってたのに。なんで。)   (5/21 21:34:53)
ガエリオ/ゼダス > 『ッ…ぅぐ…ッ____。……ぅぁ…』(ダメだ。もう終わった。今日はお水だ。…屋台で買う様なバターロールじゃ返ってストレス。ぽろりと涙の一筋が溢れ掛けたけど。我慢……はしたが。もう心がへし折れた。僕がいつ悪いことをしたの?…してないよ。見えもしない神が見てるはずないのに。身を震わせながらしゃがみ込めば。とりあえず…30分は最低でも機動停止だろう。…涙は堪え続けても、心は中々立ち直れない。メンタルが弱いゼダスに貴女の嘘は…強過ぎたのだ。〆)   (5/21 21:35:02)