この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

出会い

(レオナ&オウガ)

骨牌/レオナ > (ウェンディア聖騎士団本営。出兵の準備を行う先輩騎士たちの姿を見上げながら入団して間もない新米兵士のレオナは、どこに立っていればいいのか分からず、不安げな表情で出来るだけ周囲の邪魔をしないようにと小さな背中を壁にぺたりと貼りつけるようにして立っていた。胸の前で硬く握りしめた両手の隙間にはびっしょりと汗をかき、唇の色は血の気が引いて薄く、まだなにもしていないのに呼吸がはやくなる。ホーリアが陥落し、新団長が就任したばかりとあってか、ひりつくような緊張感に満ちた本営の空気に完全に飲まれてしまっていた。そこへ、『千騎長がいらっしゃったぞ!』という声が聞こえて来た、やけに明るいその声音を耳にして貴方の噂を思い出したレオナは、はっと顔をあげると王国が誇る一騎当千の強者を一目見ようと精一杯、背伸びをしたのだった)   (5/16 23:26:21)


しぃずま@オウガ > 「やめてくれよ、いらっしゃったなんてよ…(堅苦しい物言いにうんざりした、というような声が、制服を着て、両腰に剣を携えた大柄な男から発される。はぁ、とため息を付きながら、本営の軍備品が入る予定の空箱に腰かける。ちら、と人並みの方を覗いてみれば、そこには幼い子供がいた。戦争は残酷だな、と思いながら、あなたの方へオウガは近づいてきた。幼い、というだけで目立っているのだ、千騎長の目にとまるのも当然であろう。)嬢ちゃん、お前さんはなんでここに来たんだ?(大柄な男は、あなたと目線を合わせて話しかけた。明らかに、軍に属するには早すぎる…オウガの目から見ると、年齢なんていうのはなんとなくわかる。少なくとも、本当に11歳以上なのかと思うほどにあなたが幼く見えている。本当のあなたは9歳だから、それは正解だ。どうして?オウガはそれを聞くためにあなた近づいてきた。素朴な疑問だ。)」   (5/16 23:40:10)


骨牌/レオナ > うぅ、みえないよぉ~。(どさりと誰かがなにかに座った音だけが人垣の向こう側から聞こえてきて思わずそんな情けない声を漏らしてしまう。視点が低すぎるせいだろう、視線を彷徨わせながら、うろうろとその場で地団太を踏むように足踏みをしていれば、人垣が割れて貴方の方から近付いてくれていることにすぐには気づけず、頭上から降りて来た大人の男性特有の低い声に思わず『ひゃっ!』と情けない声をあげてしまった)あ、あのっ、あたし、わたしは、今期から配属になったレオナです! 魔術師です!(です、ますくらいしかまともな敬語を使えなければ、上司である貴方に背筋をまっすぐに伸ばして大きな声で答えることくらいしかできない。目線が近づいたことで貴方の黒い瞳を覗き込む形になり、大柄でいかつい見た目に反し、生来の優しさが滲むような双眸に背中を押され、胸の前で指を組み合わせて動かしながら、自分について話し始めた)   (5/17 00:09:32)
骨牌/レオナ > あの、ホーリアからきました、お父さんとお母さんが、魔法使いで、騎士団の魔法使いだったんです、でも、ヨズアに負けちゃって、おとうさんもおかあさんも死んじゃって、おばあちゃんもわたしも食べるものがなくて、でもお金が必要で、あの、わたし、頑張るから、頑張るから、でていけなんて、いわないでください!(緊張と興奮でうまく言葉がまとまらず、余計なことまで話してしまった。なんであたしはこうなんだろう、両親が騎士団に所属していたことから年齢は調べればすぐに分かってしまう。ホーリアから逃亡してきた日々を思い出して眦に涙が浮かぶ。ここをでていけなんて言われたら、もうどうしたらいいのか分からないのだ。レオナは祈るように両手をあわせて貴方の瞳を覗き返した)   (5/17 00:09:52)