この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

出会い

(ライラ&雷鏡)

〆鯖/ライラ > (さあ、仕事だ。拠点が決まるまでの間王都に滞在していたライラは、客引きをしようと裏通りに立っていた。より”出会い”が見込めそうな表通りを避けなくてはならないのはすこしばかり不自由であるが、仕方あるまい。王国は移民が多いと聞くから、ヨズア系ウェンディア人でも居ればちょうどよさそうなのだが……運良くそんな出会いが舞い込んで来る訳もなく、お茶挽きの状態に甘んじるしかなない夜だった。)……ふー。どうしようかなぁ……。やっぱり、このローブが野暮ったいかしらねぇ。んー…。(脱げるものなら脱いでしまっても良かった。そうしないのは、やはり胸元と内腿に刻まれたシュクロズアリ旅団の刺青が邪魔をしていて。半ば諦めたように壁に凭れ掛かり、憂いのある表情を往来に見せつけるように”つくって”みせた。)   (5/11 00:03:25)


グレー/雷鏡 ◆ > さて…ある程度対強盗用の痺れ薬、それと煙幕弾の材料はこんな所かな…そろそろ拠点に戻って調合やら済ませておかないと…(と、彼は独り言を呟きながら帰っているところだった。彼の出発は明日の朝一番。そのためには様々な、依頼の助けとなりそうなアイテムの作成は重要だからだ。幸いにも彼は様々なアイテムの材料の詳細なレシピが全て頭の中に入っているため、すぐに作成できる。だからこそ、少しばかりの時間の余裕があったのだ。)とりあえずこっちから帰るかな…多分、こっちの方が早く万事屋にたどり着くな。(と、彼のメンタルマップを埋めるという目的の元、いつも通っている道はあえて使わず、別の道を帰ることにしたのだ。その時に、彼女を見て…)何か、お困り事でも?(と、相手に話しかけてみようか。この手は彼の依頼受注の常套手段。困っていそうな人を見つけてはとりあえず声をかけてみるということだ。シンプルだが、効果は認められる。)   (5/11 00:11:39)


〆鯖/ライラ > (声をかけられ、ライラはわざとらしくはっとあなたのほうへ向き直った。ヨズア系……とも言い難い、出身のわからない混血風の少年ではあったが。少なくとも、生粋のウェンディア人ではなさそうだし、なにより臆せず自分に声をかけて来るのだから、相手にとって不足はなさそうだった。左右で違う色の珍しい瞳は凛とした意志を感じるし、顔つきも何となく堂々としていて男らしい。問題があるとすればお金があるのかちょっと疑わしい旅装と、その身長……。さすがに、子供を相手に商売はできない。)……あ、ええと……その、あなたは?(思わず脳裏に浮かぶ、たった一人の息子。普段ならば初手から強烈な印象を与え、畳み掛けるように懐柔するのもテクニックの一つと考えるところであったが。その一瞬に選択の余地を奪われ、結果として比較的嫋やかに接触を図る事となった。…まあ、それも一つの手。まずは歳の頃でも聴いておかねばなるまい。)   (5/11 00:20:03)


グレー/雷鏡 ◆ > ああ。失礼。私はこういうものでして…(と、相手の様相から分析した結果、ヨズア系統の人だと判断。そして、ヨズアの人のために作った名刺を相手に差し出す。)私は「雷鏡」。このウェンディアに店を構えた何でも屋の店主であり、同時に傭兵です。(と、軽く自分の自己紹介をして見せようか。その声は見た目とは違いかなり威厳を感じさせるような覇気を感じさせる。)ま、みずぼらしいと言われても無理はありませんが…店を構えて貯蓄があってもなおそれを使わず、食べれる野草やら、狩りで手に入れた肉で食事を済ませてますからね。(と、軽く自分の食事事情を話してみようか。こういう相手はまず自分を軽く開示することで自分の価値を計ろうとするのだろう。それを逆手に取り、自分が有能な人間であることを示せば依頼を受けやすくすることにつながると考えたからだ。)   (5/11 00:27:45)


〆鯖/ライラ > (手渡された名刺を見て、少し驚く。傭兵…というからには、魔術師なのだろう。毅然とした態度と喋り方に、ライラはふぅんと得心したような笑みを漏らした。店を持っているとの事であれば、金が無い訳でもなさそうだ。おまけに貯蓄までしている、とあなたは言った。『その溜め込んだもの、あたしに差し出してもらおうじゃないの。』自身も13の頃にはこういった生業に身を投じていたのだし、と心の中で言い訳をして、対応を決めかねていた目の前のあなたを子供ではなく男として扱う事にしたのだった。)……困ったこと、そうね……。実はあたし、行くところがないの。ほら、見て。(ローブの襟元を大胆に下げるようにして、胸元の刺青を露わにした。もちろん、シュクロズアリ旅団である事を示す為ではない。)……もう旅団じゃないんだけどね。昔、ちょっとだまされて……。こんなだから、ウェンディアでは肩身が狭いのよ。……ねえ、ライキョウさんと言ったかしら。お店持ってるんですって?……泊めてくださらない?   (5/11 00:41:04)


グレー/雷鏡 ◆ > あー。それはそれは…不運なことですね…(と、その胸元を見せること…ではなく、その騙されたということに対して反応する。ちなみに、胸元を見せても彼は無反応だった。やはり、仕事とプライベートの棲み分けをしっかりと行っているようで、そこの振る舞いも妥協はない。)ふーむ…泊めて欲しい…ね。ならば、2階の従業員スペースに泊まってもらうかな。まだ従業員は居ないからなぁ…(と、彼はそう言うと…)んじゃあ、着いてきてくださいよ。困った時はお互い様。今回は特別に料金はなしとしますよ。(と、相手にそう言う。そして、料理も振る舞うことを相手に告げる。と言っても…)   (5/11 00:50:55)
グレー/雷鏡 ◆ > 猪肉と野草の煮込みスープと、薬味としていくつかの野草を混ぜ込んだものになるけどね。これがなかなか美味しいんですよ。(と、話しながら万事屋に向かう。そして、彼が鍵を開けると、一階は応接間らしく、ソファーやら机やらが、置いてあり、その近くには実験室とかかれた看板が下げてある部屋がある。そして、彼は相手を2階に通し、そこで待ってもらうことに。)少し食事を作ってくるので、ここで寛いでいてくださいよ。布団はそこの引き出しに入ってるので。(と、相手にそう指示した後に3階に向かう…しばらくすると、いい匂いが漂ってくるだろう。)   (5/11 00:51:07)


〆鯖/ライラ > (ローブの下を見せてやっても全く反応がないのを感じて、これは厄介な相手を捕まえてしまったかもしれない、と思った。金の話をするのはもう少し後の方が良さそうだ。なんなら、初めてしまってから切り出してもいいくらいかもしれない。幸いにも泊めてほしいとの申し出は断られなかったし、案外このライキョウという人物は、押しに弱いのかもしれない。料金はなしという言葉が少し引っかかったけれど、食事までごちそうしてくれるというのだからお人好しには違いなさそうだった。)……え、ええ…ありがとう。(彼の店舗というところに案内されて、2階に通されたかと思えば食事を作るといってほっぽり出され、ライラは頭を抱えたくなる思いを抑えた。しばらく腕を組みながら親指を噛んで考える。このまま相手のペースに巻き込まれてしまってはいけない。さあいよいよ本題というところで、肝心の自分の『踊り』が食事のお礼程度の安いものになりかねないからだ。困ったように項をかいた後、あなたに言われるままに布団を敷いてみることにする。)   (5/11 01:09:02)
〆鯖/ライラ > ……ったく、なんであたしがこんなことまでっ…!甲斐甲斐しく布団を敷く姿なんて、アスランに見られたら絶対ばかにされるわ。ええいもう、動きにくいローブだこと!(ぶつくさと文句を言いながら、敷かれた布団の上でローブを脱いだ。妖美な踊り子の衣装に包まれた褐色の肌が露わになったところで、上の階からいい匂いが立ち込めてくる。このまま待ってもいいけれど、万が一何の気なしに食事なんか勧められたらたまったものではない。ならば、ここは狸寝入りでも決めて誘ってみるとするか。布団の上でこてりと横になり、あなたを待った。)   (5/11 01:09:10)


グレー/雷鏡 ◆ > ふぅ。こんなものかな。(と、鍋を持って降りて来て、机を用意する…が、どうやら相手は眠ってしまったようだ。どうやら疲れたのかそれとも…)とりあえず、飯だけでも置いておくか。(と、彼は彼女の分を器に入れて…そして、その器に蓋をして、近くにメモ書きとして書き残しておく。)スープ作ったから良かったらどうぞ。おかわりが欲しい時は実験室にいるから一声掛けて欲しい…っと。こんな所かな。(そして、彼は鍋から自分の分を入れて食べ始める。どう足掻いても彼はそういう知識には疎いようで…現に、相手が寝ていても「疲れたのだろう。」という考えのもと律儀にメモ書きまで残したのだ。そして、食べ終わると鍋はそのままに彼は1階に降りて、実験室に入り、アイテムの製作に入る…)   (5/11 01:16:31)


〆鯖/ライラ > (自分が寝ている部屋でがちゃがちゃとやりはじめ、のんきに食事をとったりメモまで残し始めたあなたの気配にライラは呆れて動けずにいた。寝ているのかどうか確認くらいはしに来ると思ったのだが、近寄ろうともしないとは……。あなたが一階に降りていったのを確認すると、むくりと起き上がり、なんだか毒気が抜かれたような気分に頭を抱える。こんな風に損得抜きで優しくされるのは、そんなに多い事ではないから。)……調子狂うわ。……何々?おかわりがほしい時は、実験室に……あはっ。変な”子”ね。   (5/11 16:55:47)
〆鯖/ライラ > (恥をかかされたのならば激高するところであるが、今回ばかりは相手が悪かった。焦りのあまり子供にまで粉をかけてしまうとは、夜のライラの名折れというものである。食事代が浮いた事に感謝することにして、今日のところはこのままとんずらするのが一番恥をかかずにすみそうだと思い、あなたが残していったペンで、そのメモの裏に返事を書く。『食事と宿をありがとう。自己紹介がまだだったわね、あたしはライラ。次に会う事があればもう少し違った形でお喋りしましょう、”坊や”。』)……ふむ、野趣溢れて中々悪くない味ね。(一口か二口だけそのスープを口にした後、ローブを着込み窓からその場を後にしたのだった。)〆   (5/11 16:55:51)