この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

依頼の品

(ヴァンジャンス&雷鏡)

グレー/雷鏡 ◆ > さて。そろそろ来る頃合いだろう。しかし、騎士団長が俺の置物をご所望なんて、さぞ光栄なこった…ま、これからあのウェンディア聖騎士団は「恐怖」によって支配されそうだがな…(と、独りごちる。実は彼は先ほどの就任式を外から伺っており…その中で、彼女が話していたことを全て聞いていた。簡単な内容としては、「失敗したらクビ(ないしはその場で切り伏せる)になる。」……そう。要点としてはそこなのだ。彼女は何の因果や因縁…理由、意志を持ってあの発言をしたのかは、彼には理解しかねる。しかし、どちらにしてもクビになりたくないと考えるからこそ、より面倒なことになるのだろう。どちらにしても、今は彼には関係の無い話ではある。彼はしっかりと住居を構えて、拠点として、収入頭もあるからだ。間違っても聖騎士団に入ることは無いだろうと今は考えていた。)   (5/9 01:10:03)


大和守/ヴァンジャンス> 「…………邪魔するぞ」(疲れたと、小さくため息を一つ溢す。──『就任式』。ウェンディア聖騎士団の騎士団長──その座に新たに就任したヴァンジャンスであるが、彼女の口にした『誓いの宣言』。あれに対する反応は当然負のものの方が多かったらしく、顔には決して出してはいないものの、酷く疲れているようで。──そこで、そういえば万事屋に置物を依頼していた事が脳裏に浮かぶ。就任式への不安や準備等により時間が無く行けなかったものの、今はそれもようやく終わってくれたのだ。どうせなら今日取りに行ってしまおうと、今現在店に向かっている最中である。数分程度歩き、ようやく目的地に到着したらしい。そんな言葉を掛けながら万事屋の中に入っていき、「ヴァンジャンスだ」、と自身の名を口にして。恐らく覚えていてくれているのではないだろうかと、そんな事も思い浮かぶが名を言った方が簡単に分かるだろう。何処までも冷たい瞳を店内に向けつつも、ヴァンジャンスは反応を待っていて。)   (5/9 01:21:15)


グレー/雷鏡 ◆> よう。依頼主…もとい、騎士 団 長さんよ。(と、相手にそう返す。騎士団長の部分を強調するように…)先程の「誓いの宣言」、俺も外野からだが聞かせてもらったよ。2つほど、質問させて頂こう。(と、相手の目の前に依頼のものを置いてから、口を開いて、話し始める。)まず、宣言の中にあった、「失敗したものは即座に切る。」との事だったが、さすがに物理的には切るような真似はしないよな?ということと…何故そこまで成功に固執するのか。ということの2つだ。少なくともそのふたつを聞くまでは、俺とて納得も行かないね。(と、相手にそう言う。)   (5/9 01:26:21)


大和守/ヴァンジャンス > 「…………ほう、貴様も居たのか……」(──『騎士団長』。そして、『誓いの宣言』を聞いていたとの言葉を聞けば、ヴァンジャンスは鋭く貴方を見つめる。普段から冷たい瞳で相手を見つめている彼女だ。それはまさに蛇のように、度胸の無い者ならば簡単に射竦めさせる事が出来る程の威圧感を持っていて。彼が居るとは全く分からなかったが、一体何処に居たのだろうかと思考しつつ、問いに答えるべく口を開いて。)「……一つ目の質問に答えよう。物理的にという事ではない。それは私が成功に拘る理由を消してしまうが故に。二つ目は…………否、何故此処で貴様にそれを言わねばならんのだ」(“成功に拘る理由”。それもヴァンジャンスの中には明確なものとして存在しているのだが──しかし特に親しくもない彼に話す筋合いは無いと、ヴァンジャンスはその問いに返答することを拒んで。そしてヴァンジャンス先程よりも尚鋭く、しかし人間味のある──何処か、威嚇する獣の様な雰囲気を纏わせていて。)   (5/9 01:41:11)


グレー/雷鏡 ◆ > ま、開け放たれた扉の前でその言葉を聞いていたんだがな。千騎長、百騎長の片割れ、そして司祭と知り合いとはいえ、俺は聖騎士団に所属しているわけでもないからな。出席ではなく、その様子を見に来た野次馬のひとりとしてそこにいた訳だ。(と、相手にそう言う。その目よりも遥かに恐ろしい戦場の生き死にと、いつ自分が死ぬかも分からないという旅の中で触れてきた、死と隣り合わせな現実を知っているからこそ。「その目は怖くもなんともない。」というようなオーラを放ちながら。)さすがに物理的に斬ることはしない…か。そして、2つ目の質問に答えないことに関しては、まぁ…予想通りっちゃあ予想通りだ。流石に何処の馬の骨とも分からぬような人間にホイホイと自分の過去を話すようなやつではないとも予想はついているからな。(と、相手にそう話したあと、彼は考える。「さて。どう調べようか…」と。)   (5/9 11:14:54)


大和守/ヴァンジャンス > 「……なれば尚更、貴様に言う理由は無い。聖騎士団内に知り合いが居るから何なのだ。それが貴様に過去を告げる理由には成り得ぬ故な」(自分の過去を貴方に話した等絶対にするものか、と。自身の事を詮索される嫌悪感と、必要最低限以上の会話というこの状況に妙な忌避感を覚える。それがはっきりと現れた瞳で貴方を睨め付け、「そんな事よりも私は注文した置物を取りに来たのだが……」と会話を逸らそうとする。逸らそうとするというよりも、さっさとこの場から抜け出したいという気持ちから出た言葉に過ぎない。必要最低限以上の会話というのはあまり好まない。詮索しようと詮索されようとどちらとも嫌いだ。他人を詮索しようと思ったりなど、ヴァンジャンスは何か必要な事が無い限り行ったりなどしないだろう。ヴァンジャンスにとってそれ程までに、対話というのは苦手なものなのだから。)   (5/9 11:35:11)


グレー/雷鏡 ◆ > ま、探りはあとでいれるとして、商売商売。これがその約束の置物だ。(と、相手の前に自分が魂を込めて制作した魚座の置物を置く。高さは彼女が最初に見た時と同じである。探し出したり、切り出したりで相当時間がかかったかのような代物に見えるだろう。しかし、彼は切り出し、整形を1回の抜刀によって行っていることは、さすがに相手も分からないだろう。それほどまでに精密に出来ていたからだ。)お代は…現金で。(と、相手にそういい、お代の額を提示する。切り出しと整形は一瞬で済んだため、普通のものより安く設定されている。)   (5/9 11:47:19)


大和守/ヴァンジャンス > 「──…………あぁ」(探りは後でいれる。その言葉に眉を潜め、だがしかし貴方が置物を置かれればその眉間の険しさもやや薄れる。非常に精密に作られたその置物。それをしげしげと眺め、その素晴らしさに微かに吐息を溢して。貴方からお代の額を提示されればそう応え、財布を取り出しては提示された額の金を手に持ち、「これで大丈夫か」と、今度は最早無に戻った瞳で貴方を見つめ、そして手を差し出しながらそう問うて。内心何度も確かめた為、合っているとは思うが間違っていた場合は恥をかいてしまう。そう不安になりながらも貴方の返答を待ち、そして待っている間、視線はその置物へと移っているようで。どうやらヴァンジャンスはその置物を気に入った様子なのだった。)   (5/9 12:04:26)


グレー/雷鏡 ◆ > ああ。まいどあり。(と、その現金を受け取って、彼は金庫にしまいに行く。これがこれからの食費やら、建物のメンテナンス費用となることを考えると、無駄遣いは出来ないだろうと考えながら。)さっ、次の依頼だ。(と、彼はそう言って1階の彼のカウンターに入り、依頼を確認する。彼の一日はまだ長くなりそうだ。何故ならば、国を跨いで手紙をだしてほしいという依頼が寄せられているからだ。彼はとりあえず、どのような移動をするべきかをかんがえる。)   (5/9 12:26:41)


大和守/ヴァンジャンス > 「……………邪魔したな」(何処かへ行ってしまった貴方を見て、ヴァンジャンスは置物を手に取り、そして小さくその言葉を口にした後に素早く店を出ていってしまうだろう。魚座の置物。それはヴァンジャンスの亡き友人の誕生日、それが属する星座である。つまりそれは、ヴァンジャンスが身に付けているリボン以外に友人を思い出させてくれるものとなる。彼女が常に身に付けている青のリボン。それは友人の誕生日、その誕生花の色であり、友人が身に付けていたものなのだ。それを彼女が自ら語る事は無いだろうが……。何がともあれ、ヴァンジャンスは先程よりも微かに上機嫌な様子で家へと帰っていく。『就任式』の疲れと今後の不安は少なからずあるのだろう。だが、貴方に注文した置物に少なからず救われている。詮索される事への微かな苛立ちはあったものの、それを作ってくれた事へは感謝の気持ちを持っている。再び貴方と出会う日というのは予想も付かないが──だが、また会ったらどうか、ヴァンジャンスの心の氷を少しでも溶いてほしい。それはきっと、聖騎士団の未来の為にもなるのだろうから。)____〆   (5/9 12:49:28)