この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

ポピーとサボテン

(ビナ&オウガ)

レモネード/ビナ > (王都ウェント。ウェンディア聖騎士団本部。別名魔術砦とも称される、この施設は、ウェンディア聖騎士団の総本山でもあり、聖騎士団の頭ともされる重要な施設である。優秀な魔術師や神官が集結するだけ、ここが堅牢な護りの『魔術砦』という別称も、納得がいく。近頃は例の水の一件で慌ただしかった様子が、漸く落ち着きを取り戻してきたらしい。わたしは、先日、今世界を脅かす『命の水』の特効薬を開発した功績を認められ、聖騎士団千騎長『オウガ』に顔合わせも兼ねて挨拶をしに伺った次第だ。既に向こうとの連絡もとれ、こうして使者の後についていきながら、千騎長の執務室へと向かっているのが、今のわたしであった。)「………。」(それにしても、よく研磨されたぴかぴかの廊下は重厚な造りで、緻密な計算から厳粛な空気を演出している。本当に、息が詰まりそうなわたしだった。三国を幾つも渡ろうにも、このような重要施設に足を踏み入れたのは、ビナにしても初めてで、ただの旅人の少女でしかないわたしという存在、ここからすれば異物なような気さえもした程だ。   (5/7 21:26:59)
レモネード/ビナ > 現千騎長『オウガ』。その誉高い字は、耳に覚えがあった。戦場を、炎を纏わせた豪剣によって薙ぎ払う、猛り聖騎士であり、『鬼』の名に恥じぬ一騎当千の無双の男であると。どのような男であるのか。怖い、人なのかもしれない。そんな不安を覚えながらも、闇雲に使者の背中をついていると…″ここが、千騎長の執務室でございます。中でオウガ様がお待ちしております。″と言って、とある扉の前に止まり、お辞儀してから居なくなってしまった。これもまた、重そうな扉だった。どくどくと緊張を抑え、息を飲んだ。)「……………。」(ノックを四回、震える手を押さえて)>オウガさん   (5/7 21:27:14)


しぃずま@オウガ > 「(武功やその名しか知らないあなたにとっては、その部屋と廊下の空間を繋げて、彼とあなたが同じ空間に存在することで、何が起こるのか、わからないだろう。その扉の先は、シュレティンガーの猫、いや、鬼だろうか。そんな者がいるのだ、緊張するのは当たり前だろう。)…上がってくれたまえ。(扉を開けて、目の前で椅子に腰かけていたのは、荘厳な顔つきをし、胸元にバラの装飾がある、黒いスーツを着けた大柄の男だった。座っていてもあなたと同じくらいもあるのではないだろうか。彼の普段の姿を知らないあなたにとっては、緊張はかなり跳ね上がるだろう。無情にも、重い扉をギィと音を立てながら閉まっていった。しかし、怖さは廊下と執務室との空間が断たれるまでで、)   (5/7 22:01:40)
しぃずま@オウガ > それと同時に、ここまで厳かに見えていた顔が、急に柔らかくなる。そのまま小さく息を吸うと、申し訳なさそうに微笑んだ。)いや、すまんな。あいつら堅くってよ、俺がこういう態度してると叱られるんだわ。めんどくさくて敵わんぜ、為政者ってのは。(腕を組んで座っていたのは、荘厳な人でも怖そうな人でも鬼でもなく、「本当に「鬼」なのか?」と思わせるほどに柔和な雰囲気を漂わせた人間だった。彼は単純に、この辺りで仕事している人間に叱られるのが面倒だっただけなのだ。そういったところも、実に人間臭い。)なんでもかんでも堅くなるのがいいって訳じゃねぇからな。気を抜いて話そうぜ。(怠惰なのを嫌うのはあくまで、怠惰になってはいけない場面でのみだ。お礼を言うべき相手にお礼を言って、挨拶をするだけなのだ。怠惰になることはなけれど、そこまで堅くなることもないだろうという考えを、彼はしている。)で…まずは挨拶からだな。俺の名前は「オウガ」。お前さんが聞いた通り、ウェンディア聖騎士団の千騎長さ。薬を作ってくれてありがとう。(以外と小さいんだな、と思いつつも、コンプレックスにしているかもしれないと口にはしない。)」   (5/7 22:02:34)


レモネード/ビナ > (緊張に強張ったわたしの表情は、まるで仮面のようだった。体を巡る血流が、凍ってしまったかのような冷たさと体の動きの鈍さ。背中にわたしを正しい姿勢に矯正させる氷の板が入っているみたいで。そんなわたしに、部屋の中から返事を頂いた。声を聞いた人間が憚るような、バスの低音の声が、こちらに呼びかける。その声を聞いて、わたしはしゃんっとまあ更に背筋が伸びた気がした。それから漸く体の動かし方を思い出したように、ゆっくりと扉を開ける。重い扉が、もっと重く感じ、それは足にも伝わってわたしの足取りは重いものとなる。それからその重さは背中に上って、のっしりと、服が水を吸ったみたいにわたしに過重にのしかかる。)「———あ……」(声の出し方も、忘れた。)「失礼、いたします。」(その部屋に、男はいた。 ————まるで、巌のような男だった。 背広を着こなし、逞しき胸に薔薇を挿して、待っていた。錆色の髭、皺に荘厳さを蓄えた、良い年の取り方をしている、山のような巨躯の男。   (5/7 22:35:36)
レモネード/ビナ > 一眼見れば、彼が戦いに身を投じる人間であると、理解できるだけの覇気は、わたしを格好だけで萎縮させた。一歩、一歩部屋に踏み入れる。獅子の領域に身を運ぶ。後ろで、嫌に音を立てながら、勝手に閉まっていく扉が逃げ道を覆う余計な合図をしてくれた。ゴクリと、体と同じくらい硬くなった唾を飲み込む。自分の心臓の音と、男の声が、交互に聞こえた。『そろそろ、いいかね。』そ、それは、どういう……? その時に、部屋の張り詰めた空気で満たされたナニカは、一気に霧散した。)「———へ、へっ……?」(首を絞められたと思えば、出鼻を挫かれた。えぇー…?と情けなく声を漏らすのも仕方がないだろう。あ、あれーーーーーーーー? え、なにしれーっとなんかフレンドリーなおっちゃんになってんの?!)「は、はぁ……?」(気さくに訳を説明されても、ごめん全然理解できない。脳が受け付けてくれないです。え、この人が?ほんとに鬼?角ぽろって取れちゃってない?)「ふ、ふぁ……」(どうしようか。は行の空気が抜けるような情けない声しか出てこない。   (5/7 22:35:53)
レモネード/ビナ > どうやら、締めるべく場面と緩めるべく場面で、二つの顔を持っているのはなんとか理解できたが、あまりにも第一印象で気付き上げた印象の楼閣の土台が、砂上になっていく様を実感した。いや、寧ろされた。)「あ、ど、ども……。ビナって、いいます。こそこそ薬草売り歩きながら、旅してる……はい……。や、そ、そのっ!わたしだけの力じゃなくて……っ!あ、ぅ……そ、の。神官ガデューカ様と、傭兵のお二人の力があってこその薬で。わたしだけじゃ……作れない薬でしたので………。」(なぜか責め立てられているような気分になってしまうのは、どうしてだろう。何頭身違うかもわからない露骨な身長差に、彼を見上げるように言っては、また萎縮してしまって、なんだか言葉がまとまらなくて、すぐに下を見てしまった。)>オウガさん   (5/7 22:36:04)


しぃずま@オウガ > 「(彼はその真っ黒の瞳で、小さなあなたの体を一瞥した。あなたが緊張しているのは、一目で解る。どう見ても怖がられている…はぁ、だから堅すぎるのはダメなんだ、と心の中で嘆き、外では額に人差し指と中指を置いて、ため息をついた。空気が漏れるように出てくる声は、その豪胆に吐き出されたため息よりもか細い。そんなに緊張しなくてもいいのに、とは思うが、それが難しいから今この調子なのだろう。あぁ、なんというか、心苦しく申し訳なくなる。根っこは柔らかいのだが、花が力強すぎていけない。表面に出すだけでも、ここまで怖がらせてしまう。鳥も、近くの木には止まらないという始末だ。鬼の放つ覇気は、生き物を寄せ付けないものを持っている。表面だけだと思っても、素が強すぎるために、表面でさえ煮え立ってしまうのだ。しかしまぁ、優しさ柔らかさは「根っこ」であるためそれ以上に強く、空気を変えるのは以外と簡単であった。)   (5/7 23:18:14)


しぃずま@オウガ > なまじ実績を持つのも、良さだけではないってこったな…(実績が悪いことになった場面の方がもちろん少ないが、名が立てば物々しい雰囲気が現れるのも当たり前だろう。強きを重んじたほとんどの人間は、その誇りを持つために、厳しい人間ばかりなのだ。しかしオウガはその努力に誇りは持てどそれを強制することはない。そもそも優しい性格であるため、というのが一番大きいが…故に、厳しいのは一部のみなのだ。崩れた楼閣の土台、砂には、サボテンが生えてきた。砂漠を行く者に、時に花を見せて心を癒し、時に水を与えて喉を潤し、時に肉を食わせて腹を満たす。しかし触れれば刺さるトゲを持つ。サボテンのような人。それが彼。)   (5/7 23:18:32)


しぃずま@オウガ > お前さんだけの力じゃないのは、もちろん知ってるさ。でもな、1つの「力」の中にお前さんがいる。礼を言う理由が、それ以外に必要か?(俯くあなたに見えるように、椅子の上で腰を折って微笑みかける。あなたがやったことは偉大なんだと、他でもないあなたに知らせるために。)お前さんだけじゃ作れなかった薬、ってのはそうなのかもしれねぇがよ。それでお前さんが何もやってないことになる訳じゃねぇんだ。ほら、胸を張って、顔をあげな。お礼を言ってそんな顔をされたんじゃ、寝覚めが悪いぜ。(あなたを元気づけようと、冗談めかして言う。)ほら、掛けな。立ちながら話すのも面倒だろ。(立ち上がると、部屋の右側にある来客用の椅子を持ち上げて、執務用の机を間に挟んで対面になる位地にその椅子を置く。あなたには少し高いかもしれないが。)」   (5/7 23:18:48)


レモネード/ビナ > (わたしの、荒涼とした砂の海に、一つの花が咲くのです。わたしが見つけた、小さなお花を咲かすある植物。サボテンだ。多肉で、救いの水を含み、しかし棘にはご用心。こんなに立派なのに、咲かせる花は小さくかわいく、陽気な彩り。まさに彼のような、サボテンが。厳格の象徴だった楼閣が崩れた跡に、ポツンと咲いた。あぁ、サボテンの花言葉は、『燃える心』、『偉大』。そして、『暖かい心』。なんて、彼にぴったりなのだろうか。それを思えば、困り顔の彼に、わたしは思わずぷふっ、と思わず吹き出してしまった。それからは、なんとか抑えようにも、全然さっきまで違うあなたに抑えきれない、仮面のようだった顔が綻び、その隙間から普段の夕陽のような暖かい笑みを見せたのだった。)「わたし、が………。」(あなたの激励は、労いを込めて、そして心よりの感謝が篭っているからこその、嘘の影が見えない、気持ちの良いものだった。こうして、違うものは違うと、『言葉』に言ってくれるあなたには偉大さと熱い心、そしてその中の暖かさを感じた。   (5/7 23:47:45)
レモネード/ビナ > わたしの憂色を晴らす、心地いい風が吹き、わたしの顔に生色が戻り始めた。あなたのサボテンに、砂漠を行く旅人のわたしは、救われた。そう言ってもらえて、とても嬉しかったのだ。心が、やっと救われたような、そんな気さえもした。わたしは確かにみんなを救ったかもしれないが、わたしは救われて無かったのかも知れない。)「はい………!!」(あなたの言葉はまるで太陽のようだった。旅人をコート-重荷-を脱がすのは、あなたのような燃えるような太陽なのかもしれないと、不思議に納得がいった。)「あ、えと、失礼します。」(彼が用意してくれた椅子に、ちょこんとわたしは腰を下ろす。サイズがわたしに合わないのか、足が浮いてしまっている。大丈夫。もう、わたしは浮き足立つこともない。彼は、怖い人ではないのだ。行動だけでなく、『言葉』で人を強くさせる。『言葉』の探究をするビナは、あなたの『言葉』に強い『力』を感じた。強さとは、それだけで惹かれるカリスマを持つ。彼がなぜ千騎長として選ばれているのか、わかった気がした。)   (5/7 23:48:00)
レモネード/ビナ > 「ありがと、ございます。わたし、ほんと、オウガ様って、すごい怖い人なのかなぁって思っちゃったり……えへ。なんだか、予想、外れちゃいました。あはは。」(机を挟んで、あなたに言った。嬉しい誤算もあったものだと。)>オウガさん   (5/7 23:48:10)


しぃずま@オウガ > 「…ガッハッハ、いい笑顔だ。(突然にあなたの口から漏れ出た笑いに、少し戸惑い目を見開いたが、そんなことはどうでもいいと惑いを吹き飛ばし、あなたの笑う顔を、まじまじと見ては豪快に笑った。太陽は笑い合う。そうだ、太陽とは人を照らすために燃え続けなければならない。あなたから消えかけた炎を、自分の炎で復活させる。そうして、照らし続けていかねばならない。現に、あなたの笑みが鬼の太陽を燃え上がらせたのだから。彼が「太陽とサボテン」であるように、あなたは「太陽とポピー」でなくてはいけない。不安がって、その陽気さを失ってはいけない。優しさは、いつまでも無くさないだろうが。)   (5/8 00:39:32)
しぃずま@オウガ > そうさ、お前さんが。(にっかりと笑い、太陽のように明るく、風のように優しく。少し優しい太陽が、あなたの荷物を下ろしていく。少し優しい北風が、あなたの憂いを飛ばしていく。胸を張らせて、頭をあげさせて。あなたはもう、背負ったものを運びきったのだから。もう汗水垂らす必要はないのだから。砂漠を下らず、坂道を登って行くのがいい。ゆっくりと少しずつ、疲れない程にでも。彼はあなたを照らして、あなたを押すから。)   (5/8 00:39:52)
しぃずま@オウガ > おう。(失礼します、と畏まって座るあなたに応答する。その短い言葉でさえも、炎の暖かさがある。彼は、やはり太陽や炎といった、時に牙を向くが、人を暖め照らす力を持つのだ。今はもちろん、その力の方が大きい。)怖い人ねー…まぁ、初対面の人にゃ「怖い」「冷血」とか思われるのが常だからな…(やはり実績を積むのは良いことばかりではない。)でもま…ビナ、でいいかね。ビナが今、柔らかい態度になったのなら、そんなことで唸る必要はねぇよな。(ぶんぶん、とそのがっちりした顔を横に振った。。)」   (5/8 00:40:06)


レモネード/ビナ > (全てを照らすものは、なんだろうか。道を示す灯りは、何が鮮明に照らしてくれるだろうか。少し考える。だけども、いや、だからこそ。『やはり』なのだろう。それは太陽なのではないか。窓の外を、横目に見遣った。ギラギラとした太陽光が周囲の建物に満遍なく降り注いでは甲斐もなく跳ね返されていた。なるほど、ウェンディアに太陽信仰が生まれる訳である。きっと、無知なる羊に道を示す神こそ、太陽なのだろう。彼の暖かい日差しは、『夕陽』のように負けじと紅いポピーがよく似合う。わたしがポピーなのだとすれば)「ありがと、ございます……っ。」(その花言葉通りに『感謝』すべきなのだろうから。わたしはお礼の言葉を口にすれば、花が咲くように微笑んだ。あなたに負けないように。あなたが教えてくれたように。笑い方を。強さを。暖かさを。『言葉』の強さを。すると、不安が風に払拭されたのか、急に肩の荷が降りたように、体が軽くなった。繭のなかにいるような心地よさを覚え、玉響の安息を味わう。もう、太陽が出たのだから、大丈夫であると。   (5/8 01:07:47)
レモネード/ビナ > あなたのその底抜けの明るさは、まるで闇夜の灯火のようだった。疲れてしまった時に、背中を押してくれる道祖神のような安心感。飛脚に三里の灸を及す加護に、旅人が安心するなという方が難しい。)「その、ちょと、言うのはあれなんですけど……。今は、そうでもないんですけど……初めて見たときは、お顔が、その、こわい、かなって。です…。」(と、つい本心を口にしてしまった。今でこそ彼にそこまでの恐怖を覚えないが、その見た目の勇ましさや逞しさといえば、そのまま畏敬が恐怖に繋がるもので。言いづらそうに言うも、でも彼は豪快に笑って許してくれそうな、そんな気がする。)「あ……」(ビナ。字を、呼んでくれた。温もりは最後の緊張の捕縛を下すように。彼は、ちゃんとわかっている。)「そかっ………これで、いいかな。あの、元の口調だと……けっこう早口になっちゃうかもだけど。ん、癖だったり、するからあんまし気にしないでってゆーか……!あ、あはは……っ!」(とやっぱり言った側から早口で忠告をしてしまうのであった。)>オウガさん   (5/8 01:07:58)

しぃずま@オウガ> 「(太陽は、遥か昔から人々を照らしてきた。自分が生まれる遥か昔から。エルフが生まれる遥か昔から。人が生まれる遥か昔から。当然。絶対。不変。平凡。これが、普通。「やはり」とあなたが思うのも、それ故なのだろう。ずっと変わらず照らしていく。消えない限りは。星も人と同じで、いつかは消え行く運命にある。消えないものは存在しないのだ。その儚さがあれば、彼はさらに太陽のような存在に見えてくる。しかし彼らはもちろん、それを知らない。だから、太陽を信仰できるのであろう。この国において太陽のような人だと言うのは、神のような人だと言うのに等しい。だが、太陽を「太陽」として見れば、確かに彼は太陽のようだと言える。それ以上に最適な言葉がないほどに。「神」などではない。傍観しつつ世界の平定を行う神とは違う。「太陽」なのだ。)   (5/8 01:41:22)
しぃずま@オウガ> ガッハッハ、そりゃそうだ。こう見えて俺も、数百の修羅場を越えてきたからな。威勢良くすると顔が怖くなっちまうんだろう。(大きな笑い声と共に、チュン、チュンと、鳥達の井戸端会議が再開した。どうやら優しくなった鬼の顔に警戒体制を解いたようであった。しかし、その修羅場を生き延びてきたことを考えると、「一鬼当千」の名やその肉体は伊達ではないことが分かるだろう。)いいぜ。聞き取れればなんでもいいんだしよ。(あなたが焦って話すのを、彼はしっかりと聞き逃さずに受け止めた。)」   (5/8 01:41:38)


レモネード/ビナ > 「だよ、ね。あはは。でも、ん……オウガさんは、そうあれかしと、進んでいったわけじゃんか。国を守りたいって、自分の愛すべき人を守る為に、死力を尽くして、己の全てを捧げることができる力はとても眩しい。それは『必要ならば、己が身を焦がし、皆を導く太陽』になる覚悟があったという事………。ごめんね。わたし、オウガさんの、ちょっぴり怖い顔、好きだよ。」(『言葉』に力を込めて、今度はわたしがあなたにお返しする番だ。それはあなたの覚悟の現れなのだろう。時に死の可能性を選択できるその強さは、どこから湧いてくるのだろう。わたしには、まずあり得ないもの。命あってこその人生なのだから、わたしは戦う者たちの信仰をわかる日はないだろう。———だが、尊重をする事はできる。わたしにできない荒事に身を投じ、命を燃やしてでも自国の民を愛したいという、聖騎士の鏡のような愛国心。   (5/8 01:58:23)
レモネード/ビナ > 人は、生まれた時から渡された手札で生きて行かねばならないのだ。その貴重な手札を、他人の為に使い、尚且つそれが自身の命の犠牲する覚悟が必要だとして、差し出せる人間はこの世界にどれだけ存在するだろうか。なんて様なのだろう。なんと強いのだろう。剛健のその肉体には、一体どれほどの命を背負っているのだろう。わたしには、計り知れない事だった。だから、椅子から、見上げ。改めて実感するのである。『あぁ、デカいなぁ………。』と。故に)「『太陽』の名の元に。その言葉が、オウガさん。あなたより似合う男も、いないと、思う。わたしはね。そう、思うんだ。限りなく、熱烈に。」(語る。思いを『言葉』に。太陽が、眩しくて。あなたが、デカすぎて。強すぎて。)>オウガさん   (5/8 01:58:35)


しぃずま@オウガ > ガハハ、嬉しいこと言ってくれるぜ。(彼は、後悔している。消えていった戦友の事を。もっと早く、人を導くための手を動かせればな、と。あの頃に戻りたいと。しかし…生きているのは今だ。だから彼は、その後悔は切り捨てた。つい最近の事だ。自分の弟子が死に絶えている、夢を見たのは。しかし、皮肉なことではあるが、その夢は結果的に彼の心を変える一歩を踏み出させたのだ。そうはさせまい、と。死人の出ない戦争はない。だから、できるだけ届く手に手を伸ばして、引っ張りあげてみようと思える第一歩になったのだ。死なないことは、戦友の死を幾度となく見るということなのだ。それを、今の力で、できるだけ遠ざける。それが今の彼がやろうとしていることだった。理解されなくてもいい。尊重してもらえる、ただそれだけで十分なほどに、今の彼は強くなっていたのだ。そうやって命を弔っていく。それが、彼なりのやり方なのだ。手札の1枚や2枚払っても安い。彼はたぶん、)」   (5/8 02:38:12)
しぃずま@オウガ > 「ガハハ、嬉しいこと言ってくれるぜ。(彼は、後悔している。消えていった戦友の事を。もっと早く、人を導くための手を動かせればな、と。あの頃に戻りたいと。しかし…生きているのは今だ。だから彼は、その後悔は切り捨てた。つい最近の事だ。自分の弟子が死に絶えている、夢を見たのは。しかし、皮肉なことではあるが、その夢は結果的に彼の心を変える一歩を踏み出させたのだ。そうはさせまい、と。死人の出ない戦争はない。だから、できるだけ届く手に手を伸ばして、引っ張りあげてみようと思える第一歩になったのだ。死なないことは、戦友の死を幾度となく見るということなのだ。それを、今の力で、できるだけ遠ざける。それが今の彼がやろうとしていることだった。理解されなくてもいい。尊重してもらえる、ただそれだけで十分なほどに、今の彼は強くなっていたのだ。そうやって命を弔っていく。それが、彼なりのやり方なのだ。彼にとっては、ここまで支えてくれた戦友と比べれば手札の1枚や2枚払っても安い。彼はたぶん、あなたが思う通り本当に、「デカい」。)   (5/8 02:49:12)
しぃずま@オウガ > …本当、嬉しいことを言ってくれる。(あぁ、しかし存外、あなたの言葉が心に響く。)…ありがとよ。(救われるものだな。これで本当に、自分に自信を持って、過去を切り捨てて先へ進める。死んでいった戦友たちは忘れないが、今さらどうしようもない。今、さらに決心がついた。「王国のために、自分のために、戦友のために、戦おう。」と。)」〆   (5/8 02:49:15)