この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

出会い

(レフィーネ&婀娜)

〆鯖/レフィーネ > (秘密基地を後にし、レフィーネは泣きながら夜の王都を駆けた。帰りたいけれど、帰る場所もない。行く宛なんて以前自分が住んでいた寮くらいしか思いつかなくて、足は騎士団の本部の方向へと向かっていく。副団長…千騎長…浦舳さん。仲の良い人の顔を思い浮かべて、心の中で助けを求めた。いざ寮へ着くとどの扉を叩いていいか解らず、夜分な事も相まって途方に暮れてしまった。もう、このまま廊下で夜を明かしてしまおうか。)……う、っ……しん……っ……。(なるべく人目につかない隅で、子供のように膝を抱えて。)>婀娜さん   (5/5 19:51:03)


山葵:婀娜 > ……?誰かと思えば……百騎長さんか。……どうしたんだい?(もう夜も更けてしまい、話す人も殆どいなく。一日の締めに、とワインへと手を伸ばせば、廊下から誰かの泣く声が聞こえ。心配になって出てみれば、廊下の端で膝を抱えた緑髪の少女が一人。)……どうしたんだい、レフィーネさん。怖い夢でも見たのかな?(そう呟くと、膝を抱くレフィーネと目線を合わせ。化粧はもう落とされているが、その人形のような整った顔立ちはそのままで、きちんと婀娜だと言う事は認識できるだろう。)………取り敢えず、僕の部屋でも来る?今日は寒いから、こんなとこに居たら風邪引いちゃうよ。   (5/5 20:00:05)


〆鯖/レフィーネ > (俄に声をかけられて顔を上げると、人形のように整った顔立ちの女性がレフィーネの顔を覗き込んでいた。どこか中性的な魅力が不思議なこの人はたしか……ええと、名前はなんだったか。騎士団で見たことはあるけれど。)……え…と。(口籠っていると、部屋に来るかと願ってもない言葉をかけられた。レフィーネはこくこくとうなずき、甘えるように片手をあなたに差し出す。)……い、いく、ところ、……なっ…ない……んです、…ひっ…く……(自分より身分の高い人であれば忘れるはずもないだろうから、きっとこの人は兵さんか司祭さんに違いない。騎士団の寮に来てよかったと思いながら、あなたの嫋やかで包み込むような声色にすっかり心を許しそうになっていたのだった。)   (5/5 20:09:39)


〆鯖/レフィーネ > (頭を撫でられながらあなたの部屋へと歩みをすすめる。ひっくひっくと呼吸をしゃくりあげながらすすめられるがままに椅子につき、あなたの言葉にまたこくこくと頷いて返事をする。程なくしてさっと出されたホットミルクとケーキに、普段のレフィーネならば飛び上がって喜んだり何度もお礼を言っているところであるが流石に疲れているのか、緩慢とした動きでコーヒーカップを包みまたぽろぽろと涙を流したのであった。)……ああ、りがと……ございま、す…えっと……。(少し遠慮がちにもう一度あなたの顔を見る。名前がわからないのだ。)   (5/5 20:32:08)


山葵:婀娜 > わわ、大丈夫?無理しないで…(さす、と大粒の涙を溢すレフィーネの背を撫でる。礼を言おうにも自分の名前が分からずあわあわとするレフィーネにふっ、と微笑むと)婀娜。婀娜って言うよ。密偵だからね、尊華風の字を付けてるんだ(そう呟けば、レフィーネに「よろしくね」と笑みを浮かべ。)   (5/5 22:30:18)


〆鯖/レフィーネ > (名前を教えてもらい、レフィーネはあなたの名前を繰り返した。)…アダさん……そう、密偵なんですね。(背中をなでてもらい、にこりとほほえみを向けられれば、ようやくホットミルクをのむ気になれたのだった。)アダさん、わたし、いくところないんです…。ソファーでもかまわないので…あの……(喋っているうちに疲労感が押し寄せてきた。ホットミルクをのんだことによる安心感か、いやおそらくはきっと…あなたの母性にやられたのだろう。うとうとしながらあなたと話し、レフィーネがそのままこっくりと眠りにつくまでにはそう時間はかからなさそうであった。初めてで出会いにも関わらずこんな失態をして、あなたは許してくれるだろうか。…続きの物語は、また、目が覚めた時。)〆   (5/5 22:37:04)