この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

舞踏会-孤独な背中に心地よい風を-

(ゼダス&ビナ)

ガエリオ@ゼダス> (…謎多き災害も。…気付けば人の手によって生み出された光により…解決へと導かれて行った。結局僕って存在はちっぽけなものと気付かされただけ。いくら機械を作る技術があっても…人は救えない。寧ろ殺める力に偏ってる。…僕が出来たのは説得程度のもの…英雄とは程遠い。…人の命を救って英雄と言われる人々はなんて偉大なんだろう。…欲張りなのは分かってる…けど、妬いちゃうな。)『______…はぁ……。』(技術者故の…悩み。僕だって何か成し遂げたいっていう…野心から来る嫉妬…と言うのかな。そう言うのに悩まされる。…こう言う所、まだまだ子供なんだ。災害は解決したんだからいいじゃないかって言われても…うん。…こういう時、医学も学ぶべきだったと心の底から思っちゃう。…今更遅いけど。ね。……それに…。)   (5/5 17:15:54)
ガエリオ@ゼダス> 『…こういうの、僕に合わないのに…。なんで行かせるかな…。』(現在…僕が居る場所は何処か。…合わないのは分かってる。この低いテンションも。…しかし、…行けと言われたんだから仕方ないじゃないか。…開催が危ういとまで言われていた舞踏会。しかし…危機が去れば開かれて当然。…騎士なら胸を張って参加出来るはず、…だけど。…僕はとてつもなく乗り気ではない。何故か…、機械技師として何名かの来賓に頭を下げ、挨拶を終えたら…孤独との戦いが始まるから。舞踏会は舞踏会でも…知り合いは多くないんだよ。僕。…結局少し時間が経てばこうして、バルコニーにて景色を眺めるだけ。この何て言うの。…ジュストコールだっけ、作業着より何億倍も動きにくい服に行動を制限されるのもストレスだし。色々と頭を悩ませられる。……そう、あの時みたいに。)   (5/5 17:16:04)


レモネード/ビナ> 【孤独な背中に心地よい風を】(雲一点も見えぬ、黒がかった空は、一つの皺もなく、まるで一枚の布のようであった。灰に染まった新緑の葉たちは、向こうで蠢くように、夜風に揺れ、頂点の満月の怪しい月光は、バルコニーをぼんやりと照らすのであった。中で踊る人たちはどのような道を辿ってきたのだろうか。どのような目的があって、働く理由があって、笑える理由、泣く理由があって。そして、いま、幸せになれる理由があるのか。わたしは、その理由を今ならば、知っていた。だって、わたしたちが、あの人たちの束の間の平和を作り上げたのだから。では、『あの子』は、どうしたのだろう。わたしと同じバルコニーにて、月明かりに青く寂しい色に染まった。心底上の空と言った感じの少年がいた。でも、わたしは、もう彼を『覗こうとは、しない』。)「——えっ」(目を疑った。あの作業着姿。小さい背丈、灰の髪。そして、草臥れたみたいな風態。見間違えようもない。あの姿は、あの子は、いつかまた会おうと再会を『言葉』で約束した仲。)   (5/5 17:33:46)
レモネード/ビナ> 「わっ、えっ、えーっ!うそうそっ、『ゼダス』、くん……だよね?」(そして、考える間も無く、声をかけた。あの時みたいに、不意に、唐突に、旅人はあなたの元へ来訪する。しかし、あなたはわたしの今の姿に、『わたし』であると気がつくかな。だって、あの時のわたしと、今のわたしの姿は全然違う。赤いドレスに飾り立てられ、唇には紅く濡れたような口紅が塗られていて、ちゃんとお化粧もされていて、すこし、恥ずかしくないと言えば嘘になるし、ちゃんと気づいてくれるかなとお不安も覚える。でも、それ以上に、あなたとまた会えて、嬉しかったから)「———『言った』通りだったでしょ…?」(にっこりと笑って)「また『会いたい』ってㅤ君がそうやってㅤㅤㅤㅤㅤㅤ《『言葉』にしたのなら、必ず叶うよ。》って。————ゼダスくん。」>ゼダスくん   (5/5 17:33:56)


ガエリオ@ゼダス> (背後から嫌でも耳に入る曲の数々。楽しげに踊る姿…。平和な世を表している…ような気がするけど。そんなところまで意識が回るほど成長していない。…満月のスポットライトを浴びせられても…僕は踊れないよ。_____…さ、もう帰ろう。最低限の顔出しは済んだのだから。そう帰路へ脚を向けようとした…その時だ。僕の脚を確実に止めた、明るく…高い声。一度会って聞いた程度の薄い繋がり。…でも、…忘れるはずもない。…初めは馴れ馴れしくて、喧しいと感じた。…けど、いつの間にか“また聞きたい”って、思わせてくれた。思い出深い…声……だ。)『___________ッッ…ビ……ナ?』(振り向いて、視界に入れた貴女は…飾り立てられた宝石の様。…ぶかぶかの衣服を身に纏っていたとは思えない。綺麗な化粧に、紅い唇…美しいドレスはルビーを思わせる。…声は知ってるのに、身なりは…疑ってしまう。つい、目線は景色の方へとズラしてしまった。…名前を…微かに呼びつつ。)   (5/5 18:32:05)
ガエリオ@ゼダス> (けど…言葉も上手く出てこない。そもそも、こんな似合いもしない黒のジュストコール姿…大丈夫かなとか、いや。色々心配してしまうよ僕。……でも、とりあえず、動揺とか覚えるの僕らしくない気が。)『…言った通りって……。ッッ…はい……。…なんで、此処に…。』(覚えてる。疑う必要すらない。別れ際に放たれた…言葉。それを再び貴女から聞かせられるなんて。気づけば顔は赤く林檎のように、相変わらず上手く言葉は出てこない様子。貴女みたいに格好よく決めたかったけど。…仕方ないじゃないか。知り合いに会うとも思わないし、ましてや貴女。綺麗な姿は直視するまで時間が掛かるよ。……時折チラッチラッ…と、視線を貴女の額辺りに向けつつ、…何故王国の舞踏会という場所に貴女がいるか。その疑問を向けてみせた。)   (5/5 18:32:27)


レモネード/ビナ> 「なんで、此処にかぁ……んー……」(それを聞かれてしまうと、弱ってしまう。わたしは思わず苦しい笑みを浮かべて、すたすたとそっぽの方に歩いて行けば、フェンスに寄り掛かった。街は黒い海に飲まれるように暗く、しかしぽつぽつと生活の灯火が、星のように光っていた。暖かい光だ。真上に広がる、煌びやかな、目が痛くなりそうな程の宝石たちとは違い、橙色の、暖かな光。数日前とは違う、確かな日常を取り戻された証拠であった。)「君に、『会いに来た』じゃ、だめ……かな。えへへっ、だめか……。」(なんて恥ずかしいセリフだろう。言ってるこっちがわなわな顔に熱を持ち始めた。それを誤魔化そうと、わたしはくるっと君の方を向いて)「そ、そんなことよりっ、なんか、きみ、おっきくなった?」(なんて、君の頭の上に手を乗せようとしながら、なんも脈絡もない話をしてしまう。お茶濁しも甚だしい、というか、それすら届いていない。こんな藪から棒な言葉では、力が篭らないのだ。わたしはうーん、うーんと悩むように言葉を出そうと唸るのだが、やっぱりいつも出てしまうような早口すら出てこないのは、やっぱり、心の準備もないままに再会してしまったからだろうか。   (5/5 18:48:55)


ガエリオ@ゼダス> (困らせてしまった。…まさか。…普通に聞いてみただけ、だよね。…仕方ないじゃないか。貴女は旅人さん。王国の舞踏会に何故居るか…は気になってしまう。不法な方法で侵入…、ないない。貴女に限ってそんな。…けど、本当に仮にそうだったら。_____連行。…嘘でしょ。え、色々不安が出てきてしまったよ。ついポーカーフェイスは口があいてしまう。…林檎のような顔は赤身を少しずつ無くして。…若干心配の色が見え始める。…どうしよう、本当にそんな事になったら。とんでもない返答が飛んできたら。恐る恐る…目を合わせてみせる。…恥ずかしさはまだ、若干残るけど。)『___________ッッぶふっっ。。』(なんだその返答。斜め上過ぎる。嘘、僕に会いにきた。ありえない、ありえないよね!?…やめてよ適当言うの。顔が、蒸気すら上がるほどにまた赤くなって。耳まで熱い。恥ずかしい。思いっきり吹き出してしまった。…貴女の行動を観察する余裕すら……失って。)   (5/5 19:21:29)


ガエリオ@ゼダス> 『…はぇッ!?…ぉ…おっきくないです…!だめ、だめだから…触ったら!!』(ポーカーフェイスはもうガタガタだ。はっ…と気付けば。驚いたような声と共に。貴女がこちらの頭へ手を伸ばそうものなら、こちらは貴女のその手を両手で抑えた。触れられたら爆発する。貴女のその謎の魔術に殺される。…恥ずかしさが、…いやもう、色々大変なことになってる。つい触るな、とでも言うような勢いで貴女へ言葉を向けてしまった。ぁぁ、もう直視とか出来るレベルじゃない。またスタート地点だよ。目をつい閉じてしまう。ぎゅっと。…それに、“大きくなった”には心当たりがある。…成長とは別のもので。まさか見られてた…、なんてことは。ありえない、よね。…うん。とりあえずこの熱を取り払うんだ。それまでは貴女との接触…抑えねば。)   (5/5 19:21:41)


レモネード/ビナ> 「わっ……」(頭に触れようとしたその手を止められた。あなたの小さいけど、しっかりと異性を感じさせる力強い手が、わたしの細い手を簡単に止めてしまう、肌から感じるのは、あなたのその作業着姿からわかる、技師の努力の結晶だろうか。あなたは相変わらずのトゲっぽい態度も、なんだか懐かしくて。でも、あの頃は知らなかったあなたのカッコ良さが、よくわかる。あなたの止めた手を取って、両手であなたの掌をむにむにと触ろうか。感触を確かめるように、まじまじと吟味するように。硬い。マメをいくつも潰して、硬くなった、石のような掌。あなたの情熱の賜物。)「———そんなこと、ないよ。『立派』に、なった。かっこいいじゃん、ゼダスくん。」(それだけじゃない。あなたの姿は、なんだか前よりとっても成長して見えた。見てくれはそんなにかわらないのだけど、なんていうのかな。不思議だな。『わたしが言葉にできないなんて』。あなたのその、纏う雰囲気というのか、大人になった。そんな気がする。   (5/5 19:39:02)
レモネード/ビナ > なんだか、ベンチであったあの頃は、二人とも小さくて、弱っぽくて、子供っぽかったけど、月明かりをスポットライトに、照らされた二人は一段と大人っぽく見えたのだろう。今宵、彼は成長して大人の男っぽく、わたしはお粧しにお洒落もして大人の女っぽく。)「あっ、ご、ごめんねっ……なんか、すごくて、ん……ごめん。ずっとさわっちゃってた。あはっ、変なの……。別に、珍しいものでも、無いのにね。男の人の手なんて。」(だから、なんでだろう。不思議な、ことば、かり。言葉の借りを、返すだけ。それだけの、特別な、何気ない会話。特別に思える、会話。夜風がすぅっとわたしとあなたの合間を通り過ぎた。オーバーヒートする、二人の間に、心地よい風を。誰かがお節介にも吹いたように。)>ゼダスくん   (5/5 19:39:13)


ガエリオ@ゼダス> 『ッ、ご…ごめんなさッ_____っ!?』(しまった、強く言ってしまった。謝罪を先に向けなくちゃ。そう…貴女に言葉を向けようとしたとき。僕の抑えを向けてた手に…すべすべで、柔らかくて。天使の羽で擽られるような…そんな貴女の手で、指先で。掌をゆっくりと触られた。…くすぐったくて己の手に汗が滲んでないかと心配すらしてしまう。けど…落ち着くような、気持ちが…いいような。…安心感が、身を包んでいた。…顔は赤くて熱いまま、なのに。)『……ッ〜_____……。…ぁ…貴女だって、…とっても、…きれい…で、…す…。』(なんで、そんなに恥ずかしい言葉をスラスラと並べられるの。…僕は名前を呼ぶ事も、未だに恥ずかしいのに。褒められたら、それだけで怯むのに。…けど、黙って受けとってばかり。そんなの…弱々しい。…僕だって思ったこと、少しは言いたいから。…詰まり詰まり、でも…底から思った事を貴女へ。伝えたんだ。)   (5/5 20:01:56)


ガエリオ@ゼダス> 『…な、なにが凄いんですか…。……。___________…別に、謝る事…ないですから…。その、…僕。……嫌とは一言も言ってないし…。』(こういうとき、どうすればいいかなんて分からない。貴女は確かに大人っぽく。でも、僕なんてまだまだだよ。…オドオドしちゃってさ。…恥ずかしさで話題提供すらしてあげれない。紳士、失格。…素直に触ってていいと言ってもあげられない。回りくどく…素直じゃない。…眼だって貴女からはズラしてしまってるし。…僕の精一杯…、それは。…貴女の方へ…両手だけ、そっと。突き出す程度…。慣れないんだも、こういう…状況。月明かりのスポットすら、消してしまいたいくらいだよ。)   (5/5 20:02:07)


レモネード/ビナ> 「え、そ、そかな……?へ、へん…とか、じゃない?なら、よかた……。えへ。ゼダスくんも、うん……似合ってるよ。すっごく。だから、ちょと………———立派に見えるのかな。」(あなたの体にぴったりのジュストコールは、煌びやかな装飾もあれど、なにより体のラインがよく出て見えた。正装のピシッと引き締まったその姿が、かっこいくて、なんだか騎士様みたいであった。金の刺繍が、青い月明かりをキラリと照らし。こんなにかっこよくて、一人前に見えるのに、なんだか照れ臭そうに、はにかむ彼を見ていると、わたしの最後の記憶にある通りのあなたと重なって、わたしの艶やかに濡れたような紅の唇に、微笑みを注いだ。それでも、やっぱり褒められるのは凄く嬉しくて、照れてしまう。あんまり、こういう服装は着た覚えがないし、まるでお姫様にでもなったような、そんな夕陽色の、赤いドレスは、あなたにそう言って貰えたのが嬉しくて、最初は恥ずかしさで死んでしまいそうだったけども、この格好も悪いものではないなと、すこし、思う。)   (5/5 20:27:47)
レモネード/ビナ> 「あ、えっ、やっ、で、でも、さ。あんまり、触っちゃあれかなー……って。あれって、なんだって話だけど……。やっ、ほんと。あれなんだよ。あはは、あーはず……。言葉でないや。」(でも、やめなければならない、理由があった。そんなに、近づけば、別れの時が、辛すぎる。これ以上先はご法度だとらいう、警鐘の音にわたしはあなたの温もりが伝わる手をぱっと離し、夜の冷たい外気に両手をぶらりと曝す。すこし名残惜しいけど、いいんだ、これで。わたしは、旅人。いつかは、あなたの元から去らなければならない、渡り鳥。近づけば、それだけ痛い目を見る。暖かさに慣れてしまえば、この冷たい世界で独りで歩けなくなってしまう。だから、わたしの舌は……今、この状況を考えない理由に相応しい、次の話題を探して、見つけた。)「わたしが、此処にいるほんとの理由……。知りたい……?」(と、上目遣いに、取っておきの秘密を話すみたいにしてあなたに尋ねようか。)>ゼダスくん   (5/5 20:27:58)


ガエリオ@ゼダス> 『…まさか。変なわけありません…。ッッ……。』(異性と話すことすら、機会が少ないって言うのに。互いを褒め合うような感じ…。恥ずかしさで煮えてしまう。…顔が、身体が。焼けてしまうよ。…暑い暑い。本当の夕陽に照らされているようだ。それに付け加えるように、美しい紅い唇から生まれる笑み。…直視出来たり出来なかったり視線の移動が本当に忙しいったらありゃしない。)『…ぁ、ぁぁ…っ…あれですよね…ッ…、分かってますから…。……。』(恥ずかしさにやられていてよかった。追求する余裕すら無く、ただ言葉を詰めすぎたと。後悔に似たようなものを胸の内に残しながら。…手は離される。すぐさま腕を組むように…近くになきゃ、って言い方も変だけど。ちょっと、ね。貴女の内を探る余裕は…未だ、無かった。)   (5/5 20:47:30)
ガエリオ@ゼダス> 『…ん、…。…はい…。まさか、侵入したとか言いませんよね…。』(上目遣い…、貴女とのちょっとした身長差というか、そういうものを思わせる。…けど、話題も空気も一瞬にして変わった。…すこし、首を傾げると…冗談を一つ零す。…初めから知りたかったのは“貴女が何故此処に居るか”。だ。…色々と謎多き人なんだよ?ビナ、貴女って。友人と言っても…それは浅い内に、入るわけだし…。)   (5/5 20:47:40)


レモネード/ビナ> 「あはっ、あはははっ!なーにそれ!わたしがそんなことできるわけないじゃんっ!あはっ、ふー、楽し。えへへっ、まーだお腹痛いっ。」(あなたが言った、突拍子もない冗談みたいなもしかしてに、虚を疲れたわたしは笑いの琴線を刺激され、お腹を抱えて笑った。もはや涙もでてきた。笑い過ぎて、こんな口を開けて大笑いする事も無いので、横隔膜が痛む。でも、心地いい痛さだった。だって、こんなに楽しく笑えたことなんて、あんまり無かったものだから。こんなに笑える今があって、『言葉』に出会えて幸せなのだ。離れ難くなるのに。でも、もう少しだけ、いいのかな。近づいて。大丈夫。わたしなら、大丈夫だから。そう言い聞かせるようにすれば……きっと、もう少しあなたと親しくなっても、良いのかもしれない。)「ねっ、綺麗だと、思わない?」(振り返って、あなたに見せるように、夜景を見た。暗い、夜空のような街並みに、星のような灯りがランダムに灯っている。なんど見ても、綺麗で暖かい。平和の象徴の星空。   (5/5 21:26:28)
レモネード/ビナ> そして、わたしと、ライキョウくん、ガデューカおねーさんの3人で、護った輝きであったのだ。)「ねえ、例えばの話していい?」(それこそ、あなたが突拍子もないことを言ったように、わたしの話すわたしの話は、鉄砲水のようで。俄雨のようで、青天の霹靂で。)「大変なこと、色々あったよね。皆は水を求める獣のようになって、おかしくなって。たくさん人が死んだし、それ以上に沢山の人が涙を流した悪夢。」(そこからの語り口調はまるで吟遊詩人の唄のように)「しかし、覚めない夢はなく、終わらない夢も、また、無い。悪夢の雨は『特効薬』という、神官ガデューカが吹かせた一陣の風によって、青空が広がり、涙の音ばかりの空に虹がかかった。ウェンディア王国に、また日常が取り戻されたのだ。———しかし、もしも、この薬が神官ガデューカ一人で作ったものではなく、数人による共同開発されたものならば?———もしも、その中に、ヨズア人がいたら?」   (5/5 21:27:12)
レモネード/ビナ> (ヨズア人がいたとなれば、公に公表する訳にはいかないだろう。この【命の水】の首魁には、シュクロズアリ旅団が関わっている。その情報が、いつかは公になる以上、ヨズア人が関わった薬など、広く使われるはずがない。)「隠すしかない。でも、英雄として、扱わぬ訳にはいかぬ。ならば、攻めての労いを。ちょうど舞踏会があったではないか。ならば、招待客として、舞踏会に参加させよう。そう王国が考えた結果、民衆には神官ガデューカが薬の開発者として祭り上げられ、他の英雄は、ひっそりと祝われる。それがこの舞踏会。」(歌が終わった。涼しい風がびゅうと吹く。二人の間を、抜けていって。夜の街へと日常の風を届けるのだ。輝く、星のような銀髪をさらりと風に翻して、わたしはあなたの方を向いて笑いかけた。)「———もしㅤㅤㅤ———わたしがㅤㅤㅤ———『そう』だとしたら……?」(恥ずかしそうに、誇らしそうに。)>ゼダスくん   (5/5 21:27:25)


ガエリオ@ゼダス> 『む…ッ…ほ、本気で心配した時もあったって言うのに…。』(ぼそり。貴女は大笑いしたけど、さっきはほんの少し…ほんのすこしだけ。心配したんだよ。旅人さん。…ま、でも。そんだけ笑ったなら…心配無用…かな。初めて見た…そう、楽しそうに笑う姿。貴女の新たな1ページ…って、なに考えているんだか。ちょっとだけ膨らました頬は元に。…)『…?……えぇ、綺麗ですね…。………はい…。…?』(突然、だ。光が作り出す景色。美しきそれについて振られれば。景色に目を向け、そして思ったままに答える。…でも、そこから例えばの話?…あっちに行ったりこっちに行ったり。でも、…こくんと頷けば。貴女の言葉に耳を傾けた。…いいや、言葉は言葉でも。_____…これは、詩人の…唄…のようだ。…はたちに満たぬ者の会話では…ない、そんな話。ただ黙って、貴女に目を向ければ。聞き続けた。____)   (5/5 22:24:01)
ガエリオ@ゼダス> (悪夢を払った神官…その神官の特効薬が複数人によって生み出されたものなら。…しかも、その中にヨズア人が居たら。…御冗談のようなお話。だ。…本当に。…影で労いのために此処、舞踏会に招くなんて話も…。ツッコミ所が多過ぎるよ。…でも、例えばだよね。例えば。…例えばにしては、これだけの物語を作り上げるなんて言うのも驚きだけど…。…聞き終われば最後に、貴女の笑顔が僕に向けられる。恥じらいの含まれた…可愛らしい笑み。冷たい風は僕の身を擦り抜けて、…前髪は覆っていた片眼を露に。…紅い両眼は貴女を捉えながらも。…少し、視線を離せば。前へ歩み出そう。…バルコニーの手摺、そこへ両手をそっと…乗せれば。星々の輝く空へ視線を向けた。)   (5/5 22:24:12)
ガエリオ@ゼダス> 『……驚きますよ。そりゃ…。凄い話ですも。_______ましてや…ヨズアの民との合作によって生み出された奇跡の薬…。民衆はどっとするでしょうね。……でも。…例えビナがヨズア人だからと…僕は突き放しません…。公には言えないけれど…他国だからって…ヨズアだからって、だけで友好関係を切るなんて悲しいじゃないですか。……。______…僕は君を大切な友人だと思ってます。だから…友達として、“誇らしい”…かな。…僕だけの、自慢話に…なりますね?その例え話の中では……ね。』(上手く纏めれない…けど、僕の本心。世間じゃヨズアはあまり良く思われていない。…そんなヨズアの民が君だったとしても…僕は君を突き放す真似はしない。民族なんて関係ない。誰しも友情で繋がれるんだから。_____って、…僕が公の場で言ったら怒られてしまう。でも…そう思うんだよ。友の功績…嫉妬も少しはするけど、それ以上に…誇らしい。凄い友人が居るなんて、胸を張れるじゃないか。空から眼を離し、振り返る。…クスッと笑ってみせるんだ。)   (5/5 22:24:22)


レモネード/ビナ> 「あはっ、この例え話は秘密だよ?なんせ、わたしの作り話かもしれないんだから。法螺の奏者に、ゼダスくん。あなたにさせたくはないから。だから———、ね?」(そう言って笑った。本当は教えちゃいけない秘密の例え話。そして、独り言。わたしの適当な例え話を、たまたまわたしが独り言でそれを言って、たまたま近くにいたあなたがそれを聞いたのだから、なんも問題はないでしょ?おっと、これは与太話なんだった。『言葉』の探究者らしくない『言葉』を言ってしまった。全く、どうしようもないな、わたしは。思わず自嘲をしてしまう。)「はぁー、あはは。たーのし。やっぱり、なんだかゼダスくんと喋ると、楽しいね。」>ゼダス   (5/5 23:16:35)


ガエリオ@ゼダス > 『…はいっ、わかってますとも。…作り話でも口は僕、固いですからっ。……ありがとう、ございます。』(…勿論、これは作り話。例え話の世界。現実は違うはずでしょ?…ビナ。貴女が偉業を成し遂げても、成し遂げなくても。正直僕の中では貴女は胸を張って自慢できる存在。…僕だけが知っているんだ、貴女だけが唱えれる秘密の魔術を。…その魔術を貴女が持ち続ける限り、僕はずーっと自慢するもの。…他の誰かが、ふとした時に気付けるものではない、特別な特別な…魔術だから。ね。)『…作り話以外、僕は終始恥ずかしい思いばかり…させられましたけどね…。』(楽しい、…僕って人に楽しいと思わせれるんだ。…こんな些細な事ではあるけど…貴女はいつも僕に何かを気づかせてくれる。…それが、友人…というものなのかな。)   (5/5 23:40:41)
ガエリオ@ゼダス > 『…この舞踏会が終わったら、また旅に行くんですか…?ビナは。』(そう、ふと問いかけてみせた。…分かってる。何処かへ貴女が行くって言うのは。でも聞いてみた。…分かっているのに聞く…おかしい話ですよね。…でも、友人として。立場が違う者として。ちょっとした心配は相変わらず向けているんだよ。いつ何処で、何があるか分からない世界。紛争に巻き込まれたら、また災害が起きて仮に貴女の身に降り注いだら。…そう考えてしまう。…心配症、かな。…そう聞く顔は少し、寂しげというか。…そんな雰囲気を感じ取れるだろうか。)   (5/5 23:40:49)


レモネード/ビナ > 「あっははっ、違う違うっ!ちゃんと、あなたの『言葉』で、わたしのこと、楽しませてくれてるじゃんか。だから、ね?こんなに楽しいのは、あなたのおかげなんだよ。」(わたしの紅い唇に、指をさし、『言葉』を強調させて、語彙に力を込めた。あなたの『言葉』には、わたしを楽しませる魔力がこもっている。わたしは、そんな魔力の輝きに、魅せられていたのかもしれない。夕陽のように、鮮やかに、楽しげな色に満たされた会話は、バルコニーを茜色に染め上げているかのような、賑やかさすら感じる。あなたの言葉一つで、闇を明に変え、星を灯に変える。そんな、素敵な魔法をかけてくれるあなたは、わたしの言葉の探究に、大きく関わるのだ。何がそうさせているのだろう。彼の、人柄が、そう、なのかな。もっと一緒にいたい。彼の言葉を聞きたい。こう話しかけてみたら、どう返すのだろう。今度わたしが冗談を返せば、彼はなんと言って笑ってくれるだろう。   (5/6 00:01:14)
レモネード/ビナ > そのような胸を弾ませる力こそ、彼の言葉から見出した『言葉』の根源の欠片。それは、『期待』なのだ。明るい未来を想う力。楽しみを助長させる甘くて辛いスパイス。道への想像にも似た、探究の原点。『言葉』の真理とはなにか。分かればなにが違うのか。なにが、起こるのか。分かれば、なにが解るのか。そんな『期待』を燃料にして、憧れの灯火を燃やす。それこそ探究であり、究道なのだろう。だからこそ、あなたとは、分かりたいこそ、訣ることを拒否する。そんな罠に、私は嵌ってしまった。そのせいで、ほら———)「………そう、だよ。」(———こんなに、答えづらい。)「こんどはね、尊華帝國に、行くつもり。ほら、『届け物』が、あるんだ。まだ、あの国の民に、涙を流す理由がある。それを払拭しに、わたしは向かう。」>ゼダスくん   (5/6 00:01:24)


ガエリオ@ゼダス > (僕のおかげ…。なんだか、…ネタにでもされてる気分になるのは気のせいだろうか…。気のせい、だよね。ちょっと周りにそう、僕を茶かしてくる人が多かっただけだもん。うん。…でも、楽しいという感情を持ってして、貴女と話しているのには変わりはない。…貴女が僕の“言葉”の魔術にかけられているのと同様に…僕だって、貴女の魔術に“初め”からかけられている。…みんな見た事ないはずだよ。『会いたいと思ったら叶う夢のような魔術』なんて。…今僕が話してる貴女は、…言葉にして願ったのなら会えるだなんて言って…本当に叶えてしまうような大魔術師さん。…僕だけが知ってるんだ。…現に、こうしてこのバルコニーで出会えて、話した時間…盛り上がり。それは踊るという楽しみ方に勝るほど。…確かに、寂しげな顔をしてしまった。問いかける際にね…)   (5/6 00:31:31)
ガエリオ@ゼダス > (そして、貴女の返答には…。詰まりのようなものすら伺えた。…貴女は立派ではあるけど…僕と変わらないくらいの女の子。そんな子が旅なんて…危険。そう思ってしまって当然なんだよ。前回同様にね。…だから、更に表情は暗くもなってしまう。)『…相変わらず、凄いです…ね、ビナは。…まるで“救世主”みたい…。』(…でも、僕が暗くなってちゃ…意味がないじゃないか。せっかく聞いたのに。精一杯の作り笑いで。貴女を褒め称えた。そして…向き合うような…形になれば。…つい、右手の人差し指で己の頬を掻くようにしながら…も、まだ。笑い続けた。)『……僕は貴女の安全を願って、待ってますから。…貴女は旅人であり、救世主…そんな気がします…。根拠は…無い…ですけど…。__________ビナは言ってくれましたから。会いたいと僕が思ったなら…“叶う”って。…思い続けてますから。また…この舞踏会が終わった後も……会いましょうね。』   (5/6 00:32:18)


レモネード/ビナ > 「『救世主』………あっはは!ほんとっ、随分なこと言ってくれるじゃんっ!———なら、『″ 水 ″に溺れる人たちを《 救 い - 掬 い - 》 上 げ な き ゃ だ ね 。 』」(雨は降る。まだまだ降る。″故″郷が″震″える場所ではあってならない。見据える遥か地平の方。降り注ぐのは、不幸の調べ。雨音は涙の音である理由はない。睨みつけた。憎き雲を。気づかせるのだ、洪水の後には、『虹』がかかると。黎明の時は近い。誓いを胸に。無念を晴らし、腫らす目蓋に苦しむ罪無き者よ。″尊″き、″華″を咲かすのに、あんな雨は不必要。)「『片肌脱がせてもらう』よ。」(『俄雨と女の腕捲り』。わたしは、行くのだ。『俄雨』ほどに、長く続かぬ雨は無いと。あぁ、そうだ。そんな雨では方舟を作るまでも無いなケシェト。わたしの力だけで、十分だ。そう、笑った。)>ゼダスくん   (5/6 01:01:43)