この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

舞踏会

(ビナ&雷鏡)

レモネード/ビナ> (アダさんと別れ、満腹感に恍惚としながら、ぼんやりと演奏に合わせて踊る人々を傍観していた。先ほど、あそこで、なんとも熱烈に、ロマンティックな接吻が、見せ物のように行われた。その二人のうち一人は、わたしが一度、同じように唇を重ねたレフィーネちゃんだった。流石に目を疑ったし、彼女は元々そういう事ができる相手がいたのを知れば、わたしが過去に行った、不可抗力とはいえ残る彼女の唇の感触の記憶に、後悔の念を込めていた。)「はぁ……やっちゃったんだなぁ…。」(口紅の赤に彩られた艶やかな唇の隙間から、空気が抜けるようなため息をついた。わたしは、毒婦だ。意識していないとはいえ、愛する人を奪う行為をした、恥ずべく、わたし。わたしは。投げ出されたように、独り。ただ過ぎる時間を体験していた。)>ライキョウくん   (5/3 20:03:41)


グレー/雷鏡 ◆> いやぁ…しっかし、すげぇもんを見たな…(と、先のドラマティックな接吻を見せられて、まだ驚きを隠せないようだ。さすがに全員が見ている中で…しかも、それによって音楽が一瞬でも止まってこの場にいるもの達の視線を感じたはず。なのに何も無かったのだ。)しかし、そんな相手は…って、ビナは何してるんだ…?(と、どこか残念そうというか、後悔をしているかのような様相のビナを見つけたので、近くに行き…)なあ、どうしたんだ?(と、相手の隣に座って声をかけてみようか。)   (5/3 20:11:19)


レモネード/ビナ> 「わっ、なんだ、ライキョウくんか。びくりした……。」(君が声をかけずに、急に話しかけて、隣に座る物だから、操り糸を上に引いた操り人形みたいに、肩が俄かに跳ねた。それから君の方を見て、その素性を隠すべくヘンテコな格好をしている君がライキョウくんだと知ると、″おどろかせないでよー。″なんて頬を膨らませる。)「別に、なんでもないよ。さっきの、あの、キスしてた二人、いたじゃん。あの二人のこと、思ってただけ。」(君から顔を戻せば、その目は、優雅に踊り回る二人組たちその中心。先ほどキスをした、あの男女が立っていた場所を、遠い目で見ながら、あなたの質問にそう返す。)>ライキョウくん   (5/3 20:17:12)


グレー/雷鏡 ◆> ああ…レフィーネともう1人のことか…多分、さっきの2人はなかなかお熱い様相だったな?(と、相手にそう言いながら、相手の様子を伺う。どうやら何か自責の念に苛まれているようだ。)何かあったのか?俺が相談に乗ってやらんこともないぞ?(と、相手の方に顔を向けながら問いかけてみる…)   (5/3 20:24:55)


レモネード/ビナ> 「あー、いや。話すようなことでもないよ。うん、別に。ってか、あんまし、話したくないことってゆーか……えへへ。」(だって、あの子に、キスしたなんて、言えるわけじゃないし。言ったところで、わたしが後悔するだけなんだ。それに、後悔はしているが、仕方がないことでもあると、自覚していた。ああしなければ命も危ぶまれた危機であっあし、ああして、彼女が彼とキスできる事もなかったかも知れない。彼は、彼女を助けられなかったと、一緒自己を咎人扱いに、呪うかも知れない。それが避けられただけに、あのキスは、悪いばかりではなかった。)「なんでもないよ。それより、あんな大衆の前で、すごかったよね。ああして、愛し会えるのも、わたし達が薬を完成させたおかげなのかもって考えたら、やっぱり誇らしいと思わない?」>ライキョウくん   (5/3 20:30:37)


グレー/雷鏡 ◆> …なるほど…あのキスになにか関係性があるとしたら…たぶん、不可抗力といえ、どっちかに何かあったんだな…?(と、相手の様子から分析して、相手の肩を左手で寄せる。)まぁ…俺は守秘義務は守るからさ。話してくれよ。耳元でさ。(と、相手のひだりの肩を優しくとんとんとたたいてリラックスさせようとする。さすがにあれかもしれないけど…)   (5/3 20:41:16)


レモネード/ビナ> 「え、えぇ……?そんなに、わたしの話聞きたいの?なんでさ。ってか、大体勘づいてんじゃん。」(なんだか、いやに距離が近い彼にわたしは困惑した。話したくないと言っているのに。別に聞いても彼になんとかできる話ではないし、過去に起こったものだし。降った雨は地面に染み込み、元に戻すことはできない。わたしの細い肩に触れる彼の手は、それでも優しさが伝わるが。)「恥ずかしい話だもん。ライキョウくんは、わたしを恥ずかしがらせたいの?」>ライキョウくん   (5/3 20:45:52)


グレー/雷鏡 ◆> 耳元でヒソヒソと話す分には俺以外には誰にも聞かれないだろ?……そして、予想はだいたいあってたのか……(と、自分の直感がドンピシャで当たっていたことに少し驚く。大抵はミスるかなにかしらはあるはずなのに、まさかの命中したからだ。)まぁ、少し顔を赤らめるビナも見てみたいというのもある。(と、相手を見て少し小声でストレートにいう。)でもさ、そんなことでも他の人に話すと案外心が楽になるかもよ?(と、相手にそう言ってみる。)   (5/3 20:52:10)


レモネード/ビナ> 「な、なにそれ。力ない言葉だなぁ……わかったわかった。話せばいいんでしょー…?——あの、さ。さっきのふたりの、一人。綺麗な女の子いたじゃん。さっき、わたしと踊ってくれた人。」(あまりにも聞きたそうなあなた。戦友の馴染みで仕方がなくつらりと語り始めた。あまり、乗り気では無かったし、本当に嫌々、仕方がなくという感じで。)「あの子、命の水の暴露者で、この前、薬が完成した日に助けたの。あまりにも重症患者だったから、意識も途絶えかけ。その時に、口移しで、薬を飲み込ませるしかできなくて、キス、しちゃったの。だから、あの子に、わたしなんかじゃなくて、もっとキスするべき人がいたんだなって思うと、ちょと申し訳ないってか。あれしか方法がなかったし、彼女の命を救ってまた、ああいう風に愛しあえるようになったというのは、わかってるんだけどさ。ほんとに、それだけだよ。」>ライキョウくん   (5/3 21:00:39)


グレー/雷鏡 ◆> そうだったのか…(と、辛かったろうに…と相手にそう語りかける。)少し悪いことをしたとはいえ、それ以上にいいことをした通れは思ってるぜ?それで彼女らを救うことができたんだからな…それに、他のことで忘れることも大切だと思うぞ?(と、相手にそういう。)まぁ、普段から一人で旅してるんだったら、たまには誰かに甘えに行ったりするのもありだと思うぜ?異性ならばなお効果的かも。(と、冗談のように話してみる。)   (5/3 21:11:21)


レモネード/ビナ> 「や、わかってるよ。そう言ってる……わたしは、大丈夫だよ。答えを得てるから。」(でも、こうして気にかけてくれるのは、少なからず嬉しいことではあった。だが、その分、心に黒い影が伸びていく。雷の如く、煌めくあなたにあてがれて。その後ろに影は色濃く出るものだ。わたしは、旅人。一つの場所にとどまらない。一度この国を出れば、次にあなたに巡り合うかもわからない。旅は命の危機が隣り合わせなのだ。いつ、賊に遭うかもわからない。わたしは、唯一使える魔術でなんとか危険を避けることができるが。そして、なにより、あなたは傭兵。あなたの方こそ心配だ。あなたは戦地を駆ける死の商人。死を売ることもあれば、意思に関係なく死を買うこともあるのだ。)「わたしは、人と、親しくしたくない。一度別れれば、それが今生の別れになる事もある、戦いの世界。わたしがいつ死ぬかもわからないし、あなたがいつ死ぬかもわからない。また会えるかもわからない中、親しくするのは、わたしの探究に不要な事なの……」>ライキョウくん   (5/3 21:20:39)


グレー/雷鏡 ◆> 確かにそうだな…俺に関しては本気で何があるわからない。賊は難無くいなせるとして、戦争にて命を落とすこともあるからな…なんでも屋の店長とはいえ、本職は傭兵。だからな…しかし、大切なものがあると、それに再び出会いたいという意志が生まれるその意志のもとに努力を続ければ、再び巡り会えるかもしれない。…不確かではあるが、それでも俺は努力する。俺は仕事人として名を通しているからな。(と、サムズアップをしてニカッとしてみる。そして…)もしあれならば、俺の元で働いてみないか?もちろん、給料も報酬の中から出すし、住に困っているならば、スペースもあるからな。(と、とっさにスカウトをかけてみようか…)まぁ、来る来ないはビナの自由だからな…と、それは一旦おいといて。(と、彼は優しく相手を抱きしめる。)…今の俺にはこれしか出来ないかもだけど。それでも人肌を少しくらいは感じるのもいいだろ?(と、相手に耳元でそう話してみようか。)   (5/3 21:29:26)


レモネード/ビナ> 「は……え……」(人肌。抱き締められる。抱擁。異性。肉感。筋肉質。男の、体。最後に、異性に抱きしめられたのは、いつだろうか。もはや、顔もよく思い出せない、髭をはやした父親。彼のハグは、いつも少し苦しくて、お髭がくすぐったかった。別れ。夕陽。燃える。)ㅤㅤ「————やめてよ。 いじわる。 あなたが、そんなことを言うなんて思ってなかった。」ㅤㅤ(甘い誘いを、抱きしめられたわたしは本能で拒絶する。)「誘惑しないで。わたしは、成し遂げなければならない使命がある。 言葉の探究。 それに、あなたの誘いは悪魔の囁き。 馬 鹿 に し な い で よ 。 侮辱しないで。親しくしないでよ。わたしを誘惑しないでよ。『そっち』に誘わないでよ。わたし、弱いから、旅、やめたくなるじゃん………。そんな誘惑に、誘われる程、わたしの決意は甘くないと、少なくともわたし自身が思っておきたい。わたしのお母さんとお父さんの死を、飲み込んでっっ、続けた旅なのに……!これ以上辛くさせないでよ……っっ。」   (5/3 22:07:18)
レモネード/ビナ> (ㅤㅤ道を 諦める? いや いやだ。 いやだ。 認めない。 そんなの わたしじゃない。 それじゃあ 『わたしはとっくに家族と一緒に死んでやるんだ』。紅く彩られた唇を噛み、血が滲むほど強く握りしめた拳は決意の固さの現れ。あなたという、探究の道の前に現れた敵は、例え一度は協力して巨大な敵を撃ち斃した仲間であれど、『両親を犠牲に選んだこの道』に立ち塞がるのがあなたならば、容赦はしない。 その宣言を、なによりも『強い』言葉で、言い放つ。その怒りに震える体は、抱き締めているあなたがよくわかるだろう。)>ライキョウくん   (5/3 22:07:31)


グレー/雷鏡 ◆> …すまない。どうやら踏み込んでは行けないところまで踏み込んでしまったみたいだ…(と、相手のその言葉を聞いて彼は彼女を離してやる。)言葉の探求という使命は、もしかしたらビナにとっては大切なものなのかもしれない。…俺も含めた魔術師たちは「言葉」を用いて魔法を使うからな。たとえこの世から魔力が消えてしまっても、言葉は存続し続けることは確か。だからこそ探求、究明したいのだろう。…少なくとも、今回のことに関してはそのような事情を知らず、軽率に踏み込んでしまった俺の責任でもある。(それを言ってから。彼は相手の目を真っ直ぐに見つめ)…でも、時たま俺には顔を見せに来てほしい。王都に寄ったついででいいからさ。そんときはうまい飯でも食おうぜ。…こんなふうに豪勢な食事なんて出せないけど…でも、そのくらいならばいいだろ?気が向いたときに俺の所に寄る。ってことで。(そして、相手にもう一度…)踏み込んでしまい、すまなかった。(と、正直な気持ちで謝罪をしようか。相手を救ってやりたいという思いで発した言葉が、相手の心に槍のように突き刺してしまったのだから。)   (5/3 22:24:25)


レモネード/ビナ> 「はぁ……はぁ……」(荒げた声のせいで、衆目が集まる。それでも、私にはそんなこと関係なかった。敵意を含んだ鋭い眼光は、大きく深呼吸でゆっくりと、元のわたしの目に戻っていく。熱湯のように、沸騰しそうになる頭。そこに氷水を思い切りかけられたように、思考回路から熱を奪っていく。冷静、冷静になれ。彼は、大丈夫。彼は、もう分かってくれた。)「ご、ごめんなさい……。言いすぎた……。ごめん。」(無理。吐きそうな感じがした。必要以上に、彼に強く当たってしまったのは、それだけ私が、強迫的に旅を続けなければという決意だったのだろうか。善意を、敵意で返してしまって、今になってまた後悔する。後悔してばかり。失敗してばかり。ばか、ばかり。)「ごめん。君、使わせて……。ありがと。わたし、もっかい外行って、頭冷やしてくる。」(すると、あなたのそばから離れるように、立ち上がり、バルコニーに向かった。今度は、明らかな自責の念に押し潰されそうな、そんな影を残して。)〆>ライキョウくん   (5/3 22:33:40)