この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

これが呑まずに居られるかい

(竜灯&梟)

クノ/竜灯 > 日の暮れた帝都榮郷の夜。だが今夜は普段通りでは無い。数日の間帝都を襲った災い、『狂い水』。阿鼻叫喚の地獄絵図となっていた帝國であったが、王国より流れた特効薬により生存していた発症者は元通りとなり。それを祝すかの様に夜の街は喧騒に溢れていた。その裏で命を落とした親族を弔い、家に籠り啜り泣く人々も居ると考えると素直に喜べない状況ではあったがそれでも、帝都の雰囲気は比較的華々しかった。⋯⋯さて、それは尊華帝國軍の兵達も例外では無かった。多くの兵が狂い水により命を脅かされていたのもまた事実。病み上がりの兵達の多くは休暇を与えられ体調を整える事に専念していたが、意気揚々と兵舎を歩く羽織の男、竜灯はその限りでは無かった。軽くなった巾着をポケットに仕舞いこみ、兵舎に住み込む兵の自室、その扉が並ぶ廊下を大股で歩いていくと、ピタリ止まって一つの扉に向かい合い。固めた拳で扉を激しく打ち鳴らしたのだった。)   (4/30 23:30:30)
クノ/竜灯 > 「梟さーーん!!!呑みに行こうぜよ!!!火津彌さんが居らんでおんししか居らんきに!!病み上がりなのは分かっちょるけどそりゃ俺も一緒じゃき!のう!のう!?行こうぜよ!!!」((貴方に集ろうという算段らしい。ドンドンドンドン!としつこく扉を叩いて、周りの迷惑も考えず大声で貴方の名を呼ぶのだった。   (4/30 23:30:32)


ミカ@梟> 「(眠りから目を覚ます時、それは水面から顔を出す感覚に似ていた。まだ重たい瞼をぐぐ、と持ち上げると、窓の外には夜が落ちている事を知る。あれから随分と寝てしまっていた様だ。ズキズキと痛む腹によって現実に引き戻されながら、鬱げな気分に顔を染めていた。先日の大災害、命の水。取り込めば狂うそれを、自分が患ったとは実感が湧かない。だが、訴えかけてくる腹の痛みは本物だ。そして、断片的に残る記憶──、それらは、彼の気持ちを奈落につき落としてしまったかのようだ。兎も角、あれこれ考えても仕方がない。火照った頭を冷やそうと、寝床から立ち上がり、扉に手をかけたその瞬間だった。)……煩いぞ竜胆、分かってるぜ、また得意の集り屋か。どうせお前の財布にゃ埃しか入ってねぇんだろ。」   (4/30 23:54:22)
ミカ@梟> 「(ドンドンと泣き喚く扉。その奥から聞こえる声は聞き覚えがあった。この声は──、そう、竜胆。飲みに行こうと騒ぎ立てる彼の魂胆は、火を見るより明らかだ。はぁ、と溜息を着きながら、渋々と扉に手をかける。どの道、気分転換に行くつもりだった。煩いのが1人増えるが、無駄に考え事をしなくて済むかもしれない。その際のツケは多いが、それも仕方が無いだろう。普段は使わぬ金、こういう時だ。経済を回す為にも多少は落とそうと、ぐるりとドアノブを捻って扉を開けた。)今日は特別だ、少しだけ付き合ってやる。(そう呆れた様子で言ってやれば、扉付近にあった財布を手に取って、準備は万端と言った様子だ。)」   (4/30 23:54:24)


クノ/竜灯> 「いやあ梟さんは相変わらず口が悪いの。数日働けんくての、呑みにも行けんし溜まる予定だったんじゃが、どうやら元から空やったらしいぜよ。」((扉を叩けば返事は直ぐに帰って来た。返事が無ければこのまま扉で叩き起すつもりだったから、手間が省けたと竜灯は笑い声混じりの声で、悪気すら無しに扉の前で貴方を待った。火津彌さんが居ればなぁ。佐官だし給料も良いし良い店に行けると踏んでいたのに。貴方を誘う立場、それに集るつもりでありながら最低な思考を回しつつも、竜灯はもしかしたら。と眉を顰めて悩む素振りを見せていた。⋯そういえば梟さん、普段誘っても来てくれんし、使ってる様子もないきに、金が余っとるんじゃないがか。⋯思い立ったが吉日。貴方の手に持たれた財布の膨らみからはどれだけの金があるか、読み取る事は出来なかったけれど。少なくとも自分よりは有るだろうと、貴方の肩に腕を置いて、ニヤニヤ笑顔で笑いかけるのだった。)   (5/1 00:12:23)
クノ/竜灯> 「じゃの!今日は狂い水から人々が救われた記念すべき日じゃき、多少の贅沢しても誰にも怒られんの?の!?俺、刺身が食いたくての、旨い料亭を知っとるから、そこ行こうぜよ!こっちじゃ!!!」((けらけらと笑い、貴方をエスコート。しかし払うのは貴方。自分勝手に竜灯は歩を進めるのだった。   (5/1 00:12:26)


ミカ@梟 > 「そんなこと言ってると財布の開きも悪くなるぞ。それに、空だった、よりも空にした、の方が正しそうだ。(彼の冗談を皮肉で返せば、彼につられて歩き出す。正直、彼とはそんなに親しくなったつもりは無い。それでありながら、こうも軽口を叩くとは彼の能天気さが感じられる。帝国を飲み込む大惨事があったというのに、気分も落ち込まずいつも通り。そんな彼に、寧ろ尊敬のようなものを感じ──、いや、辞めておこう。彼のお気楽は真似しても良い方向には転がらない気がする。そんな風に、心の中で再度呆れを見せれば、彼の言う料亭を目指す事とする。刺身も暫く口にしていない。魚の油を酒で流し込むのは、さぞ旨い事だろう。そう想像するだけで、梟もまた腹を心の中で鳴らすのだった。)」   (5/1 00:40:26)ミカ@梟 > 「調子がいいな竜灯、本当にその狂い水、患ったのか? こうもいつも通りだと、中々に疑わしいぞ。(自分は腹に傷負い、心にこんなにも雨雲を抱えているというのに、彼はカラッと晴れた空のように悩みなど無い様子だ。そういった面、彼は強いのだろう。立ち上がる強さ、折れない強さ。どれも、自分には無いものだ。少し、羨ましい。そんなことを考えているうちに、竜灯のいう料亭へと辿り着いた。外観からして少し高そうだが、払えないこともないだろう。)」   (5/1 00:40:27)


クノ/竜灯> 「んー、まあの。」((竜灯は珍しく歯切れ悪く口を噤んだ。料亭の看板を前にして、普段の竜灯なら羽のように軽い足取りで扉を開ける筈だが、彼らしく無く扉に手を掛けることすら遅れて、ぼさぼさの髪を掻いていた。)「⋯確かに掛かったぜよ、ま、俺は火津彌さんや糸依さんの手を借りなくてもいつも通りだったきにのー、病気くらい屁でもないぜよ。」((聞いてもいないのにその二人の名を出したことが最大の答えである。それを隠すかのように扉に手を掛け、ガラガラと音を立てて開くと梟の肩に手を回して、頬がくっつく程引き寄せながら対応に現れた女中は顔見知りなのだろう。偉そうに5歳も歳上の貴方を横にしながら胸を張るのだった。)「久しいの!こいつは俺の旧友の梟って言うんじゃ。俺の大事な客やき、宜しくの!取り敢えず今日一番の白身の刺身と、適当に清酒を宜しく頼むぜよ!!」((口に手を当てて上品に笑い、その後恭しく礼をして去っていく女中を見送ってからそっと首に回していた腕を解き、伝えられた空いている部屋に貴方を案内して行った。)   (5/1 01:02:33)
クノ/竜灯> 「いやー、梟さん流石じゃの、酒呑まずに大丈夫なんか?生き甲斐はどこにあるがかよ。」((それは竜灯にとって、貴方に問いたい一番の事柄であった。酒を飲まずして何が楽しいのか。金を使わずしてどうやって人生を楽しんでいるのか。竜灯にとって最大の謎だった。   (5/1 01:02:35)


ミカ@梟> 「……どうだか。お前の言葉は信用ならねぇ。が、その2人には礼を言って頭下げるこったな。(零れるように出た2人の名前。きっと、彼の治療にあたった者だろう。その2人あっての彼、その事はきっと当人もよく理解している筈だ。言うまでもないだろうが、一応、と念押ししておくのだった。──ただ、それも梟にとって他人事では無い。同じく、梟の治療に当たった糸依殿、そして咲夜中将官。彼女らには返しても返えしれぬ恩がある。いくら堕落した梟とて、それを無下に扱う程やさぐれてはいないだろう。 )はて、記憶違いじゃねえか。旧友と呼ばれる程お前と親しくなったつもりは無ぇぞ。……それと、お前は遠慮ってものを知らねぇのか。(彼はこの財布を自分の物と勘違いしているのではなかろうか。いくら金があるとはいえ、彼に任せていては直ぐに底を尽きる。言うなれば金をヤギに食わせるようなものだ。言われるままに彼の指定する席へ着けば、財布の中身をこっそりと確認した。そして、竜灯の問い。その事に、口の中で空気を唾液とゆっくり混ぜるように含ませれば、徐に煙草を取り出して答えた。)」   (5/1 01:34:03)
ミカ@梟> 「……正直、酒を飲む事は多い。でも、お前と違って俺が飲む酒は美味いもんじゃないだろうよ。楽しむためじゃねぇ、現実から逃げる為に、酒を飲んでる。(煙草を1つつまみ、口へ。ゆっくりとマッチを擦ると、その先端を優しく炙った。煙に満たされた肺の空気と共にふわりと吐き出される言葉は、どこか弱々しく思える。)」   (5/1 01:34:06)


クノ/竜灯> 「⋯⋯まあそう言わんで欲しいのう。」((竜灯は貴方の言葉を聞きながら、机を挟んで向かい合うように座布団へと腰を降ろす。胡座に足を崩して何とも言えない困ったような表情を浮かべると、彼にしては歯切れ悪く息混じりの声を漏らすのだった。それは自分の軽口を蹴り飛ばした貴方への返答のように見せかけてはいたが、本当は違う。⋯竜灯ははっきり言って火津彌さんや糸依さんには落ち目を感じていた。薄らだがはっきりと記憶にこびり付く光景を思い出すと、早く酒が運ばれて来ないかなと言わんばかりに、あからさまに視線を一度部屋を区切る襖に向けてから、煙草を取り出した貴方を瞳を細めて見つめ。両膝に手のひらを乗せ、背中を丸めるように僅かに上体を曲げて乗り出すように、覗き込むように。)   (5/2 17:34:35)
クノ/竜灯> 「それも悪くは無いがのう⋯⋯俺も似た所が無いといえば嘘になる、博打で負けた日だって酒を呑む、じゃっけど大勝ちした時やて呑むぜ。⋯⋯⋯⋯俺はのう梟さん。」((ぽん、と一度両手で膝を叩いて鳴らすと、背筋を伸ばして腕を広げ、晴れやかな笑顔で笑いかけるのだった。)「悲しい時は忘れる為、楽しい時は楽しさを何倍にもする為に呑むもんじゃと思うちょる!⋯⋯なんでも一緒ぜよ、嫌な事から逃れる為にしてる事は大抵、楽しい時にやればもっと楽しくなれるちや!!笑って生きていこうぜよ、の。梟さん!」((「俺は今まっこと、最高に楽しい気分じゃ。」と腕を組んで笑う竜灯は、嘘偽り無く晴れやかなものだった。   (5/2 17:34:37)


ミカ@梟> 「……まあ、俺の知ったことじゃねぇな。テメェの問題にどう向き合うかは、テメェ次第だ。あれこれ言ってやる義理は、俺にはないわな。(そう気怠そうに、呟くように言った。目の前の彼の心情に、ズカズカと踏み込んで、あれこれズレた事を義理もない自分が諭す程梟は軽率ではない。彼の問題は彼が解決する。それで良いのだ。余計なことは、必要無い。細めた煙を勢いよく吐き出せば、煙草の先端、そこに積もる灰をトン、と灰皿へ落とし、憂い気にその赤々とした熱を見つめていた。ぼーっと、ふわふわと上がる煙の様に、彼の意識は散漫とし始め、それは唐突に、目の前の彼によって引き戻される。パン、と乾いた音。目の前には、大腕を開いて誇らしげにいる、脳天気な男の姿だ。)」   (5/5 19:44:27)
ミカ@梟> 「……酒なんつうのは、飲んで酔えりゃなんでもいい。楽しさだとか、幸福だとか、そんなもんは俺に必要ねぇんだ。……そんなもんを抱えながら飲んじまうと、どうにも気持ちが苦しくなる。お前にとって当たり前で、幸せになれるもんは、俺にとっちゃ重荷なんだ。(彼による酒の熱弁。梟には、それは共感し難いものだ。酒は呑んでのまれて、潰れてしまえば嫌のことも忘れられる。それが一瞬でも、その一瞬だけが、肩の重荷を下ろせる瞬間だ。それだけが、彼に乗っての酒が存在する価値。笑って楽しむ? それこそお笑いだ。俺には、そんなもの必要ない。」   (5/5 19:44:30)


クノ/竜灯> 「ほん。」((貴方の酒に対する考え方を、独白のようなそれに竜灯は途中で小さく軽い相槌を返した。頬杖をついて貴方を黒い瞳でぼう、と眺める。はっきり言って竜灯には貴方の言い分も分からなくなかった。ただ酔っ払えれば何でも良い⋯⋯これもまた普通の事だと思えた。目を閉じ、小指を耳に突っ込みながら貴方の話を聞き終えると、再び二度ほど頷くのだった。)「⋯⋯ま!そうじゃの。酔えなきゃこがなの飲まんきにな、うんうん、分かるぜよ。俺にもそがな時無くも無い、納得したぜよ。」((うんうん、と腕を組みなおしもう一度頷き直し、口元に緩やかな笑顔を浮かべていると、襖が開かれ女中がお盆を手にやってくる。机の横に膝を着くと、お通しのお浸しとお猪口が二つ。清酒の徳利が机へと置かれるのだった。「ありがとうの。」と一声掛ければ徳利を手に持ち、貴方の方へと掲げるのだった。)   (5/5 20:01:47)
クノ/竜灯> 「さ!ほいじゃあ今日は梟さんのお望み通り、何も考えず呑もうぜよ!俺も何も考えずに注文するきに、ちゃっちゃと注いで乾杯しとうせ!」((満面の笑顔で歯を見せて笑い掛けると、貴方がお猪口を差し出すのを待った。注ぎ終えれば自分にも手酌で注いで乾杯と洒落込むのであろう。   (5/5 20:01:49)


ミカ@梟> 「……どうにも、お前の誘いに乗ったのが間違いだったと思い始めてきたよ。(とくとく、と音を立てて注がれる酒。それを虚ろな眼差しで見つめれば、呟くように言った。彼と自分はきっと、根本が違う。たとえそれを、彼自身が表面上で繕っていただけだとしても、彼のように人生を楽観に傾けて見る事は到底出来ない。──梟の足元に沈んだ屍が、そうはさせない。地面から生えて、がっちりと足を掴んだ腕が、ずるずると泥濘に誘い込むように、梟の意識は堕落へと引きずり込まれる。逃げようとは思わない。そうして、今まで生きてきた。今更変えようなど思いはしない。)お前は遠慮ってもんを知らねぇのか。言っとくが、財布の中身にゃ限りがある。超えちまったら、お前が負債を負うことになるぜ。(既に短くなった煙草を、グリグリと灰皿へ押し付ける。段々と細くなり、遂に息絶えた煙の残り香が、鼻腔を支配した。なみなみと注がれた酒に、自分の顔を写す。目の前彼と違って、なんとも不幸な面持ちだ。やれやれ、と言った様子でそれを啜れば久々の酒の味に、くらりと頭が揺れる気がした。」   (5/5 20:29:59)


クノ/竜灯> (酒を注がれながら呟く貴方を眺めながら、竜灯はくくく、と噛み殺すような笑い声を上げた。竜灯は梟がいつも通りに戻って来たような気がして満足した気持ちになっていた。勿論単に金が無かったから誘った、という理由が大半を締めてはいたが、同じ様に狂い水で苦しんだ貴方と呑みたい、そういった気持ちもあったのだ。歳は違えど同じ一兵士の身、竜灯は梟の事をそれこそ旧友のようなものだと心から思っていた。煙草を灰皿で押し消しながらも梟はブツブツと文句を言ってくる。貴方の方をちらりとも見ずに並々とお猪口に酒を注ぎながら竜灯は当たり前のように笑って堪えるのだった。)「そうそう大丈夫じゃろ?もし越えた時は⋯⋯ほうじゃ、俺の分は火津彌さんが払ってくれるぜよ、確か俺が狂い水に掛かっちょる時に押さえ付けて来たしの~、だから安心するぜよ。金が足りなくても大丈夫ちや多分。⋯⋯っとと。」   (5/5 20:49:18)
クノ/竜灯> ((ついつい零しそうになって慌てて傾けていたお猪口を戻すと軽く貴方のお猪口を打ち鳴らし、ぐいっ、と駆け付け一杯一口に呷るのだった。)「っかーーーっ!!やっぱり酒は病み上がりでも美味いのう!酒は百薬の長とはよく言ったもんぜよ。⋯⋯確か、王国では舞踏会っていう盆踊り大会みたいな何かで美味いご馳走やワインっちゅー酒がタダで振る舞われとるらしいぜ、俺らも行きたいと思わんか梟さん。」((「俺らは金払って呑んじょるのに、王国はいいの~」と自分のお猪口に酒を継ぎ足しながら溜息を吐く竜灯であった。   (5/5 20:49:19)


ミカ@梟> 「(噛み殺された笑い声。不意に出されたそれは、深く読み取ることが出来ない。彼が今何を思うのか、それは梟にとって気にする必要もない事だった。新たな煙草を1つ、そっとつまみ上げればそれを咥える。マッチを用いては先端をジリジリと焼き上げ、煙を蒸す。この香ばしい香りが酒と順応して、これまた心地が良い。もう一度、酒を口に含ませれば、それをゆっくりと喉へ流した。ふわりと揺らぐ意識は、梟に酔いを知らせるのだった。)……それが上司に対する扱いかよ。敬いもクソもねーな。もう少し、礼儀ってもんを知った方がいいんじゃねぇか。(敬いがない、とは言ったものの、彼の火津彌殿へ対する尊敬の気持ちはよく知っている。よく慕っているのだろう、そうでも無ければ易々とその名を出しはしない筈だ。ただ、少々遠慮を知らない。金に対する意識が軽すぎる。良くもまぁ、ここまで生きてこられたものだ。」   (5/5 21:19:15)
ミカ@梟> 「(──きっと、彼の周りに取り巻く人間は、とても恵まれたものなのだろう。そんなことを考えていれば、ふと王国の話題が出た。うぅん、と顎に手を当てれば、ゆっくりと口を開く。)……興味ねぇな。1人で飲めりゃそれでいいんだ、行きたきゃ間者にでもなりゃいい。……お前にゃ、ちょっと難しそうだけどな。(なんて、煙と共に皮肉を口にする。王国に対する認識など敵だ、というただそれだけだ。そんな連中が宴を開こうと興味はない。)」   (5/5 21:19:17)


クノ/竜灯> (くいっと新たに酒を呷り、煙草を吸わない竜灯は貴方と違い口寂しさにどんどんと新たにお猪口に酒を注いで行く、このまま行けば貴方の分が直ぐに無くなってしまうだろう。貴方が火津彌の事を口に出せば、目を閉じてふふんと得意げな笑みを浮かべて言い放った。「俺と火津彌さんは上司と部下でもあるけんど、それ以上にマブダチだからのう。」⋯少なくとも竜灯の認識としてはそうらしい。その間にもまた一杯と酒を呷っては、続いた貴方の言葉に苦笑いと一緒に肩を竦めた。)「間者は俺には無理そうじゃのう確かに。こがな訛りのせいで、王国じゃあ上手く通じんぜよ。⋯⋯でも、王国の文化も技術力も尊華に勝る部分は沢山じゃ、敵国に学びに行くという名目でもっと行ける機会が欲しいのう。」   (5/5 21:40:06)
クノ/竜灯 > ((竜灯は何よりウェンディアの文化を好んでいたし、これから尊華が優位に戦況を運ぶには尊華独自のものに拘りすぎない事が重要だと思っていた。故の発言であるが、勿論ただウェンディアで気ままに楽しみたいという願望が強いのは確か。運ばれてきた白身魚の刺身に目を輝かせると、清酒と刺身を追加で注文し、箸を掴んで貴方に向け、「ほれ!笑わんと!!」と口角を釣り上げるのだった。   (5/5 21:40:08)


ミカ@梟> 「……マブダチ、ね。……立場なんて関係ねぇや、精々手放さねぇようにしっかり掴んどけ。いつ切れるかもわかんねぇ絆だ。辛い思いは、しねぇ方がいい。(友情や絆、仲間意識なんてものは、この世界じゃいつか壊れる。何度も経験した事、それだけは事実だ。だからといって、それを蔑ろにしろとは言わない。既に守るものを失った梟は、まだ抱えるものがある彼へ警句を告げるのだった。ジリジリと減り行く煙草が、時間の経過を知らせている。ふと、注がれていた酒を一気に飲み干せば、コツン、と音を立てて猪口を置いた。)──俺も間者は御免だ。敵に囲まれて生活するなんざ、気が気でしょうがねぇ。……にしても王国、か。見るだけなら、見てみてぇもんだ。(よく酒を飲む彼を見ながら、王国の街並みを思い浮かべる。実際にこの目で見たことは無いが、確かに見るだけなら行ってみたいものだ。──そこに、生き別れた弟が居るかもしれないと、密かに思いを馳せながら。)」   (5/5 22:03:06)
ミカ@梟> 「……おい、飲みすぎだ。俺の分も残しやがれ。(笑え、と言われた途端、ぐいっと身を乗り出した。どうにも彼の雰囲気に飲まれたのか、諦めがついたようだ。こうなれば、とことん飲もう。手を伸ばした先には徳利。相手から取り上げるようにそれを自らに引き寄せれば、とくとく、と猪口に注ぐのだった。)」   (5/5 22:03:06)


クノ/竜灯> 「分かっちょる分かっちょる、俺のモットーは来る者拒まず去るもの追いかけ回すやき、おんしも俺から逃げようとしても逃がさんぜよ。」((火津彌さんも梟さんも糸依さんも大事な友達じゃきにのう、精々死んでしまわん様に頑張らんと。それこそ王国の魔術砲とか、手に入れられれば更に帝國の布陣には穴が無くなる筈。時間の掛かる尊華の詠唱という弱点を埋められる筈。口の中の刺身を咀嚼し、飲み込む。手に持ったお猪口を軽く揺らして、波打つ水面をぼう、と眺めながら竜灯は脳内で幾度と無く考えたビジョンを描いた。それらを飲み込むように再びお猪口を口につけて呷り、徳利に手を伸ばそうとした矢先、数秒早く奪われた徳利に僅かに声を上げたが、貴方のお猪口に酒が注がれ出てくる液体が雫になった所で我慢出来ず声を張り上げた。)   (5/5 22:21:03)
クノ/竜灯> 「あぁ!!梟さん、丁度俺のも空んなったとこなんに!!!しもうた!くそ!おーーーい!酒早くするぜよー!!!」((胡座を掻いた両膝に手を置いて、悪態を吐くと、上体を捻って後ろに振り返り、襖の奥に向かって喚いた。小さな溜息の後、徐に貴方の近くの煙草に手を伸ばすと、一本くすねてマッチで炙る竜灯だった。)「⋯⋯あんまり美味しくないのう。」((もわりと煙を吐き出してから微妙な顔を浮かべ、もう要らないとばかりに灰皿に煙草を置いた。〆   (5/5 22:21:05)