この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

出会い

(クライス&雷鏡)

枡/クライス> (仕事を終わらせやっとの事解放されたのは夕方近く。慣れてきたのか量が少なかったのかは定かではないが、いつもより早くやるべき事をこなせたような気がする。グっと腕を伸ばせば息を吐き、疲れた、と言葉を溢す。帰りの道をフラフラと歩きながら、夕飯になりそうなものを探していれば、少し前の方に何かを…木材を持った人の姿が見えた。…あんなに小さな木材を何に使うのだろう?腐っても草木を信仰している身である。精霊が宿ると言われているものが何に使われるか、また何に姿を変えるのかには多少なりとも興味があった。いけない事だというのは理解していながらも、こっそりバレぬよう相手の後ろをついていく。彼…前を歩く男の家らしき場所についてしまったり、つけていることがバレてしまったりしたら、何も見なかった、知らなかったことにして誤魔化して帰ろうと。そう決めて。)   (4/30 18:20:33)
枡/クライス> (しかし辿り着いた先は家ではなく、店のような場所だった。ここは……万事屋?相手が店に入っていったのを見ては暫く呆気にとられるが、よく考えてみれば万事屋など今まで入る機会もなかった。折角なら店に入って木材を何に使うのかを直接彼に尋ねてしまえばいい。彼が店主なのか客なのかはわからないが、話題として振る分には問題ないだろう。ひとつ。深く深呼吸をして覚悟を決め、店のドアを開ける。「こんにちは、今営業していますか?」と、たまたま近くを通ったので店に入っただけの客を装った。)   (4/30 18:20:36)


グレー/雷鏡 ◆> いやぁ…手頃な木材が見つかってよかった…(と、彼はそう言いながら、森から採ってきた木材を左手に持って、万事屋迄歩いて帰っていく。どのようなデザインにするのかは、既に決めてある。問題は、彼がそれをどうやって切って取り出すのかだ。しかし、彼は今まで抜刀術の練習をしこたましてきため、この木材を切って形を形成するくらい、わけもないということだ。それによって彼は制作時間の短縮を行っている。そして、その万事屋の中に入り…刀に手を構え、自分のイメージを膨らませ、その木材に切り掛る刹那、誰かが扉を開けたので集中が切れ…それは空振りに終わる。)ええ。開いていますとも。(と、その目の前の相手が、自分をいまさっきまでつけていた人物であると確信する。彼が開花させた気配察知力は、その人のオーラまで見ずとも感じとってしまうそうだ。)今日はどんなご要件で?(と、相手に問いかける。)   (4/30 18:29:45)


枡/クライス> あぁ、良かった。─いえ、特にこれと言ったようがあるわけではなく、近くを通りかかって気になったので入ってみただけなのですが…もしかして、作業の邪魔をしてしまいましたか?(何やら刃物のようなものを手に持っていたことに気が付けば、なるほど加工して何かを作ろうとしていたのかと納得する。しかしあの木材が何になるかまでは全く予想がつかなかった。相手の様子から見るに、自分がつけていた事はバレていないのだろうか。相手の反応を見つつ話を続ける。) その木材が何に生まれ変わるのか気になるのですが、差し支えなければ教えて頂けないでしょうか?(無駄に嘘を重ねてしまうより気になったことをそのまま隠さず聞いてしまう方が得策だと思った。相手に断られてしまったらそれはそれで仕方がない。諦めるしかないだろう。)   (4/30 18:50:58)


グレー/雷鏡 ◆> ああ。この木材は星座の置物にするのさ。ちょっと依頼があってね。作り方は簡単。手頃な木材を、抜刀術を利用して切り出す…ってもんさ。まぁ、とりあえず見てな。(と、刀を再び構える。そこからと黄色いオーラが出ているのが見えるだろう。そして、次の刹那、既に彼は木材の横をとおりすぎ…そして、時間差でそれが切れる…そうすると、魚座の星座の置物の、色抜けバージョンが見えてくるはずだ。魚座の星と、その星と星を繋ぐ線が残り、あとは全て切り取られていた。)さてと…あとはこれを色付けするだけだな。(と、作業を開始する。)   (4/30 19:22:58)


枡/クライス> 星座の置物ですか。それはとても素晴らしいものですね。結構な技術が必要なようにも思えますが、抜刀術を利用するくらいですから、貴方にとってはきっと容易い事なのでしょう。…お言葉に甘えて、見させていただきます。(木材が星座になるなんてとても素敵じゃないか。一瞬でも何か悪い事に使うのではないかと考えて彼を尾行してしまった事を悔やむ。申し訳ない事をしてしまった。彼はとても良い人のようだ。言われた通り彼の手元を少し離れた場所からまじまじと見ていたのだが、一瞬にして切り落とされた木に思わず息をのむ。思った以上に凄い技術力を所持しているようだ。息をすることも忘れて作業を見る事に集中してしまう。綺麗な手捌きに見惚れていた。“さてと”と彼が声を出したことで我に返れば、その勢いのまま「素晴らしい」と短く思ったままの感想を溢す。しかしその後すぐにまた色を塗り完成へと近付いていく作品をぼうっと眺めていた。邪魔にならないようなタイミングを見つけて声を掛ける。) この技術はどこで身に着けたんでしょう?   (4/30 19:39:54)


グレー/雷鏡 ◆> これの技術の元は抜刀術という技術だ。何度も何度も練習して…『より素早く、より鋭く……』を追求したらこうなったんだ。それをこの置物に応用しようと考えたのが1か月前だな。(と、説明していく。そうしながら、彼はその置物を完成させる。)   (4/30 19:49:55)


枡/クライス> 素早さと鋭さを追求した…なるほど。言うだけなら簡単ですが、それを実行できるのは凄いですね。それに、置物に応用しようなんて僕にはとても思いつきません。(仕上がった様子の置物を見れば小さく拍手する。あっという間に完成してしまった。) …もしかしたらバレてしまっているかもしれませんが、その木材が何に使われるのか気になってここまでつけてきたんです。嘘をついてしまってすみませんでした。ですが、素晴らしい作品を見ることが出来て良かった。…見てすぐ帰るというのも如何なものかとは思いますが、そろそろ暗くなってきてしまったので、この辺りで失礼しますね。また機会があれば遊びに…いえ、何か依頼をしに来ます。(これ以上長いをするのは相手にとっても迷惑だと判断し、では、と小さく会釈をすれば店を後にする。今度はちゃんとした目的を持ってまたここに来よう。そう心に決めて。)〆   (4/30 20:03:29)