この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

自責の朝、決意の朝

(雷鏡)

グレー/雷鏡 ◆ > ………(彼女が帰ったあと…彼は後悔していた。その事実を知らなかったとはいえ、ヨズア…否、シュクロズアの手に乗せられて、ウェンディアの土地の1部を落としてしまったことにだ。あの後自分が傷をつけた兵士たちは?自分がアナスタシア元団長や、オウガ千騎長、更には百騎長レフィーネに受けた恩を仇で返してしまったことにだ。せめてもの救い、何か罪滅ぼしになるようなことは出来ないものかと彼は考えていた。……彼は思い出す。3人との思い出を。アナスタシア元団長には、花祭りで出会い…自分の身の上を話した時に、指輪を貰ったっけ。その指輪のお陰で自分のウェンディアでの営業がやりやすくなり…そして、オウガ千騎長と知り合う結果にもなった。   (4/28 01:17:53)
グレー/雷鏡 ◆ > そして、オウガ千騎長とは何故かは分からないが、何回か街の中で出会っては他愛もない話をしたっけ。そして…最初の出会いの時に、紅い魔力のこもったコインを貰った。今でもその紅き魔力の温もりを感じられる。そんな温もりと、想い出に浸り、彼は1人……)ごめんなさい…ごめんなさい……(と、小さく蹲り、謝罪の言葉を述べる。しかし、その声もまた小さく。誰にも届くことは無かった。)俺は…なんて薄情な真似をしてしまったんだ…(と、彼は何度も何度も自責の念に苛まれる。そんな苦しみが…一晩中続いた…彼はその念にただひたすら耐えることしか出来なかった。)   (4/28 01:18:20)
グレー/雷鏡 ◆ > ________(……翌朝、彼はとある決心をする。)……決めた。これからは、罪滅ぼしの意味も以て、ウェンディアに着くことにしよう。そうやって行動を起こしても許してくれない者もいるのかもしれない。しかし、俺はウェンディアの為に戦い続けよう…(彼の顔は、その念を振り切ったからか、とても清々しい顔となっていた。ここに、根無し草傭兵 雷鏡ではなく…  ウェンディアの為に戦う傭兵 雷鏡が誕生した瞬間であった。彼の決意は、もう揺るがない。)   (4/28 01:18:29)