この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

二人の旅人

(ビナ&雷鏡)

レモネ/ビナ > (人を狂わすは月か、水か。その時、世界は幸福と苦しみに包まれていた。矛盾する二つが攪拌され、涙も出ない惨劇を内包した危機に、世界は狂っていく。底無し沼のような、この、雨に纏わる呪いは、悪意を以て人を壊していく、災害だ。血も涙も無い、自然の脅威。戦争ばかりの世界に、この星が人間に下した裁きの自浄作用か、それとも偉大なる神の怒りか。それとも……)「———また、人か。 やってらんないよね。こんなことされたらさ。 ねぇ?ガフ。」(雨。雨垂れ。雨滴。季節外れの愁雨の滴は、香雨の蜜で人を誘い、全てを壊していく。人の心の、何のその。だって、自然の脅威だから。だって、天上の大いなる神の思し召しだから。だって、仕方がないから。———そんなわけがあるか。 ビナはお見通しだ。持ち前の薬学の知識で、この雨の状態がどういうものか、粗方網羅している。どんな作用があって、どんなものが含まれていて。そして、旅先に寄った、『ヨズアの国の人間たちだけ、妙に感染が少ない』ことだって。   (4/27 19:40:54)
レモネ/ビナ > そんなに、戦争に勝ちたいか。そこまでして恨み散らして、何になるというのか。負け犬の、最後の悪足掻きのつもりか、無様な地団駄、人徳に反した、邪な呪文。ふざけるな、とビナは憤慨した。それは、人間のやることではないと、神にでもなったつもりかと。喜んでいるのか?こうなって。シュクロズアリの、どこぞも知れぬ阿呆が、後先考えずに、結構な大ヘマを、傷痕を一生この世界の、人間に遺して、歴史という形で、誇りも家畜の糞以下にまで落ちこぼれたこの醜態を、醜悪な歴史を遺していくことになるのだ。あぁ、なんという事だろうか。これほどまで、己の血を呪ったことはなかった。浅黒い肌が憎い。白銀の髪が憎い。あぁ、そうだ。いずれこうなる事を見越して、私の父母は、予め旅団を抜けたのか。なるほど、聡慧にして悧巧な、私の父母は、先見の明を見通したという事だ。なんて、大間抜けな一族なのだヨズアとは。憐憫の目も向けられない。ただ、我が一族の醜態の尻拭いとして、私は薬を売っている。持ち前の薬草学で煎じた、特製の薬品。しかし、効果はマチマチだ。およそ確立にして、3分の1。   (4/27 19:41:12)
レモネ/ビナ > 臨床試験にてわかったこの数字には、3分の2の救えなかった命の上で成り立つ、残酷な数字だ。だが、何もしない訳には行かず、いつか、虹を拝む為に、私は誇りを忘れず今日も王国にて薬を売る。最早、花祭りの時の賑やかさすら忘れられた、寂寥と、藍色にのみ染まった、冷たくなった死体のような街並み。みんな、雨に呪われている。何に呪われているかも知らずに。だから、私は、薬を売る。この、噴水広場の、水の当たらない離れた場所で、己の一族の誇りを、全うする毎日なのであった。さぁ、今日は、どんな客が来るだろう。それは、雲の行く様に任せよう。いつか、あの呪いの黒雲が、祓われることを。ダー・ニト・ロロイ・シュクロズア)>グレーさん   (4/27 19:41:23)


グレー/雷鏡 ◆ > …しかし、変わった病だなぁ…まるでヤク中の人間みたいな反応をしやがる…雨水に何かが溶けていて…それが溶けている物を飲む等で体内に摂取した時にその症状が出るんだよな。(と、適当な紙に纏めていく…そして、様々な可能性を考えながら、歩みを進める。その間に、風の噂で聞いた事のある人物がいた。「夕陽のピナ」。己の知識を活かして薬を売り歩いているという、旅人という意味では同業人と言うのかもしれない。そこは一旦置いておこう。今ここで大事なのは…医療にある程度の知識がある彼女が、自分の近くを歩いているということなのだ。これはこの謎の病を知る絶好の機会。さて、話しかけてみるか。)よお。「夕陽のピナ」さん。(と、相手の通り名を呼びかけて話しかける。その間に3種類の名刺を用意しておく。ウェンディア人用、尊華人用、ヨズア人用に言語を使い分けた名刺だ。)   (4/27 20:16:17)


レモネ/ビナ > (声、声だ。雨音に紛れて、誰がやってきた。首を擡げれば、そこにいたのはオッドアイの端正な男性だった。この国では、然程珍しくない、多色の髪の、とても小柄な男性。いや、少年……?)「わっ、これは、ご丁寧にども……?あれ、あの、もしかして、知ってるのかな…?その、わたしの、ことさ。えへっ、急に『夕陽のビナ』なんて、言われたのはじめて……。」(何やら紙切れを私に、寄越しながら、彼は物腰柔らかい雰囲気を漂わせる。それに、まるで私のことを、既知しているようで、小首を傾げると、わたしの、銀白色の髪がさらりと揺れる。ガフは、それを眺めて、眠そうにめぇ〜と鳴くのみ。そかっ、ガフが大丈夫というのなら、『この人は大丈夫』だ。そしてもらった紙切れをよくよく見てみると、三大大国公式言語で、描かれた字と、傭兵?ふむ、紙切れに記述してある文面と、貴方の姿を何度か交互に見た後、貴方が刀を腰に挿していることに納得した。流浪の民。根無草。私と同じ、流離の漂泊者か。)「ライキョウさん。うん、いい字だね。ご存知の通り、わたし、ビナ。この後ろのデカイのガフ。旅してるの、って事も知ってるか……『何』が欲しい?」   (4/27 20:31:33)


グレー/雷鏡 ◆ > まぁ、俺は【情報】が欲しいのさ。この間から、ウェンディアと尊華で起こっている謎の病についての…な。(と、彼は今まで彼が独自に集めてきた情報を相手に教える。それを纏めた紙も見せる。内容をまとめると、「謎の病にかかった人物は全員が薬物中毒者のような状態になっており、話が通じなくなる。」ということと、「原因と推定される雨水は蒸留を行うことで水と何かしらの結晶を分離でき、それが恐らく病たらしめている原因物質であること。」の2つが分かっている。そして、「ヨズアの国だけ、異様にそれに罹っている人が少ないこと。」である。彼が求める情報は…「どの国が主犯格なのか。」ということと、「その病の治療方法」を知りたいということも伝えた。)もし代金がいるのならば、この場で現金払いしよう。何でも屋や、傭兵として稼いだ金もある。(と、財布を取りだした。)   (4/27 20:43:10)


レモネ/ビナ > 「わーお……随分熱心に調べたんだね。そりゃそーか……。」(彼の目的は、やはり薬ではなく情報だと言う。謎、この一文字が何よりの怪物だった。得体の知れなさはさる事ながら、何より厄介なのが、尻尾が見えない事だ。しかし、どうやら、私と同じく、彼も尻尾を掴んでいるらしい。彼方此方に歩き回ってら血と労力、そしてミイラ取りがミイラになるリスクも了解して、自らこの怪物に闘いを挑んだのは、誇ってもいい事だろう。わたしは、外面には出さないまでも、内面では、パチパチ拍手をしたいくらいだった。ガフが、安心する訳だ。貴方は、悪い人ではない。それどころか、共に謎に挑む味方であるとは。)「お金、お金かぁー……。」(無料より高いものはない。商売屋ではかならずおぼえて必ず覚えておくべき格言だ。しかし、今回は貴方を見込んで無償で情報を提供しようと思う。ただし、あくまでそれは金銭的な話で、わたしが欲しいのはもっと別のものだ。)   (4/27 20:57:27)
レモネ/ビナ > 「じゃあさ、仮にだよ?わたしが、ライキョウさんにその情報教えたとして、ライキョウはその情報使って、どーしたいのかな。 わたし、別に教える自体は、うーん、別にいーんだけど。それ知んなきゃさ…『 安 心 で き ん の 』ですよ。」(だって、これはわたし自身の戦いであって、あなたはその道先であった流浪人。病に興味があって、それを私物化しようとする族の可能性も考えず、ホイホイ口に出す軽い情報は、悪いけど売り切れだ。)>グレーさん   (4/27 20:57:45)


グレー/雷鏡 ◆ > もちろん、見ず知らずの人間にホイホイと喋るような事はしないな。何でも屋という立場上、依頼でそれを教えてくれと言われても、俺は「守秘義務がある。」と感じた場合は却下するようにしているからな。今回みたいに、病の謎を解明することが被害にあった2カ国の至上としている目的であることは明確。しかし…俺たちが血と汗を流し…努力に努力を重ねた上で手に入れた情報というのは、商売人としても、タダでやる訳にはいかんからね。そうなると、俺たちは骨折り損のくたびれ儲けってやつさ。だから、そこんとこは安心して欲しい。…契約の名の元に、お互いに守秘義務を設けるというのもありだと思うぞ。(と、相手に持ちかける。契約書と、契約の形を以て、連携しないかという持ちかけであった。)この努力が確実なものとなり、人々を癒す力となるまでは、お互いに秘密にしあう…とかだな?   (4/27 21:07:37)

レモネ/ビナ> 「まぁ、形式上は、そーなるのかな……?」(だから、試させてもらおう。その頭を、思考を、覗かせてもらおうか。——想起するは、燃え上がるような、黄昏。)「悪く思わないでよね。」(口を開けば、流れ出る。力ある『言葉』。)「『———揺籠の微睡ㅤㅤ嬰児の安楽』」(わたしだけの、願いの言葉。)「『———孺子の逡巡ㅤㅤ壮者の猛り』」(風が吹き、私の銀白色の前髪が翻る。)「『———老輩の達観ㅤㅤ人間の断片』」(そして額が顕となり、目の刺青が、顔を見せる。)「『——— 夕陽の玉響ㅤㅤ揺らめいて』」(うねる魔力の迸りは、ついに照り輝き、一面が間髪入れぬ間に、黄昏の光が満ち、満ちる。遮光の光は鮮明に強く、広場の灰色の街並みを、瞬時に茜色に染め上げる。須臾とも、永遠とも付かぬ、引き延ばされたような時間は、まるで胡蝶の夢かのように)「『———主は洞観す』」(祈り、宣言する。額の刺青が、淡く光る。)「『———ダー・ニト・ロロイ・シュクロズア』」(シュクロズア、偉大なるヨズアの神々よ、我、希う。その誉高き名を、願いに込め。黄昏は沈むように昏がり。軈ては、全てが元どおりになる。一瞬のことだったし、長い時間の事のように思えるだろうか。   (4/27 21:20:52)
レモネ/ビナ> もう、君の思考は筒抜け。嘘は無し。実害無し。合格だよ、君は。)「ふぅ、ごーかく。驚かせてごめんねー?もう、いいから、私の情報、教えたげる。」(にへり、とそうやって笑って、親指をぐーっと立てようか。)>グレーさん   (4/27 21:21:33)

グレー/雷鏡 ◆ > ん?どんな魔法を使ったかは分からねぇが…とりあえず俺は信頼に値すると判断してくれたのか。そりゃあ嬉しい限りだぜ。(と、相手に感謝の意を示す。もちろん、情報を教えてくれることに対してもそうだし、何よりも、自分のことを信頼してくれる事に対してもだ。彼の商売は彼自身の体の健康と、顧客からの信頼が命。そのどちらかが欠けたとしたら、彼の商売はそこで最期となるからだ。だからこそ…彼は感謝を伝えた。)じゃあ、この道のど真ん中で話すのもなんだし、俺の拠点に行くか。…まぁ、拠点と言っても、自然の中にテントを張ってその中で話す形になるが。でも、その方が秘密を守るには良いと思うんだよな?(と、相手に提案してみようか。)   (4/27 21:42:25)

レモネ/ビナ > 「へー……、準備いいじゃん。 いこ、ガフ。」(そう言って色彩様々な瓶をパパッと片付け、大きなカバンに詰め込み、座っていた絨毯をくるりと巻けば、それら全てをガフに持たせる。君の案内するテントと言うのは!お誂え向きに内緒話に最適。大きな羊のガフは大儀そうに立てば、それを連れてあなたについて行こうか。傭兵、と言っていたっけ。先ほどの紙切れは、どうやら、商売道具だったらしい。なるほど、中々どうして商売経験を積んでいるらしい。体を動かすだけの脳味噌筋肉とは違って、おつむも回る。関係作っといて間違いは無いと、貴方の背中にとてとてついて回りながら、内心北叟笑むか。)>グレーさん   (4/27 21:51:38)

レモネ/ビナ > 「へぇー、ここが……お邪魔しまーす。」(ガフを外で待機させておいて、到着したテントの入り口を潜る。本人曰く、色々改造しているらしいテントは、確かに改良による様々な工夫が施されているようだ。ビナにとっても馴染みの深いテントは、目を光らせるに余る代物。表情に出さないようにしている分、手に興奮が伝わっているのか、ぱたぱたとさせながら、あっちこっちに視線をやっている。まるで好奇心の塊、そこだけ切り取ってみれば、見た目相応の精神年齢に見られても仕方がないだろう。なるほど、ここをこうして、こう……こうだから、ここが、へぇー。となんか遅れてじわじわ目を輝かせるのであった。「あっ、いいな…ふつーに、わたしこれほしい……」と無意識に小声で声が出ているのは、テントの中なので普通に貴方に聞こえるだろうか。———さて、なんの為に来たのか目標を見失う前に閑話休題。適当な場所にちょこんと座らせてもらって、本題に入ろう。)「こほん、えーと、それで、うん。そだった、そだった。治療と、主犯格の国家。それについて知りたかったんだっけ?」>グレーさん   (4/27 22:12:33)

グレー/雷鏡 ◆ > まぁ、最初は木の棒に布、それと、葉っぱを糸で縫いつけただけの簡素なものだったが…まぁ、誰かが来ることを見越してのサイズを大きくするのと、雨漏りを防ぐための加工が少し大変だったかな。依頼の合間を縫って加工した甲斐があったよ。(と、相手にそう言った。そして、その後本題に入る。)ああ。治療に関してはまだ不確定な部分が多いだろうが、今分かっている治療法だけでも教えて欲しいんだ。それに、主犯格の国に関しては、国によっては店舗を構える国を変えなきゃいけないからな。…さすがにウェンディアがやるとはなかなか考えづらいけど。(と、最後の一言は少し呟いた程度にする。そして、店舗についての説明を軽くしておく。ようは、店舗は彼にとっては新たな家であり、拠点であることだ。)   (4/27 22:19:29)

レモネ/ビナ > 「うわー……困窮してたんだね………。」(雨漏りがどうとか言っていたので、まさかとは思っていたが、最初期の頃さ枝と葉っぱで作った簡素なものだったと言う。いや、その、なんだ。簡素というか、サバイバル……?え、よく生きてたねこの人。)「ふぅーん、ちょっと待ってね。」(そう言ってガサゴソと先ほどまであのデカイ羊に背負わせていた大きな鞄を漁ると、そこにはビナの露店でも並んでいた、紫色の色彩を放つ鮮やかな液体が内包され、コルクで蓋をした小瓶だった。恐らく、これが)「これ、薬。あの症状、体そのものに害は与えてないの。血が固まったり、毒が入っていたり。煮沸しても、感染した事例を聞いたから菌では無いと思う。明らかに人体への害は与えない。ただ、人を狂わせる。人間性を、なんというかな、捻じ曲げてしまう、そんな症状なんだ。」(テーブルの上に、その小瓶を置き、指先でそれを揺らしながら、静かに語る。ランプの黄色い灯を投下して、紫紺のアメジストのような輝きを透過させる小瓶を、ぼんやりと見つめながら。)   (4/27 22:33:08)
レモネ/ビナ > 「雨水を全部乾燥させると、白い粉のようなものが残った。あれが、正体。雨に溶け込んだ、魔法の粉ってね。精神を異様に敏感にさせ、多幸感のあとに人を壊す。大麻のような中毒性は、あまりにも恐ろしい。この薬は、精神を安定させる薬草を聖水に漬け込んで、抽出に抽出を繰り返した、とてもとても強い特製薬。この薬でも治る確率は3分の1。その他に効力は見られなかった。どうやら、この薬と同じような効果の呪文使いたちも、苦難しているみたい。」>グレーさん   (4/27 22:33:21)

グレー/雷鏡 ◆> なるほど…やはり、あれは脳に何かしらの変化をもたらすものであるということは分かった。血、毒も俺は考えたけど、でもやはり大麻と似たところがあるのだな…そして、俺の仮説は正しかったのか…やはり、あの白い粉…まぁ、雨水を加熱して蒸発させたら結晶化するのはそうなんだが。(と、話を頭の中で整理していく。)あの雨…もとい原因物質は人の脳に何らかの影響をもたらして、人格をも破壊してしまい…その訪れる多幸感から来る依存性はとても大きいと…んで、その薬やその類の魔術師たちの治療も、成功確率は3分の1。か……(と、彼はここでひとつの疑問が浮かび上がる。)なんの目的で行おうと考えたんだ…?国家の内部崩壊を起こそうとしているのか…?(と、彼は考え始める。一気に2カ国が可笑しくなり始めたのだから、それを狙っての行動であるのかもしれないと考えたからだ。)   (4/27 22:44:57)

レモネ/ビナ> 「病が流行り出して、異常を感じたわたしは三カ国を回ってみたけど、ヨズア人の暴露者が妙に少なかった。不思議に思わない? あの大国の二つが国家全力で対応に追われている中、ヨズア人だけが大した被害が無い。あれ、不思議だね。今さ、『ヨズア人にとってこれ程の好機』なく無い?ね、気付いてるでしょ。今さ、ヨズアが奪われた土地、攻め込んだら、『大体勝てちゃうの』。」(そう、不自然なほどにヨズア人にとって都合がいい状態なのだ。ヨズアの古い神々の奇跡と言えば都合が良いが、わたしはヨズアの古い神々とシュクロズアを信仰はすれど、都合の良い奇跡は信じない。魔術が奇跡というならば、この一連はあまりにも『奇跡-魔術-』じみている。)「わたしは、『シュクロズアリ旅団』が黒だと、見ている。奴らは、倫理を捨て、誇りを捨て、ついになりふり構わず事を起こした。 わたしは、それが憎くて恥ずかしくて堪らない。」   (4/27 22:56:05)
レモネ/ビナ> (食いしばる唇に、血が滲む。この血には、あの悪魔たちの祖先の血が、悪魔と同じ血が流れているのだ。人道から外れれば、それは『世界の敵』だ。戦争という括りから抜け出し、他国を結束させる理由ができてしまう。世界の悪、魔王、それがヨズア人ということになってしまうのだ。悪魔の血、魔の血。そんな理由で無害で平和なヨズア人が迫害され、殺される理由になってしまう。それを成した旅団を、わたしは赦しはしない。)「飲めば、人を変える悪魔の薬。ただ、『幸福と水を求めるだけの新しい【命】を吹き込む魔術の水』 。ライキョウくん、わたしは、 皮肉を込めて『これ』を、 —————【命の水】 と、そう呼んでいるよ。」>グレーさん   (4/27 22:56:27)

グレー/雷鏡 ◆> それもそうだな…歩いている限り、ヨズア人がその病に罹っているのは確かに少なかったな…(そして、彼は彼女の話を聞いて…納得する。確かに、この前の攻城の依頼も、やけに簡単に達成出来た。なんなら相手の軍から貰ったダメージは…0だったからだ。その経験を軽く話したあと…「ウェンディアがやけに弱く感じた。」とも付け加えた。そして、黒と踏んでいる組織の名を聞いた時…)…まさか、あのジジイ……!!!!(と、元依頼主…そして、勧誘してきたぜペタルを思い出す。あの人間が…主犯格だったのだ。)命の……水。(と、彼女の言葉を反芻するように繰り返す。確かにそうだ。彼女の言う事は…罹っている人たちを端的にかつ、簡潔に表していると考えたからだ。)…俺はヨズア人は全部が全部悪いやつじゃねえと思ってる。ヨズア人だけが罹っている人数が少ないからとはいえ、迫害されるのはお門違いというわけだ。俺は全ての国を周り、その国の人達と交流したからこそ、あんたの言わんとすることはわかるよ。(と、相手の背中を優しくさすってやる。)   (4/27 23:12:54)

レモネ/ビナ> 「心当たり、あるようだね。そっか、君は傭兵だっけ。」(おおかた、旅団に雇われ魔術師として選抜されたのだろう。となると、ジジイと言った彼の激昂も理解できる。わかってて、戦った。そして、勝った。予測された勝利。計画通りに事は進行しているらしい。体が、震える。予測はしていたが、噂に聞いた通り、ヨズアの反撃が始まっていたようだ。やはり、わたしの考えは正しかったようだ。ヨズア人ならば、誰もが聞く、『嵐のゼペタル』。嵐、雨。)「ゼペタル……長老……ふぅーっ……ありがとね。背中。すこし、落ち着いた。」(考えが纏まった。あなたは、優しい人だ。大きく息を吐き、深呼吸をする。バクバクと、鼓動を強く、そして速める心臓が痛いくらいだったものが、収まっていく。)   (4/27 23:29:03)
レモネ/ビナ> 「ライキョウくん。戦争は、これから荒れると思う。私の予想では、これを機に尊華帝國、ウェンディア王国の二国の間で共戦協定が結ばれ、二つの大国とヨズアという陣形が整うと思う。人道から大きく外れたヨズア人は、今となっては世界の敵。あなたがそうは思わなくとも、世論がそうさせてくる。二つの大国が力を結び、悪魔を討ち取る美談として、英雄譚のようなシナリオが作り上げられる。勘違いしないで欲しいのは、これがわたし個人の予想図であるという事、そうならないかもしれないし、もっと人が死ぬことになるかもしれない。まだ、治療法が確立していない今、ヨズアは今が好機と総力を上げて攻め入るはず。命の水が、作戦の序章であるとも限らない。」(一度語り出せば、不安がそうさせているのか、ビナの早口は止まらなかった。小麦色の健康的な顔色は、まるで病人のように蒼白として、これから起こる未来の黒雲に怯えているのだ。)「ライキョウくん、君にこれをあげる。」(わたしは立ち上がると、君のもとにより、テーブルにあった紫の小瓶、特製薬と丸めた羊皮紙をあなたの手の平に握らせた。)   (4/27 23:29:18)
レモネ/ビナ> 「これは飲み薬だから。水で薄めて飲ませてあげて。その方がよく効く。それと、この紙に、それの製法が書かれているから、作ってみて。」>グレーさん   (4/27 23:29:38)

グレー/雷鏡 ◆ > あのクソジジイ…(と、血管が浮き上がるが、深呼吸をして一旦その怒りを抑える。彼が怒るのはそう。あのゼペタルに仕組まれていたことに対する怒りと、それに気づけなかった自分に対する怒り。ふたつがあったからこそである。そして、これから戦争が荒れることについて聞かされた後…)本業は…俺も傭兵だからな。恐らくどちらかの国に雇われて戦うことになるのは間違いないはずだ。少なくとも、俺はこの事実に気づいた今、どうしてもヨズア、もといシュクロズア旅団には今後は協力もしたくないな。どんなに高額な報奨金を提示されてもな。それほどまでに、徒に人を崩壊させていくアイツらが許せないし、何よりも…それに気づかなかった自分自身も憎いからだ。   (4/27 23:41:50)
グレー/雷鏡 ◆ > (そして、早口で語る相手を無心に抱きしめ…落ち着くよう促す。)…あんまり気を急かすと、寿命も縮むぞ。(と、背中をさすってやったあと…その羊皮紙と特効薬を受け取り…その製法と、材料に目を通す。)わかった。ありがとう。…この薬で悪化させてしまうかもしれないが、それでも俺が出来ることがあるのならば、俺も尽力する。少なくとも、俺はどの国にも縛られない【根無し草】だからな。(と、相手にそういう。そして、「まさか根無し草というのがここで役に立つことになるとは…」(と、小さくつぶやく。)   (4/27 23:42:15)

レモネ/ビナ > (彼の言葉を聴くと、すこし安心した。彼は、やっぱりガフが認めたいい人だ。呪文使うまでもなかったかも、なんて、すこし思う。だから、彼を、その、少しでも疑ってしまったことが、心残りであった。)「あはっ、そーかもね……。早口になっちゃうの、わたしの癖で。あっ、そのおかげで早口言葉得意なんだけど!呪文唱えたりするときも、えへっ、ん、役に立ったりもするし……あっ。」(そこで、また自分が早口になっているのに気がついて自分の口を両手で塞ぐ。そして、申し訳なさそうな上目遣いで、隣にいるあなたの方を向いて顔色を窺うか。言われた側からこの調子なので、もはや遺伝子に刻まれた癖なのだろう。どこかの吃音症の妖精さんの笑顔を思い出す。あの人みたいなものだ。)「ん、効かなかったら、ごめんね……や、ごめんじゃ、すまないのは、わかってる……。わたしも、頑張るから。絶対に治す薬、頑張って作ってみるから……っ!一緒にさ、戦おうね。」   (4/27 23:54:03)
レモネ/ビナ > (もう、病で人を死なせたくはなかった。病気で亡くなった『両親』の顔、そしてそれにボロボロと涙を流す一人のか弱い少女-わたし-がいたから、わたしは今、この巨大な闇に立ち向かえる。だから、あなたの手を取って、そう言った。″いっしょに、戦って、乗り越えよう″と。『魔術では解決できない戦い』が、世の中にはあるものさ。)>グレーさん   (4/27 23:54:12)

グレー/雷鏡 ◆ > まあ、癖になってるのなら仕方が無いところもあるかもな?口は回っても寿命縮めるマネだけはするなよ?(と、ジョークじみた事を相手に話して少しでも場の空気をほぐそうとしてみる。そして、手を取られて「一緒に戦おう。」と言われて…)…ここまで熱烈なスカウト受けちゃぁ、俺が断れねえな。分かった。共に戦い、一刻も早く、人々を苦しみから解放しよう。(と、相手にそう言った後にもう片方の手をだして、握手を求める。)よろしくな。相棒。(と。彼が誰かの元に依頼を抜きにしてつくことにしたのは、彼女が初めてかもしれない。)   (4/28 00:05:15)

レモネ/ビナ > 「薬師が寿命を縮めてどーすんのさっ。わかってる、わかってるよ。」(なんていって、ハイハイとジョークに適当に乗っかってコロコロ笑う。張り詰めた思考はあなたのジョークで解されたか。)「ちょーし、のんな。相棒はもうガフというかわいーウチの羊さんがいるんですー。でも、……ちょっとカッコいーじゃん。」(なんて、いーっとしたあとに照れ笑いをし。そう、ここから、私たちの戦いが始まるんだ。わたしの戦場に、魔術はいらない。言葉の探究者はすこし、お休み。親を病気で亡くして、決意した薬師としてのビナだ。だから、あなたに軽くお礼を言ってからテントをガフといっしょにさろうか。雨上がりの兆しが、見えてきた。)〆>グレーさん   (4/28 00:12:32)