この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

境内にて

(火津彌&雷鏡)

〆鯖/火津彌 > (帝都榮郷、御所から離れた神宮の境内に火津彌はいた。榮郷の土地神を祀るここは神仏習合的な雑多な信仰を受けて、尊華人から馴染まれ愛されており、今も蚤の市が開催されていた。参拝を終えてひと心地着いたといった様子の彼は、筵や布の上に並べられた骨董品やら着物を眺めながらゆっくりと鳥居のほうへ向かってゆく。盗品などがないかも同時に目を光らせながら、少し威圧的に。襟元の佐官の紋章がよく見えるよう歩きながら少し襟を正した。)……ふむ。相変わらずここは面白い。掘り出し物があれば買ってみるか……。(なんて柄にもなく声に出し、冷やかしではない事をそれとなく仄めかす。骨董品の類の目利きには自信がないが、有用そうなものはないだろうか。) (16:28:23)


グレー/雷鏡 ◆ > ここが尊華の御所近くの蚤の市か。やはりこの辺りの品ぞろえは中々のもんだな。(と、そう呟きながら赤と黒髪のメッシュの少年がカバンを背負って歩いてくる。土色と葉色の服を着ているため、遠目から見ればなかなか見えないだろう。目立つとすればその髪色くらいだろうか。そして、彼はというと…)「何かサバイバルに役立ちそうなものは無いものやら…あるなら買っといた方がいいかな…」(と、このように考えていた。彼はサバイバルに使えそうな物を探してここにやってきたというわけだ。テントの布もここで買ったということもあり、何でも揃っていると考えている節も有るからだ。) (16:35:19)


〆鯖/火津彌 > (あちこちに目を光らせながら歩いているせいか、前から歩いてきた人物に気づかずに肩をぶつけてしまった。)……おっと、これは失礼。(自分より随分と背の低い少年の方へ視線を下げると、黒髪の中に交じいる赤い毛に目を奪われた。次にその顔立ちを見れば、どことなく異国情緒の漂う雰囲気を火津彌は感じ取る。)……移民か?……坊主、一人か?保護者は?(目線を合わせようともせず上から、あなたに声をかける。今は軍服を着ているのもあり、憲兵らしい振る舞いを心がけながら。) (16:45:46)


グレー/雷鏡 ◆ > おわっ…(と、ぶつかるが、普段から狩り等をしているせいか、体幹もあるため、そのぶつかりに耐える。そして、相手が憲兵っぽいので、「めんどくさいのにぶつかっちまったなぁ…」と、考える。)移民ではなくちょっとばかりの買い物。それと、1人で保護者はいたかどうかもすら覚えてない。(と、相手にたんたんとそう返す。最後の発言はどうかと思ったが…まぁ、とりあえず本当のことを答えたまで。それに、相手が上から高圧的な態度で望んでくるが、それも気にしないという素振りを見せる。そして…)ああ、俺はこういうもんでな。(と、尊華の人間用に作った名刺を渡す。この位はビジネスマナーというわけである。この国の憲兵などの相手をする場合は、まず自分の名前を伝えとくことが良いのだろうと考えた末のことだ。) (16:53:33)


〆鯖/火津彌 > (『保護者はいたかどうかすらも覚えていない』…なるほど、さしずめ戦争孤児か。何か施しの一つでも恵んでやるか、と思いポケットに手を突っ込んでみると、自分よりも先にあなたがこちらに何か手渡してきたのを見て、火津彌は目をぱちくりとさせた。)「……なんだ?」(それを受け取って眼前に持ってきてじっと目を凝らす。)「雷鏡……。それが坊主、お前の名か。…なになに、傭兵……なんでも屋?…ほう。」(瞬間、帝国軍の中でまことしやかに囁かれている噂を思い出す。ヨズア人風の小さな少年が大将神楽のもとへ届けに来たという伝言、『ウェンディアの双璧』について。……小さな少年というからもっとあどけないのを想像していたのだが、引き締まった体つきや野生的な趣のある顔つきは意外と言えば意外だった。なるほど、傭兵もやっているのか。探していた”有用そうなもの”は思わぬところにあったな、形のないものというのは想定外であったが。) (17:03:07)


グレー/雷鏡 ◆ > ああ。実力は俺が保証しよう。俺は金さえ手に入るのならばどんな依頼も承る何でも屋だ。人探し、掃除から国を跨いだ伝言、そして、戦争への兵士としての参加も報酬は他のものと比べて少し割高だが、それもやる。(と、相手に自分をセールスしていく。こういうやり方が彼に1番あっていてなおかつ実直な収入も得られる方法である。)もし依頼があるのならば今承る。買い物ついでに依頼を貰うこともしばしばあるから慣れている。 (17:11:13)


〆鯖/火津彌> 「…では少し試させていただこうか。」(先ほどの子供扱いを改めて、低く小さな声であなたに尋ねる。参道の真ん中で立ち話をするのも憚られて少し脇へ寄りこちらへとあなたへ合図しながら。)「……国を跨いだ伝言やと言ったな。『ウェンディアの双璧』…この言葉に覚えはあるか?……あぁ、これも金がいるのか。では、まずは。」(ポケットから二つ折りの財布を取り出し、銀貨を一枚あなたに手渡そうとする。)   (4/23 17:15:46)


グレー/雷鏡 ◆> ああ。(と、相手に従い道の脇により…そして、相手が"ウェンディアの双璧"と言ったことに対して…)ああ。覚えはあるとも。それと、聞き出すくらいならば金は取らないよ。まぁ、場合によっては料金がいるだろうけどな。(と、相手に断りを入れておく。)俺はとある兵からその伝言をするように承った。だからこそそれを遂行下までのことだ。今のご時世、手紙なんかは危ないから俺を利用する人も多くあるが…その言葉さえ話してくれれば思い出せるとも。(と、相手にそう返した。)   (4/23 17:19:57)


〆鯖/火津彌 > 「そうか、では正式な依頼や。その伝言をした兵とやらの詳細をなるべく詳しく教えてくれるか。推測はいらない、事実のみを。」(そう言って紙幣を2,3枚差し出す。あなたが口ごもるようであればさらに2,3枚を被せるつもりで財布の中の金を数えながら。)「それから、王国騎士団についてまだ知っている事があれば洗いざらい吐いてもらおう。…謝礼は弾む。」(この少年がどれだけ信用できるか分からないが…そう思っていた火津彌だが、紙幣を受け取ろうとしたのか拒否しようとしたのかは分からないが差し出された手に嵌められた指輪を見て考えを改める。これは確か、王国の紋章。…随分と懇ろのようやないか。) (17:38:03)


グレー/雷鏡 ◆ > なるほど…前依頼主の情報を依頼として聞き出して来る…か。まぁ、これも依頼だ。それと…プライバシーも関係してくるから、少し割高になるぞ?(と、彼は相手が財布を探る様子を見て…)少なくとも、あんたが今手に持っている紙幣を5割増しにしたものを報酬として頂くよ。悪いね。こちらのポリシーなのさ。前依頼主の情報を聞き出す依頼をする場合、通常よりも5割増しにすることを俺自身が決めてるんだ。(と、相手にそういった後…前依頼主、レフィーネについて話し始める。彼女は依頼した当時の事を全て話し尽くしたあと。)はぁ…お前さんプライバシーってもん知ってるか?…まぁ、通常報酬がこれくらい。それに7割増でそれを話してやるよ。(と、相手に通常料金を提示したあと、それの7割増しだと話した後に話始める。その情報は決して多くはないが、少なくもない情報量であった。そして、)ただし、今話した情報は俺が1週間前に掴んだ情報現在だ。ある程度は差異が生じていることだけは頭の中に入れて置いてくれ。(と、断りを入れる。) (17:48:18)


〆鯖/火津彌 > (あなたに言われるままに紙幣をばさりと重ね、にやりと笑いさらに2枚、3枚と重ねていく。おそらくは「足りない」と言われたことに対する見栄もあり、ぐっとあなたの手のひらを包み込む。くしゃりと紙幣が音を立てた。)「受け取っときなはれ。」(あなたの情報は確かに有用であった。さて、これをどう料理するか…。考えながら顎を擦りふっと目を伏せる。)「……ぷらいばしー、か?知らん言葉やな。私の辞書にはない。ともかく幸運な出会いやった、礼を言おう。……ようこそ、尊華へ。」(戦争に傭兵を雇うという発想は、はっきり言ってこれまでなかった。しかし使い物になるのであれば検討してみてもいいだろう。火津彌は様々な思いを巡らしながらあなたの顔を見、そしてその肩を通り過ぎるようにして鳥居のほうへ去っていった。)〆 (17:59:23)