この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

神島での出会い

(静香&オスクロ)

枡/静香 > ここが神島……。(はじめて足を踏み入れた土地。辺りを軽く見回してみれば、ここで激しい戦いが繰り広げられたであろう証拠が未だ広く濃く残っていた。怪我をしている者も多く、これは治療するのも大変そうだとふろしきに包んだ荷物を軽く持ち直す。治療に使えそうな簡単な道具や、支えに出来そうな枝のようなものを幾つか持ってきたのだ。__治療に人手が足りなさそうな場所を探しつつ、ウェンディアの民の立ち入りも特別禁止されていないようであったので、尊華でない者、ウェンディアにはどのような人がいるのかと足を止め軽く観察してみる。自分の真っ黒な髪とは違い、美しい黄色を持った人も居れば瞳の色も様々で、更に服装も違うようであった。“面白い”…そんな感想が出てきたものの、流石に失礼だったかもしれないと首を振る。こんなことを考えている場合じゃない。この場所には人間観察をしにきたわけではなく、治療をしにきたのだった。特別人手が足りない場所もなさそうだし、仕方のなく近くにいる人物に聞いてみることにした。) (17:08:35)
枡/静香 > (と言えど、明らかに自分と見た目の違う人物に話しかけるのは何となくで怖いので、とりあえずと髪の黒い人物を探してみる。……いた。右目を怪我をしているし服装も自分とは違うものだったが、とりあえずと話しかけてみる。) ……あの、すみません。治療のお手伝いに来たのですが。 (17:08:42)


梅雨 / オスクロ > なぁんで俺が行かなきゃならんのかねぇ…(少し前、戦争が行われていたとされる神島。其処はまだ怪我をした人が多くおり、一般人にとって見るにたえない光景だ。一般人ならば、普通の人ならばそう思うだろう。だが、彼は普通ではない。この悲惨な光景を見て、笑っていられるほどに彼は普通ではないのだ。心の底から楽しんでいる顔。口ではだらだらと愚痴を言っているが、表情はにっこり笑顔で比例していない。周りの人は思うだろう。──不気味な奴だと。取り敢えず、人手が足りなさそうなところを探してみるとするか……。荒れた土地を、軽い足取りで歩き観察し始めた。尊華の民だけではなく、ウェンディアの民もちらほら見える。それに、腕を犠牲にした者や、皮膚が半分以上爛れている者。肉が抉れている者までいる。その苦痛の先に待っているのは、地獄だけ。それなのに何故生きようとするのか、オスクロには分からなかった。───いいや、それは昔の話だ。今ならわかる。どうしてそこまで足掻き苦しんでまで生きようとするのかが。ある程度状況が把握できてきた時、彼は、ある一人の女性と出会うこととなる) (17:44:40)
梅雨 / オスクロ > ──お手伝い?……あぁ、生憎、俺も来たばっかでどこに行きゃ良いかわかんねぇんだよ(話し掛けてきたのは、大体18くらいの女。ウェンディアにはあまり居ない、黒髪の長い三つ編みと茶色の輝く瞳が特徴的だ。彼女は手にふろしきを持っている。治癒、と言っていたし、大方治癒道具かなんかなのだろう。相手をじっくり観察した後、腕を組み、ゆっくりと口を開けてこう言った)もしお前が良いならさぁ、俺と一緒に探さね?(少しの暇潰しも兼ねて。男は口角を吊り上げにやりと笑った。“面白いことが起こりますように”なんて、心のなかで願ったり) (17:44:42)


枡/静香 > あなたも来たばかりなのですか?…そうでしたか。すみません。(話を聞いてみれば、どうやら相手も自分と変わらぬ状況にいたようだった。よく考えてみればそうだ。それぞれに違う目的があるとは言えど、こんな広い場所に何の指示もなく来たものなら誰だって迷うに決まっている。少し残念そうに頷き、小さく謝罪の言葉を溢す。謝る気はなかったのだが、まさか相手もどうすれば良いかわからず迷っているなんて思いもしなかったのだ。そうであれば、自分はどうするべきなのだろう。他の人に話を聞いてみる?いや、だめだ。色々な人に手当たり次第声を掛けていくのは時間も無駄になれば不審がられてしまう。それならば人数や場所など気にせず近場で人が集まっている場所に行って手伝いとして来た旨を伝えて__そんな事を考えていれば、先程自分から話し掛けたものの、思想に耽って放置してしまっていた相手の口から魅力的な誘いの言葉が飛んできた。バッと効果音がつきそうな勢いで俯いた顔をあげれば、「いいんですか!?」と少し大きめの声で答える。初めてくる場所、そして国の違う者達が居る場所。慣れぬ場所での一人ぼっちは少し心細かったのだ。) (18:13:42)
枡/静香 > (こほん、と小さく喉を鳴らせば改めて相手の顔をじっと見つめる。整った顔に綺麗な笑顔をのせている。…まず人と話す時は怪しい人かどうかを確かめること。そう言われていた。彼はどうだろう?怪しそうな人に入るだろうか?…怪しいと言われれば怪しいだろうが、そんな事を言っていればここに居る人全員が怪しく見えてきてしまう。他に良い手段もなさそうなので、ここは相手を信じて乗ってみることにした。不審な行動をしたら大きな声をあげれば何とかなるだろう。) …私、あまり土地について詳しくないので、一緒に探していただけるととても助かります。…ええと、尊華帝國で巫女をやっております、静香と申します。あなたのお名前をお伺いしても? (18:13:44)


梅雨 / オスクロ > (“すみません”と小さく謝罪を述べ残念そうな顔をする目の前の女に、男は目を細めた。自分が一緒に探さないかと提案するまでの間も、女は目の前で考え事をしている。男は女にバレないようくすりと笑った。───嗚呼面白い、こんなにも思考が読みやすい人間が居たとは。彼女は言わずもがな尊華の民で、男はウェンディアの民だ。仮にも敵対していて、戦争だって何度もしている国同士だと言うのに。警戒しなくても良いのだろうか、なんて彼は思考する。まあ、別に襲おうだなんてことは今のところしないが。つまらない奴だったら後で殺そうとも思っていたが………予想以上に面白い奴が自ら来たものだと、男は心の中で笑う。──今日のターゲット(獲物)はこいつで決まり)良いんだよ、折角だしねぇ(勢いよく顔を上げ大きな返事をした女は、年相応だ。いや、男の目からはそれよりも少し幼く見えた。これまた予想以上の反応。暫くは退屈しなさそうだと、男は相手に悟られぬよう爽やかに笑った) (18:43:55)
梅雨 / オスクロ > じぃっと見詰められたら俺も照れんだけど(なんて。普段は言わないような言葉を口にした。こいつの前では、好青年で居よう。んで、時が来たらこの女を地獄の底へと突き落とす。嗚呼、なんて楽しいんだ。その時彼女はどうするのだろう……楽しみで仕方がない)ふぅん、巫女なぁ……。俺はオスクロっちゅーの。ウェンディア聖騎士団に所属してる(“まぁ、よろしくな”人当たりのよさそうな笑顔でそう言うと、彼女に手を伸ばし握手を求めた。……それにしても、巫女だったのか。ウェンディアではあまり聞かないが…まあただ俺が聞かないだけかもしれない。治癒と言っていたし、治癒系統の魔術なのか?なんて、彼女についてを頭の中で思考した) (18:43:57)


枡/静香 > あ、いえ、すみません。こんな事をいうのもあれなのですが、綺麗なお顔だなぁと。(傷のあるなしに関係なくそう感じたのだ。隠すまでの事でもないと思ったのでそのまま口に出して告げた。_それにしても楽しそうに笑う人だ。知らぬ内に自分もつられて顔に普段通りの自然な笑みを浮かべていた。) オスクロ、さん。…珍しい名前。……騎士団と言うと…ええと、所属していると言っていたし、尊華で言うところの兵とかかしら…。えぇ、よろしくお願いします。(尊華では余り聞かない響きの名前に少しばかり驚くが、ウェンディアではそれが普通なのかもしれない。それなら彼にとっては自分の名前の方が珍しい物であったかもしれないな、なんて思考する。家の外、国の事までは沢山調べていたが、その更に外である他の国についてはあまり調べてはいなかった。まだまだ知らなくてはいけないことが沢山ある。まだ暫くは“世間知らず”から抜け出せはしなさそうだ。) (19:13:50)
枡/静香 > そうしたら、どうやって探しましょうか。きっと目的があって此方にいらしたのでしょうが、如何せんこの土地も広いですし。手当たり次第声を掛けたり色々な場所を歩いて散策したりするのはあまり得策とは思えません。何か良い方法があるでしょうか…?(一緒にどこに行くべきなのかを教えてもらえる人や場所を探すにしても、その探し方がまずわからない。折角なのでと何か良い方法を思いついたりしないか相手に尋ねてはみるものの、答えが返ってこなくても仕方のない事だと思った。問いに対する相手の答えを聞き終わった後になって、まだ何も思いつかないようなら、やはり地道に潰していくしかないだろう。) (19:13:52)