この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

魔術師ゼダス

(オウガ&ゼダス)

しぃずま > 「(据わる山。流れる滝。煌めく星。生きる森。照らす太陽。妖しい太陰。廻れる生命。貴女は…貴方は、なのだが、それらに何を抱くか。今日は、それを育てる訓練。時間は夕方、日も落ちかけて、月が朧だが見えてくる頃。なのだが…生憎の空模様で、その空の姿も、ザーザーと雨を降らし、時に音をも置き去りにする光を、雷を降らす雲の上でしか見れないという始末。しかしそれでも、訓練は実行する。室内でも、その空を見て、その雨を見て、その雷を見て何を思うか、それを考えることがこの訓練の真髄なのだ。それでこれからの魔術の方向性が決まると言ってもいい。そして、それを考える舞台となるのは、オウガの自室であった。オウガは半ば拐う勢いで貴方を担いで自室へ連れ込み、「訓練の時間だ」と、唐突にも課題を突き付けたのであった。)自然、ってのは、魔術に一番関わってくるもんだ。それへの理解を深めて始めて、魔術は力が開花する。俺なりの、ってか、師匠のやり方なんだが…これがなかなかに効果のあるもんでな。しかしそれ相応に、難しくもある。 (4/22 23:48:34)
しぃずま > (その課題とは、前述にもある通り「自然への理解」だ。それらはなぜ、生まれたのか。それらはいつ、生まれたのか。それらはどこで、生まれたのか。それを考えて、自分自身の答えを出す。それが今回の課題。もちろん、この形に嵌めて答えを出す必要はなく、寧ろオウガは形に嵌まらない答えを好む。しかし、嵌まっていてもいい。どのような形でも、その答えを生み出すことこそが訓練であるからだ。)お前がどんな答えを出すか、見ものだな。(と言えば、期待を投げ掛けるように、貴方の目へ微笑みを投げ掛けた。)」 (4/22 23:48:37)


ガエリオ@ゼダス > (訓練の時間…ね。…初めてではない。何度目か。けど、…毎回思う事は日にちと時間くらい決めて欲しい。時には僕の昼食のときに。時には業務中に。突然連れ出されるもんだから最初は狂ったかのように貴方へ怒ったものだ。…しかし、何度か経験すれば慣れてしまうもの。拐われ担ぎ上げられれば…抱っこされた猫のように力は既に抜かれており、貴方へ身を委ねるのみ。眼は相変わらず呆れたようにはしていたけど。『はいはい…』なんて適当に返事をむけて、到着したのは貴方の…部屋?…天候が荒れていたのは知っている。しかし…部屋だなんて言うのは、意外なものだ。)『………ふむ、…受け継ぐ。っと言えば響きはいい…、…。けど僕に難しい修行…あえて向けるんですね?』(本来師匠と言えど弟子に甘くする人だって居そう。優しさだけ向けて、弟子の成長を疎かにしてしまうような。…そんな師匠。けれど意外にも貴方は厳しいものを向けてくれた。優しくしろって訳じゃなくて…優しい人に見えたから。降ろされ、首を傾げながらも…ぼそっと呟けば。) (00:13:10)
ガエリオ@ゼダス > 『どんな答えって…。……あまり言いたくはありませんが、見ものなんて言って、見れない結末だってあるかもしれませんよ…。過度な期待は…後悔を生むかもしれません…』(前にも言った通り、僕は機械技術には長けているけど…魔術に関しては素人。素質はあると言われても放置していた身だ。…素質があるからってやれと言われて出来るものかと言われれば…即座に出来る可能性は極めて低いだろう。では何故低くなるか。機械に関しては柔軟に対応する人でも。…貴方から離れ、窓際へ…降り注ぐ豪雨と鳴り響く雷。それを目にするまではよかった。…しかし…空を見る眼。…やがて眉間がピクつく。魔術にこれをどう繋ぎ合わせる?…どうピースをはめていけばいい。偽りの信仰じゃ…そう、簡単に結びつかない。…柔軟な考えも魔術という類になった途端、…脚を失ったように。…思考に大幅な制限が掛かってしまう。…即座に行き詰まるのは貴方にも分かるはず。固い表情。難しい顔付きに、…悩む姿。…こうなってしまうのだ。) (00:13:21)


しぃずま > 「(例えどれだけ呆れられても、怒られても、オウガは止めないだろう。いや、確実に止めない。自然の見せる景色が、最高のコンディションの時には、絶対に貴方を呼ぶ。それがこの訓練には一番必須の条件なのだから。自然は定められた時間にその脅威や美しさを見せるわけではない。だから、彼は確実に止めないと言えるのだ。返事がどのようなものであったとしても、特にそれに関心を持たないし、どちらにせよ担いでいくことには変わりない。それを優しさと言うには、あまりに強制的すぎるが。)当たり前だ。やるべきことに優しさをつぎ込んでも、意味ねぇだろ?(彼はこれでやるべきことは熱心にやる。たまの休みには怠惰の限りを尽くすのだが、代わりにこういった訓練の時などは、大真面目である。彼がここまで上り詰めたのも、努力家で、真面目なのが理由だと言っても過言ではない。寧ろ認めざるを得ないほどにそれが理由である。あなたが楽しようとしているかもしれないと考えた彼は、貴方に目を向けて少し睨んでいる。) (00:45:41)
しぃずま > 過度…ねぇ。(その言葉を囁くように小さな声で繰り返した後、彼は少し微笑んだ。それは、貴方を期待するが故の表情。答えが出ない問題を出しているわけではない。大切なのは答えにたどり着くまでの時間ではなく、答えを出すかどうかなのだ。だから、彼は貴方に相応の期待を込めているつもりでいるのだ。)俺も、これの答えを出すのは迷ったもんだ。だが、生命の炎を見てヒントを得たんだ。お前にもその内、そういう心を揺さぶってくるもんが現れるだろうよ。(答えを出しあぐねる貴方を見て、彼はあなたにヒントを得るヒントを与える。オウガの出した答えは、自然とは炎であり、そして薪でもある、ということだ。廻り行く自然。無限に繋がり、生ける自然はまた他の自然のために生きているのだ、それが無限に燃え続ける炎を生み出すのだ、という考えが、オウガの答え。しかしそれは、あくまで彼自身の答えであるため、あなたに伝えることはしない。考えが自分の方へ寄るのが、よっぽど嫌なのだろう。)」 (00:45:57)


ガエリオ@ゼダス > 『ッッ……。………、…ッ!』(空に奔る一閃の稲光。…落雷。…先程まで見ていても、ただの落雷と考えは固くなっていた故…何も分からなかった。けど、一つ…貴方のヒントへのヒントから得たものがある。【炎は炎でも、より深く理解する。】…ということ。ならば…雷は雷でも、更に理解…いや、全て理解。もっと知る必要がある。…根まで全て。…何か思い付いたかのように、その場で作業着の上着を脱げばタンクトップに。…貴方へと振り返れば)『…外、行ってきます…。…今なら…何か感じ取れる気がします…ッ!』(今動かなきゃ…じゃなきゃ、また振り出しに戻ってしまう気がする。自然への理解…これが分かりそうなんだ。…一刻を争う。言葉だけ残して小走りで部屋の出入口へ。豪雨の外へと飛び出せば。広い地まで駆けて行く。雨を全身に浴びながらも…風に髪を揺らし、地の中心で脚を止める。雨など気にするものか。視線は…天雲一点を…見つめ続けた。) (01:58:53)
ガエリオ@ゼダス > 『……貴方も迷うんですね。意外…。…生命の…炎?……心を、揺さぶってくれるもの…の、現われ…。』(壁をただ見つめ、行き詰まる僕へ、貴方は意味深な言葉を投げかけてくれた。…貴方でも、迷う。『俺は簡単に突破した。』なんて言われるよりも心が軽いや…、とっても有難い気持ちになっちゃう。…そして、そんな重々しさの抜けた心へ転がり込んだヒント。…貴方の炎の魔術、燃え盛る火炎からだけ得た信仰と理解だけではないと言うこと?…炎は炎でも、もっともっと深くまで追求して、答えを得た…ということか。…でも、どうやって。…炎に親しみのない僕からすれば…分からない事。真似して今から炎を学ぶなんて、非効率的。…真似なんて、そもそも僕も貴方も許さない。…はず。___その時だ。) (01:58:37)
ガエリオ@ゼダス > 『…ぅ…疑われたら嫌だなぁ…。…僕は別に楽しようと思った訳じゃないですからッ。……ただ…今のオウガさんの回答とこういった場面。…、……前にも経験した事、あるから…。』(突き刺さる視線。分かってるよ。勘違いされるような事言ってしまったのは。…今のは僕が悪い…うん。…窓際へと移動はしたものの、少し気まずそうに伝えてみせる。楽しようなんて思ってない。魔術の会得は茨道だって知ってるから。…物事を教わる立場として、厳しく何かを向けてくれる人に物を教えて貰うのは寧ろ有難い話。…昔、機械技術を教わってた頃も、…時には厳しく、父は僕に繊細な技術を叩き込んでくれた。甘い飴を抑え込んで。…少し、その映像が復活しただけ…のこと。さて…そんな懐かしみも今は余計かも。…一つ、壁を乗り越えるときだから。…簡単ではない、僕にとって強大な壁を。) (01:58:22)


しぃずま > 「ん、ならいい。怠けて取得できるほど魔術ってのは簡単じゃねぇからな。(あなたのその言及を聞いて、怪しいものを見るような睨んだ目は、次第に眦を垂れていく。口元も歯を見せるほどに緩められて、またいつものような微笑んだ表情へと戻る。前にも経験したことがある、という言葉を聞いて、あなたの父の話を思い出した。オウガを炎とするならば、雷のような、厳しいお人だったのだろう。激しく、苛烈な炎とは違い、激しく、緻密な雷のような。そうするうちにも時は経つ。無常で、無情な時間は、緩やかに流れ行く川のようにゆっくりと、しかし確実に。だが、時が経つ度、あなたも少しずつ答えを掴む…いや、作り出して行く。) (16:02:51)
しぃずま > 意外、か。ガハハ、他人からすりゃあそうなのかもしれんな。(オウガは少し、子供の頃を懐かしんだ。あの頃はまだ、列車もなかった。ひたすらに剣の技を磨き、そして魔術も並外れた才能を持っていた。だからこそ、この訓練で挫折した期間は長かった。自分の才能を、過信とまではいかないが、信じていたからこその挫折であった。それ以上訓練をするかどうかも、迷った。頭が焼ききれそうなほどに考えて、まだ努力が足りないと、そう結論をつけることによって、続ける気力を持ち続けることができたのだ。そして答えを弾き出すとき、夜の森の中で焚き火をしていたとき、その燃え盛る炎を見て、何かが頭を貫き、自然とは何なのかを理解することができたのだ。そのように、あなたにもいつか頭を貫く何かが訪れるだろう、とオウガが考えていたところだった。あなたが、空から落ちてきた稲光に、打たれたのは。) (16:03:14)
しぃずま > 行ってこい。(そう一言言えば、あなたが外へ飛び出していくのを、期待を達成してくれた喜びに口をさらに緩めて、窓から飛び出し、)吹き抜ける風よ、運べや運べ、飄々と。流れ流れて、ひゅうひゅうと。風の力は巨人が如く、人をも持ち上げびゅうびゅうと。運びの風の名の下に。(呪文を唱え外へ飛び出したあなたの元へ風に運ばれていく。)ゼダス、お前の解釈を聞かせてくれ。(空を見上げるあなたに向けて、そう言った。答えを形作るハンマーを、分解するノコギリを、組み合わせるネジを手に入れたあなたに向けて、そう言った。)」 (16:03:34)


ガエリオ@ゼダス > (ただ、ひとつ何か分かりそうだった。計算式を解くような正確な答えではない。“僕なりの答え”。…もしかして、貴方は僕なりに理解をしろと…こうして場を設けてくれたのだろうか。同じように理解しろっていう…そんな事ではなくて、自分なりに答えを導き出せって。…言葉で直接伝えるのではなく、気づかせる。……理解する。それが魔術会得の鍵。…そういうことだろうか。__…再び、雷は唸り響く。貴方が向けた風はまるで僕の背を押すように…。こんなに御膳立てされたら、失敗なんて出来ないじゃないか。…身体に浴びる雨が衣服に染み込み、重さが増す。気持ち悪さとか…そういうのすら受け付けない。__集中。それを空に向け続けた。) (16:48:24)
ガエリオ@ゼダス > 『……理解、する。……雷を…。』(貴方は炎を理解した。…だから、今があるはず。木を燃やせば大きく燃え盛る。とか、そんな単純なのではなく…もっともっと深く。…生命の炎だとかまで出してきたんだ。…その深度まで理解する必要がある。…そう、貴方から知れただけでも大ヒントだ。…それを、活かすんだ。両手からやんわりと…薄い青色のオーラが浮かび上がる。…ここまでは以前だってやれていた。しかし…ここから先が進歩しなかったが今まで。…その壁を。今打ち破るんだ。…雷というのは雲と雲の間から生まれるもの。自然が生み出した一種の奇跡。…不規則で好かれていなくとも…その雷は不思議な自然の美しさを醸し出す。…拒むのではない、自然を受け入れ理解する。閉じ籠っていた己を解放するように。…身体の力を抜けば、蒼いオーラを纏う両腕には…不思議と稲妻が駆けるような…波紋が浮かび上がる。それは貴方の眼にも見えるはず。…小さな濡れた身体に不思議と感電しない…神秘的な光の糸。…そう、素質はあるのだ。即座に…理解しようと…動き出していた。) (16:48:33)


しぃずま@オウガ > 「(押し付けられた考えは、その人の考えではない。個人一人一人が持つ考え方を、オウガはそれをとても好み、そしてそれを育てるのも好む。魔術とは信仰であり、理解である。その理解の方向性を決めることができるのは、他でもない当人だけなのだ。他の誰にも、決められる権利はない。だからオウガは、今口をつぐむ。集中して、降り注ぐ雨も、吹き荒れる風も、意に介さないあなたの目を、塞いで光を遮らぬよう。もう何も言うまい、と、貴方の隣に立ち、共に雨風に晒されて、仁王立ちする鬼の姿は、とても頼りがいがあり、壮観であった。雷の音に心震わせ、雷の光に心貫かれ、「雷」に心痺れるあなたを、じっと見据えて、沈黙して答えを待つ鬼の姿は。) (17:18:26)
しぃずま@オウガ > …(呟くあなたに、無言のまま微笑む。しっかりと、「答え」を整形し、分解し、繋ぎ合わせていく課程を、その穏やかな黒眸で、しっかりと見つめながら。すると、電光のような薄青い力が、あなたの両手から生み出される。それ以上を掴む、その寸前まで来ている。確実に、あなたが魔術の真髄へ近付いている。それを、オウガの目で、しっかりと感じて、静かに、心の内で、激しく、応援する。その分厚い壁を破壊する、あなたの挑戦を、爆薬としてあなたに力を加える。それで爆弾を作り、壁を破壊するのはあくまであなたなのだ。他の誰にも、壊せる権利はない。)」 (17:18:44)


ガエリオ@ゼダス > (寸前。この腕に流れる生まれて間もない稲妻は…魔術の完成が近い事を知らせているはず。大きな雷雲…それが呼び起こす雷に叶うかと言われれば……“今の僕では叶わない”。…雷雲に例えるならば…僕の存在、身形はあまりに小さ過ぎる。空を覆うようなレベルには到達していない。…しかし、こんな小さな身なりでも…自然へ焦がれる想いは大きい。まるで隣に立つ貴方のように、大きいのだ。想い…信仰、そして、言葉が力になる。貴方が掛けてくれた言葉と期待の眼差し…貴方は僕に期待してくれたから、難題を僕へ向けてくれた。…__その気持ち、とても嬉しいよ。まるで…“父”と接しているようだった。…他の誰かではない、貴方でなくちゃ…この分厚い魔術会得の壁を壊す事は…出来なかった。…自分の答えを見つける事は出来なかった、気づけなかった。だから…)『………。ッ…オウガさん、貴方には…。……知っていて欲しい。』 (18:12:32)
ガエリオ@ゼダス > (両腕を突然、軽く払ってみせる。…流れる電流は何かに従う様に、勢いを失うのだ。…そのまま少し前へ歩みを進めよう、そして…ふと、振り返るのだ。貴方と向き合うように、見上げる。僕だって今から口にする事の事の大きさは良く知っている。世界で1人しか知ることのない事を、貴方へ伝えようとしてるのだから。…けど、戸惑いとか心配は一切ない。…僕には確かに本当の父がいる。でも、魔術会得…その道を教えてくれた貴方は僕にとって言わば“魔術の父”。…そう、心の内で思ってしまったんだから…知っておいて貰わなかったら…困っちゃうよ。)『……ハーメルン…。…僕の本当の名前…。__技師の先代…僕の父しか、知る人は居ません。…でも、貴方は僕の父のように、僕へ魔術の道を印してくれた。…それだけで、知ってもらう理由に値します…。』 (18:12:42)
ガエリオ@ゼダス > (豪雨の音の中でも透き通って聞こえるような…そんな、声。…貴方には僕の真名を知って欲しかった。…これを他に撒くなんて危険とは百も承知。でも、父と一度は思った相手に…名すら知られてない子供なんて、悲しいでしょう。…だから…伝えた。…そして、もう一つ。貴方へ右手の平をそっと向ければ。)『…あの時、直して…貴方に渡した銀時計…。__ありますか…?』(そう、問い掛けたのだ。…貴方と僕を繋げるキッカケとなった其れ。その物に込められた想い。…貴方の想いもあるなら、僕だってあの時の想いがある。今一度、見せて欲しかった。) (18:12:50)


しぃずま@オウガ > 「(小さな雲も、蓄えて蓄えて大きくなる。あなたが小さなままでいるのならば、日は落ち続け海は雲も与えてはくれない。しかし、あなたが大きくなりたいというのであれば、そしてそれ相応の思いがあるのならば、オウガはあなたの太陽になる。海を熱し、雷雲を生む太陽となる。今は叶わない夢も、「叶わせるのが面白いんだろ?」とか言って、燦々とあなたを照らす太陽となる。強き意思を持つものに、光を与えるのだ。いずれ自らを覆う雲海へとそれを育てるために。「父なる光」を、「母なる海」に降らし、「子たる雲」を育てるために。) (19:02:11)
しぃずま@オウガ > 壁の先には、夢が詰められてる。(そう一言言えば、強く太い右手を、前に出て振り返ったあなたの胸へ置く。)はいどうぞって口を開けて、夢を吐き出す壁なんて、面白くねぇよな。(目を細めて、伏せる。)だから人の内に秘める壁は、扉がねぇんだ。(胸に置いた手を引き、自分の胸に手を置く。そして、ドアノブのように、腕を捻る。かつて自分も、そのような壁にぶつかったことがあるのを、思い出しながら。)今も、夢を得たお前の前には、その夢を試す壁がある。(腕を自分の胸から離せば、勢いよくあなたの胸に拳を降り下ろす。)…ガッハッハ、ぶっ壊しがいのある壁だと思わねぇか?(そしてその拳を胸の寸前で止めれば、豪快に笑った。この先も手伝う、という意思を、あなたへさりげなく教えるように。その先にある壁も、一緒にぶち壊してやると言わんばかりに。その腕を唸らせて、あなたの胸へ叫びかけた。)… (19:02:38)
しぃずま@オウガ > …俺の真名は、「リアム」。動揺しない守護者、ってな意味らしいぜ。(あなたが自分の真名を言えば、こちらも惜しげもなく教える。危険がどうとか、そんなことを考える前に、すでに自分の真名を言っていた。心配する必要は、ない。なぜなら、もう警戒すらせずに名前を教えるオウガを見れば、敵意がない様子が面白いほど分かるからだ。危険かもしれないなんてのは、杞憂だ。弟子にした時点で、真名を教える気でいたのだから。あなたが真名を教えるそのタイミングで、教える気でいたのだから。豪雨を炎で蒸発させて進むように、あなたの声も、オウガの声も、まっすぐに進んでいった。)ああ、あるぜ。…これは、俺が18になったときに師匠から貰った、23年ずっと使ってきた銀時計なんだ。これが、お前との始まりだったな。…不思議なもんだ。ひょっとしたら、そういう「力」が込められてるかもしれんな。(なんて、冗談混じりで言ってみた。しかし、あながちそれは否定しきれないものだ。もしかすると、あなたが弟子を持つときに、深く関わってくるやもしれない。そんなことを、ふと頭の中で思い浮かべては、)ガハハ、夢のある話だ。(笑いながらそう言った。)」 (19:03:01)


ガエリオ@ゼダス > 『…壁を壊すとか、何とか。前なら荒っぽい表現なんて馬鹿にしちゃいましたけど。今なら、ぶっ壊すに、賛成出来ちゃうかも。…ふふ、…えぇ、思いますとも…。』(僕ってこんなに荒かったかな。胸に当たる貴方の拳…敵意とか痛みなんて感じない。この拳が僕を支えた。…そして、今も僕を支え続けてる。貴方が己の胸にその拳を当てるなら、まるで繋がっているようにすら感じる。そして、貴方から振り下ろされた拳。それは…僕の胸寸前で、止まる。……前なら、そんな行為にすら怒りを見せていた狭い心も…豪快な笑いと貴方の声に、次第に広がりを見せていた。叫びに答えれる程に。…、賛同と共に、己の開いてた手も…握り拳に。そして、貴方の拳に重ねて…笑みを見せてみた。)『…ッッ!……。…困りましたね…、名前の通り…だなんて…。』(真名をまさか貴方から聞けるなんて、思いもしなかった。最初は驚いたさ。笑みが崩れ疑うような目を向けて…) (20:24:20)
ガエリオ@ゼダス > (でも、…敵意のような、なんというか。寄せつけ難い雰囲気は…感じられる熱風によって吹き飛ばされたように。…貴方から消えていた。…偽りなんかじゃない、本物の“真名”。貴方は一鬼当千…そんな、安くないそれを僕に。…つい動揺に目を離してしまいつつも、貴方の名の意味。間違いなく今の貴方自身だ。…まさか、驚かされてしまうなんて。いや、驚いて当然だ。)『…はいっ……まるで、永遠の時を駆ける時計。……!!…込められていますよ。絶対ッッ…!夢なんかで終わらせたくないから…だから、問いかけたんです。……この、手にやっと馴染んでくれた魔力…、その始まりの時計があれば…何か、引き起こせる気が…したんです…!』(銀時計に込められた想い。何人もの人が込めてきたそれ…。永遠を駆けれる程に。夢がある話なんて笑う貴方に訴えかけたのだ。必死に。今の僕になら…その時計というものから何か成果を導き出せると。何でもいい。この時計から…いや、貴方との繋がりから。何かを得て、生み出したいという) (20:24:37)
ガエリオ@ゼダス > (僕の願いなんだ。…貴方からその思い出の銀時計を受け取ってみせる。右手に握って。機械に永く永く触れ続けてきた僕の記憶…それが信仰にへと繋がると信じて。…そして、この銀時計に込められた数々の想い。…喜び、悲しみ、…全てを刻み続けたそれを己の中で繋ぎ合わせ、銀時計を胸に当てれば…瞳を閉じる。右手に優しい先程の光が生まれれば…脳裏に繋ぎ合わせたパズルのピースのように…詠唱が、浮かび上がってくるのだ。)『【我らが想いは永遠の刻の世に咲き誇る一輪の華…。身や大地は枯れ、落花しようと…、気高く咲き誇る想いは永遠に朽ちぬ顔佳花…。美しき希望を我が手に。……太陽の名のもとにッッ…。】』(一人で得た雷の魔術ではない。貴方との繋がりから得た…想いが運んだ魔術。…それを貴方へ見せたかった。詠唱を終えた途端…左手に集中する蒼い閃光。それを己の胸へそっと当てれば。…その光は僕の全身を優しく包み込んだ。そして。) (20:24:50)
ガエリオ@ゼダス > 『__……時の魔術。…“俺”1人ではない。…リアムさんと…始まりの時計に込められた想いが生んだ魔術です…。決して…夢物語ではない。』(その光が晴れれば…ゼダスの身体は…以前の子供の体格ではなかった。身長は180cmほどに伸び、目付きも子供のように幼い光は放たず…戦地を生き抜いた騎士の眼を持っていた。…程よい筋肉…そして何より、魔力が子供の姿よりも溢れているような。そんな力を体現させて。…力が欲しかったのではない。俺は大切な貴方との繋がりの魔術が欲しいと思っていた。いつしか…ね。…だから…離れ、出来ないとばかり思っていた魔術に貴方の力を借りて、手を伸ばした。…夢ではない、現実。それを証明出来たのなら…魔術を覚えるまでの時間という代償を払っても釣りが来る。心の底から、礼を言いたい。…近くなった目線から…貴方へ笑みを向けた。)〆 (20:25:06)