この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

氷の魔術師

(白梅&梟)

クロ:白梅 > ( 太陽が少しずつ西へと向かい、空は昼とは一風変わった青色のグラデーションとなっている。風も少し強いだろうか…木々が揺れ、葉が擦れてサァサァと乾いた音が聞こえてくる_嗚呼、偶には魔術の鍛錬をせねば…_なんて、軍人らしい思考をしつつ、外にある訓練場を目指すのは尊華帝國軍の元帥、白梅である。いつもより少し高めに縛り上げた薄茶色のポニーテールを、ゆらゆらと動かしながら手ぶらで向かう白梅。白梅の向かう訓練場は差程遠くなく、数分程度で着いたのだった。ひょこ、と壁から顔を出し、訓練場を、その真っ黒な目でじっと覗く。_訓練場には、丁度人が誰も居ないようだ。白梅は、とことこ、と若干こばしりで訓練場の中に入り、兄から貰った上着を脱ぎ、丁寧に畳んだ後、訓練場に設備されてある棚へと入れる。そして再度、訓練場の辺りを見渡し一言「 では、始めるとしよう_ 宜しく頼む 」と、礼儀として訓練場へと頭を下げた。数秒後、白梅は頭を上げ、早速魔術の鍛錬を始めたのだった。_とはいえ、訓練場の中心部へと手を伸ばし、目を閉じながら、ぶつぶつと小さく何かを呟いているだけなのだが )   (4/22 16:34:45)


ミカ@梟 > 「(訓練場付近、手頃な芝生に大の字に寝そべっていた彼は、ふと、水面から顔を上げるような感覚と共に目を覚ました。時は既に午後を周り、日は落ち始めていることを知る。もう1時間も経てば黄昏時だろうか。ザア、と音を立てた少し強い風が、彼の顔を吹き付ける。少しの肌寒さを感じ、上着の襟元を掴みギュッと胸元へ寄せた。今日、一日の休日を惰眠で貪った彼は、どこか物足りない虚無と堕落感に心を満たされるが、また明日から始まる兵役の事を思いなんともやるせない気持ちに苛まれていた。そんな憂いた気持ちを晴らそうと、懐から取り出すのは煙草。箱の中の1本を摘み、口へ。ジッ、と音を立ててマッチを擦ると、めらめらと熱い炎が煙草の先端を焼いた。)」   (4/22 17:04:52)
ミカ@梟 > 「(今日、しばらくぶりの煙草だ。ジリジリと葉が焼ける音を聴きながら、肺にめいっぱいの煙を取り込み、満足のいくまでに留めたら、ゆっくりとそれを吐き出した。そうしてしばらくそこで喫していれば、徐にくわえ煙草で立ち上がり、訓練場の方へと足を向ける。特に用事は無い。ただ、なんとなく、だ。若い頃血と汗を流したあの忌まわしき訓練場、今となっては思い出だ。機会もないだろう、ひとめ見て、過去の自分を戒めようと歩き出す。思い扉を押し上げて、だだっ広い訓練場には、ただ1人、見覚えのある人物が。)──白梅元帥。こんな場所へ、何用ですか。(何用か、などと聞くまでもないだろうが、ほろりと出た言葉は無意識だ。意外な人物との邂逅に、背筋が心做しか正されたようにも見えた。元帥ほどの有力者が、訓練? 来るべきではなかったか、と多少の後悔が彼の頭の中を過ぎった。)」   (4/22 17:04:53)