この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

食事の誘い

(白梅&糸依)

クロ:白梅 > ふ ~ …( とある綺麗で広めの部屋。灯りがほんの少しゆらゆらと揺れている。部屋の中は至って静かで、先程の大きな溜息以外は、時計の針がなる音しか聞こえない。 大きな溜息を吐いた本人は、この部屋の持ち主である、尊華帝國軍の元帥_白梅であった。彼女の目の前にある大きな机には、何やら細かく書かれた紙が何枚も何十枚も綺麗に重ねておいてある。他にも判子や、使ったであろう筆記用具等、様々な物が置いてあるが、やはり貴族出身。キチンと丁寧に整理整頓されている。見るからに高級だと分かる椅子に座っていた白梅は立ち上がり、机に置いた資料や部屋を少し見渡した後、部屋の灯りを消した。そして自室を出る。かつ、かつ、と軽やかな靴の音を鳴らし、通路を歩き始める白梅には一つの考えがあった。_今日は誰かを誘って食事にでも行こうではないか。なんて、女子らしいというか、軽い思考というか。とにかく今日は誰かと食事がしたい気分の白梅だった。   (4/21 23:48:32)
クロ:白梅 > が、しかし。兄も仲の良い部下も今は居ない。_どうしたものか…_どうもこうも、1人で食べれば良いと言うのに、この元帥は他人と食べたいが為に、突然通路を歩いていた人に声をかけたのだ。『 其処の者、晩は済ませただろうか。もし良ければ、妾と食事にでも行かぬか? 』_平然と真顔で食事に誘う人が居るものか。否、此処に居る。嗚呼、突如誘われるだなんて、この通路を歩いていた人物_即ち[ 糸依 ]はどんな気持ちなのだろうか_ )   (4/21 23:48:44)


ぽへ/糸依 > (宵の近付いたとある建物の中。もう何百と見た通路を、どこかおぼつかぬ印象を与える動作で行く女が一人。立派な成人である彼女は__糸依は、とある事で悩んでいた。……腹が減っていたのだ、すごく。資料製作に追われ昼食を欠いたのがあだとなってしまった。ついたため息と一緒に気力まで身体から抜けてしまったようで、無事に帰れるかすら怪しくなってきた。そんな弱い心を吹き飛ばす化の如く、その声は耳に届いて。)「白梅、元帥」(声の主は驚くことに尊華帝國軍の元帥……即ち私にとっては超上司である白梅さんその人だった。慌てて付け足すように会釈を返す、無礼だの言われてクビになったら困る、主に金が。初対面ではないだろうが、しかし二人で言葉を交わすなどなかった訳で。なのに食事に誘うとかどういう神経してるんだろう。と、いつもなら考えた訳だが。)「食事……!! はい、私で宜しいのなら是非。あ、持ち合わせはありますので!」(今は一刻を争う。人間、欲には勝てぬ浅ましい生き物らしい。わかりやすく顔を明々とさせては、先程まで萎れていたのが嘘のように陽気さを取り戻して。肯定の後にお腹が鳴き声をあげては、少しばかり顔を赤らめるのだった。)   (4/22 00:21:00)


クロ:白梅 > ( ふむ、と少し考えながら白梅は丁度近くに居たというかなり横暴な理由で呼び止め、食事に誘う事にした女性_糸依を見つめていた。彼女のおぼつかない会釈_それもそうであろう、白梅は元帥なのだから。驚いたりしたであろう_しかし白梅は、そんな事は特に気にしなかった。無礼もクソも、今は白梅の方が失礼な事をしているのだから。更に、白梅はコミュニケーション能力が結構高めなのだ。気軽に周りに声が掛けれるという白梅の性格は、良い所でも有り、悪い所でもある。今回はその性格が良い方向に進んだようだ。_これを機に、この部下と仲良くしようなんて考える白梅だが、表情は先程の真顔から変わりなかった__相手の返事の後の腹の音さえなければ。突如響く音。きょとん、とした顔で相手の顔を見ると、少し赤らめていた。白梅は、少し面白かったのか[ くすくす ]と笑った。それはもう、子供の様に。そして笑みを零しながら「 腹が減っていたのか、よいよい、直ぐに向かうとしようかの 」と、言った。話が決まれば後は店に向かうだけ。白梅は「 では、早速行くとしよう 」と声をかけ、店に向かう為に歩き始めた。途中「 今宵の晩餐の希望は? 」なんて聞いたりして)   (4/22 00:36:15)

ぽぺ/糸依 > 「……は、こっ、これは失礼」(先程まで何もかもが沈黙し口を閉ざし、驚くほど静かであったであろう通路で。クスクスと響いたのは僅かに忍ぶような、しかし確かに愉快さと滑稽さにより生み出された笑い声であった。理由は明瞭だ、私のお腹の鳴き声であろう。……止めて欲しい、泣きたいのは此方だ。元帥相手に__そうでなくとも人間相手に__どう接すれば良しとなるかなど分かっていないのに、見せ物にされているようで落ち着かない。ぶつけどころのない羞恥心はみるみると己を侵食し、頬や耳が熱を持つ。帽子のつばをクイ、と下げ誤魔化してみるものの、効果は薄いだろう。もしや見苦しいものを見せてしまったかという不安もあったが……恐れ多くも一番に思ったのは、何笑ってんだよムカつくな、という文句だった。)「希望にございますか……。私、先程の失態もそうであるようにかなり空腹でして。待ち時間の少なき店であれば、何処でも構いませぬ。」(最初は余裕がなかった為に素が顔を出してしまったが、辱しめをうけたことで一度冷静になれたようだ。軍服の上から羽織った群青のマントを翻しながら貴方に着いて行く。二対の靴がコツコツと床を鳴らす。   (4/24 11:48:21)
ぽぺ/糸依 > 料理の内容に対して何も言わなかったのは、空腹に焦っていたのも勿論だが。食物アレルギーの何もない健康体である私にとって、食事というものの価値が低いものであることも、少なからず事実であった。)»クロさん。   (4/24 11:50:46)