この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

アナスタシアへ

(レフィーネ&アッシュ&ゼダス&浦舳&アナスタシア)

〆鯖/レフィーネ > (それは、青天の霹靂であった。我がウェンディア聖騎士団の団長ーーアナスタシアが退団するかもしれないという情報。…否、卒業と言うべきか。時には戦場の指揮を上げる姫騎士として、時には太陽神に最も近い光の巫女として騎士団の聖性の多くを担う騎士団長。その立場から、適齢期になった女性がそうして退団をするのは決して不思議なことでもないのかもしれない、とレフィーネは思った。アナスタシアがどういった理由でそれを決めたのか、いや、そもそもその噂自体が本当に本決定されたものなのか。何も分からなかったけれど、ただただ、寂しさがーーひどく胸を打った。 彼女のために何ができるだろう?沈みゆく太陽を眺めながら、レフィーネは静かに呪文を詠唱し始めた。)……花よ、香りよ、偉大なる太陽神よ。汝の敬虔なる令閨として支えし彼の者に相応しき輝きを 花弁の芽吹きを この旋律を……いま聞き届けられたし。   (4/18 01:46:48)
〆鯖/レフィーネ > (魔術が象ったものは、あまりにも季節外れだけれど、まっすぐ、凛と咲き誇る向日葵の花であった。アナスタシア、あなたの美しい金の髪によく似た、あなたの明るい笑顔によく似た、あなたのひたむきな姿勢によく似た、ただ一つの花。 レフィーネはその一輪をなんとか摘み取り、両手で抱えて団長室へ走った。……届けばいいな。気づいてくれたらいいな。こんなことしかできなくてごめんなさい、だけど、あなたは紛れもなくわたしの『憧れ』でした。 少しの間さよならでも、いつでも遊びに来てください。待っていますから。…… 今はただ、そんな言葉の代わりに贈る。向日葵の花言葉を。)   (4/18 01:47:01)


クノ@アッシュ > 騎士団に戻り、早数日。聞く相手が殆ど居らず、噂としてしか聞けなかったけれど。⋯⋯貴女が退団、と言うのだろうか、居なくなると聞いて。)「⋯⋯すみ、ません。団長⋯⋯居ますか⋯?」((とん、とん、と団長室をノックする俺の手には、紙製の茶色い小袋。貴女と深く関わった訳では無いけれど、確かに貴女は俺達聖騎士を支え、纏めてくれた。感謝の気持ちを込めて、勇気を出して訪ねたけれど、何十秒経っても返事は返ってこない。今一度ノックを繰り返してもやはり、静寂は破られることなく。「⋯⋯失礼します」と一言残して、ドアノブを回した。)「⋯⋯⋯留守、か。」((胸の内を占めるのは残念な気持ちの筈なのに。少し安心してしまう自分が憎かった。⋯⋯もし対面したとして、まともに話せる気がしなくて、顔を合わせること無く、感謝の気持ちを伝えられる事に。⋯肩を揺らして溜息を吐いて、小綺麗な机の上にそっと、手作りのクッキーを詰めた小袋を置く。)   (4/18 02:15:12)
クノ@アッシュ > 「⋯⋯アナスタシアさん、ありがとうございました。⋯⋯っ。」((下を向き、ぐっ、と拳を握る。勝手に居なくなっていた俺には決して言えない言葉だから、せめて。心の中て、許してください。貴女が居ないとしても、これは⋯⋯。⋯⋯『⋯⋯また、帰ってきてください。』⋯⋯暫く立ち尽くしてから。部屋を、後にした。───すみませんでした、団長。   (4/18 02:15:14)


ガエリオ@ゼダス > 【祝砲 / アナスタシアさんへ。 】(最新の情報に酷く疎い僕でも。騎士団に密接な関係なんて立場があれば…目立った噂くらいなら耳にする。…騎士団団長の退団…、騎士団について詳しいかと聞かれれば本業の方々と比べ、情報は遥かに少ないし…騎士団団長と顔を合わせた機会も数える程度。でも…一度は顔を合わせた者として、言えることがあるのは…御山の大将なんかじゃない、団長に相応しい素質を持ち…それでいながら人としても出来上がってた方。そもそも、貴女の許可無しに僕は機械技師の座に腰は降ろせない。…こんな年齢の極めて低い僕でも、認めてくれた貴女は僕にとっては…恩人とかって、言ってもいいくらい。______さて、夜の暗闇も…程よく辺りを包んだ。僕は人の意見や感情に流されるのは嫌いだ。物分かりの悪い子って言われようが関係ない。僕はこの噂を耳にし、偽りの色が薄くなってから、1つ…団長へ向けるものを決めていた。…工房の外へと身を出すなり…外には起動し、煙を吹くギャラルホルンの姿。)   (4/18 11:15:58)
ガエリオ@ゼダス > (右腕部だけ砲台がセットされ、それは空へ向けて。銃口は構えられていた。星々も綺麗に光ってる。…)『……これ、僕なりのメッセージですから。』(そう、言葉を呟けば。…変わった形のスイッチを押す。______その瞬間、銃口は光り輝き…発射音と共に1発の大砲が空へ放たれる。…高く高く昇り、衰えを見せぬ弾の姿は騎士団長として闘ってた貴女のように。そして…最高長で弾は光を帯びて弾け、…空を照らした。一瞬の閃光と共に…空で描く一輪の虹の華を生んで。…それは、宛ら花火のように。空を彩るのだ。大きく大きく。)『……退団って、暗いことじゃありませんよ…。貴女はまだこの世界に居ますからね。騎士団としての僕が貴女へ送る…この華は、大役…お疲れ様でしたって言う労いに似た華。…僕にとって貴女は特別な人ですから。僕なりの送り出しをしたまで…です。___________今度、お茶でもしましょうね。団長さん…。』(ギャラルホルンは静かに機能を停止する。メッセージと共に背を向ければ…工房へ戻ろう。僕は貴女の訪問を…何時だって楽しみにしている。〆)   (4/18 11:16:24)


蕨/浦舳 >(――尊華にて。人々が寝静まった夜更け、浦舳は粗末な仮宿で一人、窓から紺碧の空を眺めていた。こうした時間を設けることは珍しくない。ここ敵国の地であっても、天には国境など関係ないからだ。空に意識を向けるのは、王国との繋がりを感じる為のひと時であった。……とは言え今日は、いつにも増して物思いに耽っているのもまた事実で。その原因は、連絡係から耳にした一つの噂だった――団長が退団するらしい、という内容の。……退任だか辞任だか解任だか、詳細は分からない。その真偽も。しかし、とにかく役職を降りるのではないか、ということに変わりはなかった。――アナスタシアという字のあの女性のことは、よく覚えている。と言っても、数度本部で見かけただけに過ぎず、相手方は自分の存在さえ知っているのかどうか怪しいものだけれど。それでも印象深かったのは、陽に煌めく黄金の髪、晴れ晴れとした表情、明朗な声――その全てが、眩く輝いて見えたからに他ならない。数多の王国民に、騎士達に、聖騎士団団長として認知されるその重圧は、想像するに余りある。その上、日々厄介な軍務に忙殺されていたことだろう。 (4/20 05:07:06) 蕨/浦舳 > それでも彼女は、目にした時にはいつも、その笑顔の花を燦々と咲かせていた。――だからこそ、その姿を認める度に、思い知らされていたというものだ……自分とは全くかけ離れた世界の人間であると。彼女は日向を歩くべき人物で、自分は日陰の存在。彼女が太陽神の妃、喩えるなら月であるならば、自分は宙の闇に溶け込む、光らぬ星の一つであるに違いない、と。……しかし、もしその風聞が本当のことであるとするならば。)……団長……。(まだ、その名を直接口にするには、早計に思えた。ただぽつりと尊華の夜陰に落とされたその呟きは、感謝や憧憬、離愁を孕んだ複雑な響きとして空間にほどけていく。――もしかしたらこの先、ただの人同士として、巡り合う機会もあるやも知れない。そんな愚かな期待に小さく笑みを零し、いい加減眠りに就こうと窓辺から顔を背けた。――花柳街から漂ってでもきたのだろうか。王国のワインの香りに似た風が、夜半の春によって冷えた頬を、暖かく撫ぜた気がした。)〆 (4/20 05:07:16)


しづ/アナスタシア > (太陽も沈み夜が一層深くなった頃アナスタシアは珍しく過去の出来事を振り返っていた。)「私が騎士団長になってから色々な事があったな…。ソウのプリンだったり、何時ぞや街で見かけた’雷鏡’と名乗る傭兵。レフィーネが慌てた様子でかけてきた時はまぁ驚いたものだ…。」(1つ1つの思い出を噛み締めながらもうすぐ出て行くであろう自室へ足を運ぶ。ゆっくり歩きながら、)「果たして私はちゃんと騎士団長を務める事が出来たんだろうか…。あまり関わりを持てなかった団員も少なからず居る。もっと寄り添うことが、もっと、、もっと、、、っ!」(答えの出ない問を口にしながら…。)   (4/21 08:59:40)
しづ/アナスタシア > (自室について、)「ここも、もう最後か…。、、、ん?この時期に向日葵…?誰からだろう。」(知らぬ間に置かれた一輪の向日葵には何かメッセージ性を感じた。)「こんなことをするのは……多分レフィーネだろうな。ありがとう…確かに受け取った。…向日葵の花言葉はなんだったかな…?」(、、花言葉を思い出しレフィーネの思いに気づくと、自然とアナスタシアの目から涙が溢れた。)「…ははっ、らしく無いな。流石にこの私も老いたものだ。」(ありがとう。心の中でもう一度礼を言う。)   (4/21 09:06:44)
しづ/アナスタシア > 「おや、、レフィーネの他にもう1人客人が居たか…。」(茶色い包紙を見ながら、頬を緩ませる。)「案外、私をしたってくれる奴もいるんだな。……こんなことをされたら、余計名残惜しくなるじゃ無いか。」(1人呟いて、支度を始める。((もっと、色んな役職の、色んな立場の、色んな国の者と交流したかった。もっと騎士団長らしく、、、。))珍しくアナスタシアは心が、情緒が不安定だった。)「最後まで頼りないな。自分は。こんなにも此処が居心地が良く、こんなにも此処の者が愛おしいとは 思わなかったな。」(また独り呟きながら、窓の外を眺める。その顔はもう騎士団長ではなく、1人の女性のように見える。)   (4/21 09:19:33)
しづ/アナスタシア > (突然、窓の外が明るく輝き、大きな一発の花火が打ち上げられた。)「!!!…お洒落な事をしてくれる……。」((若いながら優秀な技師として活躍しているゼダスか…))(アナスタシアはこれといった交流、関わりは無かったものの、少し気にかけていた部分もあった。)「何もしてやれなかった私にさえ、このような祝砲をあげてくれる奴なのか、ゼダスは。…もっと、話してみたかったな。」(もう二度と戻らないような口調で本音を漏らす。)「もし、みなが許してくれるなら、、もしまた客として此処に訪れても良いのなら、、、どんなに私は幸せ者か。色々な物を貰った。形じゃないものまで…。いつか返さないとな。」(そう言いながら、また、今度は少しだけ、、瞳を濡らす。)   (4/21 09:29:16)
しづ/アナスタシア > 「騎士団長の役目を果たせたかはわからん。みなの憧れや、手本になれたかも不安だ。しかし、悔いはない。我が名はアナスタシア。復活する女だ!名に恥じぬよう、潔く旅立とうじゃないか。」(先程まで不安や後悔、暗い気持ちでいっぱいだったアナスタシアの顔はいつものような凛とした、立派な騎士団長の顔だ。)「ソウには結構迷惑をかけたな…。今度プリンでもなんでも持ってきてやろう。もちろん、みなの分もな!」(ニカっと珍しく豪快に笑い、茶色い包紙と、向日葵を大事そうに抱えてて。)((本音を言えば、一人一人に手紙を書きたいが…キャラじゃ無いしな。))(そう思いながらアナスタシアは荷物を持ち、)「楽しかった…。みんな、ありがとう。」(届くはずの無い気持ちを部屋に残しながら、アナスタシアは自室だった場所を後にした。)〆   (4/21 09:39:21)