この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

出会い

(ゼダス&ソウ)

ゼダス > 【時刻/14:23…天候晴。…機械技師の作業場にて。】(…前回は旅人のおかげでいい気分転換になった。やっぱり十人十色…様々な人がいるから人を見るのは飽きない。とはいうけど…面倒に感じてしまう時も多々ある。というか僕は人付き合いにおいてお相手に好印象な態度を見せるということは中々出来ない。更にそれをポーカーフェイスが加速させる。プラス毒舌も。だから嫌われるんだよ、ゼダス。…でもでも、1人だからって別に寂しくなんてない。気分屋で自分勝手なんだから仕方ないじゃないか。性格を無理矢理変えたらストレスマッハで爆発しちゃいそうだ。…そんな難しい人付き合いを考えなくていい機械相手こそ、僕には理想的なお相手。今日も今日とて春のぽかぽかを感じながら…作業場の側…日差しが当たる外にて陽を浴びながら作業を行なっていた。厚着は邪魔になるからと腰に作業着の上を巻き付けてタンクトップ姿に。…右手にスイッチを持ちながらも…難しい顔をしながら何やら悩む様子を見せていた。)
ゼダス > 『…。…33m…。…ほんっっとにお前は30mが限界なんですね…。』(…作業場の中に押し込まれた巨大な専用機。…ギャラルホルン。それから距離を置くこと33m。ボタンをぽちりと押すけど反応…なし。…ボタン改良は行うけど結局接続の向上は1ミリも見られず。現段階の技術じゃこの程度が限界なのだろうか。難しいな、本当に。唇を尖らせつつ…1メートル測って近づいては再びボタンを。なんて。地味な実験を繰り返しているだろう。……まぁ、遠目から見たら非常に変な行動だ。)


ソウ > 晴れだなぁ。ってか。最近外出ること多くない?(そんなことをブツブツ言いながら早1時間が過ぎた。行き先は、ゼダスの工房だった。ソウは全くの機械音痴であるし、そもそも“機械”というものに小さい頃から触れてこなかった。周りのことは全て魔術や人の手で行なっていたし、機械なんて複雑なものにはソウの単純な脳が追いつかなかった。しかし機械が嫌いというわけでもなく、機械というものに憧れはあった。空を飛ぶ機械。どこにでも瞬時に移動できる機械。時を戻したり進めたりする機械。さっきから述べていることは魔術でやったら簡単にできるのだが、ソウは「男のロマン」というものにもしっかりハマっていた。しかしいくら男のロマンだろうと、機械に憧れがあろうと、機械音痴音痴なのは変わりなかった。今まで機械が壊れた時は王都の電気屋に頼んでいた。それも何回も。今日もその案件で王都の電気屋に行った。何故その機械を壊してしまったかは思い出したくもない。簡単に要約すると一時的に腕の力を向上するグローブ(名前は横文字ばかりで覚えられないが。)に先日飲んでいたジュースをこぼしてしまった。
 ソウ > それは結構使い込んでいるわけでもなく、買って三日ほどだった。そのようなことがあって、王都の電気屋のおじさんに聞くと、[うーむ。これは直せそうにないな。仕方ない。諦めた方がよろしいですぞ。………あ!先日飲み仲間から聞いたのですが。ここに。](地図を出され、ある部分を指差し、[ここに十五才という若さには相応しない腕利きの機械技師がいるそうな。一回行ってみるといいでしょう。](おじさんが指差したのは全く行ったこともない場所であり、ここに機械技師が住んでるとは少しも耳に入らなかった。それからおじさんに礼を言い、ここに向かって今に至るということだ。しかしソウは十五才と聞いていたため少し怪しんでいた。そんな若い者が直せるのだろうか。無理なのではないか。全くそのものの見当もつかなかったため、そんなことを考えていた。それからその工房につき、まずその工房をチラッとみると、  
ソウ > 本当に15才ぐらいの少年が大きいな機械の前でブツブツと何かを唱えていた。ソウはそれを見て何故か信用できるという気持ちが湧いてきたため、集中する少年に近づき…)あの〜ウェンディア聖騎士団副団長のソウと言うんだけど…修理をお願いしてもいい…かな?(と恐る恐る少年に聞き、事情を説明する。)  


ゼダス > (シュバ。そんな音がするような勢いで寄ってきた貴方に左手を。掌を見せるように『ストップ』の合図を向けた。…眉間がぴくぴくする。…やばい、わからなくなった。31mへ移動するラインでここがどの程度の距離なのか細かい距離が分からない。…致命的すぎる。…あと、あと一回でこの実験は終わったんだよ。また30m測り直すところからじゃないか。無駄、無駄な時間が。余計な仕事が増えてしまったじゃないか。…)『……〜ッッ!!…なんで今話しかけるんですかぁぁ!!…わかんない!わかんなくなっちゃったじゃないですか!!……!…ばか!!!』(この子は言ったはずだ。自分勝手さんだと。自分の道に傷をつけられたら子供のように怒り散らしてしまう。小さな身長ながら大きな貴方の腹部辺りに。服の生地を見せていた左手で掴めばグイグイ引っ張りながら『なんてことしてくれたんだ』なんて言うような勢いでわーわー文句を言った。…が、こう言うこと。言っても何も変らないし、言い終えれば多少落ち着く。…あと、言う相手の身分…副団長…??…文句を言ったのちにふと考えた。貴方から手を離せば。)
ゼダス > 『……。副団長…。1が団長…だから、……2…。』(少し背中を見せる。指で数えた。一番偉い人が団長?王様?まぁいいや。団長で。…そうなったら…二番目?…貴方、二番目に偉いの?……【ばか】って言っちゃったよ。…ぎくっと。冷や汗。ーーー振り返れば。)『……しゅ…修理…ですね?……品物は〜…』(明らかに。明らかに目線が貴方ではなく明後日の方向へ向いている。左手だけくいくいっと。品物くださいななんて感じで動かしつつ、もう冷や汗冷や汗。だって怒らせたら機械技師の仕事がリストラ?されてパパに怒られるかもしれない。僕いまとんでもない地雷踏みつけたかもしれない。…ぁぁ、考えただけでやばいことしちゃった。…お口が滑って全身骨折するくらい、やばい…よね?)


ソウ > (これで全て順調に行くと思っていた。着いたらもう彼に機械は任せるだけと思っていた…が。甘かった。想像以上にその機械技師は自分勝手だったのだ。ソウもなんとなくは見当はついていた。その道を極める人なんて自分勝手な人が多い。ソウは別にそのことに対しては何も思わない。むしろその道のことは任させられるという信用もその“自分勝手”には含まれていたのだ…しかし。彼は度が過ぎている。いくら大事な場面でもお客が来たら、一回やめお客に対して真摯な姿勢で対応する。少しばかり自己中心的だとしても仕方ない。だが…これは)ま、まじか…めんどくさいタイプだぁ…(もうそれはそれは小さい声でぼそっと早口で言った。そういうタイプはあまり得意ではなかった。そんなことを考えているとその若い機械技師は服を引っ張りながら何かワーワー言っている。これが機械オタク特有の“早口”という現象だろう。)ごめん。申し訳ない…大事な作業中だったんだね。(建前上ではそんなことを言うが、実際心の中では、めんどくさいと言う呆れた気持ちと、もうやめようかなと言う諦めの気持ちがぐるぐると混ざり合っていた。
ソウ > それから自分の位を言うと機械技師はやっとソウの地位の高さに気づいたようだ。ソウもその姿を見て鼻を高くして…)副団長にそんなこと言っていいんだ!ああーあ。そうか。君はそう言う人間なんだな(…と嫌味を言うようかに言って、メモ帳に何かをメモする真似をした。これで相手は少しでもソウに失礼なことを言うことはないだろう。それから機械技師は冷や汗を書きながらもきちんと品物を直す気はありそうだった。)これなんだけど…(先ほどの機械を見せ、壊れてしまった理由を伝える。)直して…くれるよね?(もうその目は“圧力”そのものだった。) 


ゼダス > 『あーっ…!ち…ちち、違いますよ…?…そそそそ…その…。…お、おおお芝居の練習を…してまして…。…バカー!って叫ぶ場面をどうしても悩んでいたと言うか…ぁ。……副団長様のおかげでもう完成形にすっっかり近づいちゃいまして!…え、…えへ…へ…。』(死ぬ。…メモされたら死ぬ。…もうなんでもいい。目がフリーの形で水泳大会をしている。右往左往。目が泳ぎまくってる。お芝居ってなんだよ、というか…。この副団長本当むかつく。…僕が悪いって見てる皆んなは言うんでしょ。その考え汚れてるよ全く。僕悪くないもん。この人、なんで立場が上な人ってむかつく人が多いの?…権力を振り回すなんて許せない。反逆してやりたい。くっっそ。……見ていろ。…次の台詞で思いっきり貴方に怒ってやるんだから。)『……。は…はいっ!…直します…。』(なーに1つ返事してるんだよゼダス。…僕思いっきりビビってるじゃん。あの目…明らかに『断ったらお前を殺す』って目。反逆なんてしたら家庭ごと燃やされるよあれ。)
ゼダス > (『付いてきてください…』なんて控えめな声で伝えれば。受け取った機器を大事に大事に。スイッチをポケットに入れ、両手で運んだ。落としたら死ぬ時限爆弾。…ってやつだよね。うん。……年下いじめて楽しいか、ドS副団長。…作業場に貴方を連れてくるなり、椅子が二つとデスク。びっしり貼られた設計図にスプーンとプリンが一つ。…市販の安物ではあるけど、甘いものは疲れた時によく効く万能薬。…あと僕の楽しみ。でも…あげなきゃダメだよね。…だって、お客さん…いや、鬼さん。。…デスクに機器を置くなり、ススーっと貴方へプリンをスプーンと共に寄せれば)『っ…つまらないものです…がッッ…』


ソウ > (その機械技師に自分の位を見せた瞬間に態度が全く90度、いや180度変わった。はっきり言ってソウは自分でも権力って怖いと今思った。しかも今までは逆の立場だったのだ。こんなに若い年齢のため、よく団長やオウガ、浦軸にはよくこき使われている。そう考えると、いわゆる「後輩」と言うのができたのは初めてかもしれない。しかし心では嬉しくて愉快と言う気持ちが溢れ出ていた。まあそんなことはどうでもよく、ソウには、機械技師が焦って、ソウの機嫌取りをしているのはもう目に見えていた。だがソウはもう少し先輩気分を味わいたかったのか)あーそうか。分かった。よろしい。(生まれてこのかた「よろしい」など一回も行ったことはなかった。が、ソウは愉快になってますます上品な言葉で、かつ先輩ぶって物事を進めた。するとそれに比例して機械技師の顔から笑顔が消えていくのもソウにとっては楽しかった。それから機械技師についてこいと言われて作業場であるだろうところについた。周りには記号やら数字やらソウの単純な脳では理解できないものすごいようなことが書いてあった。
ソウ > すると機械技師はゴソゴソと機嫌をとるためかソウにプリンを差し出した。しかしソウには王都の「オウトスイート一号店」と言う店の最上級プリンをバッグのプリン専用の場所に入れていた。)いやいいよ。僕にはマイプリンがあるから。(そう言ってこれもお金持ちを見せるチャンス!と思い、プリンをバッグから出そうとするとメモが、あるページを開いて落ちた。そのページには[たまには先輩気分もいい☆自分にはそんな権力ないのに焦ってる機械技師面白い!]と言うページが運悪く機械技師の目の前で落ちた。完全に機械技師はきちんと見ている。)あ、やべ。(そう言って急いでササッとメモをしまいプリンをこれでもかと食べ)こここ、これおいひい!ねえ!聞いてる!?おおおおおいひ、ひひいいよ!?(と誤魔化しながら食べるがもう遅い。それからもう諦めて)そうだよ、このメモの通りだよ〜僕にはこ、ここ後輩がいないんだよぉぉ〜そんな権力持ってないし君のことなんて潰せないよぉ〜ごめん〜本当は先輩にこき使われているんだよぉぉ)と泣きながら同情を誘うが、もう遅い。機械技師の目は怒っていた。


ゼダス > 『そっ、そうでございましたかっ…。…これは失礼を…。』(ぁぁぁ息苦しい!!…目上の人なんて僕のところに来たことがないだろうに。大体パパがいなかったらこんな態度してないよ?してないんだからね?…パパは元々機械技師の座に腰を下ろしていた1人。後継者としてその席をぶっ壊す真似は出来ないんだ。この人…副団長には僕の席を剥奪することなんて容易いはず。騎士団の権力図が分からないけど基本2番目は自由に物事決まるくらい偉いって相場で決まってるはず。…怖いよ、大人の世界って。というか副団長。人間的に最悪な金持ち自慢しようとしたよね?本当そういうの。もうポコポコゲンコツお見舞いしてやりたい。バカ、アホっ。…心の中って平和だよ。聞かれないんだから。唇が緊張で震えつつも、静寂を裂くように一つのメモ帳が落下する。文字が記されたページ。不思議そうに見つめつつも、首を傾げれば。とある理由から後ろから禍々しいオーラでも出しそうな…怖い表情に変貌した。)
ゼダス > 『…権……力。』(あなたのメモ帳はTwitterか(メタい)。…この人、副団長ではあるはず。間違いない。でも…読んでしまった。副団長でありながら、権力…ない。権力がないと。…おそらくそうなると、僕を席から引きずり下ろすなんて出来ないはず。……嘘ついてた?権力があるフリをして僕を弄ぼうとしてた?同じ同国の民相手にしていい行動か。大の騎士が。…許せない。許さない。)『……同情するわけないじゃないですか!!…なァにが『よろしいっ』ですか!…貴方それでも本当に副団長!?副団長なんですか??…サーカスの副団長でも雇われませんよ貴方みたいなゲス!というか全然面白くないドッキリなんですけどっ!後々僕に本当は権力なんてないんですっていうドッキリ大成功パネル見せてこようものならパネルで貴方を撲殺してるんですけど!!ばかあほげす!騎士団の恥晒し!!機械技師だからって舐めないでくださいよっっ…僕しかこの王国に居ないんですから!地味に地味に凄いんだから僕っっ!』
ゼダス > (誤魔化しついでにプリンで口を潤したつもり?最低ね、貴方。同情を誘うように泣く貴方の首を締め上げれば機械オタク壱ノ型とでも名前がつけれるレベルの早口で。これまで溜めた文句と貴方への罵倒のオンパレードを叩きつけた。…ぎゅっと強く締め上げるつもりでも、大した力ではないし貴方は苦しくもないはず。締め上げられた?なんて程度。しかし…額と貴方の額をがんっとぶつければ…これでもかと言うレベルの文句と共に至近距離で憎しみの睨めつけを放ってやった。)


ソウ > 高級なプリンを見せつけると、相手は“ソウの人生において最も上品な”言葉を聞いた気がした。もちろんウェンディア聖騎士の周りからは、敬語や謙譲語などはいっっっっさい使われることはなかったし、使うこともあまりなかった。するとその雰囲気は一枚のメモによって壊れたのである。“あの”あのメモが落ちた。それを見た瞬間、機械技師のオーラは変わった。さっきまで上品な謙譲語やら敬語やらソウとは無縁の世界からいつもの聞き慣れた言葉に変わった。すると機械技師は「権……力……」とぼそっと言ったためソウは心の中で無縁だなと思った。そんなことを思っているうちに相手のオーラはさっきまでソウに対して、「怖い」だったのが「許せない」に変わっていた。
ソウ > それから怒涛の悪口をまるでマシンガンのようにズバババババと言い始めた。最初はソウもずっとなんとか言葉を聞いていたが、そのうち唾はとぶわ、滑舌はどんどん悪くなっていくわでそのはやすぎる悪口は右耳から入り、左耳に抜けた。いつのまにか首を絞められていて)ゔ、ゔゔ、ゔういいヴェヴ。ヴヴィヴァヴェヴヴェヴィヴァ[訳:苦しい…です。すいませんでした。](と言っていた。多分この機械技師は勘違いをしている。確かにウェンディア聖騎士団は歴史あるとても礼儀正しい集団だ。「この男を除けば。」 それからずっともがき苦しんでいると、さらには頭にガンと彼の頭をぶつけられた。)いっっっっっっってええええ(それはもう世界に響くぐらいの大声だった。しかしそれが聞こえてないのかまだ機械技師はネチネチ言っており、ソウは、最終手段に出た。プリンを差し出し土下座をして)もも、申し訳ありませんでした…これから一生プリンを貢ぎます。(少し顔を上げて)あの…先輩と呼んでもいいですか?(ソウの先輩が、また一人増えた。) 


ゼダス > (悪霊退散。…僕、やっつけた。貴方を。…懲らしめたんだ。悪いことをしたら絶対自分に返ってくるとはよく言う話。貴方は恐らくそれを見たのだ。首を絞められ、もがき苦しみ、頭をぶつけられ声を荒げる。…貴方の下に着く騎士達が見たら呆れそうだ。とっても。…僕の悪い点1087の内の1。説教がとてつもなく長い事。…日が暮れるまで話してられる。説教ならば。道を外した者を正すとかではなく、ダメ出しにダメ出しを重ねた超ダメ出し。叱るとは後に繋げるためのもの。だがしかし…僕の説教とは後に一つも繋がらない…所謂ストレス発散程度の無駄なものだ。)『……はぁぁぁ…。…本当、これだから人って生物は……ぁ…』(プリンを差し出されても見向きもしない。……先輩と呼んでもなんても見向きもしない。はずだった。…プリンっ。…貴方のって確かお高いあの高級プリン?)
ゼダス > (それを貢ぐ。捧げる。…ぁぁ、食べてみたかったんだ。いつも外に出るのが嫌で人混みも嫌で避けていた場所。プリンの名店っ。…そこに存在するプリンの王様。貴方それを貢ぐなんて、なんて良い人なの。クルリンパ。貴方の悪い印象は綺麗に拭き取られました。ぺたん、と音をたてて地面に座りながら差し出されたプリンの封をパパッと開封すれば。)『…っつくしい…。美しい…!!…凄いです…。わぁ…高いプリンって生クリームが添えられてますよね…ぁぁ、さくらんぼも…!…ぁ…むッ…。…ッッ〜!!ッなめらかァ…!美味ひぃ…。』(最近はポーションを貰ったりプリン貰ったり。凄い恵まれている。この機械技師、とてつもなく安いのだ。…座りながら生クリームと果実の添えられたプリンをすかさずスプーンをデスクから取って一口。安物と全然違う。滑らか&なめらか。美味しすぎる。…ポーカーフェイスは一変。蕩けるような笑みと若干赤くなった頬。ウルウルとした目。…貴方、副団長様っ。貴方って…良い人??)


ソウ > 首を絞められ、頭をぶつけられたりしてうんざりだった。なのにも、なのにも!まだ、まだ!ダメ出しにダメ出しを重ねるのである。はっきり言ってもう終わらせたかった。流石に相手ももう怒り疲れただろうと思い機械技師の顔を見てもまだまだ起こるつもりの顔だった。ソウはそんな間にこんな事を思っていた。{んん長いなぁぁぁ!!!っていうかっっそんなに悪いことしたか!?たかがちょっと馬鹿にしたというか遊んだだけだろ!!いつもは逆なんだから今日ぐらいストレス発散にいいだろ!!!}そんなことを考えていた。もう最終手段と出したプリンもこんなに怒っていたら、見向きもしないと思っていた。しかし!意外と好評だったのだ!しかもそのプリンの感想はソウが思っていた事と全く一緒だった。)ね!?美味しいでしょ!?そう!この生クリームがこのプリンの甘みを引き立ててるの!しかもこのさくらんぼがあることで…(と興奮気味だった。もう機械のことなんかは後回しだった。)あの…さ…プリ友に…ならない?(そのプリンの表面には窓から入った桜の花びらがひらりと落ちた__〆