この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

出会い

(雷鏡&ソウ)

雷鏡 ◆ > あー…今日は久しぶりの休日だなー…(と、彼はぼーっとしていた。今日の彼はオウガの(建前上とはいえ)休むようにお金まで渡されて休むように依頼されていた。だからこそ、普段の依頼の日々は今日だけは一旦お休みして、王都の街を散策していたというわけなのだ。その日は店を構えるための貯金とは別に、「生活費的な貯金」も少なくとも一日くらいは遊んでも事足りるくらいの金額はあった。やはり、普段から野宿やサバイバルなどを行った甲斐というものがあるわけだ。なので…久しぶりに店で食事をしたり、甘いものを食べに行ったりなど、思いつく限りの贅沢をした。しかし、普段から野生児そのもののような生活をしているからこそ…思いつく事柄すら貧相になるものだ。「一日くらいは遊んでも事足りるくらいの金額」…というのは普通の人から見てであり…彼からすれば、あまりある財産というわけだ。…そして、そうやって極力できそうな散財をしてみるものの結局使い切ることなどできるわけもなく…最終的に行き着いたのは、そのへんのベンチに座ってボーッとすることだけだった。)


雷鏡 ◆ > ん?ああ、こんにちは。(と、その身長に見合わない男らしい声を出す。実際、彼は16歳。身長こそ小さいものの事実そうなのだ。そして、僕と言われたことに対して少しばかりの怒りを覚えるが…次の文言を聞き取ったときにはその怒りすら吹き飛んだ。)何っ!?副団長っ!?(…なんと、あのウェンディア聖騎士団副団長が今自分に話しかけてきたというわけだ。)もしや、あんたはこれを見たことがあったりするか?(と、その左手人差し指に嵌りし指輪を見せてみようか。それは今目の前にいる人間の上司に当たる人から貰ったものであり…あれ以降、ウェンディアで仕事をする際には身につけるように心がけているというわけだ。)まあ、分かりやすく言うと、あんたらの団長に当たる人からこの指輪を貰った…と言うことだな。さらに。(と、彼は一枚の赤い魔力の乗った硬貨を見せてみよう。それは、千騎士長、オウガから貰ったものであるとも説明した。)


ソウ > (声をかけた少年は気だるそうな返事をしたため、ソウは少し。ほんの少しだけだが憤りを覚えた。そこからここぞとばかりに手帳を出すと、少年は、誰でもわかるように酷く驚いたため、ソウも少年と共に体がびくっと動いた。今まで不審な人物に声をかけた時一番好きなのはこのように手帳を見せることだった。ウェンディア聖騎士団副団長とだけあって皆驚く。そこで逃げた場合はそこで黒だということがわかるし、何も笑顔で応じる場合は白だということが多い。この手帳を見せるだけで相手がどんな気持ちなのかがわかるのだ。少年はびくりとしたため、ただ単にに驚いただけなのか、何かを隠している、のか少し戸惑った。尋問の場合、よっぽどの例えば団長の指輪やオウガの硬貨などを持ってる限り簡単に離れることはできない。この少年がそのような物を持っているようには見えなかったし、持っているはずがなかった。しかし少年に近づけば近くほど思うのは、やはり魔力が強いということだ。最近の世はあまりこんな強い魔法を持っている子供などそうそういない。ということで緊張は解けなかった。しかし次の瞬間少年は何か言った後に詳しくは聞き取れなかったが、
ソウ > サッと団長の指輪を見せた。)え!…え?え...ふん?。(その瞬間ソウの頭の中には電流がビリビリと走った。ソウの頭の中には団長と友達ということと推理が外れたというフレーズが頭の中で反響に反響を重ねていた。今まで不審な人物の大体な考察は当たっていたし外れるなんて思わなかった。しかしそんなことよりも、団長と知り合いということに良からぬ想像をしてしまった。もしかして恋仲なのではないか 。知り合いという器じゃ収まりきらない仲ではないのか。しかしいくらら団長の指輪を持っていてもオウガの硬貨を持っていても信用ができない。しかもさっきから少年は指輪をもらったことに対してのことについて話していたがソウは全く聞いておらず、)お、おいそれはどこd(といいかけたところまた少年はオウガの硬貨を出した。)…んふぁ!?!?(ソウは声にもならない声を出してお手本のような二度見をした。いかんいかん。きちんと聞かないととソウはパトロールをしていたのだと思い出し、)ふーん、それを持ってるってことはよっぽどのウェンディアと親交があるんだね。見た感じ十三歳ぐらいだけど…合ってる?(何も思わずに少年に聞く。


ソウ > その少年はウェンディアとの関係を、話すとソウはふーんとだけ言い、頭の中では混乱していた。大きな縁?何をしたんだ…団長との関係は…そうは思ったもののそれを口には出さず、飲み込み、それから混乱しているものの平然を装い、年齢を聞くと、気に食わなかったのか少年は酷く怒り始めた。流石にウェンディアと親交がある方を怒らせてはいけないと思いながらも、年下ということに少し優越を覚え。)あー.ごめんごめん。まあ。だけど僕はね、18才だから。お兄さんって呼ぼうね?あ、嫌だったらソウ先輩。でもいいよ?(にかっと笑いながら普通に言ったら嫌われるような言動で相手に言った。それの後すぐにソウのお腹がグーッと鳴った。体はやはりやはり我慢できず、プリンを買いたかったので、(ごめん!あの…奢るから…あそこの店で。(目と鼻の先のオウトスイートを指差し)あそこで甘いものでも食べない? (と苦笑いしながら少年に聞く。) 


雷鏡 ◆ > ちなみに、あんたが思ってるような団長との関係はない…ただの知り合いさ。(と、相手に補足で説明を付け加えておいた。こうすることで変な誤解を解けるかもしれないと考えたからだ。)それに…俺は今はそんな気分でもない。実際、今日はすでに甘いものは食べたからな…もういいよ。(と、相手にそう言ったあと、「ついていくだけなら別にいいけども。」と言う。)徒にお金を使うわけには行かないし、俺が思いつくすべての贅沢は行ったつもりだよ。まぁ、野生児同然の生活を普段から行っていれば贅沢だと思っているものでも、貧相になるのかもな…?(と、後半は独り言のようにつぶやいた…)


ソウ > (団長との関係が少し気になっていたソウに少年はそのような…いわゆる“恋関係”という関係ではなかったようだ。)よかったぁ。(っとぼそっと言ったが本当に小さかったので相手に聞こえる心配はなかった。それからオウトスイートに誘っても少年はあまり積極的ではなかった。しかしソウは最後のついて行ってもいいけどもという言葉は見逃さなかった。)じゃあ行こう!!(目をキラキラしながら少年に言う。その後少年は、ブツブツ言っていたが。)何にしよっかなぁ。あーチョコプリンいいなぁ。もしくはクリップロンもいいなぁ(ブツブツプリンの名を言うソウとブツブツ何かを呟いている少年。周りの子供はそのオーラに近づかなかった。)じゃあ!行くか!(無理やり少年の手を引っ張りオウトスイートの店内に引きずり込む。少年は席に着くように言ってから、ソウはかれこれ10分ほど悩みながら、普通のプリンの大きいのを買った。)…で君。名前は?なんでここに来たの?


/雷鏡 ◆ > おわっ!?(と、むりやり引かれてその店の中に(半端むりやり)連れて行かれる。そして…自分の名を聞かれたので…)雷鏡という。まあ、このあたりでは「傭兵雷鏡」とも、「根無し草の傭兵」とも言われてるから好きなように呼んでもらったらいいけど。(と、相手に自己紹介をして、自分のやっていることはなんでも屋であることも伝えた。)


ソウ > (少年の手をぐっと引っ張ると少年はものすごく驚いた。ソウはもちろん少年が驚くのも知っていたし、別になんとも思わなかった。むしろドッキリをしたり脅かすのは昔から好きだった。それから少年の名を聞くと、少年は雷鏡と名乗った。雷鏡なんて聞いたこともない名前だし、ウェンディアに住んでいるなら英語名では?と思ったソウもその2秒後には理解していた。雷鏡は傭兵だった。)へぇ〜何でも屋か…ちなみに名前に漢字を使っているのは尊華帝國でも通ずるため?(普通のウェンディア人なら尊華という言葉をいうのに躊躇いがあるがソウは平和主義者のためなんのためらいもなく言う。それからもう一つ質問があった。)…ってかどこに住んでんの?雷鏡後輩君は。

続く