この世界では、”言葉”が魔力を持つ。

出会い

(サシャ&雷鏡)

サシャ > うっ、寒い…火…火……あったあった。(神島の中で特に田舎と言われている所でも夜はやってくる。普段はあまり夜は出歩かないが、今日だけは偶々用事があり少し栄えている所へ行こうと家を出る。家を出たあと家の近くの倉庫から火を取り出しそれをランタンに灯し、ランタンを灯りの頼りとして栄えている[栄えていると言っても、ウェンディア王国や尊華帝國に比べれば全然栄えてはおらず、下手すればスラム街とほぼ変わらないような感じです。]所へ向かう。)えーっと、新しいパンと子羊の乳。……今日中に買えるかな?……(っと不安を抱えながら、隅から隅へと文字の見落とさずに、目を見開いてお店を見る。)

雷鏡/ ◆ > 今日はちょっとここいらを回ってみるかな。このあたりはやっぱりスラム街の様な一面もあるんだ。この辺りにいる限りは何日かは野宿することも覚悟の上でいたほうがいいのだろうな…(と、そうつぶやきながら歩いてくる少年がいた。彼もまた、一人の人間としてこの世界を強く生きている。狩りが必要ならば適当に飛んでいる鳥を撃ち落としてはその肉を食すことも厭わない程…彼はサバイバル慣れをしていた。ならば、なぜここに彼がいるのかというと…今日は少しばかり所持金に余裕があったからだ。だからこのあたりで細やかな贅沢を購入しようかと考えていたところなのだ。それに、ここはスラム化しているとはいえれっきとした町。だからこそ、ここで売込めば多少なりとも依頼が来ると考えているからだ。)

サシャ > やっぱり今日はダメかな……子羊の乳(パンは偶々買えたが、子羊の乳は買えなかった。たしか前来た時はあったのになっと少し悲しむが、ここでは物が定期的に入荷するという概念は無い為、仕方ないなと自分に言い聞かせ、立ち直る。)…………そういえばお腹空いたな……もうこんな時間だし、今日はここで食べようかな(あまり買い物に行ったりする事が少ないのと、空を見上げておおよその時間を見定めたので、せっかくだったらとここで食べて帰ろうと思い先程来た道を戻る。来た道を戻りながら、美味しいお店が無いかなっと思い歩いているが、何が美味しそうなのか分からなかった為、偶々近くを歩いていた雷鏡さんに「美味しいお店知ってますか」と聞く。)

雷鏡/ ◆ > ん?なんだ?美味しい店?俺は少なくとも知らないなぁ…俺は旅のなんでも屋だからね…一応、報酬さえ貰えればそれに関して聞き込み調査をすることもできるさ…なーんてな。流石に貧乏人からは金は取らねぇよ。今から俺が聞き込み調査をしてやろうか?俺の仕事ぶりを見て、報酬を払うかどうかは決めてくれていいとも。じっさい、俺自身今は所持金に余裕があるから、払われなくても別にいいんだけどな。今回みたいなケースに出会えたあんたはラッキーだと思うぜ?(と、話していく。その中には彼の気分とその時のお財布の状況を物語るものもあった。)